『ジュラシック・パーク』ティラノサウルスにまつわる8のこと【『ジュラシック・ワールド』にも登場】

2017年8月2日更新

スティーブン・スピルバーグ監督による『ジュラシック・パーク』でセンセーショナルな登場をし、観客に恐怖を与えながらも虜にさせたティラノサウルス。新作『ジュラシック・ワールド』を含めた全シリーズに登場するティラノサウルスに関する8つの事をご紹介します。

『ジュラシック・パーク』シリーズの看板恐竜ティラノサウルスに迫る!

1993年に公開された『ジュラシック・パーク』以降、続編が4作品公開されています。それらに必ず登場する恐竜、ティラノサウルス。映画のロゴマークにも、その骨格が描かれている等ティラノサウルスは『ジュラシック・パーク』シリーズに欠かせない存在となっています。 そんなティラノサウルスに関するトリビアをご紹介、さらに映画シリーズにおける立ち位置等を考察していきます。

1.原作と映画での違い

偉大なSF作家、マイケル・クライトンによる原作『ジュラシック・パーク』で描かれていたティラノサウルスは、映画のものとは少し違いがあります。まずは体型、小説版では全長15メートルに体高6メートル、一方映画版ではややサイズダウンした12.2メートル、体高5メートルでした。 尚、パーク内の恐竜を監視しているロバート・マルドゥーンによって「レクシィ」というあだ名がつけられていました。ロバートは映画版でも登場し、ラプトルに襲われてその最期を迎えます。 さらに、原作と映画の大きな違いは、レクシィの檻にもう一匹幼い雄のティラノサウルスがいたことです。映画版では「雌しか存在しないので自然繁殖は不可能」という点を、パークの安全性としてジョン・ハモンドが強く主張していました。 さらに、原作では最後「ジュラシック・パーク」があったイスラ・ヌブラル島をコスタリカの軍が空爆した事によって、施設もろとも恐竜は“焼却処分”されてしまい、レクシィも例外なくこれに巻き込まれたと考えられます。 しかし、映画では島を空爆するどころか、続編でも明かされるように世間が恐竜の存在を否定していたため、施設や恐竜はそのまま島に残っていました。。それが後の『ジュラシック・ワールド』の舞台となったため、旧施設の跡地等が登場したのです。

2.スピルバーグはティラノサウルスを登場させない予定だった!?

さて、『ジュラシック・パーク』のクライマックスで、グラント博士一行に襲いかかるラプトルを一網打尽にしたティラノサウルス。このシーンはまさに映画史に残る圧巻の名シーンとなっていますね。 しかし、なんと元の脚本にこのシーンは存在せず、グラント博士らが自力でラプトルを倒して島から脱出するはずでした。スティーブン・スピルバーグはこれを読んだ際、観客がもう一度ティラノサウルスを観ないと納得がいかなさそうだと感じ、このラストシーンをあのように変更したのです。

3.全シリーズでティラノサウルスの餌食となった人間の数は?

Happy 24th Anniversary #JurassicPark. Tell us what your favorite scene is in the comments below.

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『ジュラシック・パーク』

ちょっと気になる、ティラノサウルスが全シリーズを通して食べた人間の数。1作目の『ジュラシック・パーク』ではなんと、たった1名!子供たちを見捨て、トイレに逃げ込んだ弁護士のドナルド・ジェナーロです。しかし、彼がその人間性に比例するように不味かったのかティラノサウルスは彼を吐いていたのです。それを、後に現場に戻ったエリー・サトラーとロバート・マルドゥーンが発見しました(エリーが下半身を、ロバートが上半身を発見)。

『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』

2作目の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では、マルコム側の調査隊員エディ・カーと、敵側の考古学者ロバート・バーク、敵側の調査隊員カーター(踏みつぶされた)、「S.S.ベンチャー号」の乗組員全員、市内を逃げていた哀れなメガネの男性が餌食に。そして人間ではありませんが、サンディエゴでは飼い犬がティラノサウルスに食べられてしまっています。 エディは、幼体であるティラノサウルス・ジュニアを匿うマルコム一行を助けるために犠牲となって、2頭の親ティラノサウルスに胴体を引きちぎられました。考古学者のロバートは、洞窟に隠れていた際に毒蛇が服に入った事で気が動転し、洞窟を飛び出したところを補食。 さて、ここで紹介していない人物が一人います。それはジョン・ハモンドの甥であり、今回の騒動における主犯ピーター・ルドローです。彼はラストシーンで親ティラノサウルスに追われ、貨物船に逃げ込んだところをティラノサウルス・ジュニアに襲われてしまいます。彼もまた、餌食となったのではないでしょうか? 映画ではその生死が判別できないのですが、今作の9年後を描いたコミック『ジュラシック・パーク:リデンプション』によって、その後彼が生きていた事が明かされています。

3,4作目では犠牲者が出ていない!

