『アイネクライネナハトムジーク』が実写映画化!あらすじ・キャスト【三浦春馬主演!伊坂幸太郎唯一の恋愛小説】

2018年7月20日更新

伊坂幸太郎が発表した唯一の恋愛小説『アイネクライネナハトムジーク』が実写映画化されることになりました。主演キャストは三浦春馬。そして新鋭・今泉力哉監督がメガホンをとります。今回はそんな『アイネクライネナハトムジーク』と伊坂・三浦・今泉の三者それぞれの魅力に迫ります!

『アイネクライネナハトムジーク』が実写映画化!

原作は伊坂幸太郎唯一の恋愛小説

アイネクライネナハトムジーク

2014年に発表された伊坂幸太郎の『アイネクライネナハトムジーク』。伊坂幸太郎といえば、サスペンスやミステリー物の小説を書くイメージが強くありますが、この『アイネクライネナハトムジーク』は彼の「初」にして「唯一」の恋愛小説だといいます。 そんな本作の実写化が発表されました。主演キャストは人気俳優・三浦春馬。監督は、新鋭・今泉力哉が務めます。 今回は小説『アイネクライネナハトムジーク』と原作者伊坂幸太郎、主演の三浦春馬、そして監督の今泉力哉それぞれの魅力について紹介します!

原作小説『アイネクライネナハトムジーク』とは?

小説『アイネクライネナハトムジーク』は2014年に発表された伊坂幸太郎の短編恋愛小説のオムニバスです。発表以来、文庫版も含め42万部以上の売り上げを誇るベストセラーとなりました。 タイトルの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(Eine kleine Nachtmusik)とは、ドイツ語で「小さな夜の音楽」を意味し、同名のモーツァルトのセレナーデ曲に由来します。セレナーデのことを日本語で「小夜曲」といいますが、モーツァルトのこの曲のことを「小夜曲」と呼ぶ場合もあるようです。 小説は「アイネクライネ」、「ライトヘビー」、「ドクメンタ」、「ルックスライク」、「メイクアップ」、「ナハトムジーク」の6話から成り、最初の「アイネクライネ」から登場する佐藤という男が中心人物となって展開されます。 各話に登場する人物には何かしらの伏線があり、最終話の「ナハトムジーク」ですべての話が繋がり、伏線も回収されるという緻密な構造になっています。

映画のあらすじ

賑やかな仙台駅前で街頭アンケートをしている佐藤。なかなかアンケートに答えてくれる人が見つからない中、珍しく立ち止まってくれたのは、リクルートスーツに身を包んだ同い年の女性でした...... 音符がひとつずつ集まって生み出される音楽のように、人と人とがつながることで編み出される、奇跡や愛についての物語。

映画『アイネクライネナハトムジーク』の主演キャストは三浦春馬

佐藤/三浦春馬

今回の映画で中心人物となるキャラクター・佐藤を演じるのは、三浦春馬です。 1990年茨城県に生まれた三浦春馬は、幼少期からアクターズスタジオつくば校に所属し子役として活動をスタート。2006年、テレビドラマ『14才の母』で主人公を演じた志田未来の恋人役を演じ、注目を集めました。 映画『恋空』で第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後、TBSの連続ドラマ『ブラッディ・マンデイ』、日本テレビ『サムライ・ハイスクール』で2クール続きで連続ドラマ主演を果たします。 2014年には、自ら企画を持ちかけたドラマ『僕のいた時間』で第51回ギャラクシー賞個人賞を受賞。映画やテレビで引っ張りだこでしたが、2017年には『キンキーブーツ』で第24回読売演劇大賞優秀男優賞と杉村春子賞を受賞するなど、舞台でも才能を開花させています。

三浦と4年ぶりの共演!多部未華子の出演が決定

本間紗季(ホンマ サキ):多部未華子

物語の冒頭で三浦春馬演じる主人公の佐藤と偶然出会う女性・本間紗季は、「シャンプーさん」という通称を持つキャラクターです。 演じるのは、多部未華子。三浦春馬とはこれまでに映画『君に届け』やテレビドラマ『僕のいた時間』などでたびたび共演し、何かと縁のある女優です。 今回、4年ぶりに共演するというこの二人がどういった演技を見せてくれるのか、注目です。

俳優として躍進中の原田泰造も出演!

