2017年11月11日更新

『レイダース/失われたアーク』をネタバレ徹底解説!【インディ・ジョーンズシリーズ第1作!】

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『レイダース』 インディ・ジョーンズ、ハリソン・フォード

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『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』をネタバレ徹底解説!

考古学博士インディ・ジョーンズが古代の秘宝をめぐって冒険を繰り広げるシリーズ第1作目『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』はアカデミー賞三部門でオスカーを受賞しました。 その後、本シリーズは全4作品が製作され、2020年には『インディ・ジョーンズ5 (仮題)』の公開が控えています。 この記事では記念すべきシリーズ第1作となる「レイダース」のあらすじ、キャスト、見所などをネタバレありで振り返ります。

『レイダース/失われたアーク』のあらすじ

舞台は1936年。大学教授、考古学博士、冒険家という顔を持つインディ・ジョーンズは、アメリカ政府の極秘情報により、ヒトラー率いるナチスが聖櫃(アーク)を発掘していることを知ります。 聖櫃(アーク)とは、モーセの十戒が書かれた石板を納めた秘宝のひとつで、神秘的なパワーを持ち、強大な力を得られると言われているもの。アークを手に入れ世界征服を目論むナチスを阻止すべく、昔の恋人マリオンやサラー、マーカスの協力を得てアークの行方を追うインディですが、ライバルのベロックやナチスに阻まれながら、命がけの大冒険を繰り広げます!

インディ・ジョーンズ役は、もちろんハリソン・フォード!

インディアナ・ジョーンズ

インディ、またはインディアナ・ジョーンズとして知られる彼の本名は、ヘンリー・ウォルトン・ジョーンズ・Jr.。1899年7月1日ニュージャージー州プリンストン生まれです。「ジュニア」と呼ばれることを嫌い、飼い犬の名前「インディアナ」を名乗るようになりました。 ムチとフェドーラ帽、レザージャケットがインディのトレードマーク。知的でユーモアセンスがあり、女性にも人気の彼ですが、ヘビが大の苦手です。

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ハリソン・フォード

今では、インディ・ジョーンズ役はハリソン・フォード以外には考えられませんが、この役に決まったのは撮影のわずか3週間前。それまで候補に挙がっていたのは、トム・セレック、ニック・ノルティ、スティーブ・マーティンなどそうそうたる顔ぶれでした。 インディ役を勝ち取ったハリソン・フォード。大工から俳優に転身したというのは有名なエピソードですが、『アメリカン・グラフィティ』でデビューを飾った後は「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役や『ブレードランナー』など数々の大作に出演しています。

本作のインディのパートナーは勝気なマリオン!

マリオン・レイヴンウッド/カレン・アレン

インディが師と仰ぐ考古学者アブナー・レイヴンウッドの娘、マリオン。インディのかつての恋人でした。ネパールの山奥で酒場を営むタフな女性で、大男たちも敵わないほどの酒豪!本作ではインディと共に冒険の旅に出るパートナーです。 マリオンを演じるカレン・アレンは『スターマン/愛・宇宙はるかに』(1984)や『3人のゴースト』(1988)などに出演しています。しばらくスクリーンを離れていましたが、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)でマリオン役を再演することが話題になりました。

強力な助っ人、サラーとマーカス・ブロディ

サラー/ジョン・リス=デイヴィス

考古学を学び「エジプトいちの発掘人」との呼び声高いサラーは、インディの古い友人です。大きな身体と深いバリトンボイスが特徴。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)にも登場し、インディをサポートしました。 サラー役のジョン・リス=デイヴィスはイギリス、ウェールズ出身。数多くの映画に出演していますが、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのドワーフ、ギムリ役で注目を集めました。

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マーカス・ブロディ/デンホルム・エリオット

インディが教鞭を取る大学の副学長マーカス・ブロディ。インディの良き理解者で、友人でもあります。本作では語られていませんが、"自分の博物館で迷うほどの方向音痴"だそう。マーカスは『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』にも再登場しました。 マーカスを演じたデンホルム・エリオットはイギリス、ロンドン生まれ。惜しくも1992年にこの世を去りましたが、40年に渡る映画人生で数々の役を演じた大ベテランです。

