2022年7月4日更新

大きすぎる!「ジュラシック・ワールド」モササウルスの魅力や謎に迫る【海の支配者】

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『ジュラシック・ワールド』(2015年)モササウルス
© UNIVERSAL PICTURES/ All Star Picture Library / / Zeta Image

「ジュラシック・ワールド」シリーズで最も印象的な恐竜の1つ、モササウルス。大きすぎる体と獲物を捕らえる姿の恐ろしさに注目が集まります。 この記事ではそんなモササウルスの大きさなどのプロフィールや劇中での魅力に迫ります!

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「ジュラシック・ワールド」モササウルスってどんな恐竜?

体高 2.9m
体長 16.7m
体重 28t
生息地 イスラ・ヌブラル島
食性 肉食

巨大な身体とワニのような頭部を持ち、白亜紀後期に生息していたモササウルス。実は恐竜でなく海生爬虫類なのです。実は日本でも化石の発見例があり、世界のあらゆる地を制覇していた最強の恐竜だと考えられています。 モササウルスはバリオニクスのように、大小様々な魚やアンモナイト等の貝類、海棲生物を補食し、その顎の強さはティラノサウルスを超えるほどのものだと言われています。

巨大で強大なケンカ番長

今日までに発見されているモササウルスの化石にはどれも傷が多かったことから、普段闘争が絶えなかったのではないかと考えられています。驚くことに、同種間での闘争も珍しくなかったとのこと。発見された化石には、高確率で別のモササウルスに噛まれた生傷があるのだそうです。 さらにモササウルスは最も巨大・強大な海棲生物だったと言われているため、売られたケンカは全て勝つような、まさに「ケンカ番長」的な存在だったのかもしれません。

モササウルスは大きすぎる?

ファンの間では度々、このモササウルスが巨大すぎると話題になっています。 これは、元々製作総指揮をしていたスティーブン・スピルバーグが「もっと大きく、もっと怖い感じに作ってこう!」と製作側に要求したことがきっかけとなったそう。 製作側も、あまりにも大きなサイズ感になると非現実的になってしまう、と懸念していましたが「水棲恐竜は海の中にいるので、巨大に成長を遂げるリミットのようなものはないのではないか」という考えのもと、大きなサイズ感でも良いのかもと納得したのです。

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「ジュラシック・ワールド」モササウルスの活躍

1作目『ジュラシック・ワールド』(2015年)

『ジュラシック・ワールド』内では、非常に人気の高いモササウルスの水中エサやりショーが紹介されていました。 スタッフのお姉さん曰く「シャイで恥ずかしがり屋」とのことですが、掲げられたサメを水中からジャンプして一気に丸呑みにする姿は圧巻!シャイな一面は全く感じられませんね。 またこれは後にパークが崩壊した際、プテラノドンに攫われたクレアの秘書ザラを食べてしまうシーンの伏線となっています。 そして映画のクライマックスでは、地上でインドミナス・レックスの撃退に苦戦するラプトルのブルーとティラノサウルスに代わって、持ち前のジャンプ力を生かし、水際に来たインドミナスに突如食らいつきます。 そのまま水中へと引きずり込んだ事で、「ジュラシック・パーク」の事件は解決したのです。

2作目『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)

映画開始直後、ある一団が前作でラグーンに沈んだインドミナスの遺体を回収しにやってきます。小型潜水艦で水中を探査していた2人はインドミナスの骨を削り取り、浮き輪をつけて海上へ。 その瞬間、モササウルスが登場。彼らは事件後4年間も餌のない状態で閉じ込められたモササウルスは、もう死んでいると思っていたのです。 しかし彼らは潜水艦ごと空腹のモササウルスに飲み込まれてしまいました。地上で潜水艦の2人に指示を出していた人物はティラノサウルスに追いかけられ、ヘリコプターから吊るされたはしごに掴まり、なんとか島を脱出。逃げ切ったと喜んだ瞬間、海から飛び出してきたモササウルスに食べられてしまいます。 その後ストーリーが進む間まったく姿を見せなかったモササウルス。ラストシーンの恐竜が解放された世界では、サーフィンをする人々を飲み込もうとする様子が映し出されました。

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最新作「新たなる支配者」には登場する?

