2021年8月12日更新

どんでん返しがヤバい映画ランキング20選!邦画・洋画のおすすめ作品をそれぞれ紹介

カメラを止めるな!
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目次

どんでん返しがあるおすすめ邦画・洋画20作ずつランキング!

どんでん返し映画と知るだけで、ある種のネタバレになってしまうジレンマ。ラストの衝撃でそれすらも乗り越え、多くの映画ファンを魅了してきました。 先の読めない展開とミスリード、どんでん返しの連続でありふれた物語が一転する。そのカタルシスを生むために、製作側もあれこれと工夫を凝らしています。ただ驚くだけではなく、人間の恐ろしさにゾクッとする瞬間が醍醐味の作品も……。 そこで今回は映画好き100人を対象に、「どんでん返しが面白い映画を2つ選んでください」とアンケート調査を実施し、結果を基に邦画&洋画のTOP20を決定!得票数が同じ場合には、大手レビューサイトの評価を参考にしてランク付けしました。

どんでん返しが面白い邦画20作品をランキング

邦画はハリウッドなどの洋画に比べると予算が少ない傾向にあるため、ド派手なアクションに頼らずストーリー展開であっと観客を驚かせようと試みる作品が多いのかもしれません。 そんな邦画のなかから、驚愕の結末が楽しめるどんでん返し映画20作を厳選して紹介します

1位:『カメラを止めるな!』(2017年)……23票

超低予算ながら奇跡の大ヒットを記録したゾンビサバイバル・コメディ

超低予算のインディーズ映画ながら、2017年を代表する作品。新人監督の上田慎一郎と、濱津隆之、どんぐりら無名俳優のみで撮影されました。 キャッチコピーの“この映画は2度始まる”がすべてを表しており、前半と後半で視点を切り替え、同じ出来事を描いているのが特徴です。前半は自主製作でゾンビ映画を撮影していたら、突然本物のゾンビに襲われた!という、ファイクドキュメンタリー形式で展開します。 後半は前半の伏線をまるっと回収しつつ、爆笑のコメディ&人間ドラマに転換。一見チープなゾンビ映画ですが、ゾンビ自体は実はさほど重要ではありません。印象が180度変わるどんでん返しと、伏線回収の妙に魅了されること間違いなし!

2位:『告白』(2010年)……19票

湊かなえの同名ベストセラー小説を映画化した復讐ミステリー

告白

湊かなえの同名小説を、『嫌われ松子の一生』(2006年)の中島哲也監督が映画化。主演の松たか子の狂気的な演技や、木村佳乃、岡田将生らの共演も話題になりました。 「このクラスにいる生徒に娘を殺されました。」学年末の終業式の日、中学校教師の森口は愛娘を殺した男子生徒2人への復讐を決意します。思わぬ告白に生徒たちが動揺するなか、森口は静かに、狡猾に彼らを追い詰めるのでした。 語り手ごとに人間関係の構図などもガラリと印象を変え、小さなどんでん返しの連続です。物語がひっくり返る仕掛けはないものの、復讐劇の終着点はあまりに衝撃的。描写は原作よりは曖昧になっており、観る人によって解釈も変わるかもしれません。

3位:『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』(2019年)……17票

天才詐欺師たちがあなたも騙す!

「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどの脚本家・古沢良太の連続テレビドラマ『コンフィデンスマンJP』が映画に! 長澤まさみ、東出昌大、小日向文世の3人が扮する信用詐欺師(コンフィデンスマン)たちが欲望まみれのオサカナ(ターゲット)からお金を騙し取る、痛快エンターテインメント作品です。 今回のオサカナは冷徹な香港マフィアの女帝ラン・リウ。ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人は香港へ向かい、あの手この手で釣ろうとします。しかし、同じくランを狙う天才詐欺師や、ダー子たちを恨む日本のヤクザが現れ、事態は思わぬ展開へ。 華麗なトリックで観る者すら騙し、最後は伏線を回収しながら種明かし。スカッと気持ちの良いどんでん返しムービーです!

