2019年11月13日更新

ファン・ジョンミン、「1億俳優」の魅力を出演映画/ドラマと共に紐解く【年表】

ファン・ジョンミン
©Yonhap News/YNA/Newscom/Zeta Image

韓国を代表する実力派俳優のファンジョンミン。青龍映画賞や大鐘賞など多くの賞の受賞歴を持つ、「1億俳優」の彼について、プロフィールや出演した作品を年表で紹介します!

目次

韓国で数々の賞を受賞する人気俳優、ファン・ジョンミンを紹介!

韓国では主演映画の累計観客数が1億人を超えると、「1億俳優」と呼ばれるようになります。そんな「1億俳優」の1人がファン・ジョンミンです。 韓国映画好きで知らない人はいない彼について、本記事ではプロフィールや経歴を年表形式で紹介します。

ファン・ジョンミンのプロフィールを紹介!性格や家族について

ファン・ジョンミン
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■本名:ファン・ジョンミン(英:Hwang Jung-min、韓:황정민) ■生年月日:1970年9月1日生まれ ■出生地:慶尚南道馬山市(現・昌原市) ■出身大学:韓国・ソウル芸術大学演劇学科 ■身長:180センチ ■趣味/特技:クラリネット ケウォン芸術高等学校演劇映画科を卒業した後の浪人時代に公募のオーディションに合格し、1990年の映画『将軍の息子』でデビューしました。それ以降は主に舞台演劇で活動。 妻は元舞台女優のキム・ミヘ、弟は音響監督のファン・サンジュンです。 2005年に青龍賞を受賞した際のスピーチが有名で、「自分はスタッフが準備してくれたテーブルで美味しそうに食べているだけ。周りの人がこんなに努力しているのに、自分だけスポットライトを浴びて申し訳ない。」と言うほど謙虚な性格をしています。

2005年:『ユア・マイ・サンシャイン』で国内で一躍有名に

ファン・ジョンミンを一躍有名にしたのが、2005年の映画『ユア・マイ・サンシャイン』です。実話を元にした純愛物語は、数々の映画賞を受賞しました。なんと彼は本作のために15キロもの増量をしたのだとか。 ファン・ジョンミンはヒロインに一目惚れし、一途に想い続ける主人公のソクチュンを演じました。ヒロインがHIVに感染したことが判明し、ソクチュンまで周りの人達から邪険に扱われてしまいます。それでも純朴なソクチュンの愛し続ける姿に、涙を誘われること請け合いです。

2010年:ドラマ『アクシデント・カップル』で日本でも知名度を上げる

とりわけ日本における人気を決定づけたのが、連続ドラマの『アクシデント・カップル』。ファン・ジョンミンは本作でドラマに初出演しました。 彼が演じたのは、平凡な郵便局員のドンベク。しかし彼は韓国のトップ女優ハン・ジスと恋人のスキャンダルを目撃してしまったことで、その事実をマスコミから隠すため彼女と偽装結婚をすることに。次第にジスはドンベクへ惹かれていきます。 「ユア・マイ・サンシャイン」と同様に冴えない地味な男性を演じるファン・ジョンミンですが、自分よりもジスのことを優先するドンベクの健気さには心打たれます。

2013年:『新しき世界』では人間らしさと冷酷な面を見事に使い分ける

韓国最大の犯罪組織で潜入捜査を行っていた主人公のイ・ジャソンが、長い時間を兄貴分のチョン・チョンたちと過ごすことで絆を感じてしまい、警察と組織の間で揺れ動くこととなる本作。ファン・ジョンミンが演じるのは、一見粗暴に思えるものの、実はその裏に知性と冷徹な残虐性を持つチョン・チョンです。 ヤクザの兄貴分であるチョン・チョンは、サングラスに白いスーツなのに足元はサンダルといった、いかにもチンピラ風な恰好をすることも。(このファッションは自ら監督に提案したとのこと!)しかし彼は誰よりも賢く、ジャソンにとっては頼れる兄貴なのです。 ファン・ジョンミンは本作で主人公ではないにも関わらず、青龍映画賞・主演男優賞を受賞しました。それほどまでに映画の中で彼は、随一の存在感とかっこよさを放つキャラクターでした。

2014年:『国際市場で逢いましょう』では20代から70代までを演じきる

1950年、朝鮮戦争でユン・ドクスは父と末妹と離れ離れになってしまいます。父から家族を任された独巣は、母親や弟・妹のために身を粉にして働きます。やがて危険な西ドイツの炭鉱やベトナム戦争へ出稼ぎに行くようになり――。 隣国に振り回される動乱の韓国で必死に生きようとするドクス。苦しみながらも家族のために働くドクス役で、ファン・ジョンミンが繊細な演技を見せています。 彼はあくまで平凡なドクスを演じるために、自然体でいることに努めたそうです。20代から70代までを演じており、70代を演じるのに3時間の特殊メイクを必要としたことに苦労したとのこと。

