2018年6月21日更新

【続編製作も決定】オール広島ロケ敢行!『孤狼の血』のロケ地巡りへ行こう!

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孤狼の血
©2018「孤狼の血」製作委員会

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『孤狼の血』の地元熱を感じる呉市へ!

警察と暴力団の戦いを描いた『孤狼の血』の舞台「呉原市」は、広島の呉市がモデルとなっています。実に作中の8割以上のシーンが呉市内で撮影されました。 呉といえば東映の実録ヤクザ映画の草分けとなった『仁義なき戦い』ですが、実際にオール広島ロケを行ったのは『孤狼の血』!しかも昭和63年という時代の雰囲気を見事に再現しています。 今回は広島在住のライターが実際に作品に登場する場所へ赴き、ロケ地撮影巡りを行いました。広島市内で行われたレッドカーペットイベントや、最短ルートも含めて紹介していきます!

【えびす通り】封切りの晩、レッドカーペットイベント開催!

えびす通り
@ciatr

『孤狼の血』公開初日の5月12日の晩、福の神えびす様を祀る「胡子神社」に出演者たちが集い、えびす通りでレッドカーペットイベントが開催されました。白石監督と主演の役所広司、松坂桃李はもちろん、江口洋介、阿部純子、音尾琢真、さいねい龍二が参加。初日に映画を見た観客が半券を持って胡子神社へ行くと、レッドカーペットの優先席を確保できるという特典もあり、孤狼にちなんだ560名のラッキーな観客が大勢駆けつけました。 残念ながら筆者は行けませんでしたが、後日胡子神社とえびす通りを撮影。この日はちょうど浴衣祭りとして有名な「とおかさん」が開催され、浴衣を着た人であふれていました。『孤狼の血』の中でも呉の夏祭りが登場しますが、一瞬この「とおかさん」かと思うようなシーンです。

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【流川】広島市内一の夜の街でロケを敢行

流川
@ciatr

全体の2割以下ではありますが、広島市内でもロケが行われました。その一つが広島市内随一の歓楽街「流川」。昼と夜の顔が全く違う、ネオン輝く夜の街です。 日岡と大上が夜の街を歩くシーンは、流川の中心部にある目抜き通りで撮影が行われました。特に流川カサブランカビルの前辺りでは、ちょうど夜の営業時間帯だったため多くのギャラリーが集まったといいます。 写真撮影は昼間に行ったためネオンなど夜の顔が伝わりませんが、静まり返った昼の流川もまた雰囲気があります。可能ならばぜひ両方の流川を訪れてみてください!

【鷹野橋】昔ながらの商店街にあった映画館が全日本祖国救済同盟の事務所に!?

サロンシネマ入り口
@ciatr

ピエール瀧演じる瀧井銀次が代表を務める「全日本祖国救済同盟」の事務所のセットが作られたのが、たかのばし商店街の路地にあった「サロンシネマ」です。この映画館は広島でも老舗の単館系で、惜しまれつつも2014年に鷹野橋での営業を終了。その後、八丁堀へ移転しています。 筆者も足繁く通ったこのサロンシネマ。劇中で1階の入口が出た瞬間にわかりました!サロンシネマはビルの3階部分にあり、2階にはライブハウスがあったことを覚えています。銀次と大上たちが落ち着いた後で話をしているのは、このビルの屋上部分のようです。

【呉市中心街1】地元民も熱い!中通商店街でのロケ

いよいよメインの呉市へ!呉市内のロケでは昼夜問わず呉市民のギャラリーが集まり、地元での映画撮影を盛り上げていたようです。まずは中心部の中通商店街へ向かいます。

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日野ビル

日野ビル
@ciatr

中通商店街には「れんが通り」と呼ばれるアーケードが長く続いています。日野ビルは通りに入って一番最初に出会えるロケ地です。ここは映画の冒頭で大上と日岡が入ったパチンコ屋。加古村組の苗代に日岡がボコボコにされるシーンですね。

純喫茶ぶらじる

純喫茶ぶらじる
@ciatr

純喫茶ぶらじるは物語の中盤で登場します。場所はれんが通りから出た路地で、呉では有名な「福住フライケーキ」店のすぐ横にあります。日野ビルからは歩いて2分ほどで、れんが通りのちょうど中頃です。ここでは梨子が加古村組の吉田が会うシーンの撮影が行われました。