4位:『22年目の告白 -私が殺人犯です-』(2017年)……15票

ネタバレ厳禁スリル満点のサスペンス

2013年公開の韓国映画『殺人の告白』を、『AI崩壊』(2020年)の入江悠監督がリメイクした社会派クライムサスペンスです。 1995年、被害者の近親者に殺人を見せつけるという残忍な連続殺人が発生。刑事の牧村が犯人を追い詰めるも、未解決のまま事件は時効を迎えます。 事件から22年が過ぎたある日、曾根崎雅人と名乗る男が事件に関する手記『私が殺人犯です』を発表。瞬く間にベストセラーとなり、曾根崎は一躍時の人に……。 「カイジ」シリーズの藤原竜也が、世間を混乱させる殺人犯・曾根崎を怪演。犯人を追う刑事・牧村を『悪の教典』(2012年)の伊藤英明が熱く演じました。クライマックスにかけての怒涛の展開、衝撃のラストは必見です。

5位:『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007年) ……11票

謎の住人ドルジの正体とは

大学生活を送るために引っ越してきた椎名が出会ったのは、謎の多い隣人・河崎でした。2人はボブ・ディラン好きという共通点で意気投合。ある日、河崎はドルジという人物に広辞苑を送るため本屋を襲いたいと椎名に持ちかけます。 これをきっかけに大事件へと発展。謎の隣人とドルジの関係、そして本屋を襲った本当の理由とは……。 伊坂幸太郎のミステリー小説を中村義洋監督が映画化。真実の裏に隠された人間関係に注目です。

6位:『イニシエーション・ラブ』(2015年) ……11票

甘く切ないラブストーリーがラストで一転!

イニシエーション・ラブ

恋愛小説でありながら、ミステリー小説としても知られる乾くるみの『イニシエーション・ラブ』を原作とした作品。『天空の蜂』(2015年)の堤幸彦が監督を務め、「LIAR GAME」シリーズの松田翔太が主人公・鈴木を演じました。 舞台はバブル真っただ中の、1980年代後半の静岡。物語はside-Aとside-Bで構成され、side-Aでは大学生の鈴木と歯科助手のマユの出会いを、side-Bでは遠距離恋愛によって捻れていく2人の関係を描きます。 甘く切ないラブストーリーは、ラスト5分で一転し、ラスト5秒で衝撃へ!原作のどんでん返しをうまく映像化し、80年代の雰囲気を見事に再現した音楽やファッションも魅力です。

7位:『鍵泥棒のメソッド』(2012年) ……9票

人生が入れ替わった男たちを待ち受けるのは、まさかの喜劇?

売れない役者、頭を打って記憶を無くした凄腕の殺し屋、記憶を無くした男に惹かれる女性の3人が繰り広げるドタバタコメディ。脚本・監督を『アフタースクール』の内田けんじが手がけ、日本アカデミー賞最優秀脚本賞などを受賞しました。 売れない役者の桜井は、見るからに金持ちな男が銭湯で足を滑らせて失神するのを目撃。ロッカーの鍵を自分のものとすり替え、彼になりすまして生活をはじめます。しかし、彼は伝説の殺し屋で、思いもよらない仕事が舞い込みパニックに! 一方、記憶を失った男は、ロッカーの所持品から自分を桜井だと判断し、役者として成功を目指します。健気な彼の姿に、女性編集者の香苗が惹かれていき……。 「どうなっちゃうの?」と先が見えないハラハラの展開がテンポよく進み、待ち受けるのは爽快な結末。脚本がお見事な喜劇です。

8位:『運命じゃない人』(2004年) ……6票

内田けんじ監督による名作どんでん返し映画

婚約破棄になった女性、探偵の男、そして彼女が行方不明の彼氏。彼らが偽札を巡る騙し合いを繰り広げる物語です。行方不明になった彼女の正体、そして隠されていた彼女の秘密とは。 内田けんじの名を一躍世間に轟かせることになった、日本製どんでん返し映画の傑作です。

9位:『悪夢のエレベーター』(2009年)……6票

とある閉鎖空間にて

急停止してしまったエレベーター。その中で訳ありの3人が閉じ込められていました。連絡手段がなくなった彼らは絶望し、遺言として秘密をボイスレコーダーに記録することに。しかしその暴露ばなしをきっかけに事態は急変します。 堀部圭亮監督が絶望の縁に立たされた男たちをユーモアたっぷりに描きました。

