2020年4月20日更新

『魔法少女まどか☆マギカ』巴マミは魔法少女最強!?笑顔と優しさの裏には孤独との戦いが……

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『魔法少女まどか☆マギカ』巴マミは優しいお姉さん的存在!【ネタバレ注意】

巴マミはアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のヒロインの一人です。年齢は14歳で中学3年生、鮮やかな金色で縦ロールの髪と、ややふくよかな身体が特徴。心優しくおしとやかな性格をしており、2年生のまどか達にとっては面倒見の良いお姉さん的存在として慕われています。 誰に対しても優しく接するまさに女神の様な彼女ですが、魔法少女として、先輩として、強くあろうとしながらも、不安や孤独といった年相応の弱さも見せたりします。そんな人間臭さも彼女の魅力の1つでしょう。 ※本記事では『魔法少女まどか☆マギカ』、その他スピンオフ作品などのネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

『魔法少女まどか☆マギカ』ってどんなアニメ?

『魔法少女まどか☆マギカ』は2011年の冬に放送されたアニメです。とても可愛らしい絵柄と、魔法少女ものということで、当初はほのぼのとした作品と予想されていました。 しかし、いざ始まると少女達の心の葛藤や重いストーリー展開が続いていくシリアスな作品として話題になっていき、遂には社会現象と言えるほどの知名度になっていきました。特に、3話での巴マミを巡る「ある事件」は大きな話題となり、一気に知名度を上げるきっかけとなったのです。

事故で瀕死の状態だった巴マミ、「生きること」を願い魔法少女に

作中では魔法少女は人の言葉を喋る謎の生物「キュゥべえ」と契約して、願いを叶えてもらう代償として人類の敵である「魔女」と戦う運命を強いられます。巴マミはどうして魔法少女になったのでしょうか。 マミは交通事故に遭い、一緒にいた家族と共に瀕死状態になってしまいます。そんな時、目の前にキュゥべえが現れ、「君の願いは?」と契約を持ちかけ、死ぬ寸前だった彼女は一言「助けて」と言いました。契約は成立してマミは魔法少女に。自身は助かりましたが、家族はそのまま死んでしまいました。 マミは生き延びた後も、自分だけが助かった自責の念にかられます。魔力の根源となる「ソウルジェム」に込められた願いは「生きること」でした。

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親子を救えなかった自責の念から修業を重ねるも孤独に……

コミカライズされたスピンオフ作品のひとつ『魔法少女まどか☆マギカ~The different story~』では、巴マミと佐倉杏子の過去や2人の共闘が描かれ、時間軸的には「まどか☆マギカ」の全日譚になる作品です。マミが魔法少女になる契約をした時の詳しい内容が描かれています。 マミの契約時の願いは、「命を繋ぐ」ことでした。家族と酷い交通事故に遭い、咄嗟の契約で彼女だけが助かります。悲しい想いをしたマミでしたが、戦う運命を背負った以上“悲しむ人をひとりでも多く減らすために努力を続ける”ことを決めたのです。 『魔法少女まどか☆マギカ』作中で、彼女がまどかやさやかに願いを慎重に決めるように促すのには、“マミ自身が自分の願いに後悔している”という理由がありました。彼女が最も悔やんでいるのは、なぜ家族全員が助かるように願い事をしなかったのか、という所にあったのです。 何でも好きな願い事を聞いてもらえたはずなのに、その機会を自分1人という限定した範囲で使ってしまった巴マミ。彼女は、どうしようもないという後悔と、寂しくてたまらないという気持ちに苛まれていました。まどかたちの元にキュゥべえが現れるまで、一生懸命修業を積んで魔女と戦ってこられたのも、自責の念からなのかもしれませんね。

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お菓子の魔女・Charlotte(シャルロッテ)との戦いと衝撃の展開

人々を守るために一人孤独に魔女と戦っていた巴マミ。後輩のまどかやさやかと出会い打ち解けていきますが、心の内に潜む不安や孤独感を隠し、頼れる先輩を演じていました。 そんな中、まどかから「マミさんのような魔法少女になりたい」と、共に戦う事を言われた際には様々な感情が溢れだし涙を流しています。「自分はもう1人じゃない」「もう何も怖くない」と新たな決意を固めたマミでしたが……。遂に「あの事件」が起こってしまいます。 お菓子の魔女・Charlotte(シャルロッテ)と戦った際に一瞬の油断から、まどかとさやかの目の前で「頭部を食い千切られる」という凄惨な死を迎えることになります。Charlotteはほむらが倒したものの、ソウルジェムまで破壊されたマミが復活することはありませんでした。 1話から物語を彩ってきたヒロインが3話にして突然退場するというのは、衝撃以外の何物でもありませんでした。しかも死に方がほのぼのとした絵柄からは想像もつかない壮絶なものであったために、話題は急速に拡大。最初はそこまで注目されていなかった今作が一気に話題作となった瞬間でもあります。

魔法少女・巴マミはリボンとマスケット銃を使って戦う!

