タランティーノ新作、2019年に公開!1969年のハリウッドが舞台の物語に

2018年6月9日更新

タランティーノが待望の新作映画を製作するという旨を正式に発表しました。1969年のハリウッドを舞台にした映画になるようです。この記事では、気になるあらすじやキャスト情報、またその他関連情報をまとめて紹介していきます!

タランティーノ待望の新作、タイトルは「Once Upon a Time in Hollywood」!

クエンティン・タランティーノ
FayesVision/WENN.com

2009年『イングロリアス・バスターズ』、2012年『ジャンゴ 繋がれざる者』、2015年『ヘイトフル・エイト』と直近で約3年置きに新作を発表してきたタランティーノですが、周期的にはそろそろ新作を製作し始めるのではないかと予測されていました。 そんな中で新作の製作がこの度正式に発表されました!気になるタイトルは、「Once Upon a Time in Hollywood」! この記事ではその気になるあらすじやキャスト情報、またその他今作と切り離せない関連情報をまとめて紹介していきます。

60年代アメリカが舞台!タランティーノの新作のあらすじは?

ハリウッド (フリー画像)

気になる新作のタイトルは「Once Upon a Time in Hollywood」(昔々、ハリウッドで)となることが発表されています。そのあらすじは次の通りです。 舞台は、1969年のロサンゼルス、ハリウッドにある「ヒッピーの丘」。かつてのテレビの西部劇スターであるリック・ダルトンと長年彼のスタントダブルを務めたクリフ・ブースは、映画界ではなかなか評価されず、焦っていました。しかし、リックの自宅付近には素晴らしい隣人がいました。それは、あの「シャロン・テート」だったのです......。 このシャロン・テートというのは実在した人物なのですが、知らない方も多いでしょう。いったいどんな人物だったのでしょうか。

実在したカルト集団による無差別殺人事件がテーマとなる?シャロン・テートとは一体誰?

前見出しで登場した「シャロン・テート」とは、一体どのような人物だったのでしょうか。 1943年にテキサス州ダラスで生まれたシャロン・テートは、陸軍大佐であった父の仕事の関係で転校を繰り返す少女時代を送りました。ミスコンテストで優勝したりモデル業に関心を持ち、1960年代からテレビや映画に出演。1967年、『吸血鬼』に出演したことがきっかけで同作の監督であり共演者でもあるロマン・ポランスキーと結婚しました。 しかし、1969年8月8日、事件は起こります。来客3名と自宅にいた時、突然侵入してきた三人組によって惨殺されたのです。三人組に指示を出したのは、熱狂的なカルト指導者であったチャールズ・マンソン。別の日には、同じグループによってスーパーマーケットのオーナーであるラビアンカ夫妻等が殺害されました。計7名が殺害されたこの2件の殺人事件は「マンソン事件」と呼ばれています。

今事件は、その殺害方法や残忍性が多くの人々を震撼させることになります。ラビアンカ夫妻の殺害現場には血で「謎のメッセージ」が壁に書かれていました。また、シャロン・テートは殺害当時身籠っており、お腹の胎児も一緒に惨殺されたのです。この非人道的でショッキングなニュースは、瞬く間に話題となり、全世界へ広がっていきました。 指導者であったチャールズ・マンソンは逮捕後有罪となり、死刑を宣告されますが、その後、カリフォルニア州の死刑制度の撤廃で終身刑の罪へ減刑されています。2017年11月19日に獄中にて病死しました。

映画「Once Upon a Time in Hollywood」、その超豪華なキャストとは!?