藤間さん(フジマ):原田泰造

佐藤が勤めるマーケットリサーチ会社の先輩・藤間は、妻と娘に逃げられてしまう哀しい役どころ。 演じるのは、俳優としても活動するお笑いトリオ「ネプチューン」の原田泰造。2017年は「アウトレイジ」シリーズの完結編である「最終章」に出演。さらには伊吹有喜の小説を実写化した映画『ミッドナイトバス』で主演を務めあげるなど、俳優として一皮むけた年となりました。 本職である芸人らしいユーモアのセンスをどのように発揮するのかに期待したいですね。

サンドウィッチマンの二人も出演!

そして、なんと今回はお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおと富澤たけしの二人が出演することが明らかになりました。 二人は2009年に『銀色の雨』、2015年には『内村さまぁ〜ず THE MOVIE エンジェル』という二つの映画に出演。しかし、本作での二人の役柄は未だに明らかにされていません。一体どんな役を演じるのでしょうか? コントで磨いてきた演技力と、役どころに注目が集まります。

『アイネクライネナハトムジーク』その他の出演キャスト

『アイネクライネナハトムジーク』追加キャスト

多部未華子、原田泰造、サンドウィッチマンの他にも個性豊かな俳優陣の出演が決定となりました。

織田一真(オダ カズマ):矢本悠馬

佐藤の学生時代からの友人である織田一真は、独特な思考回路を持った変わり者です。 演じるのは、俳優の矢本悠馬。主演を務めた『ブスと野獣』などのテレビドラマや「ちはやふる」三部作、『君の膵臓をたべたい』などの話題となった映画に出演。今、大注目の若手俳優です。

織田由美(オダ ユミ):森絵梨佳

その一真の妻であり、学生時代クラスのマドンナだった由美は、自他共に認める美人。 演じるのは、森絵梨佳です。グラビアアイドルとしてもモデルとしても活動するいわゆる「モグラ女子」として知られている彼女は、2005年に『仮面ライダー響鬼』に出演し、ドラマデビュー。2016年には、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』にも出演しました。

織田美緒(オダ ミオ):恒松祐里

一真と由美の娘である高校生の美緒を演じるのは、恒松祐里です。 1998年生まれの彼女は子役時代から活動。テレビドラマ『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』や映画『散歩する侵略者』など、テレビや映画を問わずめまぐるしい活動を見せています。

美奈子(ミナコ):貫地谷しほり

由美の同級生である美容師の美奈子は、声しか知らない男に想いを寄せています。 美奈子を演じるのは貫地谷しほりです。中学生の時に芸能界デビューして以来、映画やドラマに引っ張りだこの彼女。2018年は、日本テレビ系のテレビドラマ『リピート〜運命を変える10か月〜』などに出演しています。

板橋香澄(イタバシ カスミ):MEGUMI

その美奈子が働く美容室の常連であり、何かと美奈子を気にかける香澄を演じるのは、タレントのMEGUMIです。 グラビアアイドルや歌手として活動を見せた彼女ですが、最近はバラエティタレントと並行してドラマや映画に出演。2017年には、広瀬アリス主演の映画『巫女っちゃけん。』に出演しています。

亜美子(アミコ):八木優希

美緒の親友・亜美子を演じるのは、若手女優の八木優希です。 2000年生まれの八木優希は、生後4ヶ月で『仮面ライダーアギト』の第4話に出演し芸能界入り。2008年の月9ドラマ『薔薇のない花屋』で香取慎吾演じる汐見の娘・雫を演じ子役として名を馳せました。朝ドラ『ひよっこ』では夏井優子役を演じています。

久留米マリ子(クルメ マリコ):濱田マリ

高校生である織田美緒と亜美子の同級生・和人の母親マリ子。 そんなマリ子を演じるのは、濱田マリです。モダンチョキチョキズのボーカルとして活動するなど、歌手として知られていましたが、近年はもっぱら女優として知られています。2018年は他にも、映画『3D彼女 リアルガール』や『恋は雨上がりのように』、『いぬやしき』などに出演します。

久留米和人(クルメ カズト)/萩原利久

久留米和人を演じるのは、新進の若手俳優・萩原利久。 テレビドラマ『あなたには帰る家がある』や『ちはやふる』、『帝一の國』、『あゝ、荒野』といった映画に出演しています。 そんな萩原が演じる久留米和人はマリ子の息子で、何かと同級生の美緒が気になっているようです。