魔法少女としての巴マミの武器はリボンとライフル銃です。リボンは「命をこの世界に縛り付ける」という彼女の想いから授かった能力でした。まさに彼女を象徴する武器と言えます。 リボンを自在に操り相手を拘束・切断したり自らを守る術に使う他、リボンから様々な銃を自在に発生させ攻撃するのが彼女の主な戦い方です。魔法少女になりたての頃はリボンのみで戦っていましたが、修行を積むにつれ、リボンから銃を生成できるようになったのだそう。 銃はマスケット銃が主ですが、大砲のような巨大な銃も出現させることが可能で、これを使って放つ必殺技は彼女自ら「ティロ・フィナーレ」と名付けています。

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監督・脚本家公認!?絶好調なら魔法少女最強クラスの強さ

魔法少女まどか☆マギカの脚本家・虚淵玄と、監督の新房昭之は、「心身が万全な状態の“絶好調のマミさん”ならば、因果が重なって魔力の強さが異常値に達したまどかのような例外を除き、持ち前の強力な能力と戦いのベテランとなった経験により、魔法少女達の中でマミさんが最強である」とインタビューで語りました。ここでは、そんな彼女の強さを代表する戦闘を紹介します。 『魔法少女おりこ☆マギカ』は、ほむらが遡行した時間軸の中の1つの世界として描かれたスピンオフ作品です。本作では巴マミの、魔法少女狩りの犯人だった黒の魔法少女・呉キリカとの戦闘が描かれます。 マミvsキリカは、相手の超スピードで銃の照準が合わせにくく、また切り裂く攻撃で拘束用のリボンも意味を成しにくいという、魔法の相性で圧倒的にマミに分の悪い戦いでした。 そんな中でもマミは、相手の時間遅延(超スピードの正体)の力を逆に利用し、“炸裂弾をあらかじめ打っておき、遅延が解除された敵の背後で後から攻撃が起こる”という策略を一瞬で練り上げ、キリカに勝利しました。 前述の強力な能力とベテランの経験がまさに垣間見える一戦です。同じ足並みなら魔法少女で最強というのも、あながち間違いではないのかもしれませんね。

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巴マミは作品の方向性を決定づけた象徴的なキャラクター

3話にて突然退場したマミは10話でほむらが時間逆行を繰り返すシーンで再登場します。その内3回目のルートでは魔法少女と魔女の真相を知り絶望。ほむらを拘束し、杏子を自らの手で射殺します。直後に自らもまどかに矢を向けられ死亡。実に7話ぶりの再登場に歓喜するのもつかの間でした。 3話での突然すぎる死亡、そして10話での真相を知っての絶望……どちらも後の展開に非常に大きく関わっています。3話でのマミの死亡は杏子の招集やさやかの容易な契約等、10話での行動もまどかがほむらに託した願いやほむらの決意等に繋がっています。登場話は少ないものの、まさに巴マミは「作品の方向性を決めたキャラクター」と言えます。 また、ヒロイン達が魔法少女になるきっかけは物語の本筋やほむらの時間逆行等で様々ですが、マミのみは交通事故による瀕死からの契約という既に決められた事実として存在しています。そのために「魔法少女の使命」そのものに対しての想いが一番強いのは彼女でしょう。その結果が10話での行動にも出たと言えるのではないでしょうか。

