2020年4月19日更新

おすすめ潜水艦映画6選 限られた空間で繰り広げられる究極の緊迫感を堪能せよ

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『レッド・オクトーバーを追え!』
©PARAMOUNT PICTURES/zetaimage

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潜水艦にスポットを当てた映画6選!閉ざされた空間だからこそ生まれる緊迫感が魅力

あなたは潜水艦映画というジャンルをご存じですか?飛行機や車といった乗り物は当たり前に映画に登場しますが、潜水艦は頻繁に取り上げられるわけではありません。 しかし機会が少ないからこそ、潜水艦映画は力を込めて作られており、完成度の高い作品が誕生し続けているのです。この記事では、骨太なおすすめ潜水艦映画を紹介。潜水艦だけでなく、ストーリーも重厚な作品を厳選しました。 さらにリアルな潜水艦とはまた違った魅力を持つ、SF的潜水艦が登場した映画をciatr編集部がピックアップしています。

『ハンターキラー 潜航せよ』(2019年)

成功率が限りなく0に近いミッション

『ハンターキラー:潜水せよ』ジェラルド・バトラー
© 2MILLENNIUM FILMS/zetaimage

「ワイルドスピード」の製作陣による、潜水艦アクションの新境地と銘打たれた作品です。 ロシアの近海でアメリカ海軍の原子力潜水艦が姿を消し、ジョー・グラス艦長率いる攻撃型原潜「ハンターキラー」は捜索へ向かいます。その先で沈んでいたロシア原潜を発見し、生き残っていた艦長を捕虜としました。 その一方で、ロシア国内で世界を揺るがす陰謀が企てられていることが判明。緊急事態を回避するため、「ハンターキラー」に絶対不可侵とされるロシア海域への潜航命令が下るのでした。 「ハンターキラー」はアメリカ軍のバージニア級原子力潜水艦アーカンソー。米海軍原子力潜水艦ヒューストンの元艦長が原作小説の共同執筆に名を連ねていることもあり、本作は潜水艦のリアルな描写が特徴です。

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『クリムゾン・タイド』(1995年)

核の危機と対立する男たち

『クリムゾン・・タイド』デンゼル・ワシントン、ジーン・ハックマン
© BUENA VISTA/zetaimage

本作は意見を異にする二人を中心に、海兵たちが全面核戦争の危機に立ち向かうポリティカル・サスペンス。ロシアが核ミサイル基地を占拠したことで、日本とアメリカが核攻撃の危機に晒されます。 そこでアメリカが出撃させたのが、オハイオ級原子力潜水艦「アラバマ」。しかし叩き上げの艦長ラムジーとハーバード卒のエリート副艦長ハンターは意見の違いによって、真っ向から対立。艦内の乗組員らも二分してしてしまいます。 一般には知られることのない、潜水艦を舞台にした戦いが描かれた本作。世界の命運を担っているからこその、緊迫感をたっぷりと体感できる作品です。

『U・ボート』(1982年)

潜水艦内の極限状態を描く

『U・ボート』
© Triumph Releasing Corporation/Photofest/zetaimage

第二次世界大戦中、ドイツ海軍の潜水艦「U-96」にロータル=ギュンター・ブーフハイムが同乗して書き上げた小説が原作です。彼はドイツ海軍報道部隊の報道画家として活動した人物。Uボートなど数々の軍艦に乗り込み、取材を成し遂げました。 1941年、ナチス・ドイツのUボート「U-96」が出撃。報道班のヴェルナーは取材のために、歴戦の艦長や若い乗組員と共に乗船します。そこで荒れた海や敵艦隊との攻防、死にゆく敵の姿など、戦争の現実を目の当たりにすることに。疲弊し帰港を願う乗組員たちでしたが、実際には非情な運命が待ち構えていました。 ちなみに潜水艦なのにボートという名前に違和感を感じるかもしれませんが、これは正式名称ではなく、ドイツ語で潜水艦(特に中型)を意味する「Unterseeboot」に由来しています。 ヴェルナーの視点が観客の視点と重なることで、実際に自分が同乗したような感覚を味わえる本作。悲痛なエンディングからは戦争の恐ろしさを再認識させられます。

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『レッド・オクトーバーを追え!』(1990年)

亡命を願う艦長とそれに気づくCIAアナリスト

『レッド・オクトーバーを追え!』ショーン・コネリー、アレック・ボールドウィン
© PARAMOUNT PICTURES/zetaimage

1984年のトム・クランシーによる同名小説を原作とした映画。言葉を交わしたこともない2人が相手の真意をくみ取りながらエールを送り合います。 ソ連の最新鋭の原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」に乗り込んだ艦長のラミウスは、密かにアメリカへの亡命を決意していました。その不審な行動から、CIAのアナリストであるジャック・ライアンは亡命の意図を感じ取ります。 ライアンが真意を確かめようとする一方で、ソ連からは「レッド・オクトーバー」への攻撃指令が下されていました。 レッド・オクトーバーはソ連海軍の弾道ミサイル潜水艦でタイフーン級の改良型。トンネル式無音航行システム「キャタピラー・ドライブ」を搭載しています。

『U-571』(2000年)

敵の船に閉じ込められた!