信じ難いものですが、なんと3作目の『ジュラシック・ワールド3』および4作目の『ジュラシック・ワールド』では、誰もティラノサウルスの餌食となっていないのです。 上記の事からお分かりいただけるように、2作目でティラノサウルスは大活躍していたというわけですね。

4.ティラノサウルスは最強ではない?

シリーズを通して恐竜の王者として描かれているティラノサウルスですが、3作目『ジュラシック・パーク3』では新登場した恐竜スピノサウルスにいとも容易く負けてしまいます。それ故にティラノサウルスの出番は冒頭の数分だけとなってしまいました。 ティラノサウルスが体長12メートル程なのに対して、スピノサウルスは17メートルであったため、体格の違いからスピノサウルスがティラノサウルスに勝つというシナリオが生まれたのでしょう。しかし、スピノサウルスは白亜紀前期〜後期の恐竜、ティラノサウルスは白亜紀末期の恐竜であり、生きていた時代が被っていないので実際はこのような“闘い”が行われていなかったかもしれません。

5.スピノサウルスにリベンジをしていた!

さて、そんなスピノサウルスに対してティラノサウルスが秘かにリベンジをしていた事にお気づきですか? それは『ジュラシック・ワールド』でのこと。インドミナス・レックスを撃退するべく、パークに解き放たれたティラノサウルスはクレアを追いかけながら、広場に向かいます。その後インドミナス・レックスの前に登場するシーンで、ティラノサウルスは広場にあったスピノサウルスの骨格標本像を派手に壊しているのです。ファンにとってはまさに垂涎ものな展開!

6.『ジュラシック・パーク』と『ジュラシック・ワールド』のティラノサウルスは同一!

1作目と4作目に登場したティラノサウルスが同一である事をご存知でしょうか?4作目に登場したティラノサウルスは、「ジュラシック・パーク」があったイスラ・ヌブラル島でその後捕獲され、「ジュラシック・ワールド」内の「ティラノサウルス・レックス・キングダム」という目玉アトラクションにて飼育されていたのです。 同一である証拠に、1作目のラストにラプトルから受けた傷が首元に残っています。

7.ヴェロキラプトルとの因縁

先述の『ジュラシック・パーク』におけるクライマックスシーンからお分かりいただけるように、ティラノサウルスとラプトルは一種の因縁を持っていました。しかし、『ジュラシック・ワールド』ではコミュニケーションを交わし、敵が互いではなくインドミナス・レックスである事を共有します。そして、共になってインドミナス・レックスを倒すというチームプレーを成功させたのです。 無事インドミナス・レックスを撃退した後、ティラノサウルスとラプトル(ブルー)は少し見つめ合います。このティラノサウルスは前述の通り1作目のものと同一です。 もし1作目のような因縁関係が今も尚続いていれば、ティラノサウルスはその強大さからもラプトルを恐れる事なく打ちのめす事ができました。しかし、そうはせずに静かにパークの奥地に戻っていくのです。見つめ合った時、何か両者の間で和解のようなものが成立したようにも思えますね。

8.ティラノサウルスは一貫してヒーローである

これまで説明してきた通り、ティラノサウルスは『ジュラシック・パーク』ではグラント博士らをラプトルから、『ジュラシック・パーク3』ではスピノサウルスから、『ジュラシック・ワールド』ではオーウェン達をインドミナス・レックスから守るような役割を担っていました。 勿論、『ロスト・ワールド/ジュラシック・ワールド』ではサンディエゴ市内を大暴れする等、人間に対して多大な被害を与えました。しかし、これは人間がティラノサウルスを見下して「見世物」のように捕獲しなければ起きなかった事ではないでしょうか。 人間は自信の生活に有用な動物に対して、動物崇拝を行う事があります。それと一緒でグラント博士やオーウェンらは、恐竜ハンター達のようにティラノサウルスをどうにかしよう等一切考えずに、自分の身を脅かす恐竜を撃退する存在としてリスペクトし、一歩引いたところから見守っていたのです。 そのような関係性が築けていたからこそ、ティラノサウルスは彼らを襲わなかったのではないでしょうか。 シリーズを通して一貫性を持ってヒーローの役割を全うしていたティラノサウルス。2018年公開の最新作『ジュラシック・ワールド:フォールン・キングダム』ではどのような活躍をしてくれるのか、期待が高まる一方です。

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