2017年7月6日更新

映画『レオン』好きのあなたに贈るおすすめ映画9選

レオン
© 1994, Sony Pictures Home Entertainment.

リュック・ベッソン監督が1994年に公開した『レオン』。ベッソン監督のハリウッドデビュー作であり、彼の名前を世界的にした記念すべき作品です。今も多い『レオン』ファンに、様々な面から9つのおすすめ映画を紹介します。

目次

映画『レオン』好き必見のおすすめ映画9選

『レオン』
©GAUMONT

リュック・ベッソン監督が1994年に公開した映画『レオン』。スタイリッシュな映像とスリリングで切ない展開、加えてベッソン作品には欠かせないエリック・セラの音楽とエンディングに使用されたスティングの名曲「シェイプ・オブ・マイ・ハート」など、魅力的な要素が多くの観客の心をつかみ、世界中で大ヒットしました。 主人公のレオンを演じたジャン・レノだけでなく、幼いヒロインのマチルダ役として鮮烈なデビューを飾ったナタリー・ポートマン、悪党の警察官スタン役のゲイリー・オールドマンなど、出演者が現在も第一線で活躍しているのも注目のポイントです。 今回は『レオン』の世界観や出演者、音楽、映像、様々な面からおすすめできる映画を9作紹介します。

1:『ニキータ』(1990年)

『レオン』の世界観が好きな人におすすめ

『ニキータ』アンヌ・パリロー
© SAMUEL GOLDWYN/zetaimege

リュック・ベッソン監督が1990年に公開したフランス映画。主演のアンヌ・パリローは、当時ベッソン監督の妻でした。1993年には『アサシン 暗・殺・者』や、海外ドラマ等にリメイクされるなど、設定のユニークさが際立ち、監督のハリウッド進出の足掛かりになった作品です。 『レオン』以前も『グラン・ブルー』や『サブウェイ』等のベッソン作品の常連だったジャン・レノ。『ニキータ』ではヴィクトルという"掃除人"として出演しています。"掃除人"とは、ずばり暗殺の遺体を"後始末"する事。 『ニキータ』では端役としての出演でしたが、ヴィクトルのキャラクターに惚れたジャン・レノとベッソン監督は「彼を主人公にした映画を撮ろう」と意気投合。そうして誕生したのが『レオン』だったのです。 麻薬欲しさに仲間とパリの薬局に乱入した少女(アンヌ・パリロー)。警官と銃撃戦になり、彼女は警官を殺した罪で終身刑を宣告されます。「ニキータ」という男性名を名乗る彼女は、刑と引き換えに政府の暗殺者となることを決意。しかし、素性を隠して生活する中で、マルコ(ジャン=ユーグ・アングラード)という男性と恋に落ち……。

2:『グロリア』(1980年)

『レオン』の元ネタを知りたい!

『グロリア』ジーナ・ローランズ、ジョン・アダムス
© COLUMBIA/zetaimege

インディペンデント映画の巨匠と言われるジョン・カサヴェテスが、愛妻ジーナ・ローランズを主役に1980年に公開したハードボイルド映画。1998年にはシャロン・ストーン主演でリメイクもされました。 ギャングに家族を惨殺された少年が、成り行きで同じアパートの女性に救われ、逃避行をするという展開は、まるでレオンとマチルダの立場が逆転したかのよう。実際、ベッソン監督は前述した『ニキータ』のヴィクトルのキャラクターを膨らませながら、この作品に影響を受けたと言われています。 ニューヨークの古いアパートで猫と暮らす中年女性のグロリア(ジーナ・ローランズ)。ある朝、コーヒーを借りに行った隣の家族から、末っ子のフィル(ジョン・アダムズ)と一冊のノートを託されます。直後に一家は爆死。裏切り者のフィルの父親へのマフィアの報復でした。フィルを守るため、グロリアは彼を連れて逃げることにします。

3:『アジョシ』(2010年)

韓国版『レオン』を観たい!

