2020年6月17日更新

「SPEC(スペック)」の登場人物・キャストをトリビアとともに紹介【ネタバレ注意】

SPEC サムネ、スペック

警視庁公安部の未詳事件特別対策係、通称「未詳」の捜査官と特殊能力を持つ犯罪者の戦いを描いた、「SPEC(スペック)」シリーズ。独特の世界観が魅力の本作のキャスト・登場人物をトリビアとともに紹介します。

目次

「SPEC(スペック)」登場人物・キャストをトリビアとともに紹介【ネタバレ注意】

2010年10月から、TBS系列で放映されたTVドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』を始まりとする「SPEC」シリーズ。堤幸彦監督が手がけたドラマ『ケイゾク』と世界観を共有し、当初は『ケイゾク2』として企画されました。 警視庁公安部が設立した未詳事件特別対策係、通称「未詳」の捜査官・当麻紗綾と瀬文焚流が、特殊能力「SPEC」を持つ犯罪者と対決します。 そして物語が進むに連れ、人類と能力者たちの存亡を賭けた陰謀劇が描かれ、壮大なスケールの作品へと発展しました。シリアスの中に独特のギャグを織り交ぜる、堤監督ならではの演出も好評を博した、「SPEC」シリーズの登場人物をトリビアとともに紹介します。 ※本記事には、キャラクターとストーリーに関わるネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください!

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特殊能力「SPEC(スペック)」がストーリーの鍵を握る

SPEC(スペック)とは、端的に言うと予知能力や念動力といった特殊能力のこと。サイコメトリーや憑依など、SPECの種類は多岐にわたりました。 当麻の見解によれば、基本的に人間は脳の10%しか使えておらず、残りの90%を発揮することで発現される能力だそうです。発動時の独特の動きやブブゼラを吹く、漫画から引用した呪文を唱えるといった、コメディ要素のあるSPECも存在します。 SPECを持つ人間、スペックホルダーで構成された組織や集団もありますが、組織に属しながら従わない者、組織に属さない者がいる様子。中にはスペックホルダーを人的資源として利用を目論む国家などがバックについた組織があり、組織間の抗争も起きています。 ストーリーの軸となる重要な要素で、ファンの間では誰が最強のスペックホルダーか、どのSPECが欲しいかなどたびたび議論が起きていました。

当麻紗綾(とうま さや)/戸田恵梨香

主人公は未詳の変人捜査官でIQ200超えの才女

当麻紗綾は未詳所属の警部補で、京都大学理学部卒業、IQ200超えの頭脳を持つ変人。洗われていない髪はボサボサで、左腕はギプスで固定され、三角巾で吊るされていました。 常に書道道具を持ち歩いており、推理する際は半紙に向かって事件のキーワードを書き連ね、結論を導くという方法をとります。 その半紙を破り宙に投げると、「いただきました」と言い、事件のヒントや犯人の名前を再び半紙に書いていくのです。 またドラマ終盤にて、左手に死者となったスペックホルダーを召喚する能力を宿しており、当麻自身がスペックホルダーだったと判明!死者を実体のある状態で呼び出し、互いの左手を合わせて回る動作をすることで、対象のSPECの使役も可能となります。 このSPECは、あくまでも"死者に協力してもらう"ものであり、実際に協力してくれるかどうかは生前の関係性などが影響するようです。 変わり者の当麻を演じたのは、高い演技力に絶賛が集まる演技派女優・戸田恵梨香です。2006年に、人気漫画の実写映画化『デスノート』の弥海砂役で一躍有名に。ドラマ『LIAR GAME』、「コード・ブルー」シリーズといった話題作で重要な役を演じています。

瀬文焚流(せぶみ たける)/加瀬亮

当麻の相棒は軍人気質の捜査官

もうひとりの主人公・瀬文焚流は、元警視庁特殊部隊SITの隊長という経歴を持ち、部下への誤射疑惑が原因で未詳に異動してきました。鞄を持たない代わりに、時に逮捕状や拳銃まで入れている口を捻った紙袋を持ち歩いているのが特徴です。 性格は真面目で几帳面、根っからの軍人気質で、当初は当麻との衝突が絶えませんでした。次第に能力を認め命がけで守ろうとしたり、精神的にも支え合う相棒になります。 名前の「瀬文」の由来は、ブラッド・ピット主演映画『セブン』と「Save me」から、「焚流」は一流の銃火器の使い手の設定から「火」の字が使われたとのこと。シリーズ完結編にて、「瀬文焚流」の名に込められた重要な伏線が話題となりました。 瀬文焚流を演じたのは、山田洋次監督の『おとうと』、北野武『アウトレイジ』など日本の名監督の映画で活躍してきた加瀬亮。海外作品への出演数も多く、2015年公開の『ライク・サムワン・イン・ラブ』で、カンヌ国際映画祭に初出席しました。

