2020年1月24日更新

「パージ」シリーズの観るべき順番&時系列を整理【ネタバレ注意】

『パージ:大統領令』
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2013年公開された第1作目を皮切りに、人気シリーズとなったホラー映画「パージ」シリーズ。年に1度だけすべての犯罪が合法になる世界の恐怖を描いた同シリーズ。その時系列を整理し、観るべき順番を紹介します。

目次

映画「パージ」シリーズの時系列・観るべき順番は?

『パージ』は2013年に公開されたアメリカのホラー映画(日本公開は2015年)。斬新な設定と過激な残酷描写が話題を呼び、たちまち大ヒット。 翌2014年には続編『パージ:アナーキー』が公開され、その後、2016年に3作目『パージ:大統領令』、2018年に4作目『パージ:エクスペリメント』が公開される人気シリーズとなりました。 今回はそんな人気ホラー映画シリーズ「パージ」の時系列と観る順番、各作品のあらすじを紹介します。 ※この記事には「パージ」シリーズのネタバレが含まれます!作品を未鑑賞でストーリーを知りたくない方はご注意ください。

「パージ」の意味とは

パージ(purge)とは、「浄化」や「一掃する」という意味。ストーリーの核となるパージ法は、「1年に一晩(夜7時から朝7時の12時間)だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる」という法律です。 本作の舞台は近未来のアメリカ。この法律が制定される前には、失業率の高さと治安の悪さが問題となっていました。しかし、「人々のうっぷんを晴らすため」とパージをはじめたところ、失業率は1%まで低下。治安も以前とは比べものにならないほど良くなりました。 パージの夜、国民は1年の間に心に溜まった「怒り、憎しみ、恨み」のすべてを解き放ち、その間、警察・消防・医療などのサービスは全て停止されます。パージへの参加は自由。参加したくない人は家にこもることもできます。

しかし、政府の本当の狙いは大衆をコントロールすることでした。パージでは、身を守る術のないホームレスや貧困層がターゲットになることが多いため、人工的な人口調整として機能していたのです。 パージ法の施行によって失業率が低下したのは、パージで命を落とした人の多くが失業者だったため。治安が向上した理由は、犯罪を犯さないと生きていけない貧困層が減少したことと、「パージ中ならば、なにをしても罪にならない」と、その夜にだけ犯罪行為におよぶ者が増えたためです。 「パージ」ではシリーズをとおして、政府に洗脳されていく民衆とそれに巻き込まれる人々、邪魔者を排除しようとする政府など、さまざまな視点で政府の陰謀やマインドコントロールについて描いています。

シリーズの時系列と観る順番を紹介!

「パージ」シリーズの時系列では、4作目の『パージ:エクスペリメント』が一番最初の物語になっています。その後、1作目からは公開順に時代が進んでいく、というかたちです。 ■21世紀のある年:『パージ:エクスペリメント』(2018年) ■2022年:『パージ』(2013年) ■2023年:『パージ:アナーキー』(2015年) ■パージ法施行から数年後:『パージ:大統領令』(2017年) 内容をしっかりと理解したい方は、上記の時系列順に観るのがおすすめ。しかし、ミステリアスな展開や謎解き要素を楽しみたい方には、公開順に観ることをおすすめします。

第1作目『パージ』あらすじ

舞台は、1年に1晩だけ殺人を含むすべての犯罪が合法になる法律「パージ法」が制定された2022年のアメリカ。 ジェームズ・サンディンが勤務するセキュリティシステム会社は、パージ法のおかげで大繁盛。彼は妻・メアリー、娘・ゾーイ、息子・チャーリーとともに裕福な暮らしをしていました。彼らは商売柄パージ法には賛成であるものの犯罪を起こす気はまったく無く、最新のセキュリティーシステムが用意された自宅から一歩も出ずにパージをやり過ごす予定です。 しかしその夜サンディン家には、今日こそ交際を許してもらおうと、銃を持った娘のボーイフレンドのヘンリー、そして誰かに追われて逃げてきたホームレスの男性が入り込んでしまいました……。 ある家族の感情の機微や人間ドラマと、緊迫した展開・容赦のないバイオレンス描写のバランスが絶妙です。

第2作目『パージ:アナーキー』のあらすじ

6回目のパージを迎える2023年のアメリカ。パージ発令後に車のタイヤがパンクして逃げ遅れてしまった夫婦。何者かに連れ去られそうになっていった貧しい母娘。彼らは武装した男に助けられました。 彼は、パージを利用して息子を事故死させた犯人に復習を企てていました。5人は力を合わせて街から脱出しようとしますが、そんな彼らに次々と殺人者が襲いかかり、戦いを余儀なくされていきます。 1つの家のなかが舞台だった前作から、本作の戦場は街全体へとスケールアップ。より過激な殺し合いが展開されます。

第3作目『パージ:大統領令』のあらすじ

犯罪抑制のためにパージ法容認派が多数を占めるアメリカ。そんななか、ローン上院議員は反パージ法を掲げ大統領選に立候補しました。パージ賛成派と反対派で国内が分断されるなか、全ての犯罪が合法化される悪夢の一夜がはじまります。 暗殺の標的となったローンと彼女の護衛を担当するレオは、パージの12時間生きのびるため奮闘することになります。 これまでの作品よりもアクションの要素が強く出た3作目。パージの是非をめぐり、現実に想定できる未来も描かれており、考えさせられます。

第4作目『パージ:エクスペリメント』のあらすじ

21世紀。アメリカの経済は崩壊し、「アメリカ建国の父」という政党が政権を担っていました。彼らはニューヨークのスタテン島で、ある実験を行うことにします。 それは、1年に一晩だけあらゆる犯罪が合法になる「パージ法」。島に残り、実験に参加した者には5000ドルの報酬が用意され、パージの夜を生き延びればそれを受け取ることができると説明されました。参加しない人々が島から脱出した後、パージ開始のサイレンが。 ギャングのボス・ディミトリは、愛する人を守るため、島に残ることを決意。果たして彼らは生き残ることができるのでしょうか? スリラーアクションとして楽しめるのはもちろん、シリーズの根底に受け継がれつづけてきた人間ドラマに心が揺さぶられます。

政府の陰謀と集団心理をえぐり出す「パージ」シリーズ

ホラー、スリラー映画として観客を震え上がらせながら、実は社会問題に切り込む深いメッセージ性を持った「パージ」シリーズ。政府とマスコミによる大衆のマインドコントロールは、本シリーズで描かれる暴力シーンよりも恐ろしいものがあります。 本シリーズが描く恐怖は、私たちの生きる現実世界でも絶対にありえないとは言い切れないのではないでしょうか。だからこそ多くのファンを獲得し、人気シリーズとなっているのかもしれません。