『アジョシ』ウォンビン、キム・セロン
© GRAVITAS VENTURES/zetaimege

2000年代に日本に巻き起こった韓流ブーム。その立役者の一人と言われるウォンビンが2010年に主演した韓国映画です。タイトルの「アジョシ」は韓国語で「おじさん」という意味。作中でキム・セロン演じる少女ソミが、ウォンビン演じるテシクに親しみをこめて呼び掛ける言葉です。 「裏組織に家族を惨殺され、危機に陥った少女を助ける頼もしい男性」という展開はまさに韓国版『レオン』のようですが、『アジョシ』では逃避行ではなく、少女の救出のために男性が命をかけて単身アジトに乗り込んでいく、というもの。少女は無事に助け出されるのか?味方のいない絶体絶命の状況がスリリングです。 辛い過去を抱え、質屋を営みながらひっそりと暮らしているテシク(ウォンビン)。隣に住むソミ(キム・セロン)は、ストリッパーの母親と二人暮らしの孤独な少女ですが、テシクを「アジョシ」と呼んで慕っていました。ある日、母親が裏組織の麻薬を横取りしたため、組織に連れ去られたソミ。テシクは彼女を追って、組織に乗り込みます。

4:『バッファロー’66』(1998年)

大人と子供の愛のカタチに感動した人には

『バッファロー’66』ヴィンセント・ギャロ、クリスティーナ・リッチ
© MUSE/zetaimege

ミュージシャン、俳優など様々な顔を持つヴィンセント・ギャロが監督を務めた本作。彼自身の自伝的な要素が含まれる作品として、ギャロは監督だけでなく、主演・脚本・音楽も手がけました。タイトルの「バッファロー」は主人公の故郷の地名で、「'66」は、地元のアメフトチームがチームがスーパーボウルで優勝し、主人公が生まれた年です。 ヒロインを演じたクリスティーナ・リッチは、当時エキセントリックな役を得意とする子役として『アダムス・ファミリー』シリーズで人気を集めていました。この作品では幼い顔立ちながらもどこか孤独の影を持つ大人びたまなざしの少女を演じ、子役から女優へとステップアップしています。 5年の刑期を終えて釈放されたビリー(ヴィンセント・ギャロ)。刑務所から出た彼は実家に戻ろうと思いますが、両親には刑務所に服役していた事を話していません。実家に電話をしたビリーは、思わず「婚約者も連れていく」と嘘をついて困ってしまいます。彼はトイレのために立ち寄ったビルでレイラ(クリスティーナ・リッチ)と出会い……。

5:『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年)

音楽が素敵な映画に出会いたい!

『ニュー・シネマ・パラダイス』フィリップ・ノワレ、サルバトーレ・カシオ
© CRISTALDIFILM/zetaimege

イタリア映画の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督による作品。映画は世界中でヒットし、カンヌ映画祭審査員特別賞やアカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど評価も高く、80年代を代表するイタリア映画のひとつとなりました。 日本でも高い知名度・人気を誇る本作。 音楽を担当したのは『荒野の用心棒』など往年のイタリア映画から、『アンタッチャブル』などハリウッドの有名映画まで幅広く手掛けるエンリオ・モリコーネ。彼が『ニュー・シネマ・パラダイス』のために作曲した主題曲「Cinema Paradiso」はスタンダードナンバーのひとつとなり、現在もTV番組やCMで使用されています。 映画監督をしているサルヴァトーレ(ジャック・ペラン)のもとへ、故郷で映写技師をしていたアルフレード(フィリップ・ノワレ)が亡くなったと連絡が入りました。それをきっかけに、少年時代を思い出すサルヴァトーレ。それは、かつて「トト」と呼ばれていた幼い彼と、映写技師アルフレードとの年齢を越えた友情物語でした。

6:『アメリ』(2001年)

全シーンがおしゃれでかわいい!2000年代以降の「フランス映画といえば」

『アメリ』オドレイ・トトゥ
© Miramax Films/zetaimage

フランス映画の奇才、ジャン=ピエール・ジュネが監督し、2001年に公開された『アメリ』。本国フランスではロングランの大ヒットを記録し、当時大統領だったジャック・シラクが鑑賞した事でも話題になりました。日本でも女性を中心に人気が高まり、2000年代に公開されたフランス映画で最大のヒットを記録しています。 『アメリ』の舞台はパリ18区のモンマルトル。庶民的でありながらも歓楽街の顔も併せ持つ地区です。すべての場面が絵になりそうなほどおしゃれですが、それには、駅のポスターを映画用に張り替えたり、カフェの内装を変えるなど、作品世界を大切にした監督のこだわりが生きています。 とある事情(というか誤解)から学校に行かずに育ち、人とコミュニケーションを取る事が苦手な少女、アメリ(オドレイ・トトゥ)。成長し、モンマルトルのカフェでウェイトレスをしているアメリは、自宅で見つけたおもちゃの箱を持ち主に返した事をきっかけに、人を助けることに喜びを感じるようになります。

