2021年5月27日更新

実写映画『クルエラ』ヴィラン誕生までのあらすじをネタバレ解説!パンクなファッションが意味するものは?

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実写映画『クルエラ』がついに公開!ヴィラン誕生秘話をネタバレ解説

2021年5月27日公開・28日配信!

アニメ映画『101匹わんちゃん』(1961年)の悪役を主人公に、前日譚を描く実写映画『クルエラ』。本作が2021年5月27日に劇場公開、28日にディズニープラスにて配信開始されます! 主演を務めるのは、これまでもさまざまな作品で幅広い演技を見せてきたエマ・ストーン。2月には特報が解禁され、インパクト抜群のビジュアルや世界観で観客の期待を高めました。 アンジェリーナ・ジョリーが主演を務めた「マレフィセント」シリーズにつづき、ディズニーヴィランズを主人公とした『クルエラ』は、いったいどんな作品になっているのでしょうか。 気になるあらすじやキャスト、クルエラの今後を解説・考察するとともに、アニメ映画『101匹わんちゃん』で描かれたクルエラについても復習していきましょう! ※記事後半には、映画『クルエラ』のネタバレが含まれます。未鑑賞の場合は注意してください。

※ディズニープラスでは5月28日から、プラス料金3,278円(税込)を支払うことで視聴できます。

実写映画『クルエラ』のあらすじ

生まれつき最高で……最悪!

舞台は1970年代のロンドン。少女エステラは、ファッションデザイナーを目指してこの地にやってきます。 「私は人と違う生き方をしてきた、それが目ざわりな人もいる」と語る彼女は、真っ赤なドレスをまとってパーティに乱入。希望あふれる若者から、狂気の表情へと変わっていきます。 地味だったエステラはパンクファッションに身を包み、「私は生まれつき最高で……最悪」という言葉のとおり、隠されていた本性を現していくのでした。 マレフィセントのように強大な魔力は持たないものの、私利私欲のためならば手段を選ばず、ディズニーヴィランズのなかでも、もっとも底意地の悪いクルエラ。 彼女がなぜそんな邪悪な人物になったのか、そのオリジンが描かれます。

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【ネタバレ注意】夢見る少女が「クルエラ」に成るまで

生まれつき白黒の髪を持つ少女エステラ。優しい母親と2人で暮らしていた彼女は、いたずらばかりの問題児でした。小学生になったエステラは、たび重なるケンカやいたずらが原因で退学になってしまいます。 そんな娘を連れて、母は新天地を求めてロンドンに行くことに。しかしその途中、母は命を落としてしまいました。ひとりぼっちになったエステラはなんとかロンドンに到着し、スリの少年たちジャスパーとホーレスに出会います。彼女は彼らの仲間になり、3人で暮らすことになりました。 それから10年が経ち、エステラはファッションデザイナーを夢見ながらジャスパーたちと変わらない日々を送っていました。しかしあるとき、彼女はロンドンで最高の百貨店リバティで働くことになります。 これで夢に1歩近づいたと喜ぶエステラでしたが、リバティで彼女に任された仕事は、バックヤードの掃除。それ以外のことはなにもやらせてもらえません。あるとき、ついにキレた彼女は上司のお酒を盗み、酔っ払ってウインドウ・ディスプレイを改造しました。 目を覚ましたエステラは、有名ファッションデザイナーのバロネスに雇われることになります。バロネスは彼女が作ったディスプレイを見て、その才能を見出したのでした。