クセのあるヒール(悪役)たちも魅力

ライバル考古学者 ベロック

インディのライバル、フランス人の考古学者ベロック。インディが苦労して手に入れた秘宝を横取りするような狡い男で、ナチス・ドイツと手を組んでアークを手に入れようとします。 ベロックを演じたのは、ポール・フリーマン。悪役を演じることが多いのですが、2016年にはNHK原案のドラマ『東京裁判 』に出演しました。

ゲシュタポエージェントのトート

不気味なエージェント、トート。映画の公開時には"落語家の桂文珍に似ている"と話題になりました。火の中のメダルをつかんだ手に焼き印がついてしまったり、ヌンチャクを思わせるハンガー捌きなどコミカルな場面もありますが、映画のラストでは壮絶な最期を迎えます。 トート役のロナルド・レイシーは主にテレビドラマで活躍後、1991年に55歳の若さで他界しました。

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サティポ役でデビューしたアルフレッド・モリーナ

映画の冒頭のジャングルの場面で、インディを遺跡へと案内するガイド、サティポ。インディが黄金の像を手に入れると本性を現す悪党ですが、洞窟のトラップで串刺しになってしまいます。 チョイ役のサティポを演じたのは、本作でデビューしたアルフレッド・モリーナ。その後もコンスタントに映画やテレビシリーズに出演していますが、『スパイダーマン2』のドクター・オクトパス役で知られています。

なぜタイトルにインディ・ジョーンズが付いていないの!?

タイトルにもなった「レイダース」のレイダーとは、侵入者、侵略者という意味。公開当時は『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』という題名でしたが、後に公開された作品と関連付けるため、1999年のビデオ発売時に『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』と改題されました。 制作当初にシリーズ化が想定されていたのか定かではありませんが、本作の制作時にパラマウント・ピクチャーズと5作品を制作する契約を結んでいたことから、当初からシリーズ化が企画されていたとも考えられます。

食当たりにならなかったのは、アノ人だけ!

チュニジアでの撮影中、キャストとクルーたちは、ほぼ全員が下痢や体調不良に悩まされました。この難を逃れたのはスピルバーグ監督ただひとり。アメリカから持ち込んだ大量のパスタの缶詰だけを食べていたため、無事だったのだそうです。 ハリソン・フォードも下痢に悩まされたひとり。映画の中で、大きな刀を持った男と対決する場面がありますが、インディは銃の一撃で相手を倒します。このシーンは本来、アクションを盛り込んだ場面が予定されていたのですが、お腹を壊したフォードが10分おきにトイレに駆け込んでいたため、急遽シナリオが書き替えられたのです。

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随所に散りばめらた「スター・ウォーズ」へのオマージュ

映画の冒頭で、インディたちがジャングルから脱出するシーンで使われる飛行機の胴体には「OB-3PO」と書かれています。これはもちろん、「スター・ウォーズ」のオビ=ワンとC-3POから。ちなみに、この飛行機が飛び立つ際のエンジン音は、ミレニアム・ファルコン号のブラスターと同じ音源が使われているのだそうです。 アークが眠る「魂の井戸」のシーンでは、金色の柱に刻まれた象形文字に紛れてR2-D2とC-3POの姿が確認できます。短いシーンのため、要チェックです!

「レイダース」ラストシーンをネタバレ解説!

アークを手に入れたベロックやナチスの軍隊たちが聖櫃の蓋を開けるラストシーンでは、トートの顔面が溶け、ベロックの頭が吹き飛びました。 ベロックの頭部が吹き飛ぶシーンがあったことから当初R指定を受けていたのですが、制作サイドはR指定を避けるため、炎を加工し爆発シーンをマイルドに表現したのだそうです。 一方、顔面が溶けてゆくトートの頭部にはゼラチンが使われ、色付けした糸で筋肉や腱などを作り出しました。この顔面は10分以上の時間をかけてヒーターで溶かされ、後に早送りするという方法で撮影されました。