7:『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)

絶妙な色合いと世界観がストーリーを盛り上げる

グランドブダペストホテル
© FOX SEARCHLIGHT PICTURES

独特の世界観で人気の高いウェス・アンダーソン監督作。主演はレイフ・ファインズが務めています。その他『アマデウス』のF・マーリー・エイブラハムやジュード・ロウなどハリウッドで活躍する俳優から、マチュー・アマルリックやレア・セドゥなどのフランス俳優まで、国際色豊かで豪華なキャスティングです。 さらに目をひかれるのは、映画の場面の美しさです。色合いの絶妙さとカメラワークは、ゴージャスなだけではない洗練された魅力があり、一度観ると強烈に印象に残ります。ベルリン国際映画祭では銀熊賞、アカデミー賞では監督賞としてノミネートされるなど、内容が高く評価されました。 1968年。静養のためにグランド・ブタペスト・ホテルを訪れたある作家(ジュード・ロウ)は、そこで富豪のゼロ・ムスタファ(F・マーリー・エイブラハム)と知り合います。作家は、彼からかつて栄えた頃のグランド・ブタペスト・ホテルの昔話を聞き……。

8:『シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜』(2012年)

掃除屋ジャン・レノのコミカルな一面が見たい!

『シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜』ジャン・レノ、ミカエル・ユーン
© COHEN MEDIA GROUP/zetaimege

レオンを演じたジャン・レノが、2012年に出演したフランス映画です。フランスと言えばグルメ、グルメと言えばフランス。「美食の国フランス」という期待を裏切らないおいしそうな料理から、ちょっと風変わりな料理まで、様々な料理が観客を目を楽しませながら、コミカルな人間ドラマが展開します。 ジャン・レノが演じるのは三つ星レストランのシェフであるアレクサンドル。その腕前から名声を得ている彼ですが、最近はどうもスランプ気味で、仕事に没頭したために一人娘との仲もギクシャクしています。強面ながらもどこか振り回され気味な彼をジャン・レノがキュートに演じています。 三つ星存続の危機に立たされていたアレクサンドルは、あるとき友人が入居している老人ホームを訪れ、そこのスープが自分のレシピと同じ味だと気がつきます。それを作ったホームのペンキ職人ジャッキー(ミカエル・ユーン)は、天才的な味覚の持ち主でした。

9:『ブラック・スワン』(2010年)

マチルダに一目ぼれ!ナタリー・ポートマンの活躍が知りたい

『ブラック・スワン』
© Fox Searchlight Pictures

ミッキー・ロークを復活させた『レスラー』のダーレン・アロノフスキー監督が、ナタリー・ポートマンと組んだスリラー作品。この映画で、才能はあるものの、情緒不安定なバレリーナを演じたポートマンは高く評価され、念願のアカデミー主演女優賞を受賞しました。 彼女は主人公のニナ役を演じるにあたり、10キロの減量と1年間のバレエの特訓を経て撮影に挑みました。難しいバレエシーンは、アメリカン・バレエ・シアターのサラ・レーンがダンス・ダブルを務めていますが、ナタリー・ポートマンの演技は凄味があり必見です。 アメリカ、ニューヨークの一流バレエ団に所属するニナ。彼女は母親の期待を一身に受け、バレエ一色の生活を送り、練習に励んでいます。あるとき「白鳥の湖」の舞台公演が行われる事になり、ニナは白鳥と国鳥の二役を演じる主演に抜擢されました。しかし、几帳面で頑なな性格のニナは官能的な黒鳥が表現できず……。

お気に入りの映画から新たなお気に入りを探そう!

『レオン』はマチルダやレオンなどのキャラクターはもちろん、ストーリー、音楽、美しい映像など、見どころの多い作品です。それらのお気に入りポイントから、新たなお気に入り映画を探すのも楽しいのではないでしょうか。