2017年7月6日更新

ゴジラにキングコング!モンスターバースのこれからが楽しみすぎる!

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『Godzilla ゴジラ』アート本

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ゴジラとキングコングが対決する?「モンスターバース」とは?

ついに、ゴジラとキングコングが直接対決する映画が製作されることになりました!「神」VS「キング」の戦い、どのようなストーリーになるのでしょうか?今からワクワクします。 「モンスターバース」とは、アメリカの製作会社「レジェンダリー・ピクチャーズ」が東宝と提携して展開していくメディアフランチャイズのことで、マーベルやDCコミックのクロスオーバー作品群のようなシェアード・ユニバースになるようです。つまり「モンスター・ユニバース」の略語ですね。
第1作目は2014年にすでに公開されているハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』です。第2作目となった作品は2017年公開の『キングコング 髑髏島の巨神』で、さらに2019年に『GODZILLA ゴジラ』続編、2020年にゴジラVSキングコング作品の製作が発表されています。

モンスターバース第1作はギャレス・エドワーズ版ゴジラ!

ギャレス・エドワーズ監督による、東宝の『ゴジラ』シリーズを原作としたリブート作品で、原案はデヴィッド・キャラハム、脚本をマックス・ボレンスタインが担当しました。『ゴジラVSキングコング』は未発表ですが、ボレンスタインは以降のモンスターバース作品すべてに脚本で参加しています。 主演はアーロン・テイラー=ジョンソンで主役のフォード・ブロディ大尉を演じています。またこの作品には芹沢猪四郎役で渡辺謙が出演していており、今後のモンスターバース作品には必ずその存在が登場すると思われる特別研究機関「モナーク」に所属する生物科学者として、ゴジラの動向を見守り核の脅威を語る役目を果たしています。 日本の原発事故跡地に棲息する巨大生物「ムートー」と人類との戦いを描いた作品で、雌雄2体のムートーがサンフランシスコでゴジラと対決する様子は驚愕の大迫力シーンとなっています。この3体に対して果たしてアメリカ軍が核兵器を使用するか否かが、また手に汗握る展開です!

キングコングと戦争映画がミックスした新たな怪獣映画

モンスターバース作品第2弾として2017年に公開された『キングコング 髑髏島の巨神』は、キングコングの起源を描いた『キングコング』シリーズのリブート作品です。監督はジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督、原案はジョン・ゲイティンズで、ダン・ギルロイが原案・脚本両方を手がけています。 主演は元特殊空挺部隊隊員のジェームズ・コンラッドを演じたトム・ヒドルストンで、ヒロインとして戦場カメラマンのメイソン・ウィーバー役でブリー・ラーソンが出演しています。冒頭に日本兵グンペイ・イカリ役で日本人アーティストMIYAVIが登場します。 前半は『地獄の黙示録』をイメージしたベトナム戦争映画、後半は数々の巨大生物たちが襲いかかるモンスター映画という展開であり、舞台となる未知の島でその生態系の頂点に立っているのがキングコングです。 明らかにモンスターバース作品として意識して作られており、ゴジラと対決する際に対等になるようなサイズでコングの体長などが決められた言われています。

『GODZILLA ゴジラ』続編は『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ(原題)』に決定!

『GODZILLA ゴジラ』のヒットを受けて続編の企画はすぐに上がっていたようで、ギャレス・エドワーズ監督も乗り気でメカゴジラを登場させる構想を抱いていたようです。2014年のサンディエゴ・コミコン・インターナショナルでは、レジェンダリー・ピクチャーズは東宝との提携を明かし、ゴジラ続編にモスラやキングギドラ、ラドンなどほかの怪獣たちも登場することを発表しています。 当初ゴジラ続編は2018年公開予定でしたが、2016年に2019年に変更したことが発表されました。また続編でも監督を務めると思われていたギャレス・エドワーズ監督が降板し、後任には『X-MEN:アポカリプス』の原案を手がけたマイケル・ドハティが脚本と監督を兼任することが決定しています。 2016年12月には正式タイトルが『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ(原題)』に決定し、2017年に入ると主演や撮影時期も発表されました。Netflixオリジナルドラマとして大ヒットした『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で天才子役としてブレイクしたミリ・ボビー・ブラウンが主演に抜擢され、その両親役にカイル・チャンドラーとヴェラ・ファーミガが出演することが決まったようです。 撮影はアメリカのジョージア州アトランタで、2017年6月19日から開始されるとのことです。

モンスターバース4作目『ゴジラVSキングコング(原題)』の製作も正式発表

モンスターバース作品第4弾『ゴジラVSキングコング(原題)』は現在企画中で、2017年4月末現在でわかっているのはアメリカの公開日が2020年3月29日であるということ。レジェンダリー・ピクチャーズはこの作品のために脚本家チームを集めて、ストーリーを練っている段階のようです。 この作品製作の正式発表が行われたのは2016年5月で、2020年に予定通り公開されれば、1962年東宝製作の『キングコング対ゴジラ』以来58年ぶりとなるゴジラとキングコングの共演ということになります。