2015年:『ベテラン』ではシリアスから一転。アクションコメディに挑戦

熱血ベテラン刑事のソ・ドチョルは、とある事件をシンジン財閥の御曹司がもみ消したことを知り、戦いを挑みます。権力・財力・暴力とあらゆる手段で捜査を妨害されますが、ドチョルはそれでも巨悪に立ち向かうのです。 ソ・ドチョルはファン・ジョンミンのために当て書きされており、明るく警戒で正義感の強い人物像になっています。 シリアスな作品での名演が光るファン・ジョンミンですが、本作は一転してアクションコメディ。はちゃめちゃでありながら、韓国の財閥問題に切り込む社会華一面もあります。ファン・ジョンミンの明るいアクションが見たい方はこの作品です。

2015年:『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』がスターウォーズ超えのヒット

アジア初ヒマラヤ登頂に成功したオム・ホンギルは、自身の弟子がエベレストの頂上付近、死に至るデス・ゾーンと呼ばれる場所で死んだことを知ります。そして彼記録にも残らず栄光にもならない、遺体回収のために登頂を決めるのでした。 撮影で実際に山に登ったと言う本作。実話を元にしており、ファン・ジョンミンは実在のオム・ホンギルの話を聞き、役作りに挑んだと言います。大物俳優となった彼にスタッフは緊張感を持って接すようになっており、撮影現場で感じた寂しさが、リーダーのホンギルが背負っていた感情に近いと感じたそうです。 ファン・ジョンミン演じるホンギルは、弟子のために悲痛で過酷な山登りに挑みます。韓国では同時期に公開された『スター・ウォーズ /フォースの覚醒』を押さえ、初週の観客動員数で1位となったほどの人気作です。

2016年:『哭声/コクソン』が韓国で多くの賞を獲得

何の変哲もない田舎の村・谷城(コクソン)で凄惨な事件が立て続けに起きました。一連の事件を収めるために呼ばれたのが、強い霊能力を持つ祈祷師のイルグァン。イルグァンは1人の男を悪霊だと言うのですが――。 主演作が多いファン・ジョンミンですが、本作の構想を練る上で目に見えないものを重要視していたという監督のナ・ホンジンは彼に縁を感じてオファー。助演で出演した彼は、7分以上もの除霊シーンを披露しています。このシーンについてはナ・ホンジンからも「あれは祈祷師そのものだった。ただの演技では成し遂げられない。」と絶賛されています。 衝撃的な展開とラストの本作で、ファン・ジョンミンはイルグァンを演じました。イルグァンにもある秘密が隠されており、ミステリアスな雰囲気を楽しめます。

2016年:『アシュラ』では驚きのアドリブを見せる

あらゆる汚職が蔓延したアンナム市で、刑事のドギョンは妻の末期がんの治療のために、市長であるソンベの犯罪行為の後始末を行っていました。しかしある検事にバレてしまい、市長の不正の証拠を要求されます。板挟みになったドギョンはどうなってしまうのか。 韓国映画史上最も多くの血糊を使った本作で、ファン・ジョンミンは悪徳市長のソンベを演じました。素朴な青年から嫌らしく下劣なキャラクターまで演じられる、ファン・ジョンミンの役幅を体感できる作品になっています。 中でも彼はソンベが水を掛けられズボンを乾かすシーンでは驚きのアドリブを披露。ソンベは礼儀など気にしない自分勝手な人物だから、対面していても平気でズボンを脱ぐという説明を受けたファン・ジョンミン。そうであればパンツまで脱ぐ方が彼らしいと、本当にパンツを脱いでしまったというのです。彼の徹底した役作りが分かりますね。

2018年:『工作 黒金星と呼ばれた男』で二度目の大鐘賞主演男優賞

北朝鮮の核開発を巡って緊迫する朝鮮半島を舞台に、「黒星星(ブラック・ヴィーナス)」というコードネームを持つ工作員のパク・ソギュンを描くサスペンス。自らの命を懸けて行った工作活動が、南北の裏取引で無になると知り、彼は苦悩します。 実在した「黒金星」というスパイを元にして作られた本作。従来のスパイ映画とは違ってアクションシーンはなく、言葉や演技で魅せるのが特徴です。監督のユン・ジュンピンから最初の90分はスパイがなにを考えているかわからないように演じて欲しいという指示があり、ファン・ジョンミンを初めとする俳優陣は苦労したのだとか。 主人公の「黒金星」をファン・ジョンミンが演じ、彼の演技も相まって非常に緊迫感漂う作品となっています。

ファン・ジョンミンは韓国で国民的人気を誇る演技派俳優!

本記事では、ファン・ジョンミンの主な出演作を紹介しました。様々なジャンルの作品に出演し、自身も全く異なったキャラクター性を持つ人物たちを演じています。どの役に関しても幅広く演じられるのは、今までの経験はもちろんのこと、彼がそれぞれの役に真摯に向き合っているからでしょう。 その演技力の高さから数々の賞を受賞しているファン・ジョンミン。演技派俳優の彼が今後どのような作品に挑戦するのか、要注目です。