2017年11月30日更新

『アメイジング・スパイダーマン2』あらすじ・吹き替え・キャスト・ネタバレ解説

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『アメイジング・スパイダーマン2』

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『アメイジング・スパイダーマン2』を徹底解説!

アメコミヒーローのなかで、トップクラスの人気を誇るスパイダーマン。その証拠に、2017年8月現在までにスパイダーマンの映画は6本製作・公開されました。 ここではその5本目、2017年8月25日日本テレビ系列金曜ロードショーで放送が決定している『アメイジング・スパイダーマン2』を徹底解説します。 3部作が予定されていながら、3作目の製作を待たずにキャンセルとなってしまった「アメスパ」シリーズ。最後の作品となった本作のキャラクター、キャスト、主題歌などを再度チェックしてみましょう。 また、幻となってしまった『アメイジング・スパイダーマン3』で計画されていたことについても言及。

『アメイジング・スパイダーマン2』のあらすじ

スパイダーマンとしてニューヨークの平和を守るピーター・パーカー。 しかし恋人グウェンの父、ステイシー警部に娘を巻き込むなと言われていたことで、彼女との関係に悩んでいました。 そんななか、ピーターの幼なじみハリー・オズボーンが父ノーマンの臨終に付き沿うために帰国。ハリーは突然父の会社オズコープを継ぐことになったうえ、父の病気が遺伝性のものであることを告げられます。 一方、オズコープで働く電気技師マックス・ディロンは孤独な生活を送っていましたが、スパイダーマンに助けられたことから彼を親友と思い込むように。 作業中の事故でマックスは電気を操る超人エレクトロとなり、自分を覚えていなかったスパイダーマンを逆恨みして狙うようになります。 また、病気が発症したハリーはスパイダーマンの血で血清が作れると考えました。しかし、スパイダーマンに断られてしまい、オズコープで開発を中断している血清を使うことに。 血清のせいでグリーンゴブリンになってしまったハリーとエレクトロ、スパイダーマンは2人のヴィランを相手にすることになります。

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ピーター・パーカー/スパイダーマン(演:アンドリュー・ガーフィールド、声優:前野智昭)

前作『アメイジング・スパイダーマン』で、特殊なクモに噛まれて能力を手に入れた青年、ピーター・パーカー。科学が得意で、スパイダーマンのウェブシューターなどを自作・改良しています。 本作では高校を卒業し、スパイダーマンとしての活動に力を入れていますが、恋人のグウェンが巻き込まれるのを恐れて、別れるべきかどうか悩んでいました。 また、スパイダーマンとしては順調に犯罪者たちを捕まえられるようになり、ニューヨーク市民の間で人気も上がっていきます。戦闘中の軽妙なおしゃべりも人気の理由のひとつ。 それと同時に悪党からは恐れられ、憎まれる存在に。 しかし、ピーター・パーカーとしての普通の生活と、スパイダーマンとしてのヒーロー活動を両立させるのはなかなか困難のようで、彼はさまざまな問題にぶつかっていきます。

『アメイジング・スパイダーマン2』では、前作に引き続きアンドリュー・ガーフィールドがピーター/スパイダーマンを演じています。 前作では、当時26歳だったガーフィールドが高校生を演じることに懸念の声が上がりましたが、公開されるとその不安は払拭され、本作でも続投することになりました。 また、ガーフィールドはスパイダーマンを演じた初めてのイギリス出身の俳優です。

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ピーター・パーカー/スパイダーマンの声優は前野智昭

『アメイジング・スパイダーマン2』でピーター・パーカー/スパイダーマンの吹き替えを担当したのは、洋画吹替・アニメともに活躍している前野智昭です。 洋画吹き替えでは、この『アメイジング・スパイダーマン』シリーズをはじめ、『ハンガー・ゲーム』シリーズ(2013、2014)でサム・クラフリン演じるフィニック・オデイル役などを担当。 アニメでは『図書館戦争』(2008)の堂上篤役や『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズ(2015〜2016)のカミュ役、『弱虫ペダル』シリーズ(2013〜)の福富寿一役など、数多くの作品で活躍しています。