『U-571』
© UNIVERSAL PICTURES/zetaimage

第二次戦争下の1942年が舞台の本作は、アカデミー賞で音響編集賞を受賞しています。 アメリカ海軍は救難信号を傍受したことで、巡洋潜水艦「S-33」はドイツのUボート「U-571」を奇襲し、暗号機「エニグマ」の奪取を計画。 作戦は成功したかに思われましたが、駆け付けた敵の援軍によって「S-33」が撃沈されてしまいます。残りの乗組員は「U-571」に取り残されてしまい、扱いなれないUボートでの帰還を余儀なくされるのでした。 映画のように、エニグマ奪取のために連合軍がUボートを捕獲し乗り込んだという事例は実際に存在しており、戦争がどれだけひっ迫していたかが伝わります。

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『ローレライ』(2005年)

「伊号五〇七」奇襲作戦

映画『シン・ゴジラ』などで知られる、樋口真嗣の長編デビュー作。 1945年、終戦が間近に迫った日本は、広島に原爆が投下され窮地に陥っていました。そこで日本軍はドイツから秘密裏に入手していた潜水艦「伊五〇七」に特殊音響兵装「ローレライ・システム」を搭載し、アメリカへの奇襲を目論んでいました。しかし乗組員たちの思惑は様々で――。 潜水艦「伊第五〇七」は元々、フランス海軍の大型潜水艦で「シュルクーフ」という名前でした。 従来の戦争映画と違って本作ではSF的な要素が一部取り入れられ、それでいて重厚なストーリーに仕上がっています。

『K-19』(2002年)

放射能漏洩の危機と戦う

『K-19』リーアム・ニーソン
© NEW REGENCY PICTURES/zetaimage

冷戦下におけるソ連の潜水艦が舞台のノンフィクション映画。 任務に向かったソ連の原子力潜水艦K-19では、原子力の冷却装置が故障してしまいます。原子炉のメルトダウンの危険も考えられる中、威圧的な艦長や経験豊富な副艦長といった、乗組員たちの思いが露わになっていくのでした。 本作はソ連のホテル型潜水艦「K-19」で起きた実際の事件を基にした本作。命と任務のどちらを優先させるべきかという、究極の葛藤が描かれています。 「K-19」では何度も深刻な事故が起きており、そのことから現代での副題にもなっている「ウィドウ・メーカー(未亡人製造機)」という不名誉なあだ名が付けられました。

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ciatr厳選!SFチックな潜水艦が登場する映画

実在の潜水艦の魅力を堪能できる作品をお伝えしたころで、ここからはSF潜水艦を紹介。フィクションだからこその、個性的な潜水艦が登場する映画を選出しました。

『スパイキッズ2 失われた夢の島』(2002年)

『スパイキッズ2 失われた夢の島』ダリル・サバラ、アレックス・ヴェガ
© DIMENSION/zetaimage

アメリカ最年少のスパイ、カルメンとジュニがハイテクアイテムを使って活躍する人気映画の第2弾。 2人の前にライバルが現れ、ジュニは彼らの妨害によってスパイの資格を剥奪されてしまいます。汚名返上のため、2人は大統領の機密情報を盗んだ犯人を追って謎の島へ向かうのでした。 そこで登場するのが未来的なフォルムをした潜水艇。子供たちがメカを扱う姿に憧れた人もいるのではないでしょうか。

『海底二万哩』(1955年)

『海底二万哩』
© Walt Disney Pictures/Photofest/zetaimage

SFの父とも呼ばれるジュール・ヴェルヌの小説『海底二万里』をウォルト・ディズニーが映画化した作品です。 1868年、世界各地の海で船が謎の怪物に襲われて沈没する事故が相次いでいました。その謎を解明するためアメリカ政府は調査船を派遣し、ついに怪物へとたどり着きます。実はその怪物こそが、ネモ艦長の乗る潜水艦ノーチラス号だったのです。 ノーチラスがラテン語で「オウムガイ」を意味しているだけあり、まるで貝のように丸みを帯びた、独特なデザインの潜水艦です。

潜水艦映画にはずれなし!そこには戦争や乗組員のドラマが詰まっていた

潜水艦は主に戦時下に活躍していたため、選出されたのはどれもハードな戦争映画となりました。潜水艦という極限の閉鎖空間が舞台となった、濃厚なドラマを凝縮した作品ばかりでしたね。 人類の技術力の結晶とも言える潜水艦。様々な種類が存在しているため、是非映画を通してそれぞれの魅力を堪能して下さい。