2020年1月22日更新

ソン・ガンホ出演おすすめ映画14作!【「パラサイト」だけじゃない】

『パラサイト』ソン・ガンホ
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日本でもヒットした話題作に数多く主演する、韓国の人気俳優ソン・ガンホ。サスペンスからコメディまで幅広い役柄を抜群の演技力で演じています。ソン・ガンホの魅力がよくわかる、おすすめ映画14作品を紹介します。

目次

韓国を代表する演技派俳優!ソン・ガンホのおすすめ映画14選を紹介

ヒット作・話題作で主演を務め、映画賞も多数受賞している、韓国映画界きっての演技派俳優ソン・ガンホ。どの作品に出演しても抜群の存在感を放ち、確かで安定感のある演技力で観る者を惹きつけます。 まずは彼の基本的なプロフィールから。 ・名前:ソン・ガンホ(韓:송강호) ・出身:大韓民国釜山広域市 ・身長:180センチメートル ・体重:72キログラム ・血液型:A型 シリアスで重厚な社会派作品から、緊迫感漂うサスペンス、心温まるヒューマンドラマ、そして痛快コメディと、幅広い作品にこれまで出演してきたソン・ガンホ。彼の魅力を知る上で、観ておきたい14作を紹介します。

1.『シュリ』(2000)

ソン・ガンホのアクションが堪能できる初期のヒット作品!

韓国では1999年に公開され、社会現象を巻き起こすほどの話題作となった『シュリ』。この作品で、ソン・ガンホは秘密情報機関員のイ・ジャンギルを演じています。 ユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)とイ・ジャンギル(ソン・ガンホ)は共に韓国の秘密情報機関員で、良き相棒です。ジュンウォンは、恋人のイ・ミョンヒョン(キム・ヨンジン)との結婚を間近に控え、公私ともに順調な時期にありました。 しかし、北朝鮮の工作員を追う任務にあたるうちに、ミョンヒョンが実は女工作員である事実を知ってしまうのです。 日本における韓国映画ブームの火付け役とも言われる本作。まだ若かったソン・ガンホも、主演ではないものの存在感を見せ、本作で知名度を上げました。

2.『JSA』(2001)

共同警備区域の朝鮮人民軍兵士を演じた名作韓国映画!

イ・ビョンホンとの共演でも注目を集めた、ソン・ガンホの代表作『JSA』。JSAの韓国軍と朝鮮人民軍の兵士たちの悲しい事件を描いた今作で、ソン・ガンホは朝鮮人民軍の兵士オ・ギョンピルを熱演しました。韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞で、最優秀主演男優賞も獲得しています。 朝鮮人民軍の兵士が、韓国軍兵士イ・スヒョク(イ・ビョンホン)によって射殺される事件が起き、女性少佐のソフィー(イ・ヨンエ)は事件の解明にあたります。スヒョクの証言を聞き出すソフィーでしたが、事件にはオ・ギョンピル(ソン・ガンホ)という朝鮮人民軍兵士も居合わせていました。ギョンピルからも証言を得るソフィー。しかし二人の証言は大きく食い違っていました。 JSAで命を燃やす青年兵士たちの悲しい秘密を描いた今作では、若くして人間味あふれる役を演じるソン・ガンホに驚かされます。それまでコメディ作品に多く出演していましたが、本作での深い演技によってそのイメージを払拭しました。

3.『復讐者に憐れみを』(2005)

復讐鬼と化したソン・ガンホ!監督パク・チャヌクの復讐三部作第一弾!

パク・チャヌク監督作品の中で、「復讐三部作」と呼ばれている作品のひとつがこちらの『復讐者に憐れみを』です。身代金目的で娘を誘拐された父の復讐劇を、ソン・ガンホが怪演しています。 腎臓病の姉を持つリュウ(シン・ハギュン)は、工場で日夜働きながら姉との暮らしを支え、手術費用を必死で貯めています。しかし手術は失敗続きで、工場の退職金は怪しげな組織に奪われてしまい、リュウは頼るものがなくなってしまいます。 姉を思うあまり、少女の誘拐を企て、身代金を請求しようとするリュウ。友人のユンミ(ペ・ドゥナ)と一緒に悪事に手を染めていきます。 二人が狙うのは、社長ドンジン(ソン・ガンホ)の娘。二人は身代金だけが目的で、少女に危害を加えるつもりはありませんでした。しかし、二人ともろうあ者であったため、娘が川で溺れてしまった時に助けを呼ぶ声が聞こえず、不幸にも命を落としてしまったのです。 娘を奪われたドンジンは、復讐の鬼と化します。 ソン・ガンホは娘を失った悲哀と相手を追い詰める冷酷さの両方を表現しており、その凄みに圧倒されること間違いなしと言えるでしょう。

4.『殺人の追憶』(2004)

連続殺人犯に翻弄されていく二人の刑事!

