2017年7月6日更新

最大で2年!なぜ遅い?日本の洋画公開が遅れる理由とは

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映画好きの人にとっては、とても大きく切実な問題でもある、新作洋画の公開の遅れ。

「イライラするな~」

その遅れはたとえるなら、もし英語がわかるのであれば、旅行計画を立て旅行ついでに外国のビデオショップで購入してみたほうが早いくらいおそいのです。

どれくらい遅れている?

『アナと雪の女王』

あの有名なディズニー映画『
』(2013年)もアメリカでは2013年11月公開にたいして、日本では春間近の2014年3月公開と約4カ月の遅れ。

『プロメテウス』

リドリー・スコット監督の『プロメテウス』(2012)であれば、6月8日のアメリカが1番最初。続いて、フランス・イギリスなどの欧州が続き、アジアでも韓国・台湾のほうが先に公開されました。日本は結局8月24日。

『アベンジャーズ』

』(2012年)は、世界で最も公開が遅く、待ちに待った登場となりました。アメリカ公開日の5月4日に対して日本では8月14日。続編の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)も全米の5月1日に対して日本は7月4日とタイムラグが。 通常で1年ほど、早ければ半年で公開、今までで一番遅かったのは2年。話題作だったのに、日本未公開の映画というのも多数あります。 なぜ同じ洋画でもそれほどの差があるのでしょうか。

理由1:十分な宣伝をするため

たとえば、映画を見てみたいと思うきっかけはなんでしょうか?有名であったり、好きな監督・俳優が出ている、そういった場合には映画を観ようという人が自然に増えますよね。 しかし、あまりなじみのない俳優ばかりの作品であれば、その興味は一気に薄れてしまいます。イベントを行ったり、宣伝をすることで十分に認知してもらってからでないと集客が見込めないからなのです。

理由2:宣伝をするために必要な宣伝ポイントを作るため

宣伝をするために必要なのがアピールポイント。アメリカやほかの国で公開されてつく実績、「全米1位」や「興行収入○○円」など、人気と結びつきやすい宣伝ポイントを作りたいという意図があります。 「他の国で大ヒットしている」そのことが、映画を見る動機になるわけですね。 ほかの国での出方をみるという戦略は、効果的ではありますが、日本公開を遅らせる原因でもあります。

理由3:配給会社の事情

配給契約の金額を決めるためにも、どれほどの人気がるのかアメリカ公開の集客状況を見てから行う場合もあります。海賊版の出やすいアジア圏と違い、日本は海賊版の流出が少ないために、焦って公開する必要がないのです。 また、子供向けの映画であれば、長期休暇に合わせての公開にしたり、話題作が多すぎると集客が減ってしまうので、ぶつからないように調整する目的もあるようです。 TVやインターネットなどの普及により、映画館の利用者が減ってきてしまっている現在。少しでも集客を増やすためにヒット作を吟味してから選んだり、様々な戦略が練られているのですね。