2017年12月9日更新

新作が100倍楽しめる!菱田正和監督インタビュー&TVアニメの神回【キンプリ総力特集2】

このページにはプロモーションが含まれています
『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』
C)T2A/S/API/T/KPH

AD

菱田正和監督に聞く『キンプリ』の新作とは?

菱田正和監督

菱田正和監督は、前作のキンプリはもちろん、その発祥といえるTVアニメ『プリティーリズム』シリーズから制作に携わっています。そんな菱田監督に、まずは新作のキンプリに関する制作背景や作品に対する思いを聞きました。

実は作られなかったかもしれない!? 新作は菱田監督自身も待望していた

『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』
(C)T2A/S/API/T/KPH

ーキンプリの新作は、いつから構想されたのですか? 「構想自体は3年前くらいから存在していて、そもそも前作のキンプリを前編、新作を後編という話がありました。ただ、その前作の制作中には、本当に新作を作れるかどうか分からなかったんです。本当に全く見えない状況でした。なので、後編を制作できなかった時のことを想定して、前作の最後にはエピローグみたいな映像を流しました。『これを観て、その後のことを想像してね』みたいな(苦笑)」(菱田監督) ーそんな前作が大ヒット。晴れて新作『KING OF PRISM PRIDE the HERO』の制作が決定しました。 「当初の予定どおり、後編となる新作をお見せできることになって、本当によかったと思います。前作のままで終わったら『ふざけるな!』という人もいたでしょうし。新作を製作できないかもしれない…という不安から心底楽しめなかった前作とは違って、今回はみなさんと一緒に作品の公開を楽しめそうです」(菱田監督)

AD

新作はTVアニメ『プリティーリズム』シリーズの集大成でもある

『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』
(C)T2A/S/API/T/KPH

ーキンプリを制作するに当たり、第一に考えたことは何ですか? 「そもそもキンプリを制作したのは、神浜コウジ、速水ヒロ、仁科カヅキという3人の物語を作りたかったからなんです。一条シンをはじめとする新キャラクターを登場させたのは、そのためでもあります。3人だけで60分の物語を作ることも、もちろんできました。それこそ観客のみなさんがペンライトを振ったり声援を送れたりする“応援上映”を前提に、ライブシーンをいくつか入れて多少新作部分も作って…とか。けれど、それだとドラマチックな展開にはならない可能性が高かったんです。3人の物語を作りたかったからこそ、あえて前回のキンプリでは3人の出番を“我慢”して、今回の新作につなげました」(菱田監督) ーそういった意図が新作には如実に表れていますね。特に大きくフォーカスが当たるヒロに関しては、ドン底からはい上がって成長する姿が見どころのひとつになっていますね。 「もっとドン底に落としたかったんですけど(苦笑)。本当は、誰からも振り向かれなくなったり、タマゴをぶつけられたりするような感じにしたかったけれど、1時間の尺だと、あれくらいまでかなぁ、と。まぁ、キンプリの原点となるTVアニメ『プリティーリズム レインボーライブ』で重ねた彼の悪事からすれば、こんなの屁でもないですよ(笑)」(菱田監督) ーそんな『プリティーリズム レインボーライブ』に登場する女の子たちの様子が新作でも伺えます。これまで、2011年から始まった『プリティーリズム』シリーズから追いかけていた人にはとても印象深い、集大成になっているように感じます。 「新作は、当時から『プリティーリズム』シリーズを応援してくれた人には、特に満足できる作品に仕上がっていると自負しています。制作陣からの“プレゼント”みたいなものですね」(菱田監督)

AD

TVアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』を観れば新作をより深く楽しめる

プリティーリズム・レインボーライブ
(C)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PRR製作委員会

菱田監督が話すように、新作では前作のキンプリ以上に、コウジ、ヒロ、カヅキが活躍します。そんな3人のバックボーンを描いているのが、TVアニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』です。 全51話のうち、キンプリの新作を鑑賞する上で“予習”しておきたいお勧めの神回を、ピックアップして紹介していきます。

第6話/クールなハートがビートでヒート!

学園祭が行われている男子校・華京院学園にて、同校の生徒であるヒロが登場。黄色い声援を上げる大勢の少女たちに囲まれ、ヒロは笑顔を振りまきます。同じく在校生のコウジも登場し、ふたりのこじれた関係が意味深に描かれます。

第18話/俺はヒロ!絶対アイドル☆愛・N・G

ヒロがデビューライブを開催。その時に使われた『pride』は、かつてコウジとヒロがユニットを組み、2人のデビュー曲となるはずだったコウジの歌でした。この『pride』という曲は、キンプリの新作でも重要な曲になっています。

第31話/目指すは勇者!フリーダム!!

ヒロが所属するプリズムスタァ養成校・エーデルローズの生徒たちと、カヅキの仲間たちが一触即発の状況に。それを穏便に解決すべく、カヅキとヒロが“プリズムショー”で対決。ヒロの“プライド”がズタズタに打ち砕かれます。

第45話/薔薇の革命

『pride』が“自分の曲”と嘘を付いたことや、そうせざるを得なかったことの真相が、ヒロの口からプリズムショーの場で明らかにされます。それによってコウジ、ヒロ、カヅキの友情が結ばれる、キンプリを語る上では不可欠なエピソードです。

AD

第51話/GIFT

コウジ、ヒロ、カヅキが「Over The Rainbow」(通称“オバレ”)を結成。3人の美男子による華やかな“プリズムショー”が観客を魅了します。このライブから2年後を描いたのが、キンプリなのです。

もちろん新作だけを観ても『キンプリ』の新作は十分楽しい!

『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』
(C)T2A/S/API/T/KPH

『プリティーリズム・レインボーライブ』の話をチェックすれば、キンプリをより深く楽しめるはずですが、もちろん新作だけを見ても十分楽しめる作品だと菱田監督は胸を張ります。最後に、キンプリ初心者へ向けたメッセージを頂きました。 「今回は映像的にも内容的にも、10倍、いや100倍にもボリュームアップさせました。初めて見る人が、なんとなく絵を追いかけているだけでも十分面白いはずです。そこから興味を持ってもらって『プリティーリズム』シリーズの話を追い掛けてもらうのもいいでしょう。応援上映に足を運べば、応援している人を見るだけでも十分楽しめます。前作で『毎日をなんとなくつまらないなぁ、と思って過ごしている人に教えてあげたいんです!世界は!輝いているって!!!』というシン(一条シン)のセリフがありますが、これは、今までキンプリを見たことのない人への思いでもあるんです。ちょっと新たな非日常の世界を見たい人に、ぜひ覗いて欲しいと思いますね」(菱田監督) キンプリファンはもちろん、キンプリの初心者も新作がさらに気になり始めたのではないでしょうか。次回は菱田監督のインタビューも交えながら、ネタバレを含むより具体的な見どころについて、新作公開後にたっぷりと紹介します。お楽しみに!

AD

合わせて読みたい