朝ドラ『カーネーション』に出演していたキャストの現在【尾野真千子主演】

2017年7月6日更新 5858view

尾野真千子が主人公のヒロインを演じた、第85作目の朝ドラ『カーネーション』。傑作と名高い本作は、登場した様々なキャラクターが魅力のひとつでした。ここでは彼らを演じた主要キャストのその後の活躍ぶりと現在を紹介します。

朝ドラ最高傑作のひとつと評される第85作目『カーネーション』

『カーネーション』

ファッションデザイナーとして世界的に活躍するコシノ3姉妹を育て上げた母・小篠綾子をモデルに、大正から平成に至る一人の女性の波乱に満ちた生涯を綴ったNHK連続テレビ小説85作目が『カーネーション』です。

2011年10月3日 から2012年3月31日まで、全151回に渡り放送され、朝ドラ史上最高傑作のひとつと表現されるほど高い評価を受けました。その年のギャラクシー賞大賞やザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞などを独占。今も世界30か国以上で放送されています。

ヒロインを演じた尾野真千子はもちろん、個性あふれる登場人物を演じたキャストたちの名演が、本作の大きな魅力だったことは言うまでもありません。ここでは、そんなキャストたちのその後の活躍と現在をまとめてみます。

小原糸子/尾野真千子

小原家の長女として大阪の岸和田に生まれ、洋裁店を営みながら娘3人を育て上げるヒロイン・糸子を演じた尾野真千子は、本作で国民的女優の一人になりました。

尾野真千子は、『カーネーション』以降も目覚ましい活躍を続けています。翌年に出演した民放の連続ドラマ『最高の離婚』で演じた瑛太の妻・濱崎結夏役が話題をよび、再び数々の賞を受賞。ファッション誌「VOGUE JAPAN」のWomen of the Yearにも選ばれました。

福山雅治と共演し、その妻を演じた映画『そして父になる』は、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞するなど国際的にも高い評価を受けます。2017年にはオムニバス映画『ブルーハーツが聴こえる』と『いつまた、君と 何日君再来』という2作の主演映画公開が控えています。話題の前作は『ハンマー(48億のブルース)』に後藤一希役で登場です。プライベートでは、2015年7月に、EXILE所属事務所の重役と結婚しました。

小原善作/小林薫

「小原呉服店」を営んでいた糸子の父を小林薫が演じました。

今や渋いいぶし銀の演技をみせる大御所俳優として、数々の話題作に出演を続けている小林薫。最近だけでも『海賊とよばれた男』の甲賀治作役、『キセキ −あの日のソビト–』の森田誠一役など複数あり、さらには2017年夏に公開が控えた大作『武曲 MOUKOU』にも出演しています。

また、テレビドラマから映画化もされた『深夜食堂』シリーズの主人公・マスター役は代表作のひとつになりました。2017年現在放送中のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』における南渓和尚役は、ヒロインの運命に関わる重要な存在としてこれからも目が離せません。

小原千代/麻生祐未

裕福な家の出である糸子の母・千代を麻生祐未が演じました。

麻生祐未は本作の翌年、NHKドラマ『夫婦善哉』で再び尾野真千子と共演。今度は親子ではなく先輩芸妓役でした。その後も確かな演技力と独特の存在感で、映画・ドラマの両方で活躍。現代ものから時代劇まで、なんでもこなすことの出来る稀有な存在です。

2017年1月から3月まで放送された、やはりNHKの連続ドラマ『お母さん、娘をやめていいですか?』の牧村文恵役も強い印象を残しました。

小原ハル/正司照枝

かしまし娘

善作の母で糸子の祖母・ハル。しっかり者で笑いのたえない浪速女を演じたのは正司照枝です。

一世を風靡したお笑いトリオ「かしまし娘」デビューから60年がたった今も、それぞれが現役でゆっくり活動しています。中でも女優として目立った活躍をしているのが次女の正司照枝です。

キネマ旬報年間ベスト1に選ばれた2013年の映画『ペコロスの母に会いに行く』、2014年には舞台『おかあちゃん 〜コシノアヤコ物語〜』にも出演しました。また、2017年2月には、結成60周年記念でかしまし娘3人揃って『徹子の部屋』に登場し、話題になりました。