韓国で実際に起こった連続殺人事件をモチーフにしている映画『殺人の追憶』で、ソン・ガンホは二度目の最優秀主演男優賞に輝きました。(第40回大鐘賞)。不可解な女性連続殺人事件を担当するパク刑事を演じます。 若い女性の遺体が水田で発見され、その2ヶ月後にも同じ手口の遺体が見つかり、警察は同一犯による連続殺人事件と見て捜査にあたります。この事件の担当となったのは、暴力的な一面があり無骨なパク刑事(ソン・ガンホ)と、知性にあふれ冷静なソ刑事(キム・サンギョン)。正反対の二人は、この不可解で難解な事件に挑むうちに自分を見失い、まだ見ぬ犯人に翻弄されていきます。 捜査線上に浮かび上がった知的障害の青年クァンホが犯人との目星をつけたパク刑事は、拘留の上、暴力による自白の強要まで行います。しかし、証拠もなく、刑事による自白の強要が問題となり、結局クァンホは釈放へ。 事件は振り出しに戻ったかのように見えましたが、ソウルからきた若手刑事ソが捜査に加わり、事件解決のためパクは犯人に立ち向かいます。 隙のない緻密なストーリーはもちろん、ラストシーンでソン・ガンホが見せたあらゆる感情をない交ぜにしたような表情は、忘れられなくなるはず。

5.『グエムル 漢江の怪物』(2006)

謎の怪物に娘がさらわれた!娘を守る父の姿を描く!

謎の怪物から娘を守るために全てを捧げる父の姿を描く『グエムル-漢江の怪物-』。無骨で不器用な男性を演じることが多いソン・ガンホですが、この作品では、ダメ親父の内に秘めた優しさや力強さを見事に表現しています。 漢江付近で屋台を経営している主人公のカンドゥ(ソン・ガンホ)は、13歳になる娘ヒョンソ(コ・アソン)と父との3人暮らし。ある日、漢江から謎の怪物が現れ、近隣の人々を襲い始めます。カンドゥ一家も必死の思いで逃げ惑いますが、ヒョンソは不幸にも怪物の餌食に。その後、怪物は恐ろしい病原菌を有していることが分かり、接触したカンドゥたちは隔離されてしまいます。 隔離生活を送るカンドゥの元にヒョンソからの連絡が!彼女はまだ生きていたのです。カンドゥは施設を抜け出し、自らの手で娘ヒョンソを助け出すことを誓うのでした。 本作は怪獣映画の革命作とも言われており、ハリウッドでも盛り上がりを見せる怪獣映画としても十分に楽しめる一作となっています。

6.『シークレット・サンシャイン』(2008)

愛する女性を陰ながら支えるソン・ガンホ

幼い息子と二人で生きるシングルマザーの悲しい運命を描いた映画『シークレット・サンシャイン』では、これまでとは違った表情のソン・ガンホに会えます。 夫を亡くしたシネ(チョン・ドヨン)は息子と共に、夫の故郷である密陽市に越してきます。そこでピアノ教室を開き、新しいスタートを切ったシネですが、街の人々からは哀れみの目で見られてしまいます。未亡人である上に信仰心のないシネは、異質の存在でもあったのです。シネは街の人と対等に渡り合うために、自分は資産家で裕福であるという虚勢を張ります。 そんなシネを陰ながら見守る男ジョンチャン(ソン・ガンホ)。最愛の息子ジュンが誘拐された挙句殺害され、シネが精神のバランスを崩しても、優しく力強く支え続けるのです。 アクション作品などで、一癖ある役柄を演じることの多いソン・ガンホ。本作では繊細な演技を見せており、どんなことがあっても一途に思い続けるその姿には、思わず胸を打たれてしまいます。

7.『グッド・バッド・ウィアード』(2009)

ソン・ガンホがウエスタンに挑戦!イ・ビョンホン、チョン・ウソンとの共演も話題!

