2017年11月16日更新

『トゥルーマン・ショー』からユーモアあふれる名言15を紹介 

トゥルーマン・ショー

トゥルーマンは、実はリアリティ番組『トゥルーマンショー』の主人公であり、彼以外は全員が演技をしています。彼はその事実を知りません。島から出たい彼を、引き留めようとする番組プロデューサー。世界的にヒットしたこの映画の名言をご紹介します。

ジム・キャリー主演1998年『トゥルーマンショー』の名言を紹介

トゥルーマンは生まれた時から、リアリティショーの主人公として育ちました。彼の生活は24時間、全世界に向けて生放送されていますが、彼はそのことを知りません。

家族も親友も、周りの人全てが役者で、巨大セットの中で生活するトゥルーマン。生まれ育った島から出て、広い世界を見に行きたい、と願っているものの、テレビプロデューサーのたくみな仕掛けで、彼の思うようにはいきません。

大ヒットしたこの映画から、ユーモアあふれる名言をご紹介します。

1.トゥルーマンの明るいあいさつ

「おはよう!会えないときのために、こんにちは!こんばんは!おやすみなさい!」

トゥルーマンが毎朝、近所の人にあいさつするセリフです。トゥルーマンらしい明るい笑顔でこう声をかけられると、こちらも自然に笑顔が出ますね。

でも映画冒頭のシーンで、トゥルーマンは鏡の中の自分に向かって、この世界で生きていくしかないんだ、という自問を何度も繰り返しています。そのシーンの暗い表情と、明るくあいさつする彼、一人の人間の裏表を表しているといえます。

2.「メリルの宣伝」No.1"万能包丁"

「これ買ったの!この包丁、切る、おろし金、皮むき器の三役で使えるのよ!包丁を研ぐ必要なし、食器洗浄機にもOK!」

仕事から帰ってきたトゥルーマンの妻、メリルが言うセリフです。トゥルーマンショーに出てくる物や服や家は、すべてが視聴者が買える商品なのです。

理想的な主婦を演じるメリルは、時々、突拍子もなく、商品の宣伝を始めます。彼女の言動にトゥルーマンは違和感を覚え、だんだんと、周りの人々の不自然さに気付いていくのです。

3.「メリルの宣伝」No.2"最新型の草刈機"

「もうその草刈機は古いわ、捨ててしまってよ。エルク・ロータリー製の新しいやつを買えば。」

トゥルーマンが地下室で、こっそり昔好きだった女性の写真を見ていたシーン。妻が下りてきたので慌てて、草刈機をなおしていたんだ、と言います。

このシーンでは、メリルは実際に商品を手に持っていません。しかしカメラが彼女の顔にズームアップし、いかにもCMらしく、メリルは自信たっぷりの表情でセリフをいいます。これは、視聴者がこのシーンが宣伝だとは気付かないうちに、商品名を頭に刷り込む、というテレビならではの宣伝手法を表現しているシーンです。

4.「メリルの宣伝」No.3"ココア"きわめつけの不自然さ

「このココアで気分を取り直して。ニカラグア山からとれた自然のココアでできてるのよ。」

車を暴走させ逃走をはかったトゥルーマンが、警察につかまり家に帰ってきたシーン。メリルはトゥルーマンを慰めるかに見え、またしても宣伝を始めます。

「何をしゃべってるんだ!だれにしゃべってるんだっ!?」とトゥルーマンは彼女の異常な行動におびえ、彼女を問い詰めていきます。

5.親友はビールの宣伝担当

「うーん、これこそビールだ」

トゥルーマンの親友役のマーロンが、ビール片手にカメラ目線で言うセリフです。彼は登場するたびにビールの宣伝をしており、トゥルーマンにお前も飲まないかと誘ったり、ビールを持ってサプライズパーティだぞ、と家に来たり。

6.意味深なバッジの言葉

「どんな結末になるのか?」

トゥルーマンがひとめぼれし、図書館で再び出逢ったローレンの胸のバッジに、こう書いてありました。

これを見たトゥルーマンは、「僕もよく考えるんだ、僕の人生はどうなる運命なんだろう、て。」この言葉は、まるでこの映画の行く末を暗示するかのようです。

7.自然に行動したい

「だれか助けて!僕、気ままになっちゃうよ!」

メリルを乗せて車を暴走させるトゥルーマン、これは、周りの人間がすべて、シナリオ通りに動いていることに気付いた彼が、彼自身と彼らに向けて言っています。

だんだんと、自分が作られた世界の住人であることに気付き、周りの人に自分が動かされているんだということに苛立ちはじめたトゥルーマン。自然のおもむくままに、気が向くままに、自分は動きたいんだ、みんなもそうなってくれ、という気持ちが表れています。

