続編「孤狼の血2」あらすじ&相関図をネタバレ解説!意思を継ぐ日岡もまた「孤独な狼」だった
柚月裕子による警察小説を映画化した『孤狼の血』(2018年)。アカデミー賞で最多12部門にノミネートした本作の続編『孤狼の血 LEVEL2』が、2021年8月20日に公開されました。 前作の役所広司からバトンを引き継ぎ、続編の主演を務めるのは松坂桃李です。 徹底的に追求された暴力・ゴア表現が、昭和の東映ヤクザ映画を思わせた前作。公開後すぐに続編の制作が発表され、2020年9月から撮影が行われました。同年11月8日にはクランクアップし、待ちに待っていたファンたちのもとに、ようやく届けられることになります! この記事では、そんな映画「孤狼の血2」のあらすじやキャスト、そして内容の解説などをネタバレありでお届けしていきましょう! ※この記事には「孤狼の血2」の結末までのネタバレが含まれます。未鑑賞の場合は注意して読み進めてください。
タップできる目次
- 「孤狼の血2」結末まであらすじネタバレ&相関図
- 格段にレベルアップ!「孤狼の血2」の感想・評価
- 【考察①】グロシーンの数々からわかる上林のトラウマ
- 【考察②】チンタが憧れ続けた「母」の存在
- 【考察③】日岡もまた大上と同じく「孤独な狼」だった
- 【考察④】平成3年の暴対法がヤクザに与えた影響
- 映画「孤狼の血2」に揃った強烈な登場人物&キャストたち
- あわせて前作『孤狼の血』のあらすじをおさらい!
- 続編は描かれるのか?監督曰く「単独で楽しんでほしい」
- 原作は柚月裕子による警察小説「孤狼の血」シリーズ
- 監督を務めたのは、前作から引き続き白石和彌
- あらすじも演出もすべてレベルアップ!続編「孤狼の血 2」を見逃すな
「孤狼の血2」結末まであらすじネタバレ&相関図
相関図
あらすじ①前作から3年後の呉原
日岡秀一は相棒となった瀬島とともに、広島県警本部でとある殺人事件の捜査にあたっています。 一方で、先代の組長を失い弱体化した五十子会は、広島仁正会のもと対立していた尾谷組とも手打ち(休戦)をし、土地や株の売買で儲けるだけの組織に成り下がっていました。この手打ちを取り仕切ったのは日岡です。 尾谷組は大上のときと同じく、日岡と癒着し活動をつづけていましたが、彼が組長の一之瀬を陥れたことを根に持っていました。
あらすじ②上林の出所によりかき乱される裏社会……
伝説の刑事・大上章吾(役所広司)の死から3年後。彼の遺志を継いだ日岡秀一(松坂桃李)は、広島の架空都市「呉原市」の暴力組織を取り仕切っていました。 しかしそんなとき、かつて彼が壊滅に追い込んだ呉原最大の暴力団「五十子会(いらこかい)」の残党・上林成浩(鈴木亮平)が刑務所から出所します。 そして上林組を立ち上げ、日岡がギリギリのところで安定を保っていた裏社会をかき乱していくのでした。 その直後、上林が服役していた刑務所の看守の妹・千晶(筧美和子)が殺される事件が発生。日岡は広島県警本部からその捜査に招集され、定年間近の瀬島孝之(中村梅雀)とコンビを組むことに。
あらすじ③上林の暴挙
上林は、かつて自分を拾ってくれた先代の五十子会会長・五十子正平(石橋蓮司)のことを、本当の親のように慕っていました。しかし今や五十子会は広島仁正会のもと、土地の売買などのビジネスで金儲けをする組織に成り下がっていたのです。 金のためならかつて対立していた相手とも手を組むやり方に上林は激しく反発し、仲間であるはずの仁正会や二代目五十子会の面々を次々と惨殺。そんななか殺人事件の捜査にやって来た日岡と顔を合わせた上林は、「オヤジ」の仇を必ず取ると宣言します。 さらに五十子会から独立し上林組の組長に収まった彼は、再び尾谷組との抗争を仕掛けようと動きはじめました。
あらすじ④チンタをスパイに送り込む日岡
