新旧スパイダーマンを比べてみた!『スパイダーマン』vs『アメイジング・スパイダーマン』

2017年7月6日更新

サム・ライミ監督トビー・マグワイア主演『スパイダーマン』、マーク・ウェブ監督アンドリュー・ガーフィールド主演『アメイジング・スパイダーマン』はどちらも異なる魅力を持ったシリーズです。今回はそんな2つのスパイダーマン映画シリーズを徹底比較してみました。

『スパイダーマン』vs『アメイジング・スパイダーマン』!?

今回はサム・ライミ監督トビー・マグワイア主演『スパイダーマン』3部作とマーク・ウェブ監督アンドリュー・ガーフィールド主演『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを徹底比較します。

ピーター・パーカーの初登場場面!

ピーター・パーカーが初登場するシーンは観客をスパイダーマンの世界へと誘う大切なシーンです。サム・ライミ版とマーク・ウェブ版ではピーター・パーカーの初登場の仕方が異なります。

クモに噛まれてスパイダーマンになる前、マグワイア版ピーターはスクールバスを追いかけただけで生徒やバスの運転手からクスクス笑われるさえないオタク学生として描かれていました。

一方、ガーフィールド版ピーター・パーカーもイケてない学生として描かれていましたが、オタク感は少ない初登場でした。ガーフィールドのファーストシーンはフラッシュにイジメられている生徒を助けたことで、ピーターが逆にイジメのターゲットになってしまうというものでした。

どちらかというと、マグワイア版の方がコミックに忠実なピーター・パーカー初登場です。

ピーター・パーカーの科学知識!

ピーター・パーカーといえば、科学オタクで科学に関しては天才的な人物です。コミックでは科学の知識や技術をアドバンテージにして幾多の敵と対峙してきました。

サム・ライミ版『スパイダーマン』はウェブが手首から直接放たれるなど、ピーター・パーカーが科学の天才であることをあまり強調していません。他のキャラクターがピーターの科学の才能について話す間接的場面はあったとしても、ピーター自身が科学の知識や技術を実用的に使用する場面はほぼありませんでした。

一方、『アメイジング・スパイダーマン』のピーター・パーカーはスパイダーマンになるために独自でウェブシューターを開発したり、カート・コナーズ博士に負けない科学知識を披露するなど、より科学の天才感が強調されていました。

ヒーローとしての葛藤!

“絶対的パワーは大きな責任を伴う”。これは全てのヒーローストーリーのレッスンであり、現実世界にさえ当てはまる教訓です。

サム・ライミの『スパイダーマン2』はこの教訓の完璧な例と言えます、ピーターはスパイダーマンになったことで日常生活を犠牲にしなくてはなりませんでした。精神的に追い詰められたピーターはヒーローとしての意義を見失いパワーを失ってしまいます。しかし、自分が本当に望むものに気づき、ピーターは真のヒーローへと成長を遂げました。

一方、『アメイジング・スパイダーマン』は怒りや復讐心に打ち勝つ葛藤は少し描かれていたものの、ピーターは比較的簡単に乗り越えていました。

ユーモア対決!

スパイダーマンといえば、戦闘中にさえ軽口を叩いて敵をイラつかせるなど、そのユーモアが大きな魅力のキャラクターです。

サム・ライミバージョンの『スパイダーマン』は戦闘中に敵がイラ立つことはあったとしても、それは軽口や馬鹿にした言葉によるものではなく身体的なものでした。どちらかというと、マグワイア版は真面目で固いスパイダーマンです。

一方、ガーフィールド版スパイダーマンは車強盗に“強盗みたいな服を着ている”と馬鹿にするなど、スパイダーマンらしいユーモアに溢れていました。スパイダーマン本来のユーモアを描けていたのは『アメージング・スパイダーマン』です。

恋人対決!?

ピーター・パーカーの恋愛要素はコミックで重要な役割を担っていますが、それは映画でも変わりありません。

サム・ライミ版『スパイダーマン』はメアリー・ジェーンがヒロインとして登場しました。雨が降る中、ピーターが逆さになってメアリー・ジェーンとキスを交わすシーンはこのジャンルでなければ説得力やリアリティが生まれない名場面です。コミック原作映画史上最もロマンティックな場面の1つといっても過言ではないでしょう。

一方『アメイジング・スパイダーマン』はグウェン・ステーシーがヒロインでした。名作ラブコメディ『500日のサマー』の監督だけあって、マーク・ウェブはアンドリュー・ガーフィールド(ピーター)とエマ・ストーン(グウェン)の魅力を最大限活かして、2人の恋愛関係をナチュラルに描いていました。

サポートキャスト!

サム・ライミ版『スパイダーマン』にはトビー・マグワイアの他にも素晴らしいサポートキャストが多く出演していました。J・K・シモンズ(ジョナ・ジェイムソン)はユーモア、ウィリアム・デフォー(ノーマン・オズボーン)はドラマの深み、クリフ・ロバートソン(ベン・パーカー)とローズマリー・ハリス(メイ・パーカー)は映画に感動を吹き込みました。

一方、『アメイジング・スパイダーマン』にもエマ・ストーン、サリー・フィールド、マーティン・シーン、デイン・デハーン、ジェイミー・フォックスなど素晴らしいサポートキャストが出演しています。

新たなスパイダーマンが誕生!?

『スパイダーマン:ホームカミング』 トム・ホランド
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『アメイジング・スパイダーマン』シリーズにピリオドが打たれ、『白鯨との闘い』に出演している若手俳優トム・ホランド主演でスパイダーマンが再びリブートされることが発表されました。

ホランド版スパイダーマンは2016年4月公開『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場、2017年公開予定の新たな『スパイダーマン』シリーズへと繋がることになりそうです。

トム・ホランドはスパイダーマンを演じるにあたりこんなコメントを出しています。

“トビーとアンドリュー両方のキャラクターから盗めるところはたくさんあると思います。でも、監督ジョンとの共通ビジョンはひとつ、スパイダーマンというキャラクターをぶち壊して、バックグラウンドを探求することです。”

前2バージョンはどちらも一定の映画ファンを獲得したシリーズでしたが、コミックファンの期待に応えていない要素がありました。サム・ライミ版『スパイダーマン』はユーモアが足りず、マーク・ウェブ『アメイジング・スパイダーマン』のピーター・パーカーはオタク感が足りませんでした。

もし、トム・ホランドがトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールド版の良い要素を上手く融合したスパイダーマンを演じることが出来れば、コミックファンから最も支持されるスパイダーマンシリーズが生まれることになるでしょう。