賛否両論を生んだ10話での行動

久々に登場した10話での行動は衝撃を与え、賛否両論を生みました。何故マミは同士討ちという凶行に出たのか。最も魔法少女として戦ってきた彼女だからこそ魔女化したさやかの殺害、そして魔女の根源は魔法少女にあるという事実を知った故に負の連鎖を止めようとしたのかもしれません。 また、ずっと戦ってきた使命そのものが打ち砕かれた事、信頼してきたキュゥべえに裏切られたも同然なことで絶望した故の凶行だという説もあります。しかし、完全に絶望していたならばソウルジェムが濁ったり魔女化していてもおかしくありません。 そもそも彼女が何の理由もなしに仲間を撃つことはあり得ません。彼女の行動にどんな理由があったのか、それは正しかったのか結論をつけるのは難しいでしょう。 その後、最終話で全ての魔法少女を救うために、世界の再編をしようとするまどかの前に杏子と共に現れます。先輩として、年上のお姉さんとして、彼女の覚悟を問いました。その後再編された世界では生還を果たし、まどかの事は忘れてしまったようですが、魔法少女として活動しているようです。

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叛逆の物語での巴マミは魔法少女戦隊を結成!?ほむらとの対決がすごい

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』は、「ナイトメア」という敵たちを倒すためにおなじみの魔法少女たちが奮闘する物語です。一見完全に別次元のストーリーのスピンオフ作品のようにも見えますが、本作の正当な続編として作られています。 この世界では、巴マミはおなじみの仲間たち5人で結成された「ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット」のリーダーです。肩にはベベと呼ばれるパートナーを乗せています。ベベは、ナイトメアの発生を感知し、戦いでも活躍しますが、その正体は『魔法少女まどか☆マギカ』でマミを喰らったあの魔女なのでした。 暁美ほむらは、世界の異変に気付きベベを怪しんで襲い掛かります。しかしべべのかけがえのない友達であるこの世界のマミが黙っているはずはないのでした。作中でも戦闘力の高い描写の多い2人の対決が始まったのです。 知略の富んだ2人が行き着いたのは、読み合い合戦でした。銃器同士のぶつかり合いをし埒が明かなくなったとき、ついにほむらは時間操作の能力で時の止まったマミに銃弾を撃ち込みます——。 マミだと思っていたその体は、実はリボンで出来た変わり身でした。「あなたの魔法は強いけど、いつだって相手より優位な立場にいると思い込むのは危険よ」拘束されたほむらに対し、マミは言い放ちます。 こうしてほむらvsマミは決着したのです。時間操作、というチート級の能力に対しても持ち前の冷静さと知略で勝利を掴んだマミ。後にさやかがほむらに「絶好調のマミさん相手に真っ向から喧嘩売るなんてさ あんたも自意識過剰なんだかバカなんだか」と言った理由もわかります。

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「マギレコ」では怪しげな宗教団体に、事実上のラスボスへと変貌!?

巴マミは、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』にも登場します。魔女とは異なる敵・ウワサなどと戦う魔法少女の姿や、舞台となる神浜町に魔法少女が集まる謎についてが描かれる、スマートフォンアプリゲームです。2020年1月にはアニメ化もされました。 巴マミは、最初こそ神浜の謎を解くために来たものの、「マギウスの翼」のメンバーとして洗脳を受け、魔法少女を救済しようとする過激組織に加担しました。その後第13話『たったひとつの道しるべ』にて、ついにホーリーマミという姿に変身します。 これは、かつての仲間であるさやかが助っ人として、やちよの元に参戦したことで感情の高ぶりが起こったことが起因します。 「みんなが救われる」そう言いながらマミは途方も無い数の銃を生成し弾幕を張ります。シーズン1最終話の最大の敵、実質ラスボスとして、主人公たちの前に立ちはだかるのです。最後は主人公・いろはを拘束し、共に深い穴の底へと道ずれにするのでした。

「まどマギ」を象徴する巴マミの名言3選!

1.「女の子を急かす男子は嫌われるぞ」

第3話「もう何も恐くない」にて、魔法少女になるかならざるかを迷っている主人公・まどかとその友達・さやかに、「僕としては、早ければ早いほど良いんだけど」と急かすような発言をしたキュウベエ。そんな彼に対してマミが放った台詞です。 自分が魔法少女になる選択をする時は、“選ぶだけの余裕がなかった”マミ。そんな彼女は、自分の選択に少しの後悔があったのかもしれません。自分と同じ、孤独で戦うことへの不安や寂しさを抱えながら魔法少女として戦ってほしくないマミの、優しさが垣間見える名言です。 余談ではありますが、この時マミは、まどかとさやかが魔法少女になるように誘導するような素振りをしていたと言われています。矛盾する2つの気持ちで葛藤しつつも口から出た、そんな台詞でもあったのかもしれませんね。