殺人事件の捜査が遅々として進まないなか、日岡は上林が過去に起こした事件と今回の事件に共通点を発見します。しかしそれは状況証拠でしかなく、逮捕に踏み切るには不十分なものでした。 そこで日岡は上林組にスパイとして潜入させている近田幸太、通称チンタ(村上虹郎)に上林を探らせることに。なかなか決定的な情報がつかめない一方で、チンタは組の奥深くへと取り込まれていきます。
そんななか彼は、上林組が尾谷組事務所へ襲撃をかける日を知り、日岡に報告します。 一方でチンタと日岡の関係を怪しんだ上林は、彼に日岡を殺すよう命じました。銃を渡され日岡を追い詰めたチンタ。しかし重傷を追った日岡は、彼に逃げるようにと言います。 警察は日岡は昏睡状態だとマスコミに発表し、尾谷組にやって来た上林組を根こそぎ捕まえる作戦を立てました。しかし上林組は現れません。 日岡は病院を抜け出し、こっそり尾谷組事務所近くで張り込みをしていましたが、そこに上林が1人で現れ、彼を殴り倒していきます。実はチンタは偽の情報を掴まされ、ほかの組員たちに追われていたのです。必死の抵抗も虚しく、彼はその場に駆けつけた上林に殺されてしまいました。 翌日、チンタの姉や弟、妹が暮らす家の鶏小屋で彼の死体が発見されます。日岡に利用されているチンタを常に心配していた姉の真緒は、弟が死んだのは日岡のせいで、彼に2度と顔を見せるなと言い放ちました。 責任を感じた日岡は必ず上林と決着をつけると誓い、自分にもしものことがあったときのために、瀬島に3年前の五十子会会長殺害事件の真相を語ります。
あらすじ⑤明らかになった瀬島の正体
一方、日岡と尾谷組の癒着を追っていた安芸新聞の記者・高坂隆文(中村獅童)は、日岡にピアノ講師殺害事件について、警察が証拠を隠蔽していると言います。警察上層部は、彼らの秘密を握る日岡が上林と直接対決し、殺されることを望んでいたのです。 日岡は瀬島にも危険が迫っていると考え、彼の家を訪れますが、そこはもぬけの殻でした。実は公安出身の彼は、日岡と3年前の事件の関与を明らかにするため、上層部が送り込んだスパイだったのです。日岡は逮捕され、署に連行されてしまいました。 そんななか、上林組が尾谷組事務所を襲撃。突然のことに尾谷組は対応しきれず、すぐに制圧されてしまいます。騒ぎを聞きつけた警察が駆けつけるも、すでに上林組の姿はありませんでした。 日岡は拘束されていた部屋の窓から飛び降り、パトカーで現場へ。しかしその途中で上林を発見し、後を追うことにします。
あらすじ⑥日岡と上林の直接対決
激しいカーチェイスの後、肉弾戦へともつれ込み、日岡と上林の死闘が始まりました。お互いに一歩も引かない激闘をくり広げ、上林が日岡にとどめを刺そうとしたとき警察が到着。あえなく逮捕となりました。しかしそこで日岡は嵯峨管理官(滝藤賢一)の銃を奪い、上林を射殺します。 日岡が上林を射殺したこと、そして層部の弱みを握っている彼を放置することはできないと判断した警察は、彼に田舎の交番勤務を命じます。 あるとき山にオオカミが出るという村人の証言で、日岡も探索へ駆り出されることに。そして彼は、そこで1匹のオオカミの姿を見るのでした。
格段にレベルアップ!「孤狼の血2」の感想・評価
昭和から平成へ
昭和63年の広島を舞台に、暴力団系列の金融会社社員失踪事件を追う刑事たちと、暴力団同士の激しい抗争、そしてその駆け引きを描いた『孤狼の血』。前作では、昭和の夏らしい雰囲気が画面越しから伝わってくるかのようでした。 続編の「孤狼の血2」では、その3年後が舞台になります。 「暴力団対策法」の施行が間近に迫る中、以前のようにヤクザが自由に活動できなくなった時代。ヤクザの在り方も、それを追う警察のやり方も変わっていきました。 本作では、そんな昭和から平成に移り変わっていく時代の空気感を、見事に表現しているのです。ヤクザもマル暴も時代とともに変化を要求されることになり、その焦りや閉塞感が伝わってきます。
仁義を重んじるヤクザからビジネスで儲けるヤクザへ