バロネスのもとで働くようになったエステラはその実力を認められ、さまざまな仕事を任されるようになります。しかしそのなかで、彼女はバロネスが母の形見のネックレスを身に着けていることに気づき、それをを取り戻すことに。 エステラは自分が「クルエラ」としてバロネスのパーティに乗り込み、気を引いている間に宝石を盗み出す計画を立てます。計画は失敗に終わってしまいますが、そのとき彼女は、母を殺したのはバロネスであることに気づきました。そして彼女に復讐することを決意します。 昼間はエステラとしてバロネスのもとで働き、夜はクルエラとして最新のファッションをリードする存在になっていく彼女。バロネスのプライドを打ち砕き、復讐の準備を整えていきます。 しかしバロネスはついにクルエラの正体を突き止めます。そして彼女を殺そうと家に火を放つのでした。 クルエラの死が報道されるなか、エステラはバロネスの側近であるジョンの家で目を覚まします。彼によれば、バロネスはなんとエステラの実の母だというのです。 彼女はかつてお金目当てで男爵と結婚しましたが、子どもを望んでいなかったため、生まれたばかりの赤ん坊を始末するようジョンに言いつけました。彼がその赤ん坊を託したのが、メイドとして働いていたエステラの母だったのです。 母の仇が実の母だと知って、エステラは混乱します。しかし再び復讐の決意を固め、逮捕されていたジャスパーたちを脱獄させるのでした。 バロネス主催のチャリティーパーティの日、バロネスが警備を固めて待ち構えるなか、会場はクルエラの格好をした人であふれ、大混乱になります。 母が命を落とした崖の上でバロネスを対峙するエステラ。彼女が自分の娘であることを知ったバロネスは、意外なことに仲直りのハグをしたいと申し出ました。 しかしそれもバロネスの罠。エステラは母と同じように崖から突き落とされてしまいます。大勢の招待客がその現場を目撃し、バロネスは逮捕されました。 そこへクルエラが登場。エステラはパラシュートで難を逃れていたのです。そして過去の自分「エステラ」を葬り、「クルエラ・ド・ヴィル」となったのでした。

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見どころその1:パンクロックで刺激的なファッションがしびれる!

本作の舞台となっている70年代のロンドンは、パンク・ムーブメントの真っただ中。ファッションデザイナー志望のエステラは、「クルエラ」として、その流行の最先端をいく存在になっていきます。 反逆精神にあふれる彼女のデザインは、ファッショナブルで豪快、そして衝撃的です。 本作の衣装デザインを手掛けたジェニー・ビーヴァンは、お金がなかったころのクルエラの衣装をイメージするために、ヴィンテージショップを周りスーツケース10個分の服を手に入れたのだとか。 実際にはそれらが作中で使われることはありませんでしたが、方向性をつかむのに役立ったとVOGUEのインタビューで語っています。 そして本作における最大の魅力は、ただお洒落なファッションを楽しめることだけでなく、クルエラがバロネスへ「復習の武器」としてファッションを用いていく姿が痛快な点でしょう。 エステラがバロネスのもとで作り上げたドレスには、全体に金色のビーズが縫い付けられていました。しかし実はそのドレスには、時間が経つとだめになってしまうある仕掛けが。彼女はそれを、バロネスの新コレクションの目玉として差し出したのです。 またエステラはバロネスを前にして訪れた最大の危機さえも、自ら身にまとっているファッションの工夫で乗り切ってしまいます。 上流階級向けのハイファッションであるバロネスのブランドと、労働者階級のクルエラが作り上げるパンクファッションの対比にも注目してみてください。

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見どころその2:イギリス発パンクロックの使い方が魅力的!

70年代を舞台とした本作では、当時のヒット曲が数多く使われています。そのため各シーンにびったりな、イギリスのパンクロックの名曲を聴けるのが魅力的です。 ディープ・パープルやドアーズ、ザ・クラッシュ、クイーンなど、イギリスを代表するロックバンドのヒット曲の数々。またスージー・クアトロやブロンディのような女性アーティストのハードな楽曲も、現状に反抗するクルエラの心情を表現しているようです。

見どころその3:クルエラの破天荒さが最高!ド派手なカーチェイスも

本作のさらなる魅力は、クルエラの破天荒な行動の数々。予告編で観られたカーチェイスのシーンは、アニメ版のクルエラを再現するような印象的なシーンでした。 そのほかにも、彼女はレッドカーペットにバイクで乗り込んだり、バロネスがショーを開催する会場の目の前でロックコンサートのようなゲリラショーをはじめたりと、破天荒で意表を突くパフォーマンスで、ファッション業界の注目を集めていきます。 すでに世間で高い地位を獲得しているバロネスを引きずり下ろすために、彼女はさまざまな策を講じますが、それらはどれもパンクの反逆精神にあふれたクールさがあるのです。 しかし彼女の過激な行動に、子どものころから行動をともにしてきたジャスパーやホーレスは、次第についていけなくなっていくのでした。

※ここから先は、映画『クルエラ』のネタバレが含まれます。未鑑賞の場合はご注意ください!

