2018年3月15日更新

『モンスターズ・ユニバーシティ』放送記念!「モンスターズ・インク」シリーズの魅力的なトリビア10選

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ピクサーの大人気シリーズ「モンスターズ・インク」シリーズの厳選トリビア!

子どもたちを怖がらせてエネルギーを確保しているモンスター・シティ。この街で怖がらせ屋としてエネルギー会社に勤めるサリーとマイクのコンビを主人公にした『モンスターズ・インク』は、2002年に日本でも公開され大ヒットしました。

その11年後続編として公開された『モンスターズ・ユニバーシティ』は、サリーとマイクの大学生活を描いた前日譚として製作されました。今回はこの2作品から、シリーズ鑑賞をより面白くしてくれるトリビアを紹介していきます。

1.『モンスターズ・インク』の特別予告編が存在!

『モンスターズ・インク』と同年に公開された『ハリー・ポッターと賢者の石』用に特別予告編が用意されていたそうです!それは、マイクとサリーがジェスチャーゲームをするという内容。 ダーティー・ハリーや『恋人たちの予感』のハリー(マイクの声優ビリー・クリスタルが演じた)など、ハリー違いで全然当てられないマイクが、サリーの去り際にやっと言い当てます。しかし最後にマイクの番になって、飽き飽きしているサリーがすぐに「スター・ウォーズ」と当ててしまうというオチも。 『モンスターズ・ユニバーシティ』公開前年に、ディズニーがルーカス・フィルムを獲得しているという予言めいた偶然にもビックリ!

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2. モンスターズ・ユニバーシティの銅像はラッキーアイテム?

『モンスターズ・ユニバーシティ』で、怖がらせ学部に入っていく生徒たちは必ず前に立っている銅像の足に触っていきますが、これはハーバード大学での慣習がモデル。ハーバード大学にある銅像は創設者ジョン・ハーバードで、銅像の足に触ると幸運が訪れるという言い伝えがあるそうです。 スタッフたちはモデルとしてさまざまな伝統ある大学をリサーチしに訪れたといいます。ハーバード大学はもちろん、マサチューセッツ工科大学やプリンストン大学、カリフォルニア大学バークレー校やスタンフォード大学も訪問。モンスターズ・ユニバーシティは伝統と格式ある名門校をモデルとして、怖がらせ屋を育成する権威ある大学の一つという設定だったのです。 学生たちに触られ続けた結果、銅像の左足の先はピッカピカ!『モンスターズ・ユニバーシティ』の銅像も同じようにしてある芸の細かさがすごいですね。ちなみに校内のモデルは、カリフォルニア大学バークレー校。ピクサー本社もとても近い距離にあります。

3. ピクサーゆかりの定番アイテムも登場!

ピクサー作品全てに登場する定番アイテムであるルクソー・ボール、ピザプラネットのトラック、「A113」という番号は、やはり『モンスターズ・インク』『モンスターズ・ユニバーシティ』にも登場しています。 ルクソー・ボールは、ピクサーの初作品に登場する『ルクソーJr.』に登場するボールです。ピザプラネットのトラックはピクサー初の長編CGアニメ『トイ・ストーリー』でお馴染み、「A113」とはピクサーの監督・スタッフたちが在籍したカリフォルニア芸術大学の教室番号だったそうです。

『モンスターズ・インク』では、ブーのおもちゃの中にルクソー・ボールがあります。ピザプラネットのトラックは、ランドールが追放された先にあるトレーラーハウスを引いています。 『モンスターズ・ユニバーシティ』でも、ボールは学生たちが授業で子どもの危険性を学ぶ場面で壁の上に描かれ、トラックはサリーとマイクがアーチーを追いかけるシーンに登場。「A113」はナイト教授が担当する教室の番号です。

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4. ブーの声優と本名は?

ブーの声をあてたのは、ピクサーのアニメーターであるロブ・ギブスの娘メアリー・ギブス。しかしメアリーはまだ当時2歳半と幼すぎて、落ち着いて録音することはできず、スタッフがマイクを持ってメアリーの声を拾ったそうです。 劇中にもちゃんとメアリーという名前が出てきています。ブーが描いた絵の隅に「Mary」と名前が書いてあります。 サリーのことは「にゃんにゃん」と呼んでいる、たどたどしさが可愛らしいブーですが、なぜかマイクのことは「マイク・ワゾースキー」とフルネームでしっかり呼んでいます。初期の企画ではブーは6歳という設定だったそうですが、サリーに頼っているところを出したかったため、もっと幼くすることになったのだそうです。

5. サリーは怖がらせ屋じゃなかった?