前作では仁義を重んじ、自分の所属する組に忠義を尽くすヤクザが描かれました。 しかし暴対法の施行により、おおっぴらに活動することのできなくなったヤクザのなかには、組の結束よりもビジネスで儲けることを優先する者も現れるようになります。 本作では特に、先代の組員を失った五十子会が完全に弱体化した様子が描かれています。元構成員・吉田茂が「パール・エンタープライズ」という企業で、公共事業を請け負うまでになりました。 暴力よりも金で問題を解決したり、儲けるためなら相手の要求を飲んだりと、前作の荒っぽいヤクザであれば考えられなかったような行動が見受けられるようになっていったのです。その二者の対立が、本作では色濃く描かれています。
東映らしいヤクザ映画からエンタメアクションへ
前作『孤狼の血』は、これぞヤクザ映画という雰囲気の暴力描写が満載だったのに対し、本作はアクションシーンがふんだんに盛り込まれたエンターテインメント色の強い作品となっています。 もちろんグロテスクさは健在。前作からはるかにレベルアップした描写が続き、目を覆いたくなるような場面も少なくありません。 肉弾戦から銃撃戦、カーチェイスなど、さまざまなアクションシーンが満載の本作。俳優陣の迫真の演技はもちろん、衝撃的で迫力のあるシーンが多いため映画全体の派手さが増し、前作以上にエンターテインメント性の高い作品となっています。
【考察①】グロシーンの数々からわかる上林のトラウマ
本作の見どころの1つは、そのリアルでグロテスクなシーンの数々。しかしそれだけでなく、上林の行動には、彼の過去のトラウマが見て取れます。 看守の妹であるピアノ講師を殺害したとき、彼は被害者の目をえぐり取っていました。上林は過去に自分の母親を殺害したときにも、同じことをしていたのです。 当時中学生だった彼の供述によれば、「母親は、自分が父親から虐待されているのを見て見ぬふりをしていたので殺した」とのこと。 自分を殺そうとする息子に対して、母親は恐怖の目を向けていたのでしょう。上林は、それまで自分を見てくれなかった母親のその視線に耐えられず、彼女の目をえぐり取ったのです。 ピアノ講師を殺害した際にも「そんな目で見ないでくれ」と言いながら、彼は被害者の目をえぐり取りました。彼は相手から“じっと見られる”ことにトラウマがあるのでしょう。
【考察②】チンタが憧れ続けた「母」の存在
チンタは日岡のスパイとして五十子会・上林組に潜入する見返りに、韓国のパスポートを受け取りました。日岡は「韓国に母が住んでいる」というチンタの言葉を信じ、すべてが終われば彼は日本を離れることができると考えていたのです。 しかしチンタの姉・真緒によれば、幼い自分たちを捨てた母は今どこにいるのかもわからないとのこと。在日韓国人として育った姉弟、とくに不器用なチンタは社会に居場所を見出すことができず、はぐれ者として生きるしか道はありませんでした。 しかし彼は真っ直ぐな心根と正義感を持ち、悪にも染まれずにいたのです。 チンタは韓国に行けば幼いころに失った「母」と再会し、人生をやり直せるのではと望んでいました。それが叶わなかったとしても、そんな小さな希望にすがらずにはいられなかったのかもしれません。 彼は日岡を兄のように慕い、日岡もそんなチンタをかわいがりつつ、身勝手な理由から危険な道へと導いてしまったのです。
【考察③】日岡もまた大上と同じく「孤独な狼」だった