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【ネタバレ解説】なぜ“最高で最悪”なヴィランが誕生したのか?

エステラは幼いころに母を亡くし、スリや泥棒を繰り返して生きてきました。 ファッションデザイナーを目指しながらもなかなかチャンスに恵まれず、苦労してきた彼女は、「クルエラ」になることでそれまでの鬱憤を晴らすかのように、ド派手なパフォーマンスをくり広げます。 しかし彼女にそうさせたのは、本作の“ヴィラン”であるバロネスでした。彼女がエステラの人生に落とした影は、復讐を決意させて破天荒で型破りな「クルエラ」を生み出す原因として充分なものです。 そしてクルエラの今後に与えるであろうバロネスの脅威も、彼女が“最高で最悪”な計画を立てるに至った、立てざるを得なかった理由だったのでしょう。 クルエラは母の復讐という正義を果たすため、そして自らの未来のためにヴィラン「クルエラ」になったのです。

クルエラなりの“パンクロックな”復讐方法

実際の1970年代のロンドンは、社会全体としてもファッションや音楽シーンにおいても、これまでの主流と非主流がぶつかり合う時代でした。 主に上流階級が支配していた社会に対する反抗として生まれたのが、パンクムーブメントであり、それと密接に関わったのがファッション、そして音楽です。抑圧された貧困層・労働者階級が、これまでの社会をぶち壊そうと動き出しました。 本作に登場するバロネスは男爵夫人という地位と名前の通り、上流階級を象徴しています。そして彼女に復讐する「クルエラ」の姿は、まさにパンクムーブメントそのものといえるでしょう。

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【考察】その後のクルエラはどうなる?アニメ映画との繋がりを解説

バロネスへの復讐を遂げたエステラは「クルエラ・ド・ヴィル」となり、ファッション界に君臨することになリます。その後も彼女は大胆で斬新、そして過激なやり方でその道を邁進していくのでしょう。 ジャスパーやホーレスは彼女の手下として、今後も行動をともにしていくようです。 本作にはジャスパーとホーレスをはじめ、ロジャーやアニータなどアニメ映画と関連のあるキャラクターが何人か登場しました。そしてラストでクルエラは、『101匹わんちゃん』につながるような行動を起こすのです。 本作での彼女の行動から考えると、アニメ映画でクルエラがダルメシアンの子犬たちを追い回すのは不思議な変化ではあります。 しかしバロネスに操られていたとはいえ、彼女にとって愛する母の死のきっかけとなったダルメシアンには、生涯執着していたのかもしれません。

【考察】ヴィランを描く映画がヒットしている意味はいったい?

映画『クルエラ』だけでなく、近年は『ジョーカー』(2019年)や『マレフィセント』(2014年)など、ヴィランを描く映画がヒットしています。 魅力的な作品には魅力的なヴィランが欠かせませんし、彼らはときに主役以上の人気を獲得することもありますが、なぜこれほどヴィランを主人公にした作品が増えているのでしょうか。 これらの映画でよく語られるのは、ヴィラン誕生の背景には、別のヴィランが存在するということです。本作で、クルエラは自らの「正義」を貫くために行動を起こしました。そんなクルエラをまた別の視点から見ると、「悪」にもなってしまうのでしょう。 「悪」と「正義」は明確に分けることができるものではなく、「悪」と思っていたものの別の一面を描くことで、一筋縄ではいかない現実に寄り添った物語を創ることができるのです。

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クルエラを演じるのは女優のエマ・ストーン

クルエラ・ド・ヴィル(エステラ)/エマ・ストーン(吹替:柴咲コウ)

本作で主人公のエステラ/クルエラを演じるのは、映画『ラ・ラ・ランド』(2016年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したエマ・ストーンです。 「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのヒロインであるグウェン・ステイシー役を演じたことでも知られています。 そのほかにも『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2015年)での主人公の娘サム役、『バトル・オブ・セクシーズ』(2017年)で実在のテニスプレイヤーであるビリー・ジーン・キングを演じるなど、幅広い役柄で活躍してきました。 今回の『クルエラ』では、1970年代を舞台にクルエラ・ド・ヴィルのオリジンを描くということで、アニメ版の「再現度」という点で観ることは少し難しいかもしれません。 しかしエマ・ストーンが演じた、ディズニーきっての人気を集めるヴィランのオリジンストーリーには注目です。日本語吹き替え版では、柴咲コウがクルエラを演じています。

