ドラマ『ナースのお仕事』に出演していたキャスト・登場人物の現在は?
超がつくほどドジだけど底抜けに明るい新米ナースの朝倉いずみが「若葉会総合病院」に就職し、ナースとして恋に仕事に全力投球で成長していく物語を描いたドラマ『ナースのお仕事』。 1996年から2014年にわたりパート1~4まで制作され、その間にスペシャル3回、映画化1回が製作されたフジテレビのテレビ黄金時代を支えた、明るいコメディードラマシリーズです。 今回は『ナースのお仕事』に出演していたキャストの現在に迫ってみます。
1.朝倉いずみ役/観月ありさ
「東京へ行きたい!」という理由だけで片っ端から短大や専門学校を受験するも不合格となり、唯一受かった看護学校にて看護師免許を取得し、晴れて「若葉会総合病院」にナースとして就職をした主人公・朝倉いずみ。 ドジで忘れっぽく新人時代は怒られてばかりでしたが、根は真面目で底抜けに明るく楽天家な性格の持ち主で、次第にナース仲間やドクター、患者からの信頼を得ていきます。 毎シリーズ研修医と恋に落ち、最終的にパート4で研修医としてやってきた高杉健太郎と結婚します。その後、高杉とともに離島医療に従事することになりました。 朝倉いずみを演じるのは観月ありさ。 幼い頃からモデル・女優・歌手として第一線で活躍し、本作の他にも日本テレビ系ドラマ『斎藤さん』など多くの代表作を持ちます。 2015年にKRH株式会社社長・青山光司と結婚。 2017年は、舞台『シェイクスピア物語』に出演しており、映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』にも出演しました。
2.尾崎翔子役/松下由樹
朝倉の教育係としてシリーズ全般にわたり、コンビを組んでいる先輩ナースの尾崎翔子。 ドジでミスばかりの朝倉に最初は辟易としていましたが、彼女と真っ直ぐ向き合ううちに自らもナースとして成長していきます。 パート1~4にかけてドクターの沢田俊介と結婚し、一人娘まりあを出産しますが、離婚。 「せんぱ~い」「朝倉~」との掛け合いが本ドラマの名物となっています。 尾崎翔子を演じるのは松下由樹。デビュー当時は主役を張っていましたが、いつからか2番手で輝く女優に。 本作で準主役ともいえる尾崎を演じたことで、その後も2番手の美味しい役柄を演じることが多くなりました。年齢とともに母親役を演じることが増えており、演技の幅を広げて活躍しています。
3.根本雅子役/吉行和子
朝倉、尾崎たちナースをまとめる「若葉会総合病院」の看護部長の根本雅子。 小柄で温和で普段は温かな目で後輩たちを見守りますが、決めどころでは上司に対してもはっきり意見し、後輩を厳しく指導することも。 根本雅子を演じているのは吉行和子。本人も雅子と同じく温和でお茶目なのだそうです。 2013年にNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』でナレーションを務めた他、各局の単発テレビドラマにコンスタントに出演しています。 2016年は映画『家族はつらいよ』『夏美のホタル』『海すずめ』に出演。2017年5月公開の映画『家族はつらいよ2』にも、メインキャストとして出演しました。
4.大島冴子役/伊藤かずえ
尾崎と同期でライバル心が強く、黒ぶちメガネがトレードマークの大島冴子。よく「尾崎派」「大島派」として対立しており、それが元でいつもナースステーションが賑わいでいます。 完璧主義でルーズなのを嫌うため、朝倉をよく叱りますが、それも仕事に対して真面目一筋故の行動であって、決して朝倉が嫌いなわけではないのです。最終的に「若葉会総合病院」の外来師長まで登りつめ、ドクターの浜野雄一と結婚します。 大島冴子を演じているのは伊藤かずえ。各局の2時間ドラマへの出演やドラマへのゲスト出演が多い伊藤。 2016年はNTV系ドラマ『地味にすごい!校閲ガール・河野悦子』、東海テレビ『リテイク』などにゲスト出演しています。 2017年は2月放送のNHKドラマ『私の青おに』に出演。旅番組やバラエティー番組にもよく出演しており、単独で海外に行く旅番組などでは、ドラマとはまた違った伊藤のハングリー精神の高さと大人の余裕の魅力溢れる一面を見ることができます。
