2018年4月12日更新

過去作から紐解く、マーク・ウェブ監督の多様な魅力!【『さよなら、僕のマンハッタン』が4月14日公開】

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マーク・ウェブ ゼータ
©Guillermo Proano/WENN.com

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多くの有名ミュージッシャンのビデオを手がけたマーク・ウェブ監督

『アメイジング・スパイダーマン』で華麗なアクション映画を手がけたと思えば、『gifted/ギフテッド』のような心温まるファミリードラマも手がけるマーク・ウェブ監督。 もともとはミュージックビデオの監督として、グリーン・デイやダニエル・パウター、マイリー・サイラス、ヒラリー・ダフなどの数多くの有名ミュージッシャンのミュージックビデオを手がけてきました。 今までにマーク・ウェブ監督の名前に聞き覚えがなくても、監督が手がけたミュージックビデオを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか? この記事では、そんなマーク・ウェブ監督の経歴や過去作を紐解きながら迫っていきます。

2つの大学で学んだ秀才

マーク・ウェブは1974年にアメリカインディアナ州に生まれました。大学で数学の教授をしていた父の仕事の関係上、1歳のときにウィスコンシン州に引っ越し、それ以降はそこで育ちます。 その後ニューヨーク大学、ウィスコンシン大学の両方で英語学を学び、そして1997年にミュージックビデオの監督としてデビューを果たします。 そして、ミュージックビデオ監督として数多くのミュージッシャンのビデオを手がけたのち、2009年に『(500)日のサマー』で長編映画監督としてのデビューを果たします。この作品は批評家から大絶賛を浴びて一気に映画監督として注目を浴びることになりました。 その後『アメージング・スパイダーマン』や『gifted/ギフテッド』などの話題作を次々と監督し、最新作は2017年にアメリカで公開され、日本でも2018年4月に公開される『さよなら、僕のマンハッタン』です。

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日本でも大ヒット!ダニエル・パウターの『Bad Day』

日本でも大ヒットしたカナダ出身の歌手ダニエル・パウターの『Bad Day』。アメリカの人気オーディション番組『アメリカンアイドル』のBGMに使われたことにより人気に火がつき、ビルボードで1位を獲得するなど、全世界で大人気となったソングです。 その『Bad Day』のビデオは、似たような境遇の男性と女性が駅のポスターにお互いの存在に気付かず落書きをし、そしてその2人が落書きしたようなシチュエーションで出会うという、心温まるラヴストーリー調に仕上げられています。 本ミュージックビデオはダニエル・パウターの歌い上げるメロディーとともに優しい気持ちにさせてくれるビデオになっており、気持ちが落ち込んだとき、スランプに陥っているときなどにこのミュージックビデオを見て励まされた人も多いのではないでしょうか?

子役時代から活躍ヒラリー・ダフの『Wake Up』

子役時代からテレビドラマ、映画で活躍し続けているヒラリー・ダフ。2002年にはアルバムを発売し歌手としての活動も始め、またファッションブランドを立ち上げるなど、様々な分野で活動中の彼女の人気シングル『Wake Up』。 このミュージックビデオはヒラリー・ダフが1人の若い女性として日常を楽しんでいる様子を撮った、彼女の魅力を最大限に味わうことのできるビデオに仕上がっています。

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プライベートもお騒がせなマイリー・サイラスの『Start All Over』

歌手としての実力は確かなものの、恋人との破局や復縁の繰り返し、また人種差別とも取られてしまう言動などで常にマスコミを騒がせているマイリー・サイラス。 彼女の人気ヒットシングル『Starts All Over』のミュージックビデオは、友だちと楽しい時間を過ごしているティーンエイジャーの日常を描いたようなビデオで、音楽とともにミュージックビデオもファンには人気の作品です。

グラミー賞受賞バンド、グリーン・デイの『21st Century Breakdown』

グラミー賞受賞の経験もあり2015年にはロックの殿堂入りを果たしたバンド、グリーン・デイ。2009年に発表された『21st Century Breakdown』は実映像とグラフィックを混ぜ合わせたとても印象的なビデオで、マーク・ウェヴ監督のセンスの良さを存分に味わうことのできる作品となっています。

