2019年11月28日更新

映画「パラサイト」の高評価が止まらない!ポン・ジュノがおくる予測不能の悲喜劇【あらすじ・キャスト一覧 】

『パラサイト』チェ・ウシク、ソン・ガンホ、チャン・ヘジン、パク・ソダム
ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得し、注目を集めているポン・ジュノ監督の最新作『パラサイト 半地下の家族』。予測不可能なジャンル超越エンターテインメントである本作を紹介します。

目次

映画『パラサイト 半地下の家族』が世界中で高評価続出!アカデミー賞受賞の可能性も

カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得し、話題になっている『パラサイト 半地下の家族』。韓国の名匠ポン・ジュノ監督によるブラックコメディです。 2つの全く違う家族が関わりを持つことになったとき、起きる予測不能の悲喜劇とはーー? 日本でも2020年1月に公開される本作について紹介します。

『パラサイト 半地下の家族』のあらすじ

『パラサイト』
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半地下の家に暮らす貧乏なキム一家。あるとき、長男ギウの友人でエリート大学生のミニョンが、留学している間、家庭教師を引き継いでほしいと彼を訪ねてきます。 ギウが向かったのは、高台の高級住宅街に佇むモダンな豪邸。そこにはIT企業社長のパク・ドンイクとその家族が住んでいました。無事にパク家の娘ダヘの家庭教師となったギウは、帰り際に末っ子ダソンを見て、ヨジョン夫人に「もうひとり、紹介したい家庭教師がいるのですが……」と申し出ます。 後日、ギウとともにパク家を訪れたのは、妹のギジョンでした。彼女はうまくダソンを手懐け、彼の美術の家庭教師になリます。 すぐにパク一家の信頼を得た2人には、実はある“計画”があり……。

カンヌパルムドールを獲得!各国で高評価続出、その熱量がスゴイ

ポン・ジュノ(2019年カンヌ国際映画祭)
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『パラサイト 半地下の家族』は、2019年、第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画として初めて最高賞パルムドールに輝きました。審査員たちは本作を絶賛し、満場一致での受賞だったそうです。 そのほかにも、トロント国際映画祭では観客賞、春史大賞映画祭で最優秀監督賞と脚本賞を受賞し、世界各国の映画祭で合計7つの賞を獲得しています。 韓国で最も権威のある青龍映画賞では、作品賞、監督賞をはじめ、主演女優賞(チョ・ヨジョン)、助演女優賞(イ・ジョンウン)、美術賞を受賞。シドニー映画祭でも作品賞を受賞しました。 すでに公開されている韓国では動員1000万人、フランスでは160万人を突破。アメリカでも外国語映画歴代最高興行収入となる大ヒットを記録しています。

アカデミー賞受賞にも期待!

「パラサイト」は、2020年2月に開催される第92回アカデミー賞で長編国際映画賞(旧・外国語映画賞)の韓国代表として出品が決定し、作品賞へのノミネートも有力視されています。 2019年11月、日本での最速試写会にサプライズ登壇したポン・ジュノ監督。アカデミー賞について尋ねられると、2018年にパルムドールを受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』を引き合いに、「カンヌからオスカー候補になりましたね。実は同じ道を歩んでほしいという期待が韓国では巻き起こっていて、それはプレッシャーです。」と語りました。

キャストを個性豊かな登場人物とともに紹介

ソン・ガンホ/キム・ギテク

『パラサイト』ソン・ガンホ
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貧乏で気ままなキム一家の大黒柱・ギテクは、次々と事業に失敗し現在失業中。これまでに様々な職業を経験してきた彼は、それなりに明るく家族を導いていきます。 キム・ギテクを演じるのは、韓国を代表する名優ソン・ガンホ。大ヒット映画『シュリ』(1996年)をはじめ、『復讐者に憐れみを』(2002年)、『タクシー運転手 〜約束は海を超えて〜』(2017年)などへの出演で知られています。ポン・ジュノ監督とは『殺人の追憶』(2003年)、『グエムル-漢江の怪物-』(2006年)、『スノーピアサー』(2013年)につづいて、4度目のタッグとなりました。

チェ・ウシク/キム・ギウ

『パラサイト』チェ・ウシク
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大学入試に失敗しつづけるキム家の長男ギウは、友人のミニョンから“受験のプロ”として家庭教師の職を紹介されます。 ギウを演じるチェ・ウシクは、映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)や『ゴールデンスランバー』(2018年)などへの出演で知られる若手実力派俳優。ポン・ジュノ監督作への出演は、Netflixオリジナル映画『オクジャ/Okja』(2017年)につづき、2作目となります。

チャン・ヘジン/キム・チュンスク

『パラサイト』ソン・ガンホ、チャン・ヘジン
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不甲斐ない夫に喝を入れるギテクの妻チュンスクは、元ハンマー投げのメダリスト。はっきりものを言う性格で、肝の据わった人物です。 チュンスクを演じるのは、その確かな演技力で知られるチャン・ヘジン。主な出演作には、『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)や『シークレット・サンシャイン』(2007年)、『わたしたち』(2016年)などがあります。