グウェン・ステイシー(演:エマ・ストーン、声優:本名陽子)

ピーターの高校の同級生で恋人のグウェン。前作で警官だった父を亡くしましたが、強く生きる意志の強い女性です。 亡き父がピーターに、彼のスパイダーマンとしての活動に彼女を巻き込むなと言ったことを知っていますが、それは自分が決めることだとピーターを説得します。 高校の卒業式では、卒業生総代としてスピーチをするほどの優秀な学生。科学の才能はピーター以上で、本作ではイギリスのオックスフォード大学への留学も決定しました。 また、オズコープの社員でもあり、本作のヴィランとなってしまうマックス・ディロンとも顔見知りでした。

グウェンを演じたエマ・ストーンは、2010年の『小悪魔はなぜモテる?!』でゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートし、若手女優として注目されるようになりました。 また、2011年には高評価を獲得しロングランとなった『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』にも出演しています。 2017年のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』では、アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。

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グウェンの吹き替えは本名陽子が担当

グウェン・ステイシーの吹き替えを担当したのは、アニメ『ふたりはプリキュア』(2004)の美墨なぎさ/キュアブラックなどで知られる本名陽子です。 本名は洋画の吹き替えも多く、『ピッチ・パーフェクト』シリーズ(2012、2015)のオーブリー役を担当。 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)では若き日のサッチャー、『シティ・オブ・ゴッド』(2002)ではアンジェリカなどさまざまな役をこなしています。

ハリー・オズボーン/グリーンゴブリン(演:デイン・デハーン、声優:石田彰)

ハリーはピーターの幼なじみであり、まだ幼い頃にヨーロッパの寄宿学校へと転入させられました。しかし、死を前にした父ノーマン・オズボーンによってニューヨークに呼び戻されます。 そこでハリーは、自分が父の会社オズコープの次期CEOになること、父の病気は遺伝性のもので、ハリーもいつか発症するであろうことを聞かされます。 突然重要なポジションを任されたことと、死の運命を宣告されたことでイラ立つハリー。会社の重役たちとも対立し、オズコープ幹部の間ではハリーを追い出す計画が進んでいきました。 病気が発症し死の恐怖に怯えるハリーは、スパイダーマンがオズコープで進めていた実験の成功例だと考え、彼に血を提供してもらおうとしますが、スパイダーマンはその安全性を疑問視し、断られてしまいます。 スパイダーマンに憎しみを抱くようになったハリーは、エレクトロと協力しようと彼の元へ向かいました。

ハリー・オズボーン/グリーンゴブリンを演じたデイン・デハーンは、数々のテレビシリーズにゲスト出演した後、2012年には映画『クロニクル』で主演を務めるほか、『欲望のバージニア』にも出演し、話題となりました。 2014年にはプラダの春夏コレクションのキャンペーンモデルにも起用されています。

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ハリー・オズボーン/グリーンゴブリンの吹き替えは石田彰が担当

ハリー・オズボーン/グリーンゴブリンの吹き替えを担当したのは『新世紀エヴァンゲリオン』(1996〜)の渚カヲル役で有名な石田彰です。 その他には、『スレイヤーズ』シリーズ(1996〜1997)のゼロス役や、『銀魂』(2006〜)の桂小太郎役、『夏目友人帳』(2008〜2017)の名取周一役など、数々の人気作品で主要なキャラクターを務めています。 洋画では、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)のトム・マールヴォロ・リドル役をはじめ、韓国映画『殺人の追憶』(2003)、『親切なクムジャさん』(2005)などの吹き替えでも存在感を示しています。

フェリシア(演:フェリシティ・ジョーンズ、声優:森夏姫)

フェリシティはオズコープの前社長、ノーマン・オズボーンの秘書を務めていた女性で、ハリーが新社長となってからも引き続き秘書として働くことになりました。 ノーマン・オズボーンの予定やプロジェクトのすべてを把握していた彼女は、ハリーからも信用され、彼の病気を治すことができるかもしれない血清がオズコープ内に保管されていることを教えます。 また、フェリシアは苗字さえ明かされていない謎の多いキャラクターです。

