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『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』ストーリーネタバレ解説、そして菱田正和監督が舞台裏を語る【キンプリ総力特集3】

2017年7月20日更新

『KING OF PRISM』シリーズ、通称キンプリの新作『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』がいよいよ封切られました。すでにチェックした人はもちろん、ファンの盛り上がりを見て気になっている人も多いのではないでしょうか。そんな新作のあらすじはもちろん、見どころやネタバレについて、菱田正和監督のインタビューを交えながらとことん解説します。

映画『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』がついに公開!

KING OF PRISM-PRIDE the HERO-
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新作となる劇場版『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』では、ヒロの成長が大きくクローズアップされます。まずそんなヒロを軸に、キンプリの新作のストーリーを紹介しましょう。 菱田監督の舞台裏インタビューは後半にたっぷり紹介しています!

法月仁の計略により、ヒロが『pride』を使えなくなる!?

『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』
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神浜コウジ、速水ヒロ、仁科カヅキが結成したユニットOver The Rainbow。通称“オバレ”と言われる彼らのユニットは絶大な人気を誇っていました。しかし、作曲担当のコウジは、彼らが所属するプリズムスタァ養成校・エーデルローズの借金を返済すべく、映画音楽制作のために米国ハリウッドへと旅立ってしまいます。 コウジの渡米を悲しむヒロにさらなる試練が降りかかります。間近に控えるプリズムキングカップという大会で、彼のマイソングである『pride』を使うことを、エーデルローズ元主宰・法月仁(のりづきじん)によって禁じられてしまうのです。 ヒロは幼少の頃、貧しい家庭で育ち、エーデルローズに多額の借金をしていました。仁はそれを引き合いに出し「『pride』を使いたければ100億円返せ!」というわけです。

仲間に支えられながら、ヒロがどん底からはい上がる

『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』
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失意のヒロは、渡米したコウジを追って米国ハリウッドへ。コウジを見つけると、すがるように近寄って話しかけます。そんなヒロに対して、コウジはプリズムショーでの対決を申し出て、きらびやかなジャンプでヒロを圧倒。「慰めてもらえるとでも思ったのか! そんなんじゃ、キングになんかなれない!」と、コウジはヒロを一喝するのです。 『pride』を使えず、コウジにも受け入れられなかったヒロは、涙を流しながら街をフラフラとさまよった後、エーデルローズへ戻ります。ボロボロになったヒロに対し、エーデルローズ主宰・氷室聖(ひむろひじり)は、彼の兄であり、現在は敵対関係にある仁の目を覚まして欲しいと告げるのでした。 その期待を込めてプリズムキングカップの出場メンバーとして抜擢されたヒロは、聖と管理人・山田リョウから厳しいレッスンを受けます。厳しいレッスンに最初はついていけなかったものの、母との再開や、オバレに憧れてエーデルローズに入学した仲間たちの支えがあり、徐々に輝きを取り戻していきます。 そうして迎えたプリズムキングカップ当日。仁が主宰する機関シュワルツローズの新人・高田馬場ジョージから、ショーは幕を開けます。その後、たくましい肉体を誇るシュワルツローズの大和アレクサンダーとエーデルローズの香賀美タイガの激しい競演でステージがまさかの崩壊。 一時は大会そのものの続行が危ぶまれたものの、仁科カヅキの“プリズムショー”で会場を作り直し、ショーは再開されます。

再開されるプリズムキングカップ。勝負の行方は!?

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そしてエーデルローズの一条シンに続いて、シュワルツローズの如月ルヰ(きさらぎるい)が登場。彼は当初予定していた『pride』とは別の曲を使用して仁を困惑させますが、男子史上初となる20000カラットという満点を記録。誰もがルヰの優勝を確信するのでした。 そんな状況の中、最後の出場メンバーであるヒロが満を持して登場します。彼が登壇した際に流れてきた曲は『pride』。「バカめ。それを使ったら失格だ!」と仁は高らかに笑います。しかし、コウジの音楽制作によってエーデルローズの借金が完済されたことで、ヒロは再び『pride』を使えるようになっていたのです。 「輝かせられるのは俺だ!」と、圧巻のショーで会場の観客を虜にするヒロ。プリズムキングカップの会場は、彼のイメージカラーである真っ黄色に染まります。気になる得点は、ルヰと同じく20000カラット。しかし「キングは君だよ」と、ルヰがヒロの腕を上げたことで、ヒロは栄えあるキングの座に登りつめます。ヒロ、コウジ、カヅキの3人は「また一緒にやっていける!」と喜びを分かち合うのでした。

【菱田正和監督インタビュー】見どころ満載な新作の舞台裏

『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』菱田監督

ヒロを軸に物語を振り返っただけでも盛りだくさんの内容となっているキンプリの新作。お勧めの見どころとネタバレについて、菱田正和監督に伺いました。

京極さんが手掛けたプリズムジャンプは本当にスゴい!