10位:『白ゆき姫殺人事件』(2014年)……5票

情報社会の危うさと不確かさを問いかける社会派サスペンス

“イヤミスの女王”こと湊かなえ原作映画が再びランクインです!『アヒルと鴨のコインロッカー』の中村義洋監督が、映像ならではの演出を盛り込み実写化しました。 化粧品会社の美人OL・三木典子が惨殺される事件が発生。同期入社の地味OL・城野美姫が事件当日から消息を絶っており、犯人ではないかと疑われます。家族や地元の同級生、同僚らの証言がワイドショーで連日放送されるうちに、虚構の人物像がひとり歩きを始め……。 ネットは不確かな噂と憶測で炎上し、城野の実名や学歴までもが晒されます。彼女のルーツとともに、次第に明かされていく事件の全容。ネットの匿名性やマスメディアの印象操作がいかに真実を歪めているか、その恐ろしさに気づかされるでしょう。

11位:『キサラギ』(2007年)……5票

『リーガルハイ』の古沢良太脚本に外れなし!?

キサラギ

自殺したアイドルの一周忌を迎える日に初対面の5人が出会います。そのうちの1人の「自殺ではなく他殺ではないか」という言葉によって、5人の独断と偏見の推理が開始。次第に明らかになっていくアイドルの人物像とは……。 佐藤祐市が監督を務めた『キサラギ』。5人の情報だけを手がかりに、密室でストーリーが繰り広げられるどんでん返し映画です。

12位:『ゆれる』(2006年)……5票

顛末が“ゆれる”どんでん返し

写真家の主人公・猛と、その兄の物語。猛は帰郷した際に、かつての恋人である智恵子と再会します。兄と智恵子と3人で地元の渓谷に遊びにいくことに。すると、兄とともに吊り橋を渡っていた智恵子が突然落下するのを目撃してしまいます。 兄が殺してしまったのか、それとも事故だったのか……。ゆれる兄弟の思いに引き込まれる作品です。『蛇イチゴ』(2003年)や『ディア・ドクター』(2009年)などの作品を手がけた西川美和が監督を務めています。

13位:『アフタースクール』(2008年)……5票

どんでん返しものの傑作!これを観ておけば間違いない

人の良い1人の教師、神野と人を疑ってきた探偵の人生が絡み合う物語です。神野の親友が浮気をしているともちかける探偵。これをきっかけに2人は親友の捜査を始めるのでした。 捜査する度に明らかになっていく親友の真実、そして捜査は衝撃の展開を迎えます。神野と探偵の凸凹コンビによる調査がみどころ。CMやPV制作でも活躍する内田けんじが監督を務めています。

14位:『闇の子供たち』(2008年)……5票

後味の悪いどんでん返し

『座頭市 THE LAST』(2010年)そして『北のカナリアたち』(2012年)を手がけた阪本順治監督、江口洋介、妻夫木聡、宮崎あおいの豪華共演でおくる衝撃作です。 幼児売春や人身売買など犯罪が蔓延しているタイ。これらを調査すべく1人の女性がバンコクへと向かいます。しかし、彼女自身にも実は悲惨な過去があり……。

15位:『去年の冬、きみと別れ』(2018年)

タイトルの意味を知った時、涙が溢れるサスペンス

『脳男』(2013年)や『グラスホッパー』(2015年)の瀧本智行監督が、『教団X』の作者・中村文則の小説を映画化したサスペンス。主演はEXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのメンバーで、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016年)などに出演する岩田剛典です。 婚約者との結婚を控えた記者の耶雲は、1年前の猟奇的殺人事件の真相を掴むために容疑者だった木原坂に近付きます。真実に迫りはじめる耶雲でしたが、木原坂の魔の手が彼の婚約者・百合子にのびはじめ……。 イケメン俳優が登場するありがちなラブ・サスペンスだと侮るなかれ、本作は大きな罠が仕掛けられた予測不能のサスペンスです。「そうくるか!」の連続で転がりながら、徐々に明らかになる真実から最後まで目が離せません。

16位:『g@me.』(2003年)……3票

仲間由紀恵の演技にも注目

g@me.