フェリシアを演じたフェリシティ・ジョーンズはイギリス出身の女優で、1998年にテレビシリーズ『ミルドレッドの魔女学校』でテレビデビュー。 その後、『今日、キミに会えたら』(2011)でサンダンス映画祭審査員特別賞をはじめ数々の賞を受賞しました。 2017年現在では『博士と彼女のセオリー』(2014)のジェーン・ワイルド・ホーキング役や『ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー』(2016)などでも知られています。

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フェリシアの吹き替え声優は森夏姫

フェリシアの声を担当した森夏姫は、アニメだけでなく、洋画や海外ドラマの吹き替えでも幅広く活躍している声優です。 アニメでは、『ハチミツとクローバー』(2005〜2006)の幸田教授役や、『おおきく振りかぶって』(2006、2010)の水谷きよえ役など、話題作にも出演。 洋画の吹き替えでは、『マリー・アントワネット』(2006)のヴィクトワール内親王役や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのネビュラ役などを担当しています。

マックス・ディロン/エレクトロ(演:ジェイミー・フォックス、声優:中村獅童)

オズコープの社員マックス・ディロンは、冴えない見た目とオタク的な性格から友達がおらず孤独な生活を送っていました。 ある日スパイダーマンに救われた彼は、スパイダーマンのいつもの軽口を真に受け、自分たちは親友だと思い込むように。 その後、送電システムを修理していた際に感電し、マックスは電気を操ることができるエレクトロになってしまいました。 その能力をコントロールできず、タイムズスクエアを破壊していまったエレクトロでしたが、そのことで注目されることに快感を覚えるようになり、自分を止めようとするスパイダーマンを逆恨みするようになってしまいます。 一旦はスパイダーマンに敗れ、レイブンクロフト収容所に送られたマエレクトロでしたが、ハリーの協力によって脱走し、ともにオズコープに乗り込みます。

マックス・ディロンを演じたのは、2004年に伝説的ソウルシンガー、レイ・チャールズの伝記映画『Ray/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を獲得したジェイミー・フォックスです。 その後も『ドリーム・ガールズ』(2006)や、『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)、『ANNIE/アニー』(2014)など多くの作品に出演し、高い評価を得ています。

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マックス・ディロン/エレクトロの声優はなんと中村獅童!

マックス・ディロン/エレクトロの声を担当しているのは、歌舞伎俳優の中村獅童です。 中村獅童は歌舞伎俳優としての活動のかたわら、大河ドラマをはじめとする時代劇やテレビドラマ、映画などに積極的に出演しています。 2002年の映画『ピンポン』で一般的にも認知されはじめ、その後も数多くの作品で印象的な役を演じてきました。 声優としての仕事は2017年現在までに、この『アメイジンク・スパイダーマン2』だけです。

アレクセイ・シツェビッチ/ライノ(演:ポール・ジアマッティ、声優:楠見尚己)

アレクセイ・シツェビッチは、映画冒頭でオズコープのトラックからプルトニウムを盗んだ元ロシアン・マフィアです。 逃走中スパイダーマンに捕まっただけでなく、ズボンを下ろされるなどの屈辱を受け、さらに怒りを募らせていました。 エレクトロとグリーンゴブリンがスパイダーマンにやぶれた後、刑務所に収容されていたシツェビッチは、レイブンクロフトからやってきた謎の男の協力で脱獄に成功します。 シツェビッチはスパイダーマンに復讐したいという強い意志から、謎の男にもらった巨大アーマーでライノとなり、スパイダーマンの前に立ちふさがりました。

アレクセイ・シツェビッチ/ライノを演じたのは『プライベート・ライアン』(1998)や『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(2001)など幅広い作品に出演しているポール・ジアマッティです。 声優としても活躍しており、『アントブリー』(2006)や『ターボ』(2013)、『リトルプリンス 星の王子さまと私』(2015)にも参加しています。