ソン・ガンホのコミカルな魅力を堪能できる映画『グッド・バッド・ウィアード』は、謎の宝の地図を巡って3人の男たちが大暴れする痛快ガンアクション・コメディです。 イ・ビョンホン、チョン・ウソンとのトリプル主演も話題となった今作は、韓国発のウエスタン・ムービー。満州の荒野を駆け巡るソン・ガンホに会えます。掴みどころのないキャラクターなのに実は抜け目がない、ウィアード(おかしな奴)ユン・テグを好演しています。 スタントマンを使っておらず、ほぼCGなしのアクションにも注目です。

8.『渇き』(2010)

ソン・ガンホが吸血鬼となってしまった神父に扮する

2009年に公開されたパク・チャヌク監督作品『渇き』で、ソン・ガンホは実験により吸血鬼と化してしまった神父サンヒョンに扮しています。 主人公のサンヒョン(ソン・ガンホ)は、熱い信仰心と生真面目な性格を持つ神父。しかし、毎日信者たちに接する内に人間や信仰に対する疑問を持ち始め日々消耗していきます。疲れたサンヒョンは、我が身を奇病の研究のための人体実験に捧げました。やがて発病したサンヒョンですが、彼は人の生き血を啜る吸血鬼として蘇ります。 苦しみながらも吸血鬼として生きていくサンヒョンの元に、テジュ(キム・オクビン)という女性が現れ、彼女の不幸な境遇に同情を感じる内に、恋に落ちてしまいます。テジュには夫(シン・ハギュン)がいましたが、関係がうまくいっておらず、やがてはサンヒョンと共謀して殺害してしまうのでした。 本作でのソン・ガンホは、吸血鬼として怪しい雰囲気をまとっているだけでなく、独特のユーモアも表現しており、奇妙な魅力に取りつかれるのではないでしょうか。

9.『義兄弟 SECRET REUNION』(2010)

カン・ドンウォンとのW主演にも注目の大ヒット作!

国家情報院の男と北朝鮮工作員の男との不思議な絆を描く『義兄弟 SECRET REUNION』は、ソン・ガンホとカン・ドンウォンのW主演でも話題となった作品です。韓国では2010年に公開され、550万人の動員を記録する大ヒットを記録しました。 脱北者の暗殺に向かう工作員のジウォン(カン・ドンウォン)でしたが、密告の罪を着せられ、北から追われる身となってしまいます。何者かの密告によって現場に現れたのは、国家情報院のハンギュ(ソン・ガンホ)たち。ハンギュもまた、この時の銃撃戦で犠牲者を出してしまったため、免職処分となってしまいます。 ハンギュとジウォンが再会したのは6年後のことでした。互いの状況を知らず、ハギュンは懸賞金目的でジウォンに近づきます。ジウォンに仕事の協力を依頼し、同居生活を始めたのでした。 最初は互いに警戒心を持っていた二人でしたが、徐々に心を通い合わせ、兄弟愛に目覚めていきます。しかし、ジウォンは、工作員の「影」に命を狙われていたのです。 南北関係というシビアな問題も取り上げていますが、基本的には気楽に観ることのできる本作。その中でも男二人が立場を超えた絆を芽生えさせる展開は、グッと来てしまいます。

10.『スノーピアサー』(2014)

雪と氷に覆われた世界!今度のソン・ガンホはクールなエンジニア

2013年に公開された『スノーピアサー』は、韓国・アメリカ・フランスによる合作です。 地球温暖化対策が暴走し、陸地の全てが雪で覆われてしまった架空の世界が舞台。僅かに生き残った人類は、永久に動き続ける電車の中で生活しています。電車の中の人々には階級があり、前方の車両は富裕層、後方の車両は貧困層とされていました。 富裕層の中には、この列車を支配している女がいて、毎日のように横暴な演説と貧困層への虐待を繰り返しています。耐え切れなくなった貧困層のカーティス(クリス・エヴァンス)は、仲間と結託して反乱を企てます。彼は、年長者のギリアム(ジョン・ハート)とエンジニアのナム(ソン・ガンホ)から知恵を得て、支配者たちに立ち向かうのでした。 本作でのソン・ガンホはあまり口数多くはありませんが、先頭車両への扉のセキュリティーを破るための大事な役割を担っています。クリス・エヴァンスを初めとした、世界的俳優たちにも引けを取らないソン・ガンホを見てはいかがでしょうか。

11.『観相師』(2013) 