初の長編映画監督作品『(500)日のサマー』

マーク・ウェブ監督の長編映画デビュー作である2009年公開の『(500)日のサマー』。脚本を担当したスコット・ノイスタッターが実際に体験したロマンスに基づいたラブストーリーで、サンダス映画祭で上映されました。 主人公は大学では建築を学んだものの、グリーティングカード会社で働く主人公トム。中年のおばさんに囲まれた職場環境や仕事内容にうんざりし、冴えない日々を送っていますが、そんな彼に転機が訪れます。というのも秘書として会社にやってきた女性サマーに一目惚れをし、一気に彼の生活が輝き始めるのです。 ところがサマーには友達以上の感情は無い旨を告げられてショックを受けるも、それでもそれを受け入れて友人関係を続けるトム。一緒に出かけたり、サマーの部屋に招かれたり、少しずつ関係が進展しているようなしていないような……。そんな若い男性の日常を描いた本作は批評家からも好評価を得る結果となりました。

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サム・ライミ監督の代理として抜擢『アメイジング・スパイダーマン』

当初サム・ライミが監督すると発表されていた『アメイジング・スパイダーマン』。しかしながらサム・ライミ監督が降板し、その代役としてマーク・ウェブ監督が抜擢された。その監督交代劇でも注目を集めましたが、さらには日本で先行公開されたことでも話題になった作品です。 本作はのちにスパーダーマンとなるピーター・パーカーの高校時代からの生活を描いており、ピーター役は若手ながらアカデミー賞ノミネート経験もあるアンドリュー・ガーフィールドが演じました。 また本作は3Dで撮影されており、またハリウッドののメジャー作品としてははじめてレッド・デジタル・カメラ社のEpicが使用されたことでも有名です。

『アメイジング・スパイダーマン』の続編『アメイジング・スパイダーマン2』

『アメイジング・スパイダーマン』の続編として2014年に公開された『アメイジング・スパイダーマン2』。こちらも引き続きマーク・ウェブが監督しました。 主人公ピーター・パーカーが様々な悪事と戦うスパイダーマンとして活躍しながら、父の失踪の理由を探し当てます。 本作では、前作からスパーダーマンの衣装やマスクが変更されており、よりコミックに近い印象になっており、アメコミファンを喜ばせました。 なお、本作は全米での興行収入は2億ドルほどでしたが、全世界では7億ドルの興行収入を上げ、続編の製作も検討されていました。 しかしながらマーベルスタジオが自社映画にスパイダーマンを登場させる権利を獲得したため、続編の製作は白紙となってしまいました。

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心温まるファミリードラマ『gifted/ギフテッド』

類い稀な才能(ギフテッド)を持って生まれた少女メアリーとその叔父フランク。才能に気付きながらも普通に暮らそうとする2人に様々な横やりが入り、平和な生活が崩れてしまいます。 しかし、紆余曲折を経て最後にはまた2人で平和に暮らすことができるようになるという、心温まるヒューマンドラマ『gifted/ギフテッド』。 興行収入的に好成績を残し、また批評家からも好評を得て、マーク・ウェブ監督の代表作とも言える作品になりました。 幼い姪のために奮闘する主人公フランクは、「アベンジャーズ」シリーズのキャプテン・アメリカ役でも知られるクリス・エヴァンスが演じました。

最新作『さよなら、僕のマンハッタン』

マーク・ウェブ監督の最新作『さよなら、僕のマンハッタン』。アメリカでは2017年に公開され、日本での公開は2018年4月14日です。 主人公は大学卒業をきっかけに親元離れ、ニューヨークで生活を始めたばかりのトーマス。同じアパートに住んでいる小説家の男性に人生のアドバイスを受けながら、新生活を謳歌しているところ、偶然父親とその愛人のデートを目撃してしまい、父を愛人から引き離そうと躍起になります。 しかし彼自身もその愛人の魅力にとりつかれてしまう、という少年から大人の男性に成長する過程が見事に描かれています。 主人公トムには今注目の集まるイギリス人俳優カラム・ターナーが演じるほか、父親役として「007」シリーズのジェームズ・ボンド役で知られるピアース・ブロスナンが登場しています。

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今後の活躍に注目が集まるマーク・ウェブ監督

様々な有名アーティストのミュージックビデオを手がけ、最近では長編映画の監督として活躍するマーク・ウェブ監督。『アメイジングスパイダーマン』のようなアクション映画から、『gifted/ギフテッド』のようなファミリードラマまで得意としており、今後ますますの期待が高まる、世界中から注目が集まる監督の1人といって過言ではないでしょう。