2017年9月8日更新

『バトルシップ』全米では酷評、しかし日本では評価が高い?その理由とは【twitter祭】

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バトルシップ
©UNIVERSAL PICTURES

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『バトルシップ』とは

あらすじ

舞台はハワイ。 アメリカの護衛艦、そして日本の自衛艦といった各国の船が集い、軍事演習をします。主人公はアメリカ海軍に所属する、アレックス(テイラー・キッチュ)。まだ新人の将校ということで、式典には遅刻してしまうし、バーで一目惚れした女の子がチキンブリトーを食べたいと言うからには、閉店後のコンビニに不法侵入してゲットしてしまう。同じく軍事演習に参加する、日本自衛艦の艦長であるナガタ(浅野忠信)をライバルとして認識しています。 そんな軍事演習の最中、突如宇宙からエイリアンが襲来。かくして人類の艦船とエイリアンの母船の壮絶な戦いが、海上で幕をあげたのでした。

『バトルシップ』が全米で酷評を受けた理由とは

バトルシップ
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今作は彼のユニバースピクチャーズの100周年を記念して製作された作品。2億ドルという多額の資金を費やしました。にも関わらず公開後、アメリカでの興行収入はわずか6500万ドル。有名映画批評サイトRotten tomatoesでも34%と、かなり支持率の低いものとなっています。 言ってしまえば、エイリアンと人類の戦いを描いた作品であり、ド派手な戦闘シーンも見所の『バトルシップ』。何故海外で受けなかったのか。そこにはまず、アメリカ人が「トランスフォーマー」シリーズのようなド派手なアクション・大爆発系映画に慣れすぎて、若干飽きがきているという背景があります。近年ハリウッド作品として量産されるような要素の多い今作が、アメリカ人にとってはあまり新鮮に感じられなかったのです。 先述の批評サイトRotten tomatoesのレビューの中に寄せられた批判の中で多かったものは、今作が典型的な“爆発がよく起きるド派手な”サマーブロックバスター映画であるという事への指摘です。 中には「Big loud stupid dopey shameless cliched overbearing and did I mention stupid?(うるさくて、バカで、まぬけで、恥知らずで、陳腐で、いばっている……俺、ちゃんとバカって言い忘れてない?)」という痛烈な声も。 さらに、「バーグ監督がスペシャルエフェクトに手をつけた途端、彼の力強く物語を伝えるパーソナリティが失われたし、映画は雑に感じる」という監督の他作品と比較した批判の声も寄せられていました。

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地上波放送中止の際に巻き起こった、twitter上での「バトルシップ祭り」

先述の通り、今作は2017年6月に地上波放送される予定だったものの、同時期に起きたアメリカのイージス駆逐艦の事故を受けて、それを連想させてしまうためという理由で放送を自粛。代わりに『ダークシャドウ』が放送されました。 しかし、その放送日を待ちに待っていた“バトルシッパー”はこれを酷く残念に思うどころか、ファンだけで放送時間にDVDを再生して祭りを決行する、「#バトルシップ放送中止代替同時鑑賞祭り」が発生!これを含めた映画に関するタグが、『ダークシャドウ』放送中にもまさかのトレンド入りをするなど異例の事態が起きました。

再び金曜ロードショーで放送が決定!盛り上がるバトルシッパー

そして遂に、バトルシップファン念願の地上波放映日が9月8日に再決定されました。これを受けてTwitterでは歓喜の声が!

日本ではこんなにも盛り上がる『バトルシップ』。全米ではラジー賞にノミネートされてしまった程の“駄作”が、何故日本人に愛されるのでしょう?

何故『バトルシップ』は日本人に愛されている?

名言が多く、『コマンドー』のように盛り上がれる

今作はアーノルド・シュワルツェネッガー主演『コマンドー』や、サメがトルネードに巻き込まれて地上に降ってくる、とんでも映画『シャークネード』のように、特にネット上でのカルト的人気を誇っています。それは何故なら、『バトルシップ』ド派手なアクションやドンパチを繰り広げていながらも、B級映画であるからです。否、B級映画としてドンパチしているからこそ熱狂的なファンがうまれやすいのではないでしょうか? ネタ感覚でツッコミを入れながら楽しめる、更に今作は名言・台詞も沢山出てくる。後半に主人公が言う「だが今日じゃない」発言から始まるクライマックスシーンは鳥肌が立つような展開なので、非常に“アツく”なれる映画だと言うファンの声が多いのです。

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日本人俳優、浅野忠信が活躍する

尚、今作には日本自衛艦の艦長ナガタ役として、大人気俳優である浅野忠信が出演しています。彼は主人公のライバル的存在であり、共に手をとりあってエイリアンに向かいます。 浅野忠信は日本だけでなく、ハリウッドでも目覚ましい飛躍を遂げており、近年ではマーベルシネマティックユニバース作品『マイティ・ソー』やその続編にも出演しています。

ミズーリをはじめとした、多くの戦艦に痺れる

更に、今作は艦隊映画という側面でも人気が非常に高いです。映画で大活躍するミズーリは、特にかっこいい。近年日本では『艦隊これくしょん-艦これ-』や、多くの戦車が登場する『ガールズ&パンツァー』といった、軍事的要素をアニメに落とし込んだ作品がブームとなっています。 そのような背景も、今作が人気である一つの理由なのではないでしょうか。

チキンブリトーを片手に『バトルシップ』を観よう!

さて、これまで『バトルシップ』がどれだけアツい映画であるかをご説明させていただきました。全米ではこけても、日本ではこけない!そんな信条を胸に、手にはチキンブリトーを持ちながら、サッカー戦を観るごとく友人と一緒にお酒を飲みながら盛り上がるも良し。一人でテレビに向かいながら、チキンブリトーを片手にネット上で同士と繋がりながた楽しむも良し! 初見の方も、そうでない方も、チキンブリトーを食べながら今作を鑑賞されてはいかがでしょう。

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