そのほかクルエラを取り巻く登場人物&キャスト

ジャスパー役/ジョエル・フライ(吹替:野島裕史)

幼いころ、ひとりぼっちでロンドンにやってきたエステラと出会い、仲間として迎え入れたジャスパー。身寄りがない彼は、スリをして生きてきました。エステラが仲間に加わってからは、より大きな仕事として泥棒をするようになります。 彼はバロネスへの復讐のため、過激な行動をくり返すエステラに釘を刺そうとしますが……。 ジャスパーを演じたのは、イギリスの俳優ジョエル・フライ。ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』や映画『イエスタデイ』(2019年)などへの出演で知られています。

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ホーレス役/ポール・ウォルター・ハウザー(吹替:かぬか光明)

ジャスパーとともに、幼いころからエステラと3人で暮らすホーレス。ウインクという名前の眼帯をしたチワワをかわいがっています。彼もやはりエステラのバロネスへの復讐に巻き込まれていきますが、ジャスパーほど抵抗は感じていないようです。 ホーレスを演じるポール・ウォルター・ハウザーは、2019年のクリント・イーストウッド監督作『リチャード・ジュエル』で主演を務めました。そのほかの出演作には、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)や『ブラック・クランズマン』(2018年)などがあります。

アーティ役/ジョン・マクリー(吹替:花江夏樹)

中性的でグラムロックのような服装をしたアーティは、ファッショナブルなヴィンテージショップの店員です。エステラと意気投合し、彼女がデザインした服の制作やショーを手伝います。 アーティを演じたのは、イギリスの俳優ジョン・マクリー。映画『ゴッズ・オウン・カントリー』やBBCとNetflixが共同制作した日英合作ドラマ『GIRI/HAJI』(ともに2019年)などに出演しています。

アニータ役/カービー・ハウエル=バプティスト

エステラの小学校時代の唯一の友人だったアニータ。成長した彼女は「タトルテイル」という新聞の記者になりました。彼女は、バロネスの権威を失墜させようと目論むエステラに協力することになります。 アニータを演じるカービー・ハウエル=バプティストはイギリスの女優で、映画『僕のワンダフル・ワイフ』(2017年)やドラマ『Killing Eve』などに出演しています。

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バロネス役/エマ・トンプソン(吹替:塩田朋子)

バロネスはファッション業界のトップに君臨するデザイナーで、高慢な人物です。邪魔なものは片っ端から排除し、今の地位を築き上げました。彼女のデザインする服は非常に高価で、上流階級向けのエレガントなものです。実は過去に大きな秘密を抱えており……。 バロネスを演じるのはイギリスを代表する名女優、エマ・トンプソンです。1992年の『ハワーズ・エンド』でアカデミー賞主演女優賞に輝いた彼女は、翌年にも『日の名残り』で主演女優賞、『父の祈りを』で助演女優賞にノミネートしました。 そのほかの代表作には『ラブ・アクチュアリー』(2003年)や「ハリー・ポッター」シリーズ、『ウォルト・ディズニーの約束』(2013年)などがあり、実写版『美女と野獣』(2017年)ではポット夫人を演じました。

ジョン役/マーク・ストロング(吹替:広瀬彰勇)

バロネスの側近であるジョンは、彼女の過去の秘密を知る人物です。 ジョンを演じるのは、「キングスマン」シリーズなどで知られるマーク・ストロング。『シャーロック・ホームズ』や『キック・アス』(ともに2010年)、『シャザム!』(2019年)などで演じた悪役が印象的ですが、そのほかにも数多くの作品で幅広い役柄を演じています。

