村上春樹の短編小説『ハナレイ・ベイ』が映画に。気になるキャストやあらすじをご紹介!
村上春樹原作の短編小説『ハナレイ・ベイ』の映画化が決定!
村上春樹による『ハナレイ・ベイ』という短編小説が映画化されます。村上春樹の小説を原作とした作品の映画化は『ノルウェイの森』以来、8年ぶり! 今回は原作のあらすじと、気になるキャストについての情報をご紹介します。
原作『ハナレイ・ベイ』が描くのは、ある女性の”喪失と再生”
『ハナレイ・ベイ』の原作は、村上春樹の短編集『東京奇譚集』に収められている一編です。 本作の物語はハワイにある、ハナレイ湾が舞台。その海でサーフィン中の不慮の事故により、一人息子であるタカシを亡くしてしまった女性、サチが主人公の作品です。 サチはそれ以来10年間、命日の頃になると毎年ハナレイ湾を訪れ、海を前にゆるやかな時間を過ごすことが習慣となります。そんな折に、ハワイで2人の日本人に出会ったことでサチの心にある変化が訪れる……という物語です。 自らの息子について「私は彼のことが好きではなかった」と語るサチの"喪失と再生"という心の変化を描いています。
主演は吉田羊!その他、主要キャストは誰が演じるのか?
息子を亡くした孤独な主人公、サチを吉田羊が演じる
主人公を演じるのは、吉田羊。人生で初めて一気に読んだ小説が『ノルウェイの森』だったという彼女は、今回「村上春樹原作の作品世界で演じられる。これ以上の幸せはありません」と語っています。 数々の映画やドラマでの活躍がめざましい吉田羊ですが、喪失から再生へと向かっていくサチの心の動きをどのように演じるのか、非常に楽しみですね。
ハワイの海で命を落とした息子、タカシ役には佐野玲於!
2018年7月6日公開の『虹色デイズ』では主演を務める佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)。 その佐野玲於が、『ハナレイ・ベイ』ではサチの一人息子であるタカシ役を演じます。 タカシはハワイの美しい海でのサーフィン中に鮫に襲われ、そのまま命を落としてしまいます。『ハナレイ・ベイ』で描かれる物語の起点となるキャラクターであり、サチの複雑な心境を形作る重要な役割を担っています。
脇を固める若手キャストにも注目!
サチが出会うサーファーの役を村上虹郎と佐藤魁のコンビが演じます。サチはこの2人に出会ったことで、タカシの喪失から再生へと歩を進めることになります。 原作では「いかにも頼りないおバカ大学生」というように描かれているこの2人。立ち振る舞いや雰囲気からサチの心境に変化をもたらすキャラクターです。 またその他、何の役かは不明ですが、モデルとして知られる栗原類がキャストに名を連ねています。独特の雰囲気を持っている彼がどのような役で登場するのか、楽しみですね。
2018年10月19日より、全国公開!
本作『ハナレイ・ベイ』の監督・脚本・編集を手がけるのは、松永大司監督。余命僅かの青年が生きる歓びを見出していく様を描いた『トイレのピエタ』で知られる監督です。 その彼が本作で、波のようにゆらゆらと漂うサチの心や希望をどのように映像表現するのか、期待が高まるところですね。 『ハナレイ・ベイ』は2018年10月19日より封切りとなり、全国で公開されます!