藤木直人、仲間由紀恵共演のサスペンス映画『g@me.』。広告代理店で働く佐久間俊介は、クライアントの会社の副社長葛城によって屈辱的な思いをさせられます。そんなとき葛城の娘、樹里と出会い、彼女から狂言誘拐を持ちかけられることに……。 予想のつかない結末、スリリングな展開、そして複雑な感情が絡み合う恋愛要素が見どころです。

17位:『パレード』(2010年)……4票

5人目の介入によって隠されていた本性が明らかに

パレード

ルームシェアで暮らしていた4人の若者たち。彼らのもとに謎に包まれた男サトルが加わり、次第に隠されていた本性があぶり出されていきます。そして最後に明らかになる重大な秘密とは……。 『世界の中心で愛を叫ぶ』(2004年)で知られる行定勲監督がおくるサスペンス映画。少しずつ変わっていく5人の人間関係に注目です。

18位:『忘れないと誓ったぼくがいた』(2014年)……3票

どんでん返し✕恋愛ファンタジー映画

高校生2人の不思議でせつない恋の物語を村上虹郎と早見あかりを迎えて映画化。高校3年生の葉山タカシが恋をしたのは、会った数時間後に記憶から消えてしまう少女でした。 彼女を忘れないために思い出を刻み込もうとするタカシでしたが、現実はそう上手くいかず……。タカシが彼女の思い出を必死に刻もうとする姿に胸を打たれること必至です。

19位:『フィッシュストーリー』(2009年)……2票

どんでん返しでお馴染み、伊坂幸太郎原作

フィッシュストーリー

中村義洋監督が伊坂幸太郎の小説『フィッシュストーリー』を実写化した作品です。売れないパンクバンドが残した楽曲が巡り巡って、最終的には奇跡を起こします。 パンクミュージシャン、そしてミュージシャンが出会った1人の女性。本から曲へと変わったフィッシュストーリー、時は流れて地球滅亡へと物語は発展。人と本そして曲、結び付くストーリーの最後に注目。夢と希望が詰まったどんでん返し映画です。

20位:『カラスの親指』(2012年)……1票

道尾秀介作品の映画化

ベテランの詐欺師タケとおっちょこちょいの相方テツはある日、スリで生計を立てる河合姉妹と、姉やひろの彼氏・石屋と出会います。そして、5人の奇妙な共同生活が始まり……。 生活を共にする中で次第に深まる絆。しかし石屋には重大な秘密と過去があったのです。コメディからホラーまで幅広い作品を手がける伊藤匡史監督による感動のどんでん返し映画です

どんでん返しがある洋画20作ランキング

洋画は予算が豊富なこともあり、舞台設定やどんでん返しのスケールがけた違いです!作品ジャンルやパターンの豊富さも、邦画とは一味違っています。 邦画は人間の深層心理や闇に焦点を当て、じっとりとした恐怖を感じる作品もある一方、洋画は宗教やオカルト、哲学的なテイストを含む作品も多いです。邦画のラストはわかりやすいのに対し、解釈を観客に委ねる傾向も強いかもしれません。

1位:『ミスト』(2007年) ……23票

映画史に残るバッドエンド!衝撃のラストで賛否を呼んだSFホラー

ミスト、
©Weinstein Company/Photofest/Zeta Image

激しい嵐が町を襲った翌日、デイヴィッドは霧から出現した巨大生物に襲われます。彼は息子や他の買い物客と一緒にスーパーで立てこもり、事態の収束を待つことに。極限下の人々はやがて仲間割れを起こし、デイヴィッドの精神も疲弊していき……。 ラスト15分で驚愕のどんでん返しがあり、バッドエンド映画としても有名な作品です。こんなに不正解を選び続けるものなのか、と思わず頭を抱えてしまうかもしれません。人間の醜い本性も生々しく描かれており、トラウマになる人もいるでしょう。 本作の後味の悪いエンディングは、フランク・ダラボン監督の提案で生まれました。原作者であるスティーヴン・キングは、斬新すぎる結末にとても悔しがったとか!

2位:『オーシャンズ11』(2001年)……20票

史上最強の犯罪ドリームチームが活躍する名作クライム・アクション

刑期を終え仮釈放されたダニー・オーシャンは、凄腕の泥棒であり詐欺師。彼はラスベガス3大カジノの大金を盗む計画を立て、各分野のスペシャリストを集めます。オーシャンが計画を実行する裏には、金以外にももう1つ大切な目的がありました。 『オーシャンと十一人の仲間』(1960年)を、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンらハリウッド俳優の共演でリメイクした作品です。 時には仲間をも欺き作戦を遂行する、犯罪ドリームチームの鮮やかな手際が見どころ。ドジを踏んでハラハラしたかと思いきや、最後はビシッと決めてくれます。11人それぞれの伏線が1つになる、ラストの爽快感を何度も味わいたくなるでしょう!