リック・ダルトン/レオナルド・ディカプリオ

レオナルド・ディカプリオ
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主人公である西部劇スター、リック・ダルトンを演じるのは、レオナルド・ディカプリオに! ディカプリオは2012年のタランティーノ監督作『ジャンゴ 繋がれざる者』で悪役・カルヴィン・キャンディを熱演し、新境地を開きました。今回、二度目のタッグとなるようです。

クリフ・ブース/ブラッド・ピット

ブラッド・ピット
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そして、リックの長年の相棒でスタントダブルであるクリフ・ブースを演じるのは、あのブラッド・ピット! 2009年の『イングロリアス・バスターズ』でアルド・レイン中尉を演じ、タランティーノ映画デビューを果たしていました。ディカプリオ同様、今回二度目のタランティーノ映画となります。

シャロン・テート/マーゴット・ロビー

マーゴット・ロビー
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そして、気になるシャロン・テート役を『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クインや『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で人気沸騰中のマーゴット・ロビーが演じることが決定しました。 もちろん、彼女のタランティーノ映画への起用は、今回が初めて。いったいどのような活躍を見せるのでしょうか。

ジョージ・スパーン/バート・レイノルズ

バート・レイノルズ
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事件を巻き起こすチャールズ・マンソンに土地を貸すジョージ・スパーン役には、バート・レイノルズが! 1936年生まれのレイノルズは、テレビシリーズ『ガンスモーク』や映画『ロンゲスト・ヤード』『ブギーナイツ』などで知られる名優。口髭がトレードマークの「タフガイ」としてアメリカでは知られています。 公開時には83歳になるレイノルズは、一体この映画でどんなタフガイぶりを見せてくれるのでしょうか?

リネット・フロム/ダコタ・ファニング

ダコタ・ファニング
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シャロン・テート暗殺を企てるカルト信者の一人・リネット・“スキーキー”・フロムを演じるのは、ダコタ・ファニング。 『アイ・アム・サム』や『マイ・ボディガード』、『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』といった映画で子役として名演を見せ、最近では「トワイライト・サーガ」シリーズのジェーン役として知られる彼女。 妹のエル・ファニング共々、高い評価を受けてきた彼女が、タランティーノ映画でどのような顔を見せるのか。注目です!

スティーブ・マックイーン/ダミアン・ルイス

ダミアン・ルイス
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

そして本作には、『大脱走』や『ブリット』、『パピヨン』で知られる往年のアクションスター・スティーブ・マックイーンが登場! 演じるのは、ダミアン・ルイス。テレビシリーズ『バンド・オブ・ブラザース』や『HOMELAND』で知られ、2018年には『オーシャンズ8』にも出演する、イギリスの俳優です。

ジェイ・セブリング/エミール・ハーシュ

エミール・ハーシュ
©J�rg Carstensen/dpa/picture-alliance/Newscom/Zeta Image

『イントゥ・ザ・ワイルド』や『ミルク』で知られ、近年では『ジェーン・ドウの解剖』などに出演しているエミール・ハーシュも、本作に出演。 彼が演じるのは、シャロン・テートとともに殺害されたヘアスタイリスト・ジェイ・セブリングです。

ジェームズ・マースデン

ジェームズ・マースデン
©Abaca Press/Hahn Lionel/Abaca/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

「X-MEN」シリーズのサイクロプス役やテレビシリーズ『ウエストワールド』のテディ・フラッドで知られるジェームズ・マースデンも、本作に出演します。 1973年にオクラホマ州で生まれたマースデンは、先述した「X-MEN」シリーズ以外にも、2006年の『スーパーマン リターンズ』、ディズニー映画『魔法にかけられて』といった映画にも出演しています。 他のキャストの役柄はすでに明らかになっている通りですが、なぜか、今回彼が演じる役柄は明らかにされていません。一体、どのような役を演じるのでしょうか?

マーヴィン・シュワルツ/アル・パチーノ

アル・パチーノ
WENN.com

そしてそして、信じられないようなビッグネームも本作に出演。なんと、アル・パチーノです! アル・パチーノが今回演じるのは、ディカプリオ演じるリック・ダルトンの代理人・マーヴィン・シュワルツ。彼がどのような活躍を見せるのか、現時点では想像もつきません。 しかし、タランティーノがかつて『パルプ・フィクション』で当時人気が傾いていたジョン・トラヴォルタを復活させ、『ジャッキー・ブラウン』の中ではロバート・デ・ニーロを間抜けなギャングに仕立て上げてしまっているのを鑑みると、パチーノの演じるキャラクターも意表を突いたものになるのかもしれません。

その他にも、たくさんのスターが出演?