パク・ソダム/キム・ギジョン

『パラサイト』パク・ソダム
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美大に行きたいと思いながらも、お金がないため予備校に通えないキム家の長女・ギジョン。ネットカフェで独学で勉強をつづける彼女の腕前はかなりのものです。 ギジョンを演じるパク・ソダムは、2015年に出演した『プリースト 悪魔を葬る者』での演技が絶賛されました。そのほかの出演作には『王の運命ー歴史を変えた八日間ー』(2015年)や『プロミス 〜氷上の女神たち〜』(2016年)などがあります。

チョ・ヨジョン/パク・ヨンギョ

『パラサイト』チョ・ヨジュン
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パク・ヨンギョは、ギウたちが家庭教師をする子どもたちの母で、IT企業の社長夫人です。美しく、若くて“シンプル”な彼女は、なんの疑いもなくギウたちを招き入れます。 ヨンギョを演じるチョ・ヨジョンは数々のテレビドラマに出演。2014年に出演した映画『情愛中毒』での演技が監督の目に留まり、本作に出演することになりました。

イ・ソンギュン/パク・ドンイク

『パラサイト』イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン
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パク家の主ドンイクは、周囲の尊敬を集めるIT企業の社長です。 ドンイクを演じるイ・ソンギュンは2007年のテレビドラマ『白い巨塔』や『コーヒープリンス1号店』で大ブレイク。また、『教授とわたし、そして映画』(2010年)や『ソニはご機嫌ななめ』(2013年)など、ホン・サンス監督作品の常連としても知られています。

チョン・ジソ/パク・ダヘ

パク家の長女で、ギウが家庭教師をすることになる女子高生ダヘ。成績はあまりよくないようです。 ダヘを演じるチョン・ジソは、13歳までフィギュアスケーターとして活動していました。女優に転向後は、『ジキルとハ イドに恋した私 ~Hyde, Jekyll, Me~』(2015年)など、多数のテレビドラマに出演しています。

チョン・ヒョンジュン/パク・ダソン

鋭い感性を持つダソンは、落ち着きのない少年です。家庭教師としてやってきたギジョンにすぐに懐きます。 ダソンを演じるのは2011年生まれのチョン・ヒョンジュン。『あなたはひどいです』(2017年)などのテレビドラマに出演しています。

イ・ジョンウン/ムングァン

『パラサイト』チョン・ジソ、イ・ジョンウン、チェ・ウシク
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ムングァンは、パク一家から全幅の信頼を寄せられている家政婦。家のことは誰よりも熟知しています。 彼女を演じるイ・ジョンウンは、演劇、テレビドラマ、映画と幅広く活躍する名バイプレーヤーとして知られています。映画では『哭声/コクソン』(2016年)や『タクシー運転手 〜約束は海を超えて〜』などの話題作に出演。ポン・ジュノ監督の『オクジャ/Okja』では、オクジャの声を演じています。

監督は世界が認める天才ポン・ジュノ

ポン・ジュノ
©Adam Orchon/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

本作の監督ポン・ジュノは、韓国を代表する名監督として知られています。韓国映画アカデミー在学中、短編映画『支離滅裂』と『フレームのなかの記憶』(ともに1994年)がバンクーバー国際映画祭と香港国際映画祭に招待され、早くから注目を集めていました。 その後、助監督や脚本家としての経験を経て、2000年に『ほえる犬は噛まない』で長編監督デビュー。同作はミュンヘン国際映画祭で新人監督賞、香港国際映画祭国債映画批評家賞を受賞しています。 監督2作目『殺人の追憶』(2003年)が韓国内で大ヒットを記録し、韓国のアカデミー賞とされる大鐘賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞。つづく『グエムル-漢江の怪物-』(2006年)は、韓国観客動員記録を更新し、アジア・フィルム・アワード作品賞などを受賞し、名実ともに韓国を代表する若手監督となりました。 その後もカンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品された『母なる証明』(2009年)、オムニバス映画『シェイキング東京』(2008年)の一編「TOKYO!」、韓米合作の『スノーピアサー』(2013年)などで高い評価を獲得しつづけています。 2017年にはNetflixオリジナル映画『オクジャ/Okja』も大きな話題を呼びました。

「パラサイト」に込めた思いとは?

ポン・ジュノ監督は「2極化が進む現代社会のなかで、2つの階級がぶつかり合うときに避けられない亀裂を描いている」と本作について語っています。 キム一家のような低所得者層とパク一家のような富裕層の人生が、現実世界で交わることは滅多になく、あるとすれば、家庭教師などの雇用関係が生まれるときだと考えたという監督。「相反する階級の家族は、お互いに悪意がないにもかかわらず、本当に些細な誤りによって亀裂や爆発が起きうる状況に陥っている」と本作のコンセプトを明かしています。

映画『パラサイト 半地下の家族』は2020年1月10日全国ロードショー!

 『パラサイト』
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カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、アカデミー賞獲得も有力視されている『パラサイト 半地下の家族』は、2020年1月10日TOHOシネマズ日比谷ほかで全国ロードショー。 予測不能なジャンル超越エンターテインメントを楽しみに待ちましょう。