3位:『エスター』(2009年)……16票

9歳の少女が世界を恐怖のどん底に叩き落したサスペンス・ホラー

第3子を流産したコールマン夫婦は、エスターという9歳の少女を養子に迎え入れます。エスターは頭がよく礼儀正しいものの、妻のケイトは違和感が拭えません。 ケイトが感じ取った“エスターの凶暴性”は、やがて彼女自身に向けられることに。他の家族に話しても取り合ってもらえず、夫との溝は深まるばかりでした。こうしてエスターとの戦いが幕を開けますが、彼女の目的はいったい何なのでしょうか? 普通ならば精神的な疾患を疑うところですが、本作の仕掛けは実にとんでもないものです。本当に恐ろしいのは幽霊やモンスターではなく、人間の本性なのかもしれません。2020年に続編の企画が始動しており、改めて注目が集まっています。

4位:『トゥルーマン・ショー』(1998年)……14票

ジム・キャリーの名演が光る!SFチックなヒューマン・コメディ

保険会社に勤めるトゥルーマンは、平凡な日々を送るごく普通のサラリーマン。しかし彼が住む「シーヘブン」という離島も、妻や友人、隣人もどこか違和感があります。 彼の人生はリアリティショーとして放送されており、“自分以外は偽物”だったのです!トゥルーマン自身も真実に気づき始め、自らの意思である行動を起こすことに。衝撃的なラストシーンの映像では、トゥルーマンの真実がはっきりと描写されました。 彼の選択に作中の視聴者は盛り上がり、観客の視点でも勇気と感動をもらえます。一方で、よくよく考えてみるとその様子に恐怖を感じてしまうかも?本作は斬新な設定が評価され、公開から20年以上経った現在も映画ファンに愛されています。

5位:『真実の行方』(1996年)……13票

衝撃の大どんでん返しが待ち受けるサスペンス・ミステリー

真実の行方

カトリックの大司教ラシュマンが惨殺され、聖歌隊所属の青年アーロンが逮捕されます。彼は現場での目撃情報がありますが、第三者がいたと無罪を主張。 弁護士のマーティンは彼の失われた記憶を探るべく、精神科医に分析を依頼しました。権力者の不都合な事実も絡みながら、中盤で事件の全容と驚きの真実が判明。アーロンの多重人格障害を裁判でどう証明するか、マーティンは頭を悩ませますが……。 原作はウィリアム・ディールによる同名ベストセラー小説。最後でもうひとつどんでん返しがあり、後味の悪さを残して物語は幕を閉じます。アーロン役のエドワード・ノートンがどんでん返しの仕掛けを一身に背負い、その怪演が高く評価されました。

6位:『ファイト・クラブ』(1999年)……12票

デヴィッド・フィンチャー監督が生んだ20世紀屈指の名作サスペンス

『ファイトクラブ』
© Twentieth Century Fox/zetaimage

エドワード・ノートン演じる“僕”を主人公に、ナレーション形式で展開するサスペンス。消費社会や人間の本質に踏み込んだ作品として、カルト的人気を獲得しています。 エリート会社員の僕は精神的な飢えを感じており、不眠症に悩まされていました。そんなある日、暴力と破壊で生の実感を得る謎の男・タイラーと出会います。僕は彼と秘密組織「ファイト・クラブ」を結成し、屈強な男との殴り合いに興じますが……。 本作は“信頼できない語り手”の手法を取っており、難解映画に挙げられている1本です。僕に隠された秘密が判明する時、タイラーの言動にも納得ができるはず!様々なシーンに伏線が張り巡らされているので、1秒たりとも見逃せません。

7位:『セッション』(2014年)……8票

ラスト9分19秒の衝撃!J・K・シモンズに狂気が宿る音楽映画

偉大なジャズドラマーを目指して、最高峰の音楽学校へ入学したアンドリュー。教師のフレッチャーに認められ、彼が指揮する最上位クラスに引き抜かれました。 フレッチャーは天才を育てることに取り憑かれており、倫理観とは無縁の鬼教師です。人格否定や怒号で生徒を追い詰める様は、まさに狂気の沙汰!ニーマン自身もドラムにのめり込んでいきますが、ある日事故を起こしてしまい……。 本作は第87回アカデミー賞で3冠を達成したものの、J・K・シモンズ演じるフレッチャーやラストシーンの解釈は一部で議論を呼びました。このフレッチャーという人物をどう捉えるかによって、“最後のセッション”は違う見方ができるかもしれません。