小野学(オノ マナブ)/成田瑛基

日本人初のボクシングヘビー級チャンピオンである、「ウィンストン小野」こと小野学というキャラクターを演じるのは、成田瑛基。 成田瑛基は1989年生まれの俳優です。2007年に『パッチギ! LOVE&PEACE』でデビュー。主な出演作に、『カイジ2 人生奪回ゲーム』、『クローズEXPLODE』、『さらば あぶない刑事』といった映画や、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』といったドラマがあります。

斉藤さん/こだまたいち

仙台駅前で10年もの間、同じ曲を弾き語りする謎のミュージシャン・斉藤さんを演じるのは、フォークシンガーのこだまたいち。 ロックバンド「THE TOKYO」のメンバーでもあり、モデルや俳優としても活動しています。

新鋭・今泉力哉は“ダメ恋愛映画の旗手”

映画『アイネクライネナハトムジーク』の監督を務めるのは、今泉力哉です。 名古屋市立大学卒業後、2003年に解散したバンド・たまの元メンバーたちを追ったドキュメンタリー『たまの映画』で商業映画デビュー。 その後、モト冬樹生誕60周年記念映画『こっぴどい猫』や、専門学校ENBUゼミナール制作の恋愛群像劇『サッドティー』、レンらNU'ESTのメンバーが出演する『知らない、ふたり』などを監督。 乃木坂46メンバーのPVもいくつか手掛けており、2018年には元乃木坂46の深川麻衣主演の『パンとバスと2度目のハツコイ』が公開されました。 人間味あふれる人物造形と緻密な構成でダメな登場人物たちを描いた恋愛映画が多く、“ダメ恋愛映画の旗手”とも呼ばれています。 ちなみに、同い年の妻・かおりは普段は看護婦をして家計を支えていますが、映画の専門学校で学んでいたことがあり、2012年に監督した『聴こえてる、ふりをしただけ』で第62回ベルリン国際映画祭の子ども審査員特別賞を受賞しています。

『アイネクライネナハトムジーク』の原作者は伊坂幸太郎

原作者である小説家・伊坂幸太郎は言わずと知れたベストセラー作家です。 1971年に千葉県松戸市に生まれた伊坂は、大学卒業後、小説家を志して様々な文学賞に応募します。2000年、『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。2003年の『重力ピエロ』で初の直木賞候補にもなりました。 その他、第25回吉川英治文学新人賞を受賞した『アヒルと鴨のコインロッカー』、第21回山本周五郎賞を受賞した『ゴールデンスランバー』など、ミステリー小説・サスペンス文学の領域でベストセラーを連発。一躍人気作家になりました。 実写化された作品も多く、特に中村義洋監督は『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ゴールデンスランバー』など4作品を実写化しています。

執筆のきっかけは斉藤和義?

伊坂幸太郎の小説である『アイネクライネナハトムジーク』ですが、実はその誕生には、ミュージシャン・斉藤和義の存在が大きく関わっているのだといいます。 東北大学卒業後、小説を執筆しながらシステムエンジニアとして働いていた伊坂幸太郎は、斉藤和義の「幸福な朝食 退屈な夕食」を聴き、退職を決意。小説家一本で生きていくことにしたそうです。 その後、今度は斉藤が伊坂に「出会い」をテーマにした詞の創作を依頼。詩作は専門外ということで伊坂が執筆した小説が、本作の第一話「アイネクライネ」なのでした。

すると、斉藤はその「アイネクライネ」を読み、楽曲『ベリー ベリー ストロング 〜アイネクライネ〜』を制作。同曲のシングル化に際して初回限定盤特典として封入されたのが、「アイネクライネ」とその続編「ライトヘビー」でした。 以降、どんどん続編は増えてゆき、最終的にこの『アイネクライネナハトムジーク』としてまとめられました。ちなみに、「ライトヘビー」には、斉藤和義の楽曲を1回100円でパソコン再生する謎めいたキャラクターが登場します。 このように、小説家・伊坂幸太郎とミュージシャン・斉藤和義両氏の存在がなければ、本作は誕生しなかったといえるのです。

映画『アイネクライネナハトムジーク』の気になる公開日

伊坂幸太郎、三浦春馬、今泉力哉という才能ある三者が生み出す恋愛群像劇『アイネクライネナハトムジーク』。 2018年4月にクランクインする本作は、全編仙台でのロケを予定。同年冬に公開される予定となっております。