なぜ魔法少女にならないのか?鹿目まどかを徹底解剖!【魔法少女まどか☆マギカ】

2017年11月10日更新

2011年にアニメファンだけではなく、一般の視聴者の間でも話題になった『魔法少女まどか☆マギカ』。その主人公は鹿目まどかです。ところが、まどかは最後の最後まで魔法少女になりません。その秘密を徹底解説します。

『魔法少女まどか☆マギカ』とは?

『魔法少女まどか☆マギカ』とは、2011年1月から4月まで深夜枠で放映されたテレビアニメです。そのあまりの鬱展開にアニメファン以外の間でも話題になりました。 脚本は『PSYCHO-PASS サイコパス』や『仮面ライダー鎧武』の虚淵玄。異世界の場面のアニメーションを、創作ユニット「劇団イヌカレー」が担当しています。 本作には複数の「魔法少女」が登場します。彼女たちは、地球外生命体キュゥべえと契約を交わし、願いを叶えてもらう替わりに、魔法少女として魔女と戦うのです。しかし、実はそこには秘密が……。 いわゆる「萌え系」の可愛いヴィジュアルとは裏腹に、ストーリーはかなりハードです。重要と思われた登場人物がかなり初期の段階で戦死したり、魔法少女の正体もかなり意表をつくものと言えます。

鹿目まどか、そのかわいいヴィジュアル

『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公、鹿目(かなめ)まどかは、両親、弟と暮らす中学2年生の女の子です。白とピンクを基調とした、他の魔法少女と比べても可愛らしいヴィジュアルと言えます。 ところが、タイトルに名前も出ている主人公にもかかわらず、まどかは魔法少女ではないのです。ここに、この特異なストーリーの秘密があります。まどかはキュゥべえから、執拗に魔法少女になるように勧誘されるのですが、キュゥべえは彼女が魔法少女としては、途方もない潜在能力を持っていることを見抜いていました。 これに対し、まどかは様々な理由から魔法少女となることを躊躇していますが、その裏には実は、ある人物の企みがあったのです。

放映前に発表された「鹿目まどかへの100の質問」

「ヒロイン鹿目まどかへの100の質問」とは、『アニプレックスフリーペーパーANICOM』2010年12月号に掲載され、放映前の番組の宣材として作られました。「100の質問」は、インターネット黎明期に流行した、自己紹介のためのツールです。 概ね中学2年生の女の子らしい回答が続きますが、時折「くすっ」と笑えるものがあるところが、芸が細かいと思います。 例えば、「Q11 気になる男の子はいますか?」に対しての回答が「弟のタツヤがやんちゃすぎて……いつも目が離せないんです。」などは、まどかの天然ぶりをよく捕らえていると言えるでしょう。

公式に発表されている、まどかの誕生日や身長など

「ヒロイン 鹿目まどかへの100の質問」には、その他にもパーソナル・データが発表されています。 例えば、まどかは、誕生日が10月3日と答えています。脚本担当の虚淵玄によれば、企画書の日付が10月3日だったからということです。 身長に関しては、「来年にはきっと、150センチになってます!」と回答しています。ということは、140センチ台ということでしょう。 また、食べるのが大好きなことが回答の端々から窺えます。例えば、「座右の銘を教えてください。」という質問に対して、「ええと……一日一膳?」という天然ボケをかましています。 さらには、「春といえば何ですか?」→「うーん、桜餅!」、「夏といえば何ですか?」→「えっと、かき氷!」、「秋といえば何ですか?」→「むむむ、スイートポテト!」、「冬といえば何ですか?」→「アップルパイ!……あれ?食べ物ばっかり?」というやり取りは、お見事です。

【ネタバレ注意】魔法少女たちが戦う魔女の正体とは?

魔法少女は全員、ソウルジェムという自らの分身のような宝石を所有しています。まどかの親友で魔法少女でもある美樹さやかは自己嫌悪と自暴自棄に陥り、そのソウルジェムを濁らせてしまうのです。 さやかはその結果、魔女と化してしまいます。実は、魔法少女たちが戦っていた魔女とは、魔法少女のなれの果てだったのです。ソウルジェムが濁り切ってしまうと、魔法少女は魔女になるという宿命があることが判明します。 キュゥべえら地球外生命体は、魔法少女が魔女と化す際に生まれる莫大なエネルギーが目的で、魔法少女を作りだしているということを知り、まどかはショックを受けます。

「アルティメットまどか」とは?【ネタバレ注意!】

まどかを守っていた暁美ほむら

最終話で終に真相が判明します。まどかが魔法少女になることを阻んでいたのは、暁美ほむらだったのです。 暁美ほむらは、時間操作能力を持っている魔法少女。まどかが魔法少女として戦死しないように何度も時間を巻き戻して、まどかを守っていたのです。 しかし、何度も時間ループを繰り返すことによって、まどかは最強の魔法少女となる可能性を秘めてしまいました。最強の魔法少女は、最悪の魔女と化します。

「アルティメットまどか」へ、そして「円環の理」へ

とうとう、まどかはキュゥべえと契約して、魔法少女となることを決心します。その引き替えとなる願いは、「過去から未来に至るまで全ての魔女を生まれる前に消し去る」というものでした。 これにより、まどかは過去および未来の魔法少女を魔女になることから救う、守護神のような概念になったのです。実体は消え去り、翼をつけ、髪は長くなり、ピンクと白の衣裳に身を包んだ神のような姿に変身しています。 その力は、宇宙全体を再構築するほど強力なもので、あらゆる人々の記憶から実体としての「鹿目まどか」が消し去られて、「円環の理」という概念になってしまったのです。

鹿目まどかのセリフ・名言集

鹿目まどかはポジティヴな、理想主義のキャラクターとして設定されています。そんな彼女の性格を反映した名台詞が作中でも登場します。 「こんな自分でも、誰かの役に立てるんだって、胸を張って生きていけたら、それが一番の夢だから。」 まどかが魔法少女として活躍するマミを見て、自身を振り返るシーンです。 「ほむらちゃん、ごめんね。私、魔法少女になる。私、やっとわかったの。叶えたい願いごと見つけたの。だからそのために、この命を使うね。」 最終話で、まどかがキュゥべえと契約することを決心するシーン。 「神様でも何でもいい。今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい。それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。」 そして、まどかは「アルティメットまどか」となります。