8位:『キャビン』(2011年)……8票

“作られた恐怖”に逃げ惑う若者たちの悲劇を描くホラー・スリラー

キャビン
(C) 2012 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved

大学生5人が週末に湖畔の山小屋を訪れ、ゾンビや亡霊に襲われるというストーリーです。地下室に潜り込んだ彼らは、禁断の書でゾンビを復活させてしまいます。 それを研究施設の職員が監視カメラで観ており、黒幕の正体があっさりと判明。職員は悪趣味な言動を繰り返すものの、殺そうとする目的は意外と切実(?)です。彼らの本当の目的が引き起こした、ツッコミどころ満載の展開に引き込まれます。 前半の構想は『トゥルーマン・ショー』などと近く、次第に宗教色が強くなり後半はゾンビやモンスターが入り交じるカオス状態に。定石を覆しつつも『IT』(1991年)など名作へのオマージュも満載で、ホラー映画好きは様々な角度で楽しめるでしょう。

9位:『ヘイトフル・エイト』(2015年)……6票

クセ者たちの嘘と嘘が驚きのラストへ向かう密室ミステリー

吹雪で山の上のロッジに足止めされ、1夜を過ごすことになった8人の男女。彼らは密室殺人に巻き込まれ、前半はお互いを探り合う会話劇が展開。疑心暗鬼になりながらも他愛のないやり取りをしていくうちに、それぞれのワケありな素性が明かされていきました。 偶然居合わせたかに思えた彼らの過去が繋がり、予想を超える出来事が起こるのです。 クエンティン・タランティーノ監督がイタリア製西部劇へのオマージュを込め、お得意の台詞回しや個性的なキャラクターで独自の世界観を構築しました。主人公の賞金稼ぎとその顔なじみ、女盗賊、自称・新任保安官と誰も彼も怪しすぎる! 終盤の畳みかけるようなサプライズの連続も見事で、2時間半以上の長尺を感じさせません。

10位:『アザーズ』(2001年)……6票

ラストの真実に凍りつく!ニコール・キッドマン主演のゴシック・ホラー

アザーズ

舞台は第2次世界大戦の直後、チャネル諸島に属するとある島。主人公・グレースの夫は出征から戻らず、娘と息子と3人で広大な屋敷で暮らしています。 身を寄せ合い不安な日々を過ごす彼らのもとに、3人の使用人たちが現れました。その日を境に、子どもの鳴き声や謎の足音など不可解な現象が多発します。グレースは何者かが屋敷に入り込んだと考え、“彼ら”を追い出そうとしますが……。 子どもたちが日光アレルギーのため、いつもカーテンが締め切られた屋敷はとても薄暗く、いかにもホラー映画といった雰囲気を醸しています。ヴィクトリア時代に流行した「ポストモーテム・フォトグラフィー(遺体記念写真)」が映り込むのも、ラストの衝撃の布石と言えるでしう。

11位:『ミッション:8ミニッツ』(2011年)……5票

大事故までの8分間をひたすら繰り返しテロを防ぐSFサスペンス

『ミッション:8ミニッツ』ジェイク・ギレンホール
©︎ OPTIMUM RELEASING/zetaimage

『月に囚われた男』で長編監督デビューした、デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズ監督の2作目『ミッション:8ミニッツ』。 乗客全員が死亡した電車爆破テロを暴くべく、米軍のコルター大尉に極秘任務が与えられます。それは爆破8分前の乗客の意識に入り、犯人を探し出すというもの。彼はショーンという乗客になりすまして、悪夢の8分間を繰り返していくのです。 ストーリーの主軸は犯人探しなのですが、それだけでは終わらない多重構造の作品です。 本作はいわゆるタイムリープモノで、コルターは予想外の結末にたどり着きます。解釈は分かれるかもしれませんが、8分後の未来をその目で見届けてください。