大上の遺志を継いで警察と裏社会の綱渡りをはじめた日岡は、常に単独で行動していましたが、殺人事件の捜査で県警本部へ協力するにあたって、定年退職が間近に迫った瀬島と組むことになります。 気のいいおじさん風だった彼は公安警察出身で、実は3年前の五十子会会長殺害事件への日岡の関与を疑った管理官が送り込んだスパイでした。 公安は、テロなど国家体制を脅かす事案に対応する部門で、さまざまな団体に対して捜査・情報収集を行い、法令違反があれば事件化し、対象者を逮捕します。 主な調査対象は、劇中でも触れられた日本共産党や極左暴力団、右翼団体、学生運動、朝鮮日連、新興宗教団体など。また一般企業や大手マスコミ、同僚の警察官も情報収集の対象となっているとも言われています。 身の危険を感じた日岡は、本当の息子のように接してくれた瀬島をすっかり信用し、3年前のことを洗いざらい話してしまいました。しかしこれは、最初から仕組まれた罠だったのです。
【考察④】平成3年の暴対法がヤクザに与えた影響
「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」、通称・暴力団対策法(暴対法)は、平成3年に発令され、翌平成4年から施行された法律です。暴力団構成員による暴力的な要求行為を取り締まることで、市民生活の安全・平穏を確保することを目的としています。 具体的には、口止め料やみかじめ料、用心棒料などの名目で金銭を要求する行為や、不当な地上げ、公共事業への入札、もしくは入札させないことを強要する行為などを禁止しています。 これによってヤクザはおおっぴらに暴力行為をすることができなくなり、収入源を絶たれて活動を縮小せざるを得なくなりました。そして法的にギリギリのラインでの土地や株式の売買、サラ金の経営などに移行していきます。 また現在では、詐欺や薬物などの売買も収入源となっていると言われています。本作でもこの暴対法によって、変化を強いられるヤクザたちの様子が描かれました。
映画「孤狼の血2」に揃った強烈な登場人物&キャストたち
さらなる「孤狼の血」シリーズの見どころは、なんといっても豪華キャストによる迫力の演技合戦!特に本作では、どのキャストも食ってかかるような演技を見せ、そのリアリティに圧倒されます。 彼らが演じるのは、どれも強烈な個性を持つキャラクターばかり。登場人物たちの役柄とキャストを紹介していきましょう。
【呉原東署・広島県警本部】
日岡秀一(ひおか しゅういち)/松坂桃李
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シリーズ1作目『孤狼の血』では、暴力団とも通じるベテラン刑事・大上に翻弄されつつも、一緒に捜査を進めていく新米刑事だった日岡秀一。続編では権力を用いながら、大上のように裏社会とも渡り合っていくようになる彼を、前作から引き続き松坂桃李が演じます。 松坂は前作の好演により、2018年の第42回日本アカデミー賞にて最優秀助演男優賞を受賞。そして翌年のアカデミー賞では、『新聞記者』で最優秀主演男優賞に輝きました。2020年12月に女優・戸田恵梨香との結婚を発表し、公私ともに充実しています。 日岡が大上の意志を継ぐことから、松坂は「役所さんからいただいて、3年間お守りのように肌身離さず持っていたライターの出番だ!と思いました」とコメント。髪もバッサリと切り、強い決意を胸に本作の現場に臨んだそうです。
瀬島孝之(せしま たかゆき)/中村梅雀
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日岡とともに殺人事件の捜査をすることになる、広島県警本部・捜査一課の刑事・瀬島孝之v。前作に登場した面々とは異なり、柔和な雰囲気をもつ刑事を中村梅雀**が演じます。 中村は味のある名バイプレイヤーとして活躍しており、映画「釣りバカ日誌」シリーズの草森役や『八代将軍吉宗』(1995年)の徳川家重役などでもお馴染みに。 主演ドラマ「赤かぶ検事奮戦記」や「釣り刑事」シリーズといった2時間ドラマにも多数出演しているため、刑事役はピッタリですね! 相棒という立場でありつつ、実の息子のように接したという松坂について、「松坂さんはどんな役も自然体で演じられていて、本当に素晴らしかったです」と絶賛しました。
嵯峨大輔(さが だいすけ)/滝藤賢一