一十一(ニノマエ)/神木隆之介

時を止める謎のスペックホルダーがキーパーソン

一十一(ニノマエ)は、未詳に捕まったスペックホルダーを始末する謎の少年で、「SPEC」シリーズの重要人物のひとりです。名前が一十一=王となることから「この世界のキング」を自称し、その名に負けない最強クラスのスペックホルダーでした。 公安は指を鳴らすことで時を止める、「時間停止」のSPECだと推理していましたが、実際は「人間の数万倍のスピードで動き回る能力」とのこと。通常の人間より体感時間が早く、中学生の時点ですでに高校生くらいまで成長していました。 ニノマエは当麻に家族を皆殺しにされたと語り、強い憎しみを抱いていましたが……。

ドラマ最終回にて、彼の正体は当麻の実弟、当麻陽太本人だと判明します。飛行機事故で両親を失った際、SPECの発現によって生還し、地居聖に記憶を書き換えられたのです。

ニノマエを演じた神木隆之介は、2歳から子役として活動してきた実力派で、映画「るろうに剣心」シリーズなどに出演しました。2016年の話題をさらった、アニメ映画『君の名は。』では立花瀧を演じており、声優としても高い評価を得ています。

サトリ/真野恵里菜

ドラマ「スペック」に出演してブレイク!人の心を読む女占い師

ロリータファッションが特徴のサトリは、新宿で活動する売れっ子女占い師。夜12時には必ず閉店してしまうため、「新宿のシンデレラ」とも呼ばれていました。 人の心を読むスペックホルダーで、一度に複数人の読心を行うことも可能です。

バックにいる海外組織の命令で、未詳から未来予知のスペックホルダー、冷泉俊明の奪取を実行。保護施設を出て、再び占い師として活動していましたが、襲撃され刺殺体で発見されました。

サトリを演じたのは、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の"やっさん"こと、主人公の親友・田中安恵役で話題になった真野恵里菜です。「ハロー!プロジェクト」所属のソロ歌手としてデビューし、卒業後は本格的に女優として活動しています。

野々村光太郎(ののむらこうたろう)/竜雷太

歴代主人公に大きな影響を与え、「SPEC」サーガを繋ぐキーマン

野々村光太郎は、元は“ケイゾク”こと捜査一課弐係の係長。定年後、嘱託として未詳の係長に就任しました。弐係時代から相も変わらず、雅という名の女性たちと結婚、不倫を繰り返しています。

「結 漸ノ篇」にて、敵国のスパイだった宮野珠紀(三浦貴大)に射殺され、命を落としました。 「零」では弐係時代の部下・柴田が未詳の設立者で、彼女が野々村を係長に任命したと判明。続編「SICK’S」には弟の光次郎が登場するなど、作品間を繋ぐ重要人物です。

野々村係長を演じたのは、『太陽にほえろ!』(1972年)やNHK連続テレビ小説『てっぱん』(2010年)をはじめ、数々の代表作を持つベテラン俳優・竜雷太です。

志村美鈴(しむら みれい)/福田沙紀

自らのSPECによって破滅の道を進むサイコメトリー能力者

SIT「甲」チームの新人隊員で、瀬文の部下だった志村優作の妹・志村美玲。地居聖が講師を務める進学塾「藻合塾」で清掃のアルバイトをしています。植物状態の兄の頭に触れた際、触れた人や物に関連する映像を見ることが可能なSPECが発現し、「サイコメトリー」能力を手にしました。

自らのSPECに翻ろうされていき、最期はニノマエに離反したため殺害されます。書き換えられた世界では、どういう経緯なのか、地居と恋人関係になりました。

志村美鈴を演じたのは、2004年にドラマ『3年B組金八先生』の麻田玲子役で女優デビューし、ドラマ『ライフ』(2007年)で注目を浴びた福田沙紀。舞台やミュージカルでも活躍するほか、タレント、歌手としての顔も持つマルチ女優です。

地居聖(ちいさとし)/城田優

当麻の元カレは人の記憶を書き換えるスペックホルダー!?

地居聖は東京大学理学部に通う大学院生で、当麻が大学時代に交際していた元カレ。

人間の記憶を書き換えるSPECを持っており、連続ドラマ版における黒幕でした。 ラストで当麻、瀬文らを殺そうとするも、当麻が呼び出したニノマエの能力者により、自身が撃った銃弾を全身に浴びて死亡。実は公安零課のトップ・津田助広のパブリック・ドメイン(複数存在)の一人でもあり、SPECが発現したことで、その地位から逃れた経緯があります。

地居聖を演じた城田優は、2003年にミュージカル『美少女戦士セーラームーン』で俳優デビューし、舞台をメインに活躍するイケメン俳優です。2011年には「U」名義でCDデビュー、ミュージカルでは演出を手掛けることもあるなど、多才っぷりを発揮しています。

海野亮太(うんのりょうた)/安田顕

医者としての誇りを持つマッドサイエンティスト

東京中央警察病院に勤める医師で、志村優作の主治医。正体は“病”を処方するSPECの持ち主で、公安捜査官たちを死に追いやってきました。

それらは自身の家族を守るためでしたが、最期は公安零課によってなぶり殺しに遭い、自らに「心臓麻痺」を処方して死亡するのです。 過去のトラウマから、難病を処方しては治療するマッドサイエンティストの顔を持つ一方で、医学の発展を心から願う真の医者でもありました。