その他のキャストについては、タランティーノ作品の常連であるカート・ラッセル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ゾーイ・ベルといった面々に加え、タランティーノ組には未参加なジェニファー・ローレンスやティモシー・オリファントといったスター級の俳優などとも交渉中とのことです。

キャスティングがめちゃくちゃ大変だった!?

今回の主役二人のキャスティングにあたっては、その破格の出演料故、出演交渉は波乱を見せたようです。事実、2018年の1月時点では、ディカプリオが降りてしまう可能性があったのだとか。 しかし、ソニーピクチャーズは、ディカプリオとピットの二人がそれぞれ過去のタランティーノ映画で名演技を見せていること、優れた興行収入を得る見込みがあることを挙げ、二人のキャスティングに踏み切ったということです。 タランティーノは「この映画の脚本を書くのに5年かかった。自分がまだ7歳だった1969年の頃も含め、人生の大部分をロサンゼルス郡で過ごしてきたんだ」「今となっては失われてしまったロサンゼルスやハリウッドの噺を物語るのは、とてもエキサイティングだ。なにより、リックとクリフの役をディカプリオとピットに演じてもらえて、かつてないほど幸せだよ」と語っています。

『パルプ・フィクション』に近いストーリー?

さらに、2018年4月23日にラスベガスで行われたイベントにおいて、タランティーノは、本作が今までに彼自身が手掛けた作品の中でいうと『パルプ・フィクション』のようなストーリーになると語りました。 『パルプ・フィクション』といえば、ロサンゼルスを舞台に様々な登場人物が織りなすいくつもの物語が時系列をバラバラにして展開されるストーリーで、アカデミー賞の脚本賞やカンヌ国際映画祭のパルムドールなどに輝いた、タランティーノの出世作。この様子だと、『Once Upon a Time in Hollywood』も複雑なプロットが展開されることが予想されます。 とはいえ、具体的な内容については「トップシークレット」だとのこと。ますます期待がかかりますね!

【製作・配給会社】ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題との関係性

今作の製作陣はどのような座組みになっているのでしょうか。 プロデューサーは、あの「ハリー・ポッター」シリーズを手がけたことで有名なデヴィッド・ハイマンが担当することが明らかになっています。 これまでクエンティン・タランティーノの作品の配給といえば、“ミラマックス系から”の配給ということが通例でした。 ミラマックスとはハーヴェイ・ワインスタインと弟のボブ・ワインスタインによって設立された配給会社のこと。『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』をはじめとしたタランティーノの作品を配給してきた会社です。

2010年にウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されてからも、2005年に設立したワインスタイン・カンパニーという配給会社から『ジャンゴ 繋がれざる者』などが配給されてきました。 しかし、2017年に被害女性たちが声を上げるかたちでハーヴェイ・ワインスタインが長年にわたって様々な女性に行ってきたセクハラ・性的暴行問題が露呈。この一連の事件により彼は映画業界から追放され、タランティーノ作品の新作をどの配給会社が手がけるのかが注目されていたのです。

タランティーノ本人に対して大手企業各社によるプレゼンテーションが行われ、選考の結果、2017年11月17日付けでソニー・ピクチャーズに決まったと発表されました! 同社の会長を務めるトム・ロスマンによれば、プレゼンテーションは広報や配給に関して行われ、その内容に対してタランティーノは大変感銘を受けていたとのこと。さらに米Deadline社によれば、ロスマンの映画全般に対しての造詣の深さが要因として大きかったのではないか、とも報じています。 今後、タランティーノの新作はソニー・ピクチャーから全世界へ配給されていきます!

タランティーノ新作、公開日は?

気になる公開日に関しては、マンソン事件の被害者である女優のシャロン・テートの殺害日からちょうど50年の節目となる、2019年8月9日になることが決定しました。日本公開は同年下半期になる予定。 タランティーノ作品としては初の実話物!早くも公開が楽しみですね。