おいしいところを持っていくモササウルスですから、3作目への登場を期待する人も多いでしょう。最新の予告編には、漁船からぶら下がった檻に豪快にかぶりつく元気な姿が映っています。 これまでインパクト重視で長い出番はなかったモササウルスですが、最新作ではどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。楽しみですね。

【解説①】モササウルスのDNAはどうやって復元された?

さて、勘の良い人はモササウルスの存在に疑問を抱いたのではないでしょうか? 遡ること1作目『ジュラシック・パーク』では、パークの科学者が如何に恐竜をこの世に蘇らせたのかを説明しています。そのキーとなるのが、ジョン・ハモンドの杖の先にもついていた琥珀です。太古に恐竜の血を吸った蚊が、樹脂に飲まれて琥珀となり、その蚊から恐竜のDNAを搾取していました。 では、モササウルスは水中に住んでいたのにどのように蚊に刺されたというのでしょうか?モササウルスの存在自体、おかしくないのでしょうか?

『ジュラシック・ワールド』 モササウルス
©Universal Pictures/Photofest/Zeta Image

これに関しては、マイケル・クライトン著の原作『ジュラシック・パーク』上巻に見解が記載されています。 映画では蚊から血を抜き取る方法だけが紹介されていましたが、原作では「化石をすりつぶす事で恐竜のDNAの断片が見つかり、それが大量に回収できればクローン技術によって再生できる」と説明があります。 尚、『ジュラシック・ワールド』による公式サイト「マスラニ・グローバル・コーポレーション」に記載があるウー博士の研究メモによると、2000年に最新テクノロジーを使用してモササウルスの化石から再構築可能なDNAの断片を発見できた事が明かされています。 つまり、原作と同じ手法でモササウルスは蘇ったのです。

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【解説②】モササウルスの鳴き声はどうやって作られた?

サウンドデザイナーはモササウルスの鳴き声を、より一層海棲恐竜らしさを持たせるために海の中に住む生き物を混ぜ合わせて作り上げたとメイキング動画で話しています。 その生き物とは、セイウチとゴンドウクジラ! 動画で紹介された鳴き声を聞くと、まるで第1作目の『ジュラシック・パーク』に登場したブラキオサウルスの鳴き声にも似ています。もしかすると、モササウルス以外の恐竜にもこの手法は使われていたのかも?

モササウルスの映画出演までの長い道のり

『ジュラシック・パークⅢ』(2001年)で登場予定だった?

『ジュラシック・ワールド』で初登場したモササウルスですが、実は早ければ『ジュラシック・パークⅢ』で登場する予定だったそうです。 初期の構想では、モササウルスが専用の水槽で泳いでいるシーンがあり、コンセプトアートもできあがっていました。しかし1作目で登場させられなかったプテラノドンを2作目のラストで登場させたことで、3作目では彼女たちの見せ場を作ることに。 そのあおりを受けて、モササウルスの登場は見送られることになったようです。

もっと酷いキャラクターだった可能性も?!

「ジュラシック・ワールド」ではモササウルスはイルカのプールを大きくしたような水槽で暮らしていました。しかし実際にはその下に通路があり、そこから水中のモササウルスを見ることができるアトラクションを登場させる構想があったそうです。 完成版からカットされたコンセプトアートのなかには、陸上の事故でモササウルスの水槽に落ちてしまった人が食べられるシーンがあったのだとか。ほかにもプールの上を走っていたモノレールが落下し、乗客もろとも車両をモササウルスに飲み込まれるといった恐ろしいシーンが山ほどあったそう。 最終的には、製作総指揮のスティーブン・スピルバーグやプロデューサーのフランク・マーシャルのアドバイスによってこれらのシーンは削られました。

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「ジュラシック・ワールド」モササウルスはどんな活躍を見せる?

「ジュラシック・ワールド」過去2作品で視聴者に強烈なインパクトを与えた海洋生物・モササウルス。その恐ろしさはおぞましいものの、ついつい彼女の活躍が気になってしまいますね。 3作目でシリーズ最終章となる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は2022年7月29日(金)に日本公開。モササウルスのどんな姿が見られるのか、今からワクワクが止まりません!