映画のバース化がとにかく止まらない!今後映画ユニバースはどこまで広がるのか?
とどまることを知らない映画のバース化!
近年の映画作品のトレンド、「シェアード・ユニバース」。その定義をご存知ですか? 単なるシリーズものとは違い、同じ世界観を描きながらも、それぞれが独立した作品群のことです。また、1人ではなく複数の作家が手掛けたものが「ユニバース」系と定義されるため、J.K.ローリング一人が生み出す「ハリー・ポッター」シリーズは「ユニバース」とは言えないのだそう。 今回は、ますますパワーアップする映画ユニバース作品について紹介します!
映画ユニバースの先駆け「マーベル・シネマティック・ユニバース」
シェアード・ユニバースの火付け役となったのは、マーベル・スタジオによる「マーベル・シネマティック・ユニバース」、略称MCUです。その名はアメコミに興味がない人でも、1度は耳にしたことはあるはず。作品数も多く、シリーズ第1作目の『アイアンマン』(2008)に始まり、2018年1月時点では『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)まで、17作品が公開されています。 MCUの最大の特徴は、ドラマでも同じ世界観を共有しているところ。『アベンジャーズ』の「コールソン捜査官が登場する『エージェント・オブ・シールド』や、Netflix配信の『デアデビル』など、作品数は増え続けています。 2018年には『ブラックパンサー (原題)』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アントマン&ワスプ (原題)』の3作品が公開され、今後も『キャプテン・マーベル (原題)』や『アベンジャーズ4 (仮題)』などが控えています。さらに広がってゆくMCUの展開が楽しみです。
MCUの対抗馬、「DCエクステンデッド・ユニバース」
スーパーマンやバットマンが登場するのは、ワーナー・ブラザースによる「DCエクステンデッド・ユニバース」通称DCEUです。こちらはMCUとは違い、キャラクター単独の作品を重ねる前に、早くも第2作目の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で2大ヒーローを激突させました。 評価が分かれた本作に続く『スーサイド・スクワット』も高評価を得たとは言えないこれまでのDC作品ですが、2017年に公開された『ワンダーウーマン』の高評価で見事巻き返しを図りました! 今後は2018年12月に『アクアマン (原題)』が全米公開予定。『ワンダーウーマン』の続編や「サイボーグ」「シャザム」などのキャラクター個別の映画も決定しており、盛り返しに期待したいところです。
おなじみの怪獣たちが続々登場予定!「モンスターバース」
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— Kong: Skull Island (@kongskullisland) March 16, 2017
ワーナー・ブラザース配給によるゴジラやキングコングなどの怪獣モノのユニバースは、「モンスターバース」と呼ばれています。2014年に公開された、『GODZILLA ゴジラ』を皮切りに、第2作目である『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017)が公開されました。 今後は、モスラやラドン、キングギドラが登場するシリーズ第3弾の『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ (原題)』(2019年公開予定)、ゴジラとキングコングの対決が描かれるシリーズ第4弾の『ゴジラ vs. コング (原題)』(2020年公開予定)が控えています。
ユニバーサルの「ダーク・ユニバース」存続の危機!?
Witness the beginning of a #DarkUniverse. pic.twitter.com/8g9eIbQfGa
— #DarkUniverse (@darkuniverse) May 22, 2017
ユニバーサル・スタジオによる、古典ホラーのリブート作品群のシリーズは「ダーク・ユニバース」です。ジョニー・デップやラッセル・クロウといったビッグネームを主役に据えての、古典モンスター作品のリブートが企画されていました。透明人間やドラキュラ、フランケンシュタインや半魚人などの製作が決定しており、モンスター同志の共演や、スピンオフ作品なども見据えていたようです。 ところが、蓋を開けてみるとシリーズ第1作目の『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(2017)の評価や興行成績が振るわず……。この結果を受けて、次作の『フランケンシュタインの花嫁』の製作は無期延期となったようです。日陰者のモンスターたちが主役なだけに、企画されていた作品たちは日の目を見ないのでしょうか。
今後も映画ユニバースから目が離せない!
1つの作品がヒットしてファンの心を掴むと、続く作品群も人気を博すことが多いユニバース作品。作家や監督が複数で製作に携わり、コンスタントに作品を提供し続けられるというメリットがあるため、今後もこの傾向は続くと見られています。 例えば、第3弾の企画が進む「ジョン・ウィック」シリーズでは、女殺し屋が主人公の『バレリーナ (原題)』、2018年1月に第2弾が公開された「キングスマン」シリーズはスピンオフが企画されています。 また、増々のユニバース拡大が予想される「スター・ウォーズ」では、「エピソード9」や若きハン・ソロを描いたスピンオフ作品の公開が決定しています。今後も、映画業界を席巻するであろうユニバース系の作品から目が離せません。