松坂清三郎/宝田明

千代の父で糸子の祖父・松坂清三郎を宝田明が演じました。

80歳をこえた今も現役の俳優として活動している宝田明。最近は著作発表などリベラルな言論活動も積極的に行いながら、2015年には被爆70年特集ドラマ『赤レンガ』に出演しました。

また2016年の映画『シン・ゴジラ』大ヒットにともない、1954年の第1作『ゴジラ』主演俳優として、関連行事などに特別招聘されることも多いようです。

松坂貞子/十朱幸代

清三郎の妻、つまり糸子の母方の祖母にあたる貞子を演じたのは十朱幸代です。

十朱幸代は、日本を代表する大女優の一人として、70代の今も寡作ながら活躍を続けています。2013年、日本・ベトナム国交樹立40周年を記念し製作されたスペシャルドラマ『The Partner 〜愛しき百年の友へ〜』では大岩真知役で出演し、さすが堂々たる存在感を放ちました。

2013年には、長いキャリアに対し、旭日小綬章が授与されました。女優として現役であるばかりか、大震災支援のためのチャリティーなど、社会活動にも積極的に参加しています。

小原勝/駿河太郎

小原家に婿養子に入る糸子の夫・勝を駿河太郎が演じました。

笑福亭鶴瓶の息子という二世俳優から、今や個性派俳優として確かな地位を築いた駿河太郎。2013年のドラマ『半沢直樹』における親子共演も話題になりました。

2016年には2本の出演映画が公開。『夢二〜愛のとばしり』では主人公の竹久夢二役で堂々たる主演、宮沢りえ主演の話題作『湯を沸かすほどの熱い愛』では、子連れ探偵の滝本役で脇を支えています。

吉田奈津/栗山千明

高級料亭の一人娘で、糸子とは幼いころから生涯続く友情をつなぐことになる吉田奈津を演じたのは栗山千明です。

2011年は『カーネーション』の他、単独初主演ドラマ『秘密諜報員 エリカ』、ヒロインを演じたBS時代劇『塚原卜伝』など大きな飛躍の一年となった栗山千明。その後も、ドラマ『ATARU』の蛯名舞子役、『図書館戦争』シリーズの柴崎麻子役など、話題作続きです。

2017年4月スタートの最新作が連続ドラマ『でも、結婚したいっ!〜BL漫画家のこじらせ婚活記〜』です。栗山千明は、タイトルの漫画家・藤田ハルコ役で主演します。

安岡玉枝/濱田マリ

小原家の近所で髪結いを営みながら、息子2人を育てている安岡玉枝を濱田マリが演じました。

女優としてのみならず、歌手・ナレーター・声優としても幅広い活躍を続けている濱田マリ。独特の存在感を持つ個性派女優として、数々の作品を脇から支えてきました。2012年初演、2015年に再演されたビートたけし原作の舞台『菊次郎とさき』も評判になりました。

2017年には、話題の映画『愚行録』が2月に公開されたばかり。妻夫木聡と満島ひかりをW主演に迎えたミステリーで、濱田マリは橘美紗子役で登場します。

安岡泰蔵/須賀貴匡

安岡玉枝の長男で、戦死してしまう泰蔵を須賀貴匡が演じました。

須賀貴匡は本作以後、着実にキャリアを重ねていますが、特にNHKの朝ドラ・大河ドラマへの出演は際立ったものがあります。2013年『八重の桜』の久坂玄瑞役、2014年『軍師官兵衛』の辰蔵役、2015年『マッサン』の山村真吾役、2015年『花燃ゆ』の村上恒久役などです。

映画では、ここ数年、鬼才・井口昇監督と組むことが多いようで、2013年の『デッド寿司』、2014年の『ライブ』『ヌイグルマーZ』などがあります。

安岡勘助/尾上寛之

玉枝の次男で、糸子の同級生でもある勘助を演じたのは尾上寛之です。兄同様戦死してしまいます。

子役からスタートし、若手ながら数多くの作品に出演してきた尾上寛之。朝ドラでは『カーネーション』に続き、2017年4月にスタートする『ひよっこ』に角谷太郎役で出演が決定しています。朝ドラ出演は、なんと7作品めです。

映画では2017年3月に前編公開、4月に後編公開の『3月のライオン』に出演中。人気将棋漫画の実写映画化で、尾上寛之は五段保有者・松本一砂役で登場します。