8.ドラマの出来事を身近に感じる視聴者たち

「どうして彼女を追ってフィジーに行かなかったんだ?」

「トゥルーマンのお母さんが病気になったのよ。彼は優しいの。でもきっと、優しすぎるのよね。」

トゥルーマンショーの視聴者が、まるで自分の甥っ子のことを話すかのように、トゥルーマンの過去のことを話すシーンです。30年にわたって放映されているこのドラマは、視聴者にとっては自分もその世界にはいっているかのような感覚で見ていることを表しています。

9.ありえない旅行会社のポスター

「あなたの身にも起こるかもしれない!」

トゥルーマンがフィジー行きの飛行機チケットを買いに、旅行代理店をおとずれます。壁には、飛行機に雷が落ち、いなづまが突き刺さるポスターが貼られています。それを見たトゥルーマンは、驚きの目をします。

トゥルーマンをおじけづけさせるために、制作側が貼ったもので、なんとか彼をシーヘヴン島に留まらせようという、トゥルーマンも呆れるようなわかりやすい作戦です。

10.親友マーロンの言葉、実はクリストフが言っている

「俺はお前に嘘はつかない。考えてみろよ、もし全員が、お前を騙しているのだとしたら、俺もその一部だということだ。俺はそんなことはしてない。だから、周りすべてうそ、ていうことも、ありえないんだ。」

親友にこう言われて、涙ぐむトゥルーマン。でも実は、マーロンは、プロデゥーサーのクリストフが言ったセリフを聞いて、言っているだけなのです。俺は嘘をついていない、と言っている、そのセリフ自体が嘘、というシーンです。

11.クリストフのプロデューサー魂

「トゥルーマンが生まれた瞬間もテレビに映っているんだ、死ぬところが映ったって問題はないさ」

トゥルーマンが嵐に巻き込まれ、溺れ死にしそうになっているところへ、上司がクリストフに「お前はテレビで人が死ぬところを見せる気か!」と激怒したところ、クリストフはこう答えました。

際限なくなにもかもプライベートを視聴者にみせるテレビ、そこでは生と死さえも放送が許される、テレビは何をしてもいいのか?と、テレビ業界を皮肉っているようにも思えるセリフです。

12.クリストフとトゥルーマンの初めての会話

クリストフ「君のことは、君自身よりも僕がいちばんよく知っている」

トゥルーマン「あんたは、俺の脳みその中を、カメラで見てないさ」

突然、クリストフから初めて話しかけられたトゥルーマン。クリストフから、何でも知っていると言われ、考えていることまではわからない、と言い返す場面です。

13.父親のような心境

「ずっとお前のことを見てきたんだよ。生まれたとき、初めて歩いたときも」

「小学校に入学した日、初めて乳歯が抜けた日のことも。」

巨大セットの端までたどりつき、外へ通じるドアを見つけたトゥルーマンに、やさしく語り掛けるクリストフのセリフです。それまでのシーンで、トゥルーマンに大雨を降らせ、嵐に巻き込ませ、溺死寸前まで追い込んだ厳しいクリストフから一転し、父親のようなやさしいまなざしで語り掛けます。

時に神のようであり、時に父のようである、世界的な人気番組を製作するプロデューサー、クリストフ、彼自身、心からトゥルーマンを愛しているのが分かるシーンです。

14.トゥルーマンの最後のセリフ

クリストフ「何か言ってくれ。何か言うんだ。全世界に生放送中なんだぞ!」

トゥルーマン「会えないときのために、こんにちは、こんばんは、おやすみなさい。」

トゥルーマンが最初で最後に、自分からテレビに向かって話した言葉です。トゥルーマンが毎朝笑顔で近所の人にあいさつしていたセリフです。彼はこう言うと、深々とお辞儀をして、カメラの前から去っていくのです。

15.視聴者はこんなもの

「他にどんな番組がある?」「テレビガイドはどこだ?」

ジムキャリー『トゥルーマンショー』

トゥルーマンがセットのドアから去っていった時、視聴者たちは感動と興奮に包まれます。しかしそのすぐあとに、二人の門番が、他の番組にチャンネルを変えるシーンです。

自らの実体験のように、ドラマの主人公に思い入れを強く抱いても、すぐに他のもっとおもしろい番組を見たがる、結局のところ視聴者なんてそんなもの。感動的なラストのあとで、自分にも当てはまるな、とニヤッと思わず笑ってしまうセリフです。