2022年7月22日更新

『モンスターズ・インク』悪役ランドールの性格やトリビアを紹介!

このページにはプロモーションが含まれています

ピクサーによって、2003年には『モンスターズ・インク』が、2013年には『モンスターズ・ユニバーシティ』が生み出され、世界中で大ヒットしました。 そんな「モンスターズ・インク」シリーズの常連であり、シリーズのヴィランであるランドール。本記事では、悪役だけど、どこか憎めないランドールのプロフィール、トリビア、声優を紹介していきます。 ネタバレを含む所もあるのでご注意ください。

AD

ランドールのプロフィール

本名 ランドール・ボッグス
能力 体色を周囲の風景と同化する
登場作品 映画『モンスターズ・インク』 映画『モンスターズ・ユニバーシティ』 ゲーム『キングダムハーツ3』
声優 英語版:スティーヴ・ブシェミ 日本語版:青山穣

本作の舞台「モンスター・シティ」では、人間の子供の悲鳴をエネルギー源にしています。 ランドールや主人公のサリーは、人間界に侵入して悲鳴を採取する企業「モンスターズ株式会社」で働く、怖がらせ屋と呼ばれるエキスパート集団です。ランドールの業績はほぼ万年2位で、1位のサリーを蹴落とすことに執念を燃やしてきました。 怖がらせ屋は補佐役と常に2人1組で業務にあたるため、赤い3つ目のモンスター、ファンガスがランドールの相方として登場します。

ランドールの性格は?

ランドールは感情の起伏が激しく、陰湿かつ狡猾な性格。ライバル視するサリーはもちろん、相方のファンガスに対しても威圧的な態度が目立ちました。 彼の業績を上げるために手段を選ばない冷徹さが、本作で起こる大騒動へと繋がります。 しかし、『モンスターズ・ユニバーシティ』の描写から、以前は気弱で真面目な性格だったようです。自らの能力にコンプレックスを抱きつつも、純粋な向上心を持っていました。サリーやマイクに対しても気さくでしたが、選民思考が強い「ROR(ロアー・オメガ・ロアー)」に加入して以降、少しずつ悪い方向へ道を踏み外してしまいます。

『モンスターズ・インク』のランドールにまつわるトリビア

以降の見出しでは、ランドールにまつわるトリビアについて紹介していきます。他のピクサー映画との意外な繋がりもあるので、ぜひチェックしてください!

AD

①ランドールの追放先は『バグズ・ライフ』の世界!

サリーをねたんでいたランドールは、人間の子供ブーを連れてきてしまったサリーとマイクを陥れようと活画策します。しかし、ブーを守ろうとする2人にはかなわず、『モンスターズ・インク』の最後には人間の世界に追放され、退治されてしまうのでした。 実はこの家は『バグズ・ライフ』に登場した家であり、軒下には昆虫たちが集まっていました。

②地名?人名?ランドールの名前の由来

「ランドール」という言葉は、アメリカの地名であったり人名として使われたりと、様々な世界で活躍している「ランドール」がいますが、「モンスターズ・インク」の「ランドール」の名前の元になっているのは、ナイフを作ったW.D.ランドールではないか、という説があります。 W.D.ランドールは独特の方法でナイフを作っており、そのナイフは多数の博物館で永久展示されるほどのクオリティでした。ランドールナイフと呼ばれるそれはアメリカを代表するナイフとされており、抜身のナイフのようなランドールの性格と合致していることから、名前のモチーフとして使われたのではないか、という推測に繋がっています。

③『トイ・ストーリー』の部屋にランドールが!?

ランドールが自分の特技である、周囲の風景への同化を披露する際、青空に雲が浮かんでいる壁紙に同化するシーンがあります。実はこの壁紙が『トイ・ストーリー』の主人公、アンディの部屋の壁紙と一緒なのです。

AD

④『アルマゲドン』のオマージュ

『アルマゲドン』
© 1998 - Walt Disney Studios

サリーやランドール達、怖がらせ役のモンスターが作業場に入ってくる時に、ゲートが開き、スローモーションがかかります。 このシーンが『アルマゲドン』で宇宙飛行士達が最後に出動する時のシーンにそっくりなのです。思わず頭の中で「あの曲」が聞こえてきそうですね。

「モンスターズ・インク」シリーズのランドールの声優は誰?

英語版の声はクセが持ち味・スティーヴ・ブシェミが担当

消防士として働きながらコメディアンをしていた、という異色の俳優スティーヴ・ブシェミ。『アルマゲドン』や『スパイキッズ』、『ボス・ベイビー』など様々な作品に出演しています。 個性的な風貌と独特な演技力で、1986年に俳優として活動を始めてから途切れることなく映画・ドラマに出演しているスティーヴ。個性派の俳優として知られる彼は、悪役として個性の強いランドール役にはぴったりだったのではないでしょうか。

日本語版は渋さが持ち味・青山穣が担当

スティーヴ・ブシェミの吹き替えを担当することが多い青山穣がランドールでも吹き替えを担当しています。 俳優として活動していた青山でしたが、知人から声が独特であるとの助言を受け、声優としての仕事も始めました。助言は的確だったようで、2022年現在まで、様々な作品に出演しています。 声優としての活動に精力的なようで、洋画の吹き替えからTVアニメまで活動の幅が広く、少し低めの声で独特な存在感を放っています。代表作としては、『NARUTO』のサソリ役や、『黒執事Ⅱ』のアーサー・ランドル卿役など渋い役どころを務めてきました。 ランドールについて、彼は今まで受けた役の中で「癖のある役」として挙げており、「面白かった」と語っているそうです。

AD

「モンスターズ・インク」シリーズでの登場シーン

『モンスターズ・インク』

『モンスターズ・インク』では業績不振に追い詰められ、“子供を誘拐し、装置で悲鳴を搾取する”ウォーターヌース社長の違法行為に加担しています。 人間の少女ブーを拐ってきたところ、目を離した間にサリーとマイクが彼女を保護。エースをクビにせざるを得ない状況になったため、社長から激しい罵倒を受けることに……。最後はサリーを追い詰めるもブーの反撃に遭い、ドアの向こうの人間界へ追放されました。 そして、ランドールは子供の母親にワニが侵入したと勘違され、スコップで退治されてしまうのでした。

『モンスターズ・ユニバーシティ』

『モンスターズ・インク』の過去、サリーとマイクの大学時代を描く『モンスターズ・ユニバーシティ』にも、ランドールは登場します。 マイクのルームメイトだったランドールは、真面目な努力家で明るい性格でした。しかし、サリーやマイクと敵対するチーム「ROR」に入った頃から様子が変わってきます。コンプレックスだと感じていた自分の能力を活かせるようになったのはいいのですが、それは主に嫌がらせに使われるのでした。 怖がらせ大会では、サリーの咆哮で自身のシミュレーターが揺らされて、失敗してしまったことから、サリーをライバルとして認識するようになり、『モンスターズ・インク』まで続く因縁の始まりが描かれています。

AD

ランドールは「モンスターズ・インク」シリーズの憎めない悪役だった

シリーズ通じて誰かに利用され、最後はかわいそうな目に遭ってきたランドール。彼は学生時代にコンプレックスを拗らせたことから、一種の「闇堕ち」をしたとも言えます。悪役なのに憎みきれない設定が、随一の人気キャラクターになった理由かもしれません。 「モンスターズ・インク」シリーズを観る際は、ランドールの変化にも注目してくださいね!