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2.「もう何も恐くない。わたし、ひとりぼっちじゃないもの」

第3話「もう何も恐くない」での台詞です。誰かの役に立つ、マミさんのようになりたい——。自分のことを憧れの人とい、魔法少女になることを一度は決意した主人公・まどかの言葉です。これを受け、強大な魔女との戦いに臨んだマミが放ったひとことです。 孤独に悩みながら、まどかとさやかの前では先輩としてカッコつけていた、と後から明かしたマミ。それまでは、魔法少女として傷つき、孤独のまま死んでしまうかもしれないというプレッシャーで押しつぶされそうになっていたのでしょう。 そんな彼女の前に現れた少女・まどかは彼女に希望の光を与えました。瞳を涙で濡らしながら、これからの戦いは、もう1人じゃないという気持ちで敵に向かっていく。そんなマミの笑顔が輝くシーンは、本作のみどころです。

3.「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない」

第10話「もう誰にも頼らない」では、暁美ほむらが時間遡行をした際の世界がいくつも描かれました。そんな中4度目の世界で、マミが真相を知り仲間を全員殺そうとした時に放ったのがこのセリフでした。 その世界戦では、ほむらの活躍により魔法少女は全員生存をしていましたが、その内の1人・さやかは魔女化する運命を避けられませんでした。魔法少女は魔女になるべくして作られること、全ての理をこの世界線で知ったマミは絶望し、自分も含めて全員死んでしまおうという選択をします。 孤独に戦いを続けて、やっとの想いで手にした仲間達も、自分を含めていつかは魔女になってしまうという運命に、耐えられなくなってしまったのでしょう。彼女の完全に打ちのめされた表情に切なさが止められなくなる、そんなシーンでの名台詞です。

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アニメ版「まどマギ」シリーズで巴マミを演じる声優は水橋かおり

巴マミの声を担当しているのは声優の水橋かおりです。1974年8月28日生まれ、北海道札幌市出身で『ひだまりスケッチ』の宮子や、『げんしけん』の荻上千佳等を演じてきました。 無邪気・ツンデレ・大人しめ等様々な性格の女キャラの他、少年キャラも見事に演じ分ける実力の持ち主です。また、同一作品で複数のキャラを担当することもあり、「困った時の水橋かおり」などと評されることも。巴マミはその知名度からも彼女の代表的キャラとも言われます。 2005年頃から殆どテレビを見ていないため、世間の話題には疎いことで有名。2016年12月の『ひだまりラジオ×ハニカム リメイク』に出演した際に「最近薄型テレビで見るようになった」と言っています。また、身長が低く年齢不詳に見えるうえに、年を取るたびに若くなっていくように見えるとファンの間で噂されています。 声優として実力があるだけでなくその人間性や不思議っぷりも人気なのですね!

マミの誕生日と声優・水橋かおり

『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラの誕生日は公式には明かされていません。唯一、まどかのみは10月3日と判明していますがそれ以外は不明です。 そこで、マミさんの誕生日はファンの間では8月28日ということになっています。そう、水橋かおりさんの誕生日です。まさにマミさん=水橋かおりとファンにも認められている証と言えますね!

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愛されキャラのマミさん、未だに衰えないその人気

魔法少女としての信念、心優しきお姉さん、そして過酷な運命。様々な形で巴マミは多くの人の心に残るヒロインとなりました。アニメが終わっても話題や二次創作などはどんどん増えていき、今でもトップクラスの人気を誇るアニメヒロインとして名を残しています。 その愛されっぷりは呼ばれ方にも現れており、多くの人が彼女を呼ぶとき「マミさん」とさんづけで呼んでいます。彼女の包容力や柔らかい雰囲気からすれば全く不思議ではありません。

本編以外でも見たい!マミさんの活躍

アニメ本編ではその運命から出番が少なめになってしまったマミさん。奇しくもその儚さがマミさんの魅力の1つになった感じはありますが、もっと出番が欲しかったという人もいたでしょう。 『魔法少女まどか☆マギカ』は多くのスピンオフ作品が作られており、そこで様々なマミさんを見る事が出来ます、特に『The different story 』では巴マミを主人公として物語が展開されており「アニメとは異なるまどか☆マギカの物語」を楽しむことが出来ます。 今でも多くの人を引き付けるマミさん、こと巴マミのさらなる活躍に注目してみて下さい。