『アルマゲドン』についてあなたの知らない10の事実 松田聖子がカメオ出演している?
2000年公開のSFディザスター映画『アルマゲドン』
映画『アルマゲドン』はマイケル・ベイが監督を務め、ブルース・ウィルス主演、ベン・アフレック、リヴ・タイラーらが出演するアメリカ映画です。 地球に小惑星が衝突する事態を免れなくなった人類が、それを回避するために小惑星に穴を掘り爆発の軌道を変える計画を立てます。「穴掘り名人」たち、石油会社所属の屈強な訳ありの男達が人類の命運を背負って宇宙に飛び立つストーリーで、その中で恋愛、挫折、別れ、家族愛などを描きます。 今回はそんな、日本でも大成功した宇宙ファンタジー映画のトリビアを紹介します!
1:そもそも「アルマゲドン」ってどういう意味?
映画のタイトルにもなっている、「アルマゲドン」とはどういう意味なのでしょうか? ヘブライ語の「ハルマゲドン」の英語読みで、元々のは「メギドの丘」という意味があります。そこで世界最終決戦が行われたことから、「アルマゲドン」を最終決戦、世界の終末の決戦、という意味で使われる様になりました。
2:科学的考証において学生から指摘が入る!
多様なカット割りを用いて人物描写をメインに描き出した本作では、科学的検証はあまり行われず、より効果的な演出に注力されました。 そのため、後に多くの科学的不一致が指摘されています。 2011年にはレスター大学の化学専攻の学生から、設定上の小惑星のサイズ、自転スピード、地球からの距離を考慮すると、その爆破規模は科学的に間違っているとレポートされました。 本格的な私的なレポートが入るほど、この作品は多くの人を魅了し影響を与えている、ということなのでしょうね。
3:ベン・アフレックの提案でNASAの完全協力を得ての撮影!
宇宙をテーマにした本作では、キャラクター描写をストーリーのメインにおいているため、前述した通り科学的根拠や検証は二の次にされた節があります。 しかしそんな中でもより映像的なリアリティを追求するため、NASA(アメリカ航空宇宙局)の強力なバックアップのもと撮影が行われました。 実は監督のマイケル・ベイにベン・アフレックが、最初から飛行士になるトレーニングをNASAに協力してもらった方が早いのでは、という提案をしたという経緯があります。 提案する方もすごいですが、それをあっさり承諾、実行してしまう制作サイドの柔軟さもすごいですね!
4:まさかの親子で参加!?
ブルース・ウィルス演じる主人公ハリーの娘グレースを演じるリヴ・タイラーは、言わずと知れた、世界的ロックバンドのエアロスミスのボーカル、スティーブン・タイラーの実の娘です。 今回は実の父親が率いるエアロスミスが映画の主題歌「ミス・ア・シング」を担当し、親子でこの映画に関わることになりました。 この主題歌はアメリカのヒットチャートで4週連続1位を記録する等、キャッチーなメロディと歌詞で大ヒットしました。
5:ライバル『ディープ・インパクト』に対抗するため公開直前で予算増額!
本作が公開する数年前の1996年に公開されたパニックムービー『ツイスター』がヒットし、それにならって本作製作が決定。 そのため同じ様な経緯で製作が決定し、さらに公開が『アルマゲドン』より数ヶ月だけ早い『ディープ・インパクト』とは、その内容も似通っていることも有り、お互いにライバル視していました。 そしてアメリカ公開2ヶ月前の1998年5月、『アルマゲドン』製作サイドのウォルトディズニースタジオはテレビによる宣伝効果を上げるため、300万ドル(約3億4千万円)の追加予算を計上し、ライバル『ディープ・インパクト』に対して差をつけようとしました。
6:リヴ・タイラーの迫真の演技の裏には……?
ラストで父親ハリーが惑星に残り、娘のグレースと交信によって永遠の別れをする感動的なシーンがあります。 このシーンでは、娘役のリヴ・タイラーの実の父親、スティーブン・タイラーの写真を交信中の画面に映し出すことによって、よりリアルな感情を出すことに成功しました(もちろん映画のスクリーンには映りません)。
7:まっぷたつに別れた賛否両論の評価
興行的には大成功を収めましたが、内容の評価は賛否両論でした。 アカデミー賞には4部門でノミネートしたものの、ゴールデンラズベリー賞(その年のワーストを決める賞レース)では、2部門で受賞、5部門でノミネートとアカデミー賞よりも多くの賞を受賞・ノミネートしてしまい、不名誉な結果も残すことになりました。
8:松田聖子がカメオ出演!
ニューヨークを観光中の日本人として、2016年までに82枚のシングルCDを発表した日本を代表する元スーパーアイドル、松田聖子がカメオ出演しています。 その相手役として、クレジットはされていませんが、日系アメリカ人俳優のゲディ・ワタナベも出演しました。
9:ディズニーランド・パリに『アルマゲドン』のアトラクションがオープン!
ディズニーランド・パリの「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」には、『アルマゲドン』をベースにしたアトラクション「Les Effets Speciaux」があり、2002年3月16日にオープンしました。 監督のマイケル・ベイ自らがプロデュースした22分間のショーでは、ガス爆発や発火物の間をすり抜けながらのセーリング等の撮影特殊効果をデモンストレーションしています。
10:ブルース・ウィルスとマイケル・ベイ監督は実は仲が悪い!
まことしやかにささやかれていた噂はどうやら本物のようです。 この映画撮影中に、監督のマイケル・ベイは「ブルース・ウィルスに言いたいことリスト」を書く様に他の出演者に要求したと言います。 この撮影の後、ブルース・ウィルスは、マイケル・ベイ監督の演出に「口出しはしないが、今後一切仕事を共にするつもりは無い」と話しています。