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ー新作のキンプリでは「プリズムキングカップ」を含めて、次から次へと“プリズムショー”が繰り広げられます。どれも見応え満点の映像で圧倒されました。 「京極尚彦さんに手掛けてもらった、物語中盤で描かれる一条シンと如月ルヰの共演は特に圧巻です!」(菱田監督) ー京極さんといえば『ラブライブ!』『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』などの監督としても有名で、キンプリの発祥であるTVアニメ『プリティーリズム レインボーライブ』から参加されていますよね。 「京極さんには、こちらからお題を渡して考えてもらったんですけど、シンとルヰのプリズムジャンプには“今までにないもの”が出ました。僕みたいに理屈を付けて考えたものとは違って、感情をストレートに表現したジャンプ、といいますか。やはり京極さんは面白いな、と思いました。あれは見るたびにスゴい!と思っちゃいますね」(菱田監督)

外せないのは、やっぱりアレクでしょう!

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ークライマックスで開かれるプリズムキングカップでは、ド肝を抜くプリズムショーが目白押しです。例えば、一条シン。ルヰによって封印されてしまったプリズムジャンプを見事に飛ぶのはもちろん、生まれ変わって赤ちゃんになるのも衝撃的でした(笑)。監督として外せないのは誰のプリズムショーですか? 「アレク(大和アレクサンダー)でしょうね。映像が凄まじいのはもちろん、彼の代名詞(!?)である腹筋の6パックにちなんだ「6」のネタがスゴい! 例えば「トリプルシックスの黙示録」というジャンプ名は、黙示録の「ろく」と「6」を掛けたダジャレになっているんです。「アルゴルモアの牢獄ロック」の「ロック」もそう。もうほんと、ツボですね(笑)」(菱田監督) ートリを務めるヒロのプリズムショーも見応え満点ですね。地球から飛び出したヒロが、まるで銀河系の神のように惑星でビリヤードをたしなんだり、天から舞い降りるプリズムの女神に祝福されたりと、もうトンデモナイことになっています! 「彼のイメージカラーである真っ黄色に染まった地球を宇宙から見て『地球は黄色かった』というヒロのシーンは、一番声を出して笑えるところでしょうね(笑)」(菱田監督)

山寺宏一さんをはじめ豪華なキャスト陣にも注目

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ー新作では、キンプリの発祥であるTVアニメ『プリティーリズム レインボーライブ』の女性陣も勢ぞろいします。その主人公だった彩瀬なるは髪が伸びてたりして、2年の歳月を感じちゃいました。それに「田中です!」の田中さんもプリズムショー協会の会長として登場するのも、往年のファンにはたまらないですね。 「やっぱり、声優の三宅健太演じる田中さんが出てくると『プリティーリズムだな』って感じが出ますよね。それと、新作では前回のキンプリ以上に、多くの声優の方々に出演頂いています。前回加わった新メンバーの7人はオーディションをして意見を言いましたが、それ以外のキャストは、プロデューサーの西浩子さんに一任しました。その結果、今回はスゴいメンバーがそろいました。そんなにお金あるの? どこが払うの?と聞いて回ったんですけど『大丈夫』って(笑)。 特に、山寺宏一さんに出演頂くことが決まった時は本当にビックリしました。僕にとって山寺さんは“最高レベルの人”。僕が監督した『ヤッターマン』の時にお世話になっていて、よほどのことがない限り、僕が山寺さんにお願いするなんてありえないくらいなんです。なのに、周囲のスタッフが『菱田は山寺さんを呼びたいのでは』と勝手に忖度して、キャスティングしてくれました。現場でお会いした際には本当に緊張して、汗が止まりませんでした」(菱田監督)

劇場に何度も足を運んで、全部注目して見て欲しい!

『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』
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ー山寺さん演じる父親の息子である太刀花ユキノジョウは、一条シンをプリズムキングカップに推薦する大事な役回りでした。そのほか、前回のキンプリから登場している新メンバーのバックボーンにも、新作ではスポットが当たりますね。 「ユキノジョウ役の斉藤壮馬くんはもっとしゃべれますよ!と周囲に伝えていたこともあり『今度はしゃべらせなきゃ』というプレッシャーがありました。ユキノジョウはもちろん、エーデルローズの新メンバー7人について、より多く知りたいという声があって、その期待に応えなきゃ、とは思いました。ただし、限られた時間の中で、ストーリー上、どうしてもクローズアップしなければならない人ばっかり光が当たってしまいました」(菱田監督) ーもっともっとやりたいことがあった、ということですね? 「そもそも製作当初に絵コンテを切った段階では77分ありました。どうしても60分の尺に収まらなくて、何とか頼んで70分にしてもらったんです。とにかくどこも切りたくなかったので、あらゆる手を駆使して、できるだけ凝縮して入れ込みました。例えば、エンドロールの脇に表示されるカットは、本当は本編で描きたかったシーンだったりします。みなさんにとっては一瞬で通り過ぎるシーンがたくさんあると思うんですけど、できれば何回も劇場に足を運ぶか、はたまたブルーレイを買って、全部、注目して見て欲しいですね」(菱田監督) 菱田監督の思いがたっぷり詰まったキンプリの新作。まるでジェットコースターのような69分を、劇場で体感してみてはいかがでしょうか。

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