企画の段階でのサリーは怖がらせ屋ではなくアシスタントで、茶色の毛をしたジョンソンという名のモンスターだったようです。どちらかというとマイクの役割のほうですね。また別の企画ではバリモアという名で、ランドール(この企画段階ではネッドという名前)のアシスタントでした。 さらに当初のデザインはサリーの足が触手だったとか!あの体で触手を持っていたら、かなりのインパクトがあります。どうしても触手に目がいってしまいそうだったため、結局2本足になったとのこと。実は最終デザインではメガネをかけていたようですが、これも目の表情を見せるため取ることになったようです。

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6. サリーの毛の本数は桁違い!

サリーの毛は、総本数232万413本!一本ずつ描かれていて、1カットを作るのに11〜12時間かかっていたというから驚きです。そんな努力があって、サリーのフサフサの毛は波打つように美しく完成されたのですね。

7. マイクの足は1本だった?

初期の企画段階ではマイクの足は1本で、腕もなかったようです。想像するとかなり怖そうなデザインですね。またサリー同様、別の企画ではマイクはネッド=ランドールのアシスタントとして考えられていたそうです。

8. なめくじおばさんロズの声優は誰?

『モンスターズ・インク』ではかなりのインパクトを残した、なめくじの管理人ロズ。実は『モンスターズ・ユニバーシティ』にも再登場しています。モンスター・シティの保健局CDAの職員であることが前作終盤で明らかになりましたが、続編でもCDA職員として描かれています。続編は逆の時系列で前日譚ですが、こんなところにも細い配慮がなされていたわけですね。

ところでロズの声優は誰だったのかご存知でしょうか?これが意外にも男性で、ピクサーで監督や脚本を手がけているボブ・ピーターソン。声優としてはロズのほかにも、脚本を務めた『ファインディング・ニモ』ではエイ先生役、そして監督・脚本を務めた『カールじいさんの空飛ぶ家』ではカールじいさんを慕うようになる犬のダグの声を担当しています。

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9. 1960年代を表現したモンスター・シティ

サリーとマイクが住むモンスター・シティは英語版では「Monstropolis(モンストロポリス)」で、「モンスターズ・ユニバーシティ」もこのモンスター・シティ郊外にあるという設定です。もともとは人間と共存していたモンスターたちが本土から追われて、次第に未知の土地にある島へ住み始めたという歴史があるとのこと。人間の住むエリアへは、クローゼットのドアから入るのが唯一の接点となったそうです。 当初モンスター・シティはもっと不気味な街並みにする予定で、ティム・バートンの『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のハロウィン・タウンのような世界観だったとか。しかしモンスターが子供を怖がらせるのはエネルギー源として必要なだけで、普段の生活は普通にするべきだと考えられたようです。 その結果、どこか昔懐かしい1960年代のレトロな建築の外観を取り入れることになったのだそうです。60年代のアメリカはエネルギー・ブームに沸いた時代。エネルギーの重要性を劇中で表現するため、モンスターに対する免疫がついてしまった子どもたちからエネルギーを得ることが難しくなった「エネルギー危機」をプロットに据えたともいいます。

10. レイ・ハリーハウゼンへのオマージュ

マイクの恋人セリアはモンスターズ・インクの受付嬢で、マイクはセリアにベタ惚れ。マイクはなかなか予約が取れないという有名な寿司屋「ハリーハウゼンズ」にサリーのツテで予約を取り、セリアをデートに誘います。 この「ハリーハウゼンズ」という名前は、特撮業界ではとても有名なアメリカの監督レイ・ハリーハウゼンから取られています。1953年製作のデビュー作『原始怪獣現わる』は、日本の特撮映画『ゴジラ』にも影響を与えたといいます。

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「モンスターズ・インク」で魅力的なモンスターたちにもう一度会いたい!

「モンスターズ・インク」シリーズのトリビア、いかがだったでしょうか?サリーやマイクの意外な設定やアニメーション現場の秘話、より深いモンスター・シティのトリビアなど、知ってから観るともっと作品を楽しむことができるかもしれません。 『トイ・ストーリー』や『カーズ』にも負けないくらい魅力ある人気シリーズだけに、今後また新作が発表されることに期待していきたいと思います!