5.山岡美智子役/野際陽子
パート2で朝倉と尾崎が「若葉会第二病院」に異動となり、そこの外科婦長を務めていたのが山岡美智子です。 若い頃に多忙から寝坊、遅刻を繰り返し、患者の異変に気付かずに死なせてしまった経験から、自身の苦い経験を若いナースたちに繰り返させないように厳しく指導します。そのため、時に厳し過ぎる故にナースが退職してしまうことも。 患者第一主義で尾崎vs大島の派閥争いもビシッと収め、初めての異動でミスばかりの朝倉の長所もいち早く認め、叱咤激励するなど、ドクターたちからの信頼も厚い外科婦長です。 山岡美智子を演じているのは野際陽子。元NHKアナウンサーという異色の経歴を持つ女優。1992年に出演したTBS系ドラマ『ずっとあなたが好きだった』の強烈過ぎる姑役の印象から、その後も厳しい姑役を演じることが多くあります。 2016年はNHKドラマ『コントレール~罪と恋~』など3本のドラマにレギュラー出演。2017年4月より放送のテレビ朝日系ドラマ『やすらぎの郷』にも出演しました。 2015年に肺がんの手術を受け、現在も治療しながら仕事を続けています。
6.赤木まどか役/神田うの
朝倉に初めてできた後輩ナースでパート1の朝倉に輪をかけて問題児の赤木まどか。「ナースは結婚までのつなぎ。」と言い切り、派手な服装やネイルで出勤しますが、朝倉同様、土壇場には強い面も。 思ったことをズバズバ言い、それがすべて的を得ていることから、朝倉がやり込められてしまう場面も多々あり、朝倉とは回を重ねるごとに良いコンビになっていきます。 赤木まどかを演じているのは神田うの。モデル・タレントである神田は、もともとドラマや映画への出演はそう多くはありません。 2016年の映画『嫌な女』への出演を最後に、以降は自身のブランド「UNO KANDA」「UNO UNO」やウェディング・ドレスのプロデュース、エッセイ本の出版を中心に活躍しています。
7.河合ひろみ役/安達祐実
パート4で朝倉の後輩ナースとして若葉会総合病院にやってきた河合ひろみ。朝倉が指導係になるも、知識も処置も朝倉より完璧にこなすスーパー新人ナース。しかし、幼少時のトラウマから大量出血を見るとまったく動けなくなってしまうため、一時は若葉会総合病院を去ることに。 それを朝倉が連れ戻したことで徐々に信頼関係ができていきます。 トラウマを克服するのに高杉が一役買ったことから高杉に恋をしてしまい、それに伴い、メガネからコンタクトにし、髪を下ろし、女性らしくなりました。 河合ひろみを演じているのは安達祐実。日本テレビ系ドラマ『家なき子』で大ブレイクし、実力派女優としてさまざまなドラマ・映画・舞台に出演してきた安達。 2005年にお笑い芸人・スピードワゴン井戸田潤と結婚し、第一子をもうけるも離婚、2017年現在はカメラマンの桑島智輝と再婚し、二児の母です。 カメラマンの桑島が撮るプライベートの安達の写真が安達のオフィシャルサイトのギャラリーにて公開されており、その出来栄えの良さが話題となりサーバーがダウンすることも。 2017年4月スタートのNHKプレミアムドラマ『PTAグランパ』に出演。2017年公開予定の映画『TOKYO デジベル』にもヒロインとして選ばれました。
8.沢田俊介役/長塚京三
パート1当時から尾崎に想いを寄せていた外科部長の沢田俊介。想いは実り、パート2から夫婦として同じ職場に勤務します。 オペの腕は一流、普段から的確な指示出しでナースからの信頼も厚いが、尾崎と娘のまりあのことになると途端に慌てふためき冷静さを失うことも。 パート4では渡米が決まり、尾崎が外科婦長になったばかりだったため、離婚し渡米。パート4終了時にはアメリカで再婚が決まったらしいということが尾崎との会話の中で発覚しました。 沢田俊介を演じているのは長塚京三です。大人の色気と実力を兼ね備えた長塚は2013年の映画『ぼくたちの家族』『クロスロード』に出演。 2017年はNHKドラマ『陽炎の辻~居眠り磐音 江戸双紙~スペシャル 完結編』にて主演。2017年3月放送のテレビ朝日系ドラマ・土曜ワイド劇場『深層捜査 ドクター大嶋二郎の事件日誌』でも主演を演じることが決まっており、第一線で活躍し続けています。