黄ビル

黄ビル
@ciatr

純喫茶ぶらじるかられんが通りを挟んで反対側へ向かうと、鮮やかな黄色が目立つ「黄ビル」が見えます。ぶらじるから約2分、前には堺川があり「かえで橋」がかかっています。このビルの空き店舗ではクラブ「梨子」内部の撮影が行われ、かえで橋周辺で夏祭りのシーンも撮られています。エキストラが大勢参加しました。

新天街

新天街
@ciatr

黄ビルのすぐ横にある「新天街」の通りでは、日岡が桃子のアパートから出てビールが買いに行く途中に遭遇した発砲事件のシーンが撮影されています。日岡が発砲した犯人を追い詰めたのが、この通りでした。

【呉市中心街2】桃子のアパートと日岡の寮は結構近い?

緑ビル

緑ビル
@ciatr

黄ビルの次はなんと緑ビル!正しくは「たくみ岡田ビル」といい、桃子が住んでいるアパートとして撮影されました。黄ビルからは川沿いに歩いて約2分、裏側の駐車場から撮ると日岡と桃子が上がって行った階段もキレイに写ります。 ちなみに緑ビルからもう1区画行くと、赤ビルもあります。『この世界の片隅に』仕様の自動販売機も!

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小春橋

小春橋
@ciatr

赤ビルからさらに川沿いに1区画歩けば、3分ほどで小春橋に行き着けます。この橋の向こう側に日岡が暮らす寮があるという設定で、物語の終盤のシーンが撮影されました。ある重要な知らせを受けて日岡が全力で走っていきます。 実は小春橋は『この世界の片隅に』でも重要なロケ地として登場しています。合わせて巡ってみるのも良いかもしれませんね。

呉原東警察署

撮影後の現在は建物が取り壊されていますが、大上と日岡が勤務する「呉原東警察署」は、旧呉市上下水道局が使用されました。この近くには五十子会構成員が入院した呉共済病院や、潜伏中の苗代が宴会を開いていた料亭「近惣」もあります。

【灰ヶ峰】その他の呉市広域ロケ地も紹介!

『孤狼の血』には他にも呉市の広域がロケ地になっています。呉市内からは離れているので実際に一度に巡るのは難しいですが、印象深いシーンを3ヶ所紹介します。

灰ヶ峰

市街地からは片道約30分ほどかかり車でしか行けない灰ヶ峰山頂ですが、その素晴らしい眺望は中四国の三大夜景にも選ばれるほど。ここでは大上が尾谷組若頭の一ノ瀬を説得するシーンが撮影されました。撮影は昼でしたが夜景の美しさも有名なので、ぜひ夜にも訪れてほしいスポットです。

県民の浜

海水浴場として有名な県民の浜は、呉市内から車で約50分ほどの上蒲刈島の突端にあります。劇中では無人島に見立てられたこの浜へ、行方不明だった上早稲の遺体を捜索する船が向かいます。物語の大きなターニングポイントとなるシーンです。

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養豚場

この物語の最初と終盤のシーンは、なんと養豚場。豚の尻で始まり豚の糞で終わるという、この作品の最大の魅力である「泥臭さ」を象徴している重要なロケ地です。養豚場に見立てられたのは倉橋島の旧養鶏場。夜の撮影時には早く寝てしまう豚を起こしたりと、苦労もあったようです。ただ最後には、友情も芽生えたとか!

最短ルートを紹介〜呉の名物グルメラリーも!

最短ルートを紹介
@ciatr

呉広域まで行くなら、2日間にわけてじっくりと辿ってほしい『孤狼の血』ロケ地巡り。えびす通りや流川へは、広島駅から八丁堀まで路面電車で10分ほどです。鷹野橋の旧サロンシネマへは、広島港行きの路面電車で胡町電停から鷹野橋まで約14分、商店街に入ってすぐの路地にあります。 呉市内のロケ地は前述の順番で巡るのがオススメ!灰ヶ峰や他の広域ロケ地へ行くには公共交通機関では難しいため、車が必要です。呉駅の裏手にある「くれ観光情報プラザ」で、『孤狼の血』ロケ地マップを入手してから巡ると良いでしょう。 また、せっかく呉まで足を伸ばしたならぜひトライしてほしいのが「呉海自カレー」巡り!海上自衛隊呉基地・艦船の名を冠した呉海自名物のカレーを、呉市内の各店で味わうことができます。