2018年1月17日更新

高い海外評価、耳に残る歌。『明日のナージャ』を大人になったあなたに今見て欲しい。

2003年から1年間放送されていたアニメ『明日のナージャ』。放送前の『おジャ魔女どれみ』シリーズや、放送後の『プリキュア』シリーズの間でなかなか注目されにくい作品ですが、子供だけではなく、大人も楽しめる要素が散りばめられています。この記事ではその魅力をご紹介していきます。

伝説の少女向けアニメ『明日のナージャ』を知ってる?

『明日のナージャ』は、2003年から2004年にかけて、テレビ朝日系列で放送されたTVアニメです。 1999年から2003年まで続いた『おジャ魔女どれみ』シリーズとはガラッと雰囲気が変わり、20世紀初頭のヨーロッパを舞台として、主人公ナージャの母親探しの旅を描いた作品。ナージャの恋愛模様や、ヨーロッパを巡る旅など、大人になった今だから気づける魅力も少なくありません。 本記事ではそんな『明日のナージャ』の魅力について解説していきます!

孤児院育ちの少女が母親を探す旅に出る!『明日のナージャ』のあらすじ

主人公ナージャは、ロンドン近くの孤児院で育っていました。13歳の誕生日が近くなった頃、死去したと聞いていた母が生きていたことを知り、孤児院を飛び出します。 旅芸人のダンデライオン一座と出会い、踊り子として一座に加わったナージャは、ハーコート侯爵家の令息、フランシスやナージャのブローチを狙う探偵、ロッソ・ビアンコ、世間を騒がす怪盗黒バラなど、数々の人物と出会います。 果たしてナージャは母親に再開することはできるのでしょうか?

個性豊かな登場人物と声優たち

負けない主人公、ナージャ・アップルフィールド(cv:小清水亜美)

主人公であるナージャは、金髪碧眼で12歳の少女です。歌とダンスが大好きなナージャは、母を探すためにダンデライオン一座に加わり、長い旅を続けます。ピュアで優しい心の持ち主であることから、旅先で出会う男性たちがメロメロになってしまうことも少なくありません。 ナージャを演じる小清水亜美は、『明日のナージャ』で声優デビューを果たしました。可愛くも芯のある声の持ち主であり、ナージャのキャラクターにマッチしていました。

「星の瞳のナイト」、フランシス・ハーコート(cv:斎賀みつき)

貴族であるハーコート侯爵家の令息、フランシス。ナージャが「星の瞳のナイト」と呼んでしまうほどの美少年であり、貴族でありながら奉仕活動を続けています。 ナージャに思いを告げられますが、その思いが向いているのは双子の兄であるキースであることに気づき、キースの身代わりに怪盗黒バラとして捕らえられてしまいます。

ミステリアスな青年、キース・ハーコート/怪盗黒バラ(cv:斎賀みつき)

ナージャが憧れるフランシス・ハーコートの双子の兄、キース。表向きは死んだことになっていますが、腐敗した貴族や商人から金を盗んで貧しい人々に分配していました。長く正体を明かさなかったことによりフランシスに心を寄せるナージャを悩ませることになりますが、幾度となくナージャを助けていきます。 キースを演じている斎賀みつきは、『海月姫』の鯉淵蔵之介や『プリパラ』シリーズの紫京院ひびきなど、女性とは思えないほどの低い声を活かした2枚目の男性を演じることが多い声優です。怪盗黒バラというミステリアスな役柄を斎賀が演じることで、その魅力は最大限に引き出されたのではないでしょうか。

ナージャとよく似た幼馴染、ローズマリー(cv:宍戸留美)

ナージャと同じ孤児院で育った、ナージャとよく似た容姿の女の子がローズマリーです。幼い頃からプリンセスになることを夢見ていたローズマリーは、ナージャが自分の憧れそのものであることを知り、道を踏み外していきます。 ナージャの叔父、ヘルマンと組んでナージャにとってかわろうとするローズマリーでしたが、ヘルマンの計画は打ち破られ、自身が偽物であることも発覚してしまいます……。 ローズマリーを演じている宍戸留美はアイドルとしてデビューしましたが、アニメ『ご近所物語』や、『おジャ魔女どれみ』シリーズで声優としても活動しており、ローズマリーの複雑なキャラクターを見事に演じています。

日本よりも評価されているかも!?海外での評価

『明日のナージャ』は、海外でも放送されており、2009年度にJASRAC国際賞を得ています。この賞は海外からの分配金額が最も多かった作品に与えられるものであり、その評価が高いことが分かります。 また日本のアニメでは珍しく、フランスで土日のゴールデンタイムに放送されるなど、様々な国で放送されました。 母親を探して旅に出る主人公を描いた『母をたずねて三千里』などを始め、まるで海外の童話のような世界観・ストーリーを持っていることや、ナージャの旅の中でヨーロッパの風景・音楽などがとても丁寧に描かれていることもその一因となっているのではないでしょうか。

『明日のナージャ』を彩る歌と音楽

作中の音楽は『おジャ魔女どれみ』シリーズに引き続き、作曲家の奥慶一が担当しました。 20世紀初頭のヨーロッパをイメージして作られた曲の総数は約90曲におよび、ダンデライオン一座でナージャが踊る場面や、貴族たちの舞踏会、色々な国を巡る旅など、様々なシーンに合わせた曲が『明日のナージャ』の世界をより魅力的に表現しています。 また本田美奈子がエモーショナルに歌い上げたオープニングテーマ「ナージャ!!」や、キュートな衣装に次々に着替えるナージャが愛らしいエンディングテーマ「けせら・せら」な主題歌も魅力の一つ。 子供向けアニメにもかかわらず重いテーマを描き大人からの指示も獲得した名作『明日のナージャ』。ぜひ、一度観てみてはいかがでしょうか?