2017年10月20日更新

映画『ザ・ダンサー』【リリー・ローズ・デップが新人ダンサーを演じる新作映画が公開】

ザ・ダンサー

モダンダンスの祖と呼ばれる伝説のダンサー、ロイ・フラー。彼女の伝記映画が、世界各国で話題の歌手ソーコと、ジョニー・デップの娘リリー・ローズ・デップをキャスティングして2017年06月03日に公開されます。本作の気になる情報をお届けします。

目次

伝説のダンサー、ロイ・フラーの実話に基づいた伝記映画『ザ・ダンサー』

ロイ・フラーは19世紀に活躍したダンサーで、モダンダンスの祖と呼ばれる伝説的な存在です。当時としては画期的な試みだった舞台照明をダンスに取り入れ、モダンダンスの基盤を築くとともに、多くの芸術家にも影響を与えました。 そんな彼女の生き様を描いた伝記映画について、気になる情報をまとめました。2017年06月03日に日本公開です!

『ザ・ダンサー』のあらすじは?

アメリカ人であるロイ・フラーは19世紀にパリへ渡ります。そして、照明を使った演出をダンスに取り込み、斬新なダンスで観客、そして芸術家を魅了していきます。 映画では、フラーが革新的なアイデアでダンスの新時代を切り開いて行く様子と、彼女が支援したアメリカ人の後輩ダンサー、イサドラ・ダンカンとのやりとりが描かれていきます。 フラーにとっては教え子でありながら、ライバルでもあったダンカン。2人を取り巻く複雑な関係性も映画の見所のひとつです。

『ザ・ダンサー』の気になるキャストは?

ロイ・フラー/ソーコ

主人公である伝説のダンサー、ロイ・フラーを演じたのはフランス出身のミュージシャン、シンガーソングライター、女優とマルチに活躍するソーコという女性です。 2007年にソーコは自身の体験に基づいた楽曲『アイル・キル・ハー』をデンマークで発表。楽曲はラジオを通じてヒットし、デンマークのミュージックチャート1位を飾りました。その後も楽曲はラジオを中心にオーストラリア、ベルギー、オランダなどでも人気になり、同年の10月にはパリのファッションショーでも使用されました。 その後、2007年後半にイギリスツアー、2008年にはドイツでもパフォーマンスをするなどシンガーとして活動の幅を広げていきます。 女優としては、2010年にグザヴィエ・ジャノリ監督作品『イン・ザ・ビギニング(原題)』に出演、フランスの映画賞であるシーザーアワードの最有望女優部門にノミネートされています。 女性によるダンスがまだ見世物の領域をでなかった時代に、革新的な表現でダンスを芸術の域まで広げたロイ・フラーを、女優としての可能性を秘めたソーコがどのように演じるのか期待されるところです。

イサドラ・ダンカン/リリー・ローズ・デップ

フラーの教え子であるつつ、最大のライバルだったダンサー、イサドラ・ダンカンを演じたのはリリー・ローズ・デップです。 リリーの父親は俳優のジョニー・デップ、母親は女優で歌手のヴァネッサ・パラディというハリウッドサラブレッドな彼女。両親は2012年に破局していますが、親権は二人とも所有しているそうです。 リリーの女優デビューは2014年の『Mr.タスク』という映画でした。人間をセイウチに変えようとする猟奇的な考えに取り憑かれた老人と、彼に囚われた青年の物語で、リリーはコンビニでバイトする女子高生を演じています。 2017年には、彼女が演じた高校生が主人公となった『Mr.タスク』のスピンオフ映画『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』が公開予定。本作はリリーの初主演作品となります。 時には師であるフラーと激しくぶつかり合うこともあったというダンカン。後に20世紀を代表するダンサーとなった存在を、若干17歳のリリーがどう表現するのか注目したいところです。

ルイ・ドォセイ/ギャスパー・ウリエル

フラーをを愛した伯爵、ルイ・ドォセイを演じたのはギャスパー・ウリエルです。 パリ出身のウリエルは2001年『ジェヴォーダンの獣』に出演し、俳優としてデビュー。フランス国内で徐々に注目を集める存在となっていきます。 『羊たちの沈黙』に登場する食人鬼、ハンニバル・レクターの過去を描いた2007年の『ハンニバル・ライジング』では、若き日のレクター博士を演じて話題になりました。 2014年には、ファッションデザイナー、イヴ・サン=ローランの伝記映画『SAINT LAURENT/サンローラン』で主演を勤め、リュミエール賞主演男優賞に輝いています。 2016年には、第89回アカデミー賞外国語映画賞に出品され、フランス国内で公開初週の興行収入ランキング1位を獲得したグザヴィエ・ドランの話題作『たかが世界の終わり』に出演しています。 フラーがパリへ渡る以前に活動拠点としていたアメリカはブルックリンで出会ったルイ伯爵。お金持ちの好色家でドラッグも嗜むというキャラクターを、実力派のウリエルはどう演じてくれるのでしょうか。

『ザ・ダンサー』のメガホンをとったのは写真家のステファニー・ディ・ジュースト

ステファニー・ディ・ジューストはパリの国立美術学校で学んだ後、宣伝美術の分野でキャリアをスタートさせました。 その後数々のアーティストのミュージックビデオを制作したり、デザイナーのヴァネッサ・ブルーノとビデオインスタレーションを制作したりなどアーティスティックな活動の幅を広げていきます。 本作はジューストの長編映画デビュー作となり、同じ女性アーティストであるフラーをどのように描くのか期待が膨らみます。

多くの人々に影響を与えたフラーのパフォーマンス

アメリカで活動の限界を感じ、フランスに渡ったフラーは、当時まだ見世物としての色が強かったダンスを芸術作品として表現し続けました。 そんな彼女はパリで多くの芸術家や科学者と信仰を深めていて、近代彫刻の祖と呼ばれるオーギュスト・ロダンやキュリー夫人として有名なマリ・キュリーも友人であったそう。 振付家ジョディ・スパーリングもまたフラーに多大なる影響を受けた人物で、本作『ザ・ダンサー』ではクリエイティブコンサルタントを務める他、ソーコのダンストレーナー兼振付担当として参加しています。