2018年4月2日更新

【ネタバレ注意】「SPEC(スペック)」シリーズをもう1度観たくなる9のトリビア【完結編「SICK'S」が配信!】

警視庁公安部の未詳事件特別対策係、通称「未詳」の捜査官と特殊能力を持つ犯罪者の戦いを描いた、「SPEC(スペック)」シリーズ。独特の世界観と、豪華キャストの熱演などで人気を博した刑事ドラマの魅力をご紹介します!

大人気刑事ドラマ「SPEC(スペック)」シリーズとは

2010年10月から、TBS系列で放映されたTVドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』を始まりとする「SPEC」シリーズ。堤幸彦監督が手がけたドラマ『ケイゾク』と世界観を共有し、当初は『ケイゾク2』として企画されました。 警視庁公安部が設立した未詳事件特別対策係、通称「未詳」の捜査官・当麻紗綾と瀬文焚流が、特殊能力「SPEC」を持つ犯罪者と対決します。 そして物語が進むに連れ、人類と能力者たちの存亡を賭けた陰謀劇が描かれ、壮大なスケールの作品へと発展しました。シリアスの中に独特のギャグを織り交ぜる、堤監督ならではの演出も好評を博した、「SPEC」シリーズの魅力をご紹介します! 本記事では、キャラクターとストーリーに関わるネタバレを含んでおりますので、まだ観ていないという方は注意してください。

1.特殊能力「SPEC(スペック)」がストーリーの鍵を握る

SPEC(スペック)とは、端的に言うと予知能力や念動力といった特殊能力のこと。サイコメトリーや憑依など、SPECの種類は多岐にわたりました。 当麻の見解によれば、基本的に人間は脳の10%しか使えておらず、残りの90%を発揮することで発現される能力だそうです。発動時の独特の動きやブブゼラを吹く、漫画から引用した呪文を唱えるといった、コメディ要素のあるSPECも存在します。 SPECを持つ人間、スペックホルダーで構成された組織や集団もありますが、組織に属しながら従わない者、組織に属さない者がいる様子。中にはスペックホルダーを人的資源として利用を目論む国家などがバックについた組織があり、組織間の抗争も起きています。 ストーリーの軸となる重要な要素で、ファンの間では誰が最強のスペックホルダーか、どのSPECが欲しいかなどたびたび議論が起きていました。

2.主人公は未詳の変人捜査官でIQ200超えの才女

当麻紗綾/戸田恵梨香

当麻紗綾は未詳所属の警部補で、京都大学理学部卒業、IQ200超えの頭脳を持つ変人。洗われていない髪はボサボサで、左腕はギプスで固定され、三角巾で吊るされていました。 常に書道道具を持ち歩いており、推理する際は半紙に向かって事件のキーワードを書き連ね、結論を導くという方法をとります。 その半紙を破り宙に投げると、「いただきました」と言い、事件のヒントや犯人の名前を再び半紙に書いていくのです。 またドラマ終盤にて、左手に死者となったスペックホルダーを召喚する能力を宿しており、当麻自身がスペックホルダーだったと判明!死者を実体のある状態で呼び出し、互いの左手を合わせて回る動作をすることで、対象のSPECの使役も可能となります。 このSPECは、あくまでも"死者に協力してもらう"ものであり、実際に協力してくれるかどうかは生前の関係性などが影響するようです。 変わり者の当麻を演じたのは、高い演技力に絶賛が集まる演技派女優・戸田恵梨香です。2006年に、人気漫画の実写映画化『デスノート』の弥海砂役で一躍有名に。ドラマ『LIAR GAME』、「コード・ブルー」シリーズといった話題作で重要な役を演じています。

3.当麻の相棒は軍人気質の捜査官

瀬文焚流/加瀬亮

もうひとりの主人公・瀬文焚流は、元警視庁特殊部隊SITの隊長という経歴を持ち、部下への誤射疑惑が原因で未詳に異動してきました。鞄を持たない代わりに、時に逮捕状や拳銃まで入れている口を捻った紙袋を持ち歩いているのが特徴です。 性格は真面目で几帳面、根っからの軍人気質で、当初は当麻との衝突が絶えませんでした。次第に能力を認め命がけで守ろうとしたり、精神的にも支え合う相棒になります。 名前の「瀬文」の由来は、ブラッド・ピット主演映画『セブン』と「Save me」から、「焚流」は一流の銃火器の使い手の設定から「火」の字が使われたとのこと。シリーズ完結編にて、「瀬文焚流」の名に込められた重要な伏線が話題となりました。 瀬文焚流を演じたのは、山田洋次監督の『おとうと』、北野武『アウトレイジ』など日本の名監督の映画で活躍してきた加瀬亮。海外作品への出演数も多く、2015年公開の『ライク・サムワン・イン・ラブ』で、カンヌ国際映画祭に初出席しました。

