ネタバレ注意!壮絶な運命に振り回される少女、美樹さやかを徹底解説!【魔法少女まどか☆マギカ】

2017年11月23日更新

『魔法少女まどか☆マギカ』に搭乗する魔法少女、美樹さやか。彼女は明朗快活な元気っ娘にして恋に悩む乙女でもあります。今回は美樹さやかに関する情報をネタバレありでまとめました。

美樹さやか、主人公・鹿目まどかの親友

『魔法少女まどか☆マギカ』に搭乗する美樹さやかは、左右非対称な青色のショートヘアが似合う元気な少女です。主人公・鹿目まどかや志筑仁美とは無二の親友です。 彼女は幼馴染でバイオリンの名手、上条恭介に恋しています。交通事故に遭って入院中の彼のもとに甲斐甲斐しくおみまいに通う姿が印象的です。 ある日、さやかとまどかは謎の魔法少女・暁美ほむらに襲われているキュゥべえを助けます。キュゥべえから魔法少女の素質があると言われたさやかとまどかは、先輩魔法少女・巴マミの元で魔法少女になるかどうかを決めることになりました。 悩む2人の前で、巴マミがお菓子の魔女に敗北し、命を落とします。さやかは魔法少女の戦いが命がけだと肌身で知るとともに、巴マミがいなくなった見滝原がどうなるのか不安に思うのでした。

本作に欠かせないセリフ「奇跡も、魔法も、あるんだよ」

巴マミの死の動揺が醒めない中、恭介の怪我は現代の医療では治せないと知らされるさやか。奇跡か魔法でもない限りこの腕は治らないと自暴自棄になる恭介に、さやかは自らの願いで恭介を治すと決意し、恭介に「奇跡も、魔法も、あるんだよ」と告げます。 キュゥべえと契約し、恭介の腕の回復を願うさやか。さやかの願いは叶い、恭介の腕は奇跡的な回復を見せます。 魔法少女としても剣と回復魔法を武器にまどかと仁美を襲った魔女を倒し、順風満帆に見えたさやか。しかし、魔法少女の世界には彼女のセリフとは裏腹に希望はないことが徐々に明かされていきます。 最初の火種となったのは隣町の風見野からやってきた魔法少女・佐倉杏子でした。杏子は魔女を倒すことで手に入る魔力の源、グリーフシードを独占するためにさやかを潰しにかかり、一触即発の事態になってしまいます。

悲劇の連鎖、さやかは絶望の果てに魔女に

キュゥべえから状況を聞いたまどかは、さやかから魔法少女が絶えず身につけ、変身に使用するソウルジェムを取り上げ、放り投げてしまいました。すると、さやかの体は途端に生命活動を停止してしまいます。 魔法少女の命はソウルジェムに変換されており、体はただの抜け殻になっていたのです。 自分はもはやゾンビだと悲嘆に暮れるさやかに、仁美が恭介を慕っていると告白しました。さやかはこんな体では恭介に告白もできず、仁美に恭介を取られてしまうと嘆き、ソウルジェムを絶望に濁らせながら当て所もなく街をさまよいます。 魔法少女の現実を知り考えを改めた杏子は必死の捜索の末、さやかを見つけます。しかし、さやかのソウルジェムは絶望に染まりきり、砕けてしまいました。 そこから現れたのはグリーフシードと人魚の魔女。魔法少女は絶望の果てに、魔女になる宿命を背負っていたのです。

葬式も執り行われ、最後は消滅……

杏子は魔女となったさやかのソウルジェムを取り戻したときのためにとさやかの体を回収し、さやかを助けるすべを探しますが、魔女となった魔法少女を元に戻すことは不可能でした。杏子は人魚の魔女もろとも自爆魔法で命を落としますが、さやかの体は残ったままとなります。 杏子もいなくなったために放置されたさやかの体は警察に発見され、遺体として処理されました。さやかは家出の末に衰弱死したと判断されたのです。 さやかはアニメキャラとしては珍しく、作中で葬式が執り行われました。ソウルジェムを取り戻した時に必要となるからと残された体が葬儀の場面に繋がるという冷徹な筋立ては、視聴者に衝撃をもたらしました。 最終話では、まどかが自らを新たな世界の概念「円環の理」に変えることで、魔女の誕生しない世界を生み出します。しかし、さやかは魔力を使い果たし円環の理へと導かれ、この世界からも消滅してしまいました。

「叛逆の物語」ではまさかの設定を引っさげてさっそうと復活!

続編となる映画「叛逆の物語」でも、さやかは魔法少女の一人として登場します。テレビ版最終話の展開から登場を危ぶむファンもいましたが、見事復活を遂げました。 不穏な空気と謎をはらむ本作の世界の中ですべてを見透かしたような言動も見せるさやかは、本来であればすでにこの世にはいないはずの存在です。そんな彼女が再登場出来た理由は、さやか曰く"まどかのカバン持ち"でした。 本来であれば魔女化する前に円環の理に導かれるはずのほむらのソウルジェムは、まどかの存在を探るキュゥべえの策略で簡単に手出しができない状況になっていました。まどかが1人で出向いては、すべてが彼らに筒抜けとなってしまいます。 さやかはまどかが狙われてもいいように、彼女が持つべき記憶をこの世界に持ち込む役目を負っていたのです。この策は見事にはまり、まどかたちはほむらの救出に成功しました。

恋をする普通の少女であり、絶望に追いやられる悲劇のヒロインでもある

さやかのかわいさは、恭介への恋心に集約されているといえます。恭介へのあこがれや恭介のために願いを決め、怪我の回復を喜ぶ姿は恋する乙女そのもので、ファンをキュンとさせました。 同時に、過酷な運命に翻弄されて破滅する悲劇性も魅力を引き立てるポイントです。元気で快活な少女が魔法少女の現実を突きつけられ絶望に染まっていく姿は胸を締め付けます。 テレビアニメの4話から8話は、さやか編と称されるほどにさやかの魅力とドラマが詰まっていました。想い人への献身と突きつけられる現実に悩まされる等身大の少女・さやかが追い詰められた末に魔女と化す流れは本作のドラマの一番衝撃的な流れではないでしょうか。 本作のダークファンタジー要素を体現したさやかの身につまされるような苦しみと嘆きは、視聴者の共感をさらいました。

美樹さやかの声優は、生粋のオタクで知られる喜多村英梨!

さやかの声優は喜多村英梨です。本名の岡村英梨名義で子役として活躍した後、2003年に喜多村英梨名義で声優オーディションに参加、グランプリを獲得して声優の道を歩み始めます。 代表作は『BLOOD+』(2005年)音無小夜役、『ガールズ&パンツァー』(2012年)ダージリン、ツチヤ役、『フレッシュプリキュア!』(2009年)蒼乃美希/キュアベリー役など。シンガーとしても活躍しており、『Happy Girl』はオリコン週間チャート5位を記録しました。 喜多村は「オタエリ」を自称するほどのアニメオタクとして知られています。「叛逆の物語」パンフレットに掲載されたインタビューではネットスラングやディープなファンの使う用語を交えてまどマギ愛を語り、ファンを惹きつけました。 本作の過酷な面に振り回される悲劇のヒロイン・美樹さやか。作品を見れば彼女に共感し、好きになること間違いなしです。