監督を務めるのは「アイ,トーニャ」のクレイグ・ギレスピー

アイトーニャ マーゴット・ロビー (プレス)
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実写映画『クルエラ』の監督を務めたのは『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)で注目を浴びたクレイグ・ギレスピー(ガレスピーとも)です。 オーストラリア出身の彼は、ニューヨークの美術学校でグラフィックデザインや広告を学んだあと、15年にわたってCM監督として活躍し、数々の賞を受賞。2007年にコメディ映画『Mr.ウッドコック 史上最悪の体育教師』(日本未公開)で映画監督デビューを果たしました。 続く『ラースとその彼女』(2007年)が高い評価を受け、テレビシリーズ『ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ』(2009年〜2010年)やホラー映画『フライト・ナイト 恐怖の夜』(2011年)など、立てつづけに作品を発表しています。 「アイ,トーニャ」で主人公の母を演じたアリソン・ジャネイにアカデミー賞助演女優賞をもたらした手腕が、本作でも存分に発揮されていました。

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クルエラってどんなキャラ?アニメ『101匹わんちゃん』をおさらい

『101匹わんちゃん』あらすじ

ロンドンの外れに暮らす売れない作曲家ロジャーの愛犬ボンゴは、あるとき散歩中に出会ったメスのダルメシアンのパディータにひと目惚れ。パディータの飼い主であるアニータとロジャーも親密になり、人間と犬の2組のカップルが結婚することになります。 その後、新居に移り住んだ彼らのもとにやってきたのは、アニータの大学時代の友人クルエラ・ド・ヴィルでした。パディータが妊娠していることを知った彼女は、子犬が生まれたらすぐ連絡するようにと言い残して去っていきます。 クルエラは子犬の柔らかい毛皮を使ってコートを作ろうと目論んでいたのでした。彼女は生まれたばかりの15匹の子犬を買い取ろうとしますが、ロジャーが拒否します。 そこで彼女は、2人の手下と子犬たちを誘拐することに。なんとか誘拐に成功した彼らは、郊外にある「ド・ヴィル屋敷」に、ほかの子犬たちとともにボンゴたちの子犬を閉じ込めます。 事態に気づいたボンゴは遠吠えで仲間を呼び集め、子犬たちを救いにいきます。そして彼らは自分たちの子犬とあわせて99匹を助け出し、101匹のダルメシアンは一緒に暮らすことになるのでした。

悪魔のキャラクター“クルエラ・デ・ビル”

クルエラ・ド・ヴィルは、有名ファッションデザイナーで毛皮マニアの女性です。 彼女の名前は「Cruel(クルーエル)=残酷な」から来ており、作中でも主人公のロジャーからは「クルエラ・デ・ビル=悪魔」と呼ばれるほど無慈悲な人物。 実写映画『101』(1996年)と『102』(2000年)では、「デ・ビル」の苗字が正式名称として使われました。 アニメ映画『101匹わんちゃん』でクルエラの声を演じたのは、アメリカの女優ベテイ・ルー・ガーソン。彼女は1952年公開のディズニーのアニメ映画『シンデレラ』では、ナレーションを担当しました。 1996年にはディズニーの映画に多大な貢献をした人物に送られる、ディズニー・レジェンドに選ばれています。

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エマ・ストーンだけじゃない!過去にクルエラを演じた実写キャスト

グレン・クローズ

実写映画『101』と『102』でクルエラを演じたのはグレン・クローズ。彼女は2011年の『アルバート氏の人生』や2018年の『天才作家の妻 40年目の真実』などでアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。 またマーベル・シネマティック・ユニバースの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)にも出演するなど、その演技の幅広さも魅力の女優です。 彼女は今回の『クルエラ』にも、制作総指揮の1人として参加しています。

ヴィクトリア・スマーフィット

ディズニー映画やおとぎ話のキャラクターが登場するドラマシリーズ『ワンス・アポン・ア・タイム』では、アイルランド出身の女優ヴィクトリア・スマーフィットがクルエラを演じました。 彼女は2002年公開の映画『アバウト・ア・ボーイ』や、イギリスでの多くのテレビシリーズへの出演で知られています。

【エマ・ストーン主演】実写映画『クルエラ』は2021年5月27日公開!

人気ヴィランの誕生秘話をエマ・ストーンが演じる『クルエラ』。ファッションや音楽はもちろん、その驚きの展開にも注目です。 実写映画『クルエラ』は2021年5月27日全国劇場公開、28日からディズニープラスで配信開始となります。