4.時を止める謎のスペックホルダーがキーパーソン

一十一(ニノマエ)/神木隆之介

一十一(ニノマエ)は、未詳に捕まったスペックホルダーを始末する謎の少年で、「SPEC」シリーズの重要人物のひとりです。名前が一十一=王となることから「この世界のキング」を自称し、その名に負けない最強クラスのスペックホルダーでした。 公安は指を鳴らすことで時を止める、「時間停止」のSPECだと推理していましたが、実際は「人間の数万倍のスピードで動き回る能力」とのこと。通常の人間より体感時間が早く、中学生の時点ですでに高校生くらいまで成長していました。 ニノマエは当麻に家族を皆殺しにされたと語り、強い憎しみを抱いていましたが……。 ドラマ最終回にて、彼の正体は当麻の実弟、当麻陽太本人だと判明します。飛行機事故で両親を失った際、SPECの発現によって生還し、地居聖に記憶を書き換えられたのです。 ニノマエを演じた神木隆之介は、2歳から子役として活動してきた実力派で、映画「るろうに剣心」シリーズなどに出演しました。2016年の話題をさらった、アニメ映画『君の名は。』では立花瀧を演じており、声優としても高い評価を得ています。

5.ドラマ「スペック」に出演してブレイク!人の心を読む女占い師

サトリ/真野恵里菜

ロリータファッションが特徴のサトリは、新宿で活動する売れっ子女占い師。夜12時には必ず閉店してしまうため、「新宿のシンデレラ」とも呼ばれていました。 人の心を読むスペックホルダーで、一度に複数人の読心を行うことも可能です。バックにいる海外組織の命令で、未詳から未来予知のスペックホルダー、冷泉俊明の奪取を実行。保護施設を出て、再び占い師として活動していましたが、襲撃され刺殺体で発見されました。 サトリを演じたのは、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の"やっさん"こと、主人公の親友・田中安恵役で話題になった真野恵里菜です。「ハロー!プロジェクト」所属のソロ歌手としてデビューし、卒業後は本格的に女優として活動しています。

6.当麻の大好物は餃子!行きつけの店のロケ地は?

非常に頭を使う当麻は燃費が悪く、好物の餃子10人前をペロリと平らげてしまう大食漢で、実はニンニク臭いのだとか……。そんな彼女の行きつけが、名古屋出身の親父が経営する「中部日本餃子のCBC」であり、店名は名古屋の中部日本放送(CBC)に由来します。 メニューは名古屋色が強く、「大名古屋茹で味噌餃子」や「大名古屋焼き味噌餃子」といった、名古屋の味噌文化が反映されていました。 また、「茹で味噌餃子」と「焼き味噌餃子」は、中華料理チェーン「大阪王将・よってこや」とのコラボ企画が実現!「中部日本餃子のCBC餃子ロボ親父特製焼き餃子」と「焼き餃子丼」は映画「結」のタイアップ企画として、サークルKサンクスで期間限定で販売されました。

「中部日本餃子のCBC」のロケ地は中華料理店「中華麺舗 虎」

中部日本餃子のCBCの撮影に使用されたのは、羽根付き餃子が名物の街、東京都大和田区蒲田に近い、武蔵新田駅付近の中華料理店「中華麺舗 虎」でした。 当麻の注文パターンは、茹で餃子と焼き餃子をウスターソースとマスタードに絡めて食べ、「茹で5、焼き5、ニンニク増量」を追加するのがお馴染み!ちなみに餃子の食べ方は、名古屋出身の堤監督が母親のレシピをもとに考案したのだそうです。 また、虎には「SPEC」のポスターや、堤監督のサインなどが飾られていました。聖地巡礼に訪れたファンは、当麻の注文パターンを真似て作品に思いを馳せたようです。

7.キャストが超豪華!「ケイゾク」のキャストも出演!!