12位:『トータル・リコール』(1990年)……5票

徹底的に管理・監視されたディストピアを描くSFアクション

トータルリコール

建設会社で働きながら、ごくごく平凡に暮らしていたダグラス・クエイド。彼はあるときから火星の夢を見るようになり、隣には見知らぬ黒髪の美女がいました。 どうしても夢の内容が気になり、“記憶を売る”と謳う「リコール社」を訪ねます。そこは疑似旅行体験会社で、クエイドは火星旅行を希望するも失敗。これをきっかけに、火星に関する記憶が失われていることや、自分の正体について知ることになるのですが……。 主演はアーノルド・シュワルツェネッガーが務めており、アクションシーンは圧巻!いったい何が夢で真実なのか、息つく間もない展開にグイグイ引き込まれます。コリン・ファレル主演でリメイクされているので、観比べてみるのも面白いでしょう。

13位:『アス』(2019年)……5票

そっくりな“わたしたち”が悪夢をもたらすSFチックホラー・サスペンス

とある夏休みの日、地元の行楽地でミラーハウスに迷い込んだアデレード。彼女は自分と同じ顔の少女に出会ったトラウマから、失語症を患ってしまいました。 失語症を克服したアデレードは、夫と2人の子どもを連れ再び故郷を訪れることに。過去の出来事がフラッシュバックし始めた矢先、一家が過ごす家に不審者が現れます。不審者は彼らに恐ろしいほどそっくりで、アメリカ各地でも同じ現象が起きていました。 監督は異色ホラー『ゲット・アウト』(2017年)で知られるジョーダン・ピールです。前作同様にホラーとコメディを絶妙に取り入れ、予測できない展開へ向かいます。謎めいた“わたしたち”は何者なのか、ラストに待ち受けるサプライズをお見逃しなく!

14位:『エンゼル・ハート』(1987年)……4票

“悪魔のバイブル”とも呼ばれた小説が原作のオカルト・スリラー

エンゼル・ハート

ミッキー・ローク演じる私立探偵ハリー・エンゼルのもとに、人捜しの依頼が入ります。 謎めいた依頼人ルイ・サイファーが探しているのは、ジョニーという元歌手。彼は従軍後に入院しているはずが、入院先の病院から失踪していました。エンゼルは関係者を尋ねて話を聞きますが、彼と会った相手は次々に殺されていくのです。 調査を進めるうちに「ブードゥー教」なる宗教の存在が浮上し、不気味な雰囲気が増します。 エンゼルはジョニーこそが犯人だと睨みますが、彼自身が容疑者として疑われることに。足取りがつかめないジョニーやサイファーの正体など、謎が謎を呼んでいきます。グロいシーンが多くはっきりと描写もされているため、苦手な人は注意してください。

15位:『デビル』(2010年)……4票

『そして誰もいなくなった』を基にしたサスペンス・ホラー

デビル

転落死事件が発生したビルでエレベーターが急停止し、突然のことに混乱する5人の男女。偶然乗り合わせた彼らは、停電するたび1人ずつ殺されていきます。故障だと思っていた警備員も、監視カメラの様子が尋常ではないと思い始めました。 そしてボーデン刑事ら警察の調査により、5人のうち4人に犯罪歴があると判明します。 停電すると画面自体も暗転するため、観客にも誰が犯人かまったくわかりません。舞台設定は邦画の『悪夢のエレベーター』と似ていますが、オチの意外性は洋画ならではです!エレベーターという密室で、連続殺人を行った犯人の正体とは……? 原案・脚本は『シックス・センス』(1999年)などのM・ナイト・シャラマンです。

16位:『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998年)……3票

ガイ・リッチーの名を世界に知らしめた痛快クライム・アクション

『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』ジェイソン・ステイサム、デクスター・フレッチャー、ジェイソン・フレミング
© HANDMADE FILMS/All Star Picture Library/ZetaImage

物語の舞台はロンドンの下町「イーストエンド」。チンピラ4人組が一攫千金を狙ってギャンブルに投資するものの、元締めの罠にハマり大惨敗してしまいました。 多額の借金を背負ったうえ、返済期間が1週間という大ピンチに途方に暮れていると、隣部屋に住むギャングの強盗計画の話が漏れ聞こえます。4人は戦利品を横取りしようと企み、大金と大麻の強奪に成功するのですが、事態は予想外の方向に二転三転! ギャングとチンピラ、元締めのマフィア、それぞれの点が線で繋がった時、「そういうことだったのか!」と思わず唸ってしまうかもしれません。後に監督のガイ・リッチー製作総指揮・脚本で、テレビドラマとしてリメイクされました。