レジェンダリー・ピクチャーズが製作を手がける「モンスターバース」構想

2017年1月に、レジェンダリー・ピクチャーズのCEOだったトーマス・タルが退任することが発表され、「モンスターバース」構想の生みの親ともいえるプロデューサーの動向に注目が集まりました。幸い引き続きプロデューサーとして今後のシリーズにも携わっていくことも発表され、その際モンスター映画のシリーズが「モンスターバース」ということも公表されました。 実はその前年、レジェンダリー・ピクチャーズは中国の企業「大連万達グループ」に35億ドルで買収され、トーマス・タル退任劇も、どうやら大連万達グループとの軋轢が原因と噂されています。またその前年の2015年には『キングコング 髑髏島の巨神』をユニバーサル・スタジオではなく、ワーナー・ブラザーズとの共同製作を発表し、この時に初めてゴジラとキングコングが共演する可能性が浮上しました。 こうしてレジェンダリー・ピクチャーズによるモンスターバース構想は、2014年の『GODZILLA ゴジラ』から始まり、2017年の『キングコング 髑髏島の巨神』でモナークとつながり、2019年の『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ(原題)』でモスラやキングギドラなども登場、2020年の『ゴジラVSキングコング(原題)』でついにゴジラとキングコングが対決することになるという大筋が固まっていくことになりました。

東宝との提携で新たに生まれるシネマティック・ユニバース

ゴジラとキングコングの共演のそもそもの始まりは、1962年に東宝が製作した『キングコング対ゴジラ』がオリジナルとなります。この作品は東宝の『ゴジラ』シリーズ第3作目にあたり、初のカラー作品であり、そしてシリーズ中でも歴代最高の観客動員数を記録しています。 アメリカのRKO社と「キングコング」キャラクター使用のライセンス契約を結んで、7年ぶりにゴジラをスクリーンに復活させ、後に続く「怪獣対決」映画がヒットする構造を創り出した最初の作品といえます。キングコングが女性をさらって国会議事堂によじ登るなど、本家『キングコング』をイメージしたシーンも登場しています。 そして今度はレジェンダリー・ピクチャーズと東宝が提携を結んで、『ゴジラ』シリーズの怪獣たちがモンスターバースに登場することになりました。提携期間にもよりますが、東宝との協力のもとに、これからどのようにモンスターバースの世界観が発展していくのかが楽しみです!

モスラ、キングギドラ、ラドンも登場!?

『三大怪獣 地球最大の決戦』
『キングコング対ゴジラ』の次作は1964年の『モスラ対ゴジラ』であり、同年の次作『三大怪獣 地球最大の決戦』では初の敵役怪獣としてキングギドラが登場しています。また1956年に東宝で製作された怪獣映画『空の大怪獣ラドン』で登場したラドンも、三大怪獣の1匹として再登場しています。 こうした東宝の怪獣映画シリーズに登場しているモスラ、キングギドラ、ラドンがゴジラとともに『キングコング 髑髏島の巨神』のラストで壁画の絵として描かれているシーンが登場しており、これが次回作『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ(原題)』につながっていくようです。 これらの怪獣たちは東宝が製作した『ゴジラ』シリーズに登場した順番でモンスターバースにも現れているようで、とするとそれ以降に登場するエビラや怪鳥大コンドル、ゴジラの息子ミニラなどが今後のモンスターバースでも扱われる可能性もあるのでしょうか。あるいは1968年の東宝映画『怪獣総進撃』のように、それまでの怪獣たちが総出演するということもあり得るかもしれません。

コミックにも広がるモンスターバース!

『ゴジラ:アウェイクニング〈覚醒〉』
2014年には、モンスターバース作品の脚本を手がけてきているマックス・ボレンスタイン原案でコミック化された『ゴジラ:アウェイクニング〈覚醒〉』が刊行されています。作画はエリック・バトル、アイブル・ギシェー、アラン・クア、リー・ローリッジで、カバー絵をアーサー・アダムスが描いています。 これは2014年のモンスターバース第1作目『GODZILLA ゴジラ』とタイアップしたレジェンダリー・ピクチャーズ公式本で、そのプロローグを描いたコミックとして映画公開より先にリリースされました。ゴジラが何者でどこから来たのか、そしてムートーの正体や謎の特務機関モナークについて描いています。 また2017年9月にも『キングコング 髑髏島の巨神』のタイアップ・コミックが発売される予定で、タイトルは『スカル・アイランド:バース・オブ・コング(原題)』、原案はアーヴィッド・ネルソン、作画はジッドが担当することが決まっています。『ゴジラ:アウェイクニング〈覚醒〉』同様、キングコングの誕生についてのプロローグが描かれるようです。