「SPEC」シリーズは、戸田恵梨香らメインキャストはもちろん、サブキャラクターのキャストが豪華なことで注目を浴びました。 特に当麻の元彼氏で、記憶を操るスペックホルダー・地居聖を演じた城田優は、自分勝手な変人キャラの好演ぶりが話題でした。しかし、視聴者に「嫌い」と言われることが増えてしまい、役者冥利に尽きるものの「少し傷付いている」と、落ち込む様子も見せました。 伊藤淳史は映画「天」に本人役で出演し、身体から無数の槍状のものを飛ばして攻撃する、異色のスペックホルダーを怪演。同作には浅野ゆう子や向井理、続編の「結」には遠藤憲一、大島優子らが映画からの新キャストとして名を連ねています。

前作『ケイゾク』ファンも楽しめるキャスティングがにくい!

同一世界観のドラマ『ケイゾク』で、主人公の柴田純と真山徹の背中を押していた、野々村光太郎役の竜雷太が同役で再び出演!捜査一課弐係係長だった野々村は、一度定年退職した後、「SPEC」では属託職員扱いで未詳の係長になっています。 当麻と瀬文を時に叱咤する上司であり、両作の繋がりを示す存在にファンは大喜びでした。 しかし、登場する『ケイゾク』キャストは竜だけではありません。野々村の部下で、弐係の係員だった近藤昭男を演じる徳井優も同じ役で出演しました。近藤は弐係の係長に出世しており、第4話で未詳係を訪ねてくるシーンに登場します。 他にも細かい部分で『ケイゾク』との繋がりがあり、前作からのファンは一度で二度おいしい、にくい演出に懐かしさを感じていました。

8.映画『劇場版 SPEC〜結〜 爻ノ篇』でシリーズ完結【ネタバレ注意】

2013年に公開された『劇場版 SPEC〜結〜』の前篇「漸ノ篇」、後編の「爻ノ篇」をもって、「SPEC」シリーズは完結しました。10年スパンの作品とする企画もありましたが、主演の戸田と加瀬の望みもあり「結」で幕を閉じることになったそうです。 完結篇「爻ノ篇」にて、人類の滅亡と先人類(スペックホルダーの祖先)の発展を目論む、セカイ(向井理)らの計画で多くの人々が犠牲に。そして当麻は、パラレルワールドを繋げるSPEC「ソロモンの鍵」の封印を解き、セカイたちを道ずれにする計画を立てます。 セカイたちを自分の中へと取り込み、命と引き換えにどの世界にも属さず、輪廻の輪からも外れた無間地獄へ引きずり込むと言うのです。 当麻に殺すよう懇願された瀬文は、葛藤のあと「来世で待て」と言い射殺します。その瞬間に全てがリセットされ、SPECの存在しない世界へ書き換えられました。その後、刑事殺しの汚名だけが残った瀬文は投獄されてしまうのでした……。 過去の全てから「当麻紗綾」は消えましたが、ラストシーンで留置所にいる瀬文が概念のみの存在になったはずの当麻の腕を掴み、2人は視線を交わしました。

考察と議論が絶えないラストシーンの意味とは?

「SPEC」のラストで疑問視されているのが、留置所で瀬文が当麻を認識できたこと、なぜ実体がない彼女の腕を掴めたかということ。そしてエンドロール後、渋谷の雑踏の中に映し出された赤いキャリーバッグを持つ当麻と、瀬文の後姿の意味についてです。 無間地獄に落ち、輪廻の輪から外れた当麻が、現実世界に現れることはあり得ません。 このラストを「来世で待て」という瀬文の台詞通り、ハッピーエンドを迎えたと解釈する説もありますが、堤監督の意図は違うようで……。 堤監督は留置所が、"日本のものとは思えないほど酷い"環境だと指摘し、「現実の世界じゃないって意味かも」と語りました。つまり、留置所含め終盤のシーンは"パラレルワールドの一つでしかなく、瀬文の執着心が当麻の幻を見せていた"という説が有力です。 瀬文が当麻を覚えているのは、当麻を撃ち世界をリセットした当事者だから、当麻との絆が深かいからと言われていますが、確かなことはわかりません。 映画公開後から、考察と議論が繰り返された結末の意味を皆さんはどう解釈しますか?

9.「SPEC(スペック)」サーガは続く?!完結編「SICK'S 恕乃抄」が配信

2017年12月25日、「SPEC」サーガ完結編とうたわれた続編の情報が解禁されました。タイトルは『SICK’S 恕乃抄 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜』で、メインキャストは後日発表されるとのこと。 舞台は未詳から特務(トクム)へ。既に発表されているキャストには黒島結菜や、新川優愛、波岡一喜らが名を連ねています。 本作は新動画配信サイトParavi (パラビ)で配信予定とのことです。地上波放送とならないのは残念ですが、ファンにとっては嬉しいニュースとなったのではないでしょうか?