9.浜野雄一役/石原良純
パート3から登場し、沢田とともに高杉を指導する立場にあるドクター・浜野雄一。ナースに対して横暴な態度をすることが多く、初めは大島とも敵対していましたが、徐々に意気投合し結婚。 シリーズ終了時には二児をもうけます。出世に貪欲で論文作りに集中する余り、現場の治療をおろそかにすることも。それに高杉が振り回され、沢田に叱責されるというのがパターンと化していました。 浜野雄一を演じているのは石原良純です。政治家の石原慎太郎を父に持つ気象予報士・俳優。テレビ朝日系情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』『週刊ニュースリーダー』などにコメンテーターとして出演。 その他、TBS系バラエティー番組『ぴったんこカン・カン』、テレビ朝日系バラエティー番組『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』に準レギュラーとして出演するなど、多方面で活躍しています。 俳優としては2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』への出演が最後となっています。
10.牧原耕太郎役/松岡昌宏
パート2で朝倉と恋仲になる研修医の牧原耕太郎。気が強く自信過剰なため、誤診を招き、沢田から殴られ、自信を失ったのを朝倉が励ましたことがきっかけで急接近。朝倉と良い雰囲気になるも地方の病院に行き、そのまま自然消滅してしまいます。 牧原耕太郎を演じているのはTOKIOの松岡昌宏。アーティストとしてTOKIO名義でCDを発表する一方、俳優としてもテレビ・舞台を中心に活躍しています。 レギュラー番組は、日本テレビ系バラエティー番組『鉄腕DASH!!』、テレビ東京系バラエティー番組『イチゲンさん“おはつ”できますか?』。 2016年に主演したテレビ朝日系ドラマ『家政婦のミタゾノ』では主題歌も担当し、2017年には同作で第6回「コンフィデンスアワード賞・ドラマ賞」の主演男優賞を受賞しました。
11.高杉健太郎役/藤木直人
恋多きヒロイン・朝倉いずみが最終的に結婚相手に選んだのが高杉健太郎です。人当たりが良い美青年で一方的に想いを寄せられたり、上司とナースとの板挟みにあったり苦労をしながらも向上心が強く、アメリカ医療を希望します。 だらしない朝倉と同棲しながら家事をすべてこなし、ドクターとしても勉強熱心という実はかなりしっかり者の高杉。パート4終了時には朝倉とともに離島医療に携わることを決心し、若葉会総合病院を去りました。 高杉健太郎を演じているのは藤木直人。実は全シリーズの俳優陣の中で1番の出世株は藤木なのでは?というくらい順調にゴールデンタイムのドラマに出演し続けています。 2017年はフジテレビ系ドラマ『嘘の戦争』に出演、2017年5月には日本テレビ系ドラマ『THE LAST COP』が映画化され、『LAST COP THE MOVIE』として公開されました。 日本テレビ系バラエティー番組『おしゃれイズム』にもパーソナリティーとしてレギュラー出演しており、たびたびゲストよりも何でも器用にこなしてしまう姿を披露しています。
『ナースのお仕事』の出演キャストの現在に迫ってみた!
いかがでしたか? 足掛け18年にわたって放映されてきたドラマ『ナースのお仕事』。 出演した多くの俳優陣にとって代表作となりましたが、『ナースのお仕事』を応援してきたファンにとっては、彼らが本作を超える代表作と出会い、多方面で活躍することが1番の望みなのではないでしょうか。