王位を巡る権力争いに巻き込まれるソン・ガンホ

ソン・ガンホが、人の顔を一目見ただけで全てを見抜いてしまう天才観相師に扮した注目の作品『観相師』。李氏朝鮮の王位を巡る争いに巻き込まれる一人の占い師の姿を熱演しています。 巷で評判となっていた天才観相師のネギョン(ソン・ガンホ)。彼は人の顔を見ただけでその人の人生や運命が全て分かってしまうほどの実力の持ち主。やがてネギョンには、宮中からお声が掛かり、反逆者を見抜く任務を授かります。まだ幼い王瑞宗を反逆者から守るべく、ネギョンは奔走します。 歴史の闇や権力争いに巻き込まれていく観相師を好演するソン・ガンホ。普段はコミカルな様子ながらも、シリアスな場面で見せる真剣な眼差しとのギャップが魅力です。

12.『弁護人』(2016)

国家権力と戦う、熱く優秀な弁護士を熱演!

苦学の末に弁護士として成功を収めた主人公のソン・ウソク(ソン・ガンホ)。彼は試験勉強をしていた時代に世話になった食堂に再び訪れます。つけの支払いもうやむやにしていたような状態であったのに、快くウソクを迎え入れた店主のスネ(キム・ヨンエ)。ウソクは再びスネの店の常連客となります。 一方、ソウル大学では学生運動が盛んに行われ、政府による摘発が相次いでいました。身柄を拘束された学生の中には、スネの息子ジヌ(イム・シワン)の姿が。 ウソクはスネと一緒に拘置所で面会をしますが、ジヌは別人のように憔悴しきっており、拷問を受けたとも見られる痣までありました。ジヌへの疑いを晴らすために戦うことを決意するウソク。果たしてウソクは国家権力に勝利することはできるのでしょうか。 ソン・ガンホの魅力が詰まっており、必死に国家へと立ち向かう迫真の演技を見ることができます。裁判シーンでの熱演は感動の一言です。

13.『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017)

記録的ヒットの話題作!ソン・ガンホが民主化運動に巻き込まれるタクシー運転手に

韓国で公開から20日で動員1000万人を記録した、ソン・ガンホ主演最新作『タクシー運転手 約束は海を越えて』。1980年に起きた光州事件をモチーフに描かれたこの作品で、ソン・ガンホは平凡な一介のタクシー運転手に扮します。 タクシー運転手のマンソプ(ソン・ガンホ)は、妻に先立たれ、11歳の娘と二人で暮らしています。ある日、外国人男性を客として乗せますが、その男は、光州へ行って、ソウルまで無事戻って来れたら10万ウォンの大金を支払う、という不可解な依頼をしました。 光州の事態を理解していなかったマンソプは、大金を得るチャンスとばかりに喜びますが、その男は光州の取材にやってきたドイツ人ジャーナリストだったのです。 実在の事件をモチーフにしているだけあり、重厚なテーマに考えさせられます。その物語の中で、あらゆる迷いや葛藤を表現してしまう、ソン・ガンホの表情の演技には心を掴まれるでしょう。

14.『パラサイト 半地下の家族』(2020)

格差社会を描いた、韓国映画初のパルム・ドール受賞作!

キム一家は家族全員が失業中で、困窮した暮らしを送っていました。そんな折、長男のギウが留学に行く友人に代わって、パク一家の家庭教師をすることに。 パク・ドンイクはIT企業の社長で、豪邸に暮らしている大金持ち。ギウはドンイクの妻であるヨンギョから、美術の家庭教師を探していると聞かされます。 そこでギウは、美大志望の長女ギジョンを紹介。キム一家は貧しい暮らしから抜け出すため、さらなる一手に出ます。出会ってしまった正反対の一家は、想像を超えた結末へと向かって行き――。 ソン・ガンホが演じるのは、一家の主であるキム・ギテク。ソン・ガンホはその演技力の高さで、親しみやすい父親としての顔と、一言では言い表せない複雑な感情を抱いた顔とを見事に表現しています。 社会に蔓延る貧富の差を浮き彫りにしており、予想できない展開が待ち構える作品です。

韓国を代表する演技派俳優!ソン・ガンホの表情に引き込まれる

この記事では、韓国人俳優ソン・ガンホのおすすめ映画を紹介しました。重厚な物語が多い韓国映画の中で、一際強い存在感を放っている演技力が魅力の元。 中でも複雑な感情を内包した表情の演技は、観る者の心に訴えかけます。どんな作品でも彼の演技は一級品なので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。