海野亮太を演じたのは、大泉洋、戸次重幸ら北海道出身の俳優と共に演劇ユニット「TEAM-NACS」を結成し、今や全国区となった安田顕。どちらかと言えば遅咲きですが、「下町ロケット」シリーズ、朝ドラ『なつぞら』(2019年)など話題作に次々と出演しています。

冷泉俊明(れいせんとしあき)/田中哲司

津田助広とも親交を深めた(?)謎すぎる占い師

冷泉俊明は年齢不詳の占い師で、屋敷「冷泉洞」の主。幅広く応用できる予知能力を持ち、政界や財界からも重用されていたようです。

恐喝容疑で逮捕され津田の監視下に置かれ、取引によって自由の身となった後、公安零課に殺害されました。

占う際にレモンをかじり呪文を唱えるのが特徴で、呪文の「ラミパス ラミパス ルルルルル……」などは、『ひみつのアッコちゃん』が元ネタでした。 謎の占い師を演じたのは、名バイプレイヤーとして活躍するベテラン・田中哲司です。強面の悪役俳優としてもおなじみで、映画『アウトレイジ ビヨンド』(2012年)、朝ドラ『まんぷく』(2018年)などでは悪役を演じました。

セカイ/向井理

新人類たちの世界の再生を目指す白ずくめの青年

前身白ずくめで、同じく白い女(大島優子)と行動を共にする謎の青年・セカイ。自らを「世界」と称し、現人類の滅亡を企む「先人類」の一人です。

ニノマエ同様に時を止める能力のほか、手をかざした人や物を消すことができ、「破壊神」と呼ばれるSPECを持っています。 「結 爻ノ篇」の最終決戦にて、当麻の右腕に宿るソロモンの鍵の力で彼女の肉体に封じられ、道連れにされる形で冥界へと落ちました。

セカイを演じたのは、朝ドラ『ゲゲゲの女房』(2010年)、大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』(2011年)などの代表作を持つ向井理。初登場の「天」ではシークレット扱いになっており、「結」のキャスト発表時にキャラクター、キャスト名が明かされました。

「SPEC」のトリビアを紹介

当麻の大好物は餃子!行きつけの店のロケ地は?

非常に頭を使う当麻は燃費が悪く、好物の餃子10人前をペロリと平らげてしまう大食漢で、実はニンニク臭いのだとか……。そんな彼女の行きつけが、名古屋出身の親父が経営する「中部日本餃子のCBC」であり、店名は名古屋の中部日本放送(CBC)に由来します。 メニューは名古屋色が強く、「大名古屋茹で味噌餃子」や「大名古屋焼き味噌餃子」といった、名古屋の味噌文化が反映されていました。 また、「茹で味噌餃子」と「焼き味噌餃子」は、中華料理チェーン「大阪王将・よってこや」とのコラボ企画が実現!「中部日本餃子のCBC餃子ロボ親父特製焼き餃子」と「焼き餃子丼」は映画「結」のタイアップ企画として、サークルKサンクスで期間限定で販売されました。

「中部日本餃子のCBC」のロケ地は中華料理店「中華麺舗 虎」

中部日本餃子のCBCの撮影に使用されたのは、羽根付き餃子が名物の街、東京都大和田区蒲田に近い、武蔵新田駅付近の中華料理店「中華麺舗 虎」でした。 当麻の注文パターンは、茹で餃子と焼き餃子をウスターソースとマスタードに絡めて食べ、「茹で5、焼き5、ニンニク増量」を追加するのがお馴染み!ちなみに餃子の食べ方は、名古屋出身の堤監督が母親のレシピをもとに考案したのだそうです。 また、虎には「SPEC」のポスターや、堤監督のサインなどが飾られていました。聖地巡礼に訪れたファンは、当麻の注文パターンを真似て作品に思いを馳せたようです。

前作『ケイゾク』ファンも楽しめるキャスティングがにくい

『ケイゾク』に登場したキャラは野々村光太郎だけではありません。野々村の部下で、弐係の係員だった近藤昭男を演じる徳井優も同役で出演しました。近藤は弐係の係長に出世しており、第4話で未詳係を訪ねてくるシーンに登場します。 他にも細かい部分で『ケイゾク』との繋がりがあり、前作からのファンは一度で二度おいしい、にくい演出に懐かしさを感じていました。

登場人物・キャストを復習して「SPEC」サーガの結末を見届けよう!

今回は「SPEC」の登場人物・キャストを、トリビアを交えて紹介しました。 「SICK'S 恕乃抄」にて「SPEC」サーガは完結ですが、一部の設定や登場人物・キャストは、『ケイゾク』から繋がっているパターンが多いです。堤幸彦監督らしい小ネタやトリビアも豊富なので、観返す時は復習してからの方がより世界観を堪能できるかもしれません!