17位:『アイデンティティー』(2003年)……3票

ジョン・キューザックの怪演も凄まじい密室サイコ・ミステリー

アイデンティティー(2003)
© Columbia Pictures Corp

死刑執行を翌日に控えた大量殺人犯の再審と、大雨が降りしきる悪天候のなか、山奥のモーテルに閉じ込められた11人の物語が並行して展開。モーテルで1人、また1人と惨殺されていくうちに、元刑事のエドは自分たちに何らかの共通点があると気づきました。 そしてある1点で物語同士が繋がり、観客の自我(アイデンティティー)までも揺らいでいきます。多重人格がカギであることは早い段階でわかりますが、そこで終わりではありません。 どんでん返しは多重構造になっており、11の人格から殺人鬼を探す過程にも巧妙な仕掛けが!いかにも疑わしい囚人も序盤で殺害され、全く予想ができなくなります。まさに驚愕のラストが待っているので、ぜひ1度観てみてください。

18位:『マッチスティック・メン』(2003年)……3票

詐欺師に騙され詐欺師が騙される!観客までも騙されるクライム・コメディ

詐欺で生計を立てるロイは、極度の潔癖症であり対人恐怖症の患者。彼は相棒のフランクが紹介してくれた精神科医の勧めで、元妻が産んだ娘・アンジェラと初めて面会します。アンジェラは詐欺の技術が知りたいとねだり、父娘の交流がロイの心を癒やすのです。 しかしフランクが持ち込んだ大仕事をきっかけに、ロイは娘を危険に晒してしまいます。 本作はリドリー・スコット監督が仕掛ける良質なコンゲーム映画。主人公と一緒に観客も騙されていた!というパターンのどんでん返しです。ロイは誰に、いつから騙されていたのでしょう?アンジェラとの親子関係はどんな結末を迎えるのでしょうか? ほろ苦くもあたたかな余韻が残るラストになっており、人間ドラマとしても名作です。

19位:『エンダーのゲーム』(2013年)……3票

実写化不可能とされてきたSF小説の古典的名作がスクリーンに!

昆虫型生命体「フォーミック」との宇宙戦争を続ける人類。次なる侵攻に備えるべく、世界中から優れた少年兵士たちが集められ、日々過酷な戦闘訓練を受けていました。 “戦いを終わらせる者”の宿命を背負う少年エンダーは、種は違えど生命を持つ者同士が殺し合うことに苦悩しながら、戦士の才能を発揮します。最終試験として行われたシミュレーションでは、多くの仲間を失いながらも敵の母星を叩くことに成功しますが……。 訓練と成長、そして最終決戦!と少年主人公のSFモノの王道展開をたどりますが、終盤に驚きのどんでん返しが待っています。正義のために手段を選ばないことの是非を問うような設定なのですが、「ゲーム」というタイトルで気づく人もいるかもしれません。

20位:『月に囚われた男』(2009年)……1票

ケヴィン・スペイシーの1人芝居が閉塞感を生むSFサスペンス

月に囚われた男

舞台は地球の資源が底をついた近未来。宇宙飛行士のサムは1人で月へと向かい、エネルギー資源採掘の仕事をこなし続けました。彼の相棒はロボットのガーティだけ。愛する妻子との再会を心待ちにしながら、代わり映えしない日々を過ごしたのでした。 しかし契約終了まであと少しのところで、作業中に事故を起こしてしまいます。次に基地の診療室で目覚めると、自分と瓜二つの男が現れるのです。 真実を知ったサムはどうあっても救われないと気づき、閉塞感と不気味さが漂い始めます。どんでん返しの仕掛けは序盤で明かされますが、そこから予想できない展開の連続!遠くない未来で現実になるかもしれない設定であり、哲学的な問いも含んだ作品です。

どんでん返しがある映画は邦画・洋画ともに名作多し!ラスト1秒まで目が離せない

邦画・洋画やジャンルを問わず、どんでん返しが隠された映画は名作ばかりです。 畳み掛ける多重構造のどんでん返しもあり、ラスト1秒まで目が離せません。伏線回収が爽快な作品などは、何度も観返したくなってしまいますね。後味が悪かったり、ラストに賛否があったりするタイプの映画は、鑑賞後に誰かと語り合ってみると面白いでしょう!