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アレクセイ・シツェビッチ/ライノの声優は楠見尚己

アレクセイ・シツェビッチ/ライノの吹き替えを担当したのは、楠見尚己です。 アニメよりも洋画の吹き替えの仕事が多い楠見は、キャリア初期から恰幅のいい中年男性を演じることが多い声優です。 『トランスフォーマー』シリーズでジョン・グッドマンが演じるハウンド役や、『ハリー・ポッター』シリーズのバーノン・ダーズリー役、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのドラッグス役など、やはり大柄な男性の役で活躍しています。

メイ・パーカー(演:サリー・フィールド、声優:一龍斎春水)

メイ・パーカーはピーターの伯母で、前作で亡くなった夫ベン・パーカーとともに両親を失ったピーターを我が子のように育ててきた人物です。 ピーターのことをなによりも大切に考えており、スパイダーマンとして秘密で活動していることで様子がおかしい彼のことを心配しています。 また、ピーターの両親の死の真相についてはなにも知らないと言っています。

メイおばさんを演じたサリー・フィールドは1960年代半ばからテレビ番組に出演しはじめたベテラン女優です。 1979年の『ノーマ・レイ』と1984年の『プレイス・イン・ザ・ハート』で2度のアカデミー賞主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しています。 2007年にはテレビシリーズ『ブラザーズ&シスターズ』(2006〜2011)で主人公一家の母ノラを演じ、エミー賞ドラマシリーズ部門主演女優賞を獲得しました。

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メイおばさんの声を担当したのはベテラン声優の一龍斎春水

メイおばさんの吹き替えを担当したのは講談師としても活躍しているベテラン声優、一龍斎春水です。 一龍斎のアニメ作品での代表作は、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの森雪や『シティハンター』シリーズの野上冴子などがあります。 洋画では、『キラー・エリート』(1975)のトミー役や『キューティー・ブロンド/ハッピーMAX』(2003)のヴィクトリア・ラッド下院議員などの吹き替えを担当しています。

主題歌はアリシア・キーズ feat. ケンドリック・ラマーの『イッツ・オン・アゲイン』

『アメイジング・スパイダーマン2』のクロージング曲は、シンガーのアリシア・キーズとラッパーのケンドリック・ラマーによる『イッツ・オン・アゲイン』です。 この曲は映画のために、キーズ、ラマー、サウンドトラックを手がけたハンス・ジマー、音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムスによって書き下ろされ、サウンドトラックのリードシングルとしてリリースされました。 つらいことがあってもヒーローとして何度も立ち上がり戦うのだ、という歌詞はスパイダーマンの状況にふさわしいものになっています。 監督のマーク・ウェブはこの曲について、アップビートでワクワクする感じがありながら不吉な予感もあり、映画のクロージングとして最適だったと語っています。

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挿入歌にフィリップ・フィリップスの『ゴーン、ゴーン、ゴーン』

『アメイジング・スパイダーマン2』の劇中では、シンガーソングライター、フィリップ・フィリップスによる『ゴーン、ゴーン、ゴーン』が流れます。 この曲の歌詞は、なんらかの理由で自分のもとを去ってしまった人を想い、その人のためならどんな手段もいとわず守りぬくという覚悟を歌っています。 ピーターが父の遺品から両親の死の謎を解き明かそうと、様々な情報をつなぎ合わせているシーンでこの曲が流れ、”去ってしまった”というのは”亡くなった”と解釈することができます。 そして、ピーターはその真相を突き止めるのを諦めてはいないのでしょう。 また、このシーンの最後には、グウェンとの写真の横に「君も失わなければいけないのか?」というメモが貼られ、グウェンを守り抜くという決意もうかがわせます。 『ゴーン、ゴーン、ゴーン』は、このシーンにぴったりなBGMとなっていますね。

サウンドトラックは映画音楽の巨匠らが手がけた名曲揃い!

本作のサウンドトラックは、映画音楽の巨匠ハンス・ジマーが手がけています。 シンセサイザーとオーケストラを併用した壮大で小気味よいメロディが特徴であるジマーが手がけた楽曲は、映画以外にも様々な場面でBGMとして使われることが多いことでも知られています。 『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの楽曲などは、テレビ番組などでも使用されることが多く、誰もがどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。 また、ファレル・ウィリアムス、ジョニー・マー(ザ・スミス)、マイケル・アインジガー(インキュバス)、ジャンキーXL、アンドリュー・カヴィンスキー、スティーブ・マッツァーロの6人で結成された”マグニフィセント・シックス”もプロデュースに加わっています。 ちなみに、”マグニフィセント・シックス”という名前は、スパイダーマンのコミックに登場するヴィラン軍団”シニスター・シックス”にちなんだものだとか。

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日本語吹き替え版テーマソングには中島美嘉&加藤ミリヤの『fighter』!

本作の日本語吹き替え版のテーマソングは、ともに人気シンガーである中島美嘉と加藤ミリヤがコラボレーションした『Fighter』です。 この曲は『アメイジング・スパイダーマン2』のジャパンプレミアで初披露されました。 このためにスペシャルユニットを組んだふたりが、共同で作詞したというこの曲は「孤独と戦う戦士」スパイダーマンをイメージし、映画の世界観にマッチした曲となるようロック調のものになっています。 また、この曲のリミックスバージョンは、2014年FIFAワールドカップ公式サウンドトラックの日本代表曲としても使用されました。

『アメイジング・スパイダーマン2』の感想・評価は?

『アメイジング・スパイダーマン2』は映画批評サイト、ロッテン・トマトによれば100%中52%フレッシュと、その評価は芳しくないものでした。 批評の多くは、要素が多すぎてストーリーが慌ただしく、すべてが中途半端になっているというものです。 「アメスパ2」では、ピーター・パーカー/スパイダーマンは2人のヴィランと戦いながら、グウェンとの関係に悩み、スパイダーマンとしての重圧に耐え、両親の死の真相を追います。 また、楽しい場面とシリアスな場面の落差が激しすぎるというバランスの問題もありました。 戦闘シーンではどのように戦っているのかよくわからないという点も、多くの人が指摘しています。 続編は前作と比べられるのが宿命ですが、前作『アメイジング・スパイダーマン』(2012)は評判がよかっただけに、辛口の批評が多くなってしまったのではないでしょうか。

幻の『アメイジング・スパイダーマン3』はどうなる予定だった?

本作を最後に打ち切りとなってしまった『アメイジング・スパイダーマン』シリーズですが、3作目ではどんなストーリーやヴィランが予定されていたのでしょうか。 本作のラストシーンで現れたライノが再び登場することは、ファンには自明のことだったようです。 コミックで何度も登場しているライノが、ジアマッティという有名俳優を起用しておきながら、たったあれだけの出番で終わるはずはないと考えられていました。 ハリーも死んでいないのでグリーンゴブリンも再び登場するのではという予想も。 また、「アメスパ2」の終盤、ハリーが収容されたレイブンクロフト収容所にはヴィランが使用すると思われる装備が置いてあります。 それらの装備から、ドクター・オクトパスやヴァルチャーの登場が予想されていました。

惜しくも本作で製作打ち切りとなってしまった『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ。 魅力的なキャストやスタッフが揃っていたにもかかわらず、興行面でうまくいかなかったことは非常に残念ですね。 また、続編への伏線も多く用意されていたので、今となっては叶わないことですが、3作目を見たかったという人も多いのではないでしょうか。

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『アメイジング・スパイダーマン2』ラストのネタバレ解説

『アメイジング・スパイダーマン2』では、ピーター/スパイダーマンはベンおじさんの遺言「大いなる力には、大いなる責任がともなう」を痛感することになります。 劇中でピーター本人が語るとおり、スパイダーマンとして犯罪者を捕まえれば捕まえるほど、さらに強力な敵が彼に襲いかかり、周囲の人たちにも危険がおよぶことに。 本作では、逆恨みとはいえある意味スパイダーマンのせいでエレクトロが街を破壊し、ハリーはグリーンゴブリンとなります。 そして、グリーンゴブリンに捕らわれたグウェンは時計台の上から落とされ命を落とすことに。 スパイダーマンとしての活躍の裏に、悩みを抱えるようになるピーター。 シリーズが続けば、ピーターがどのように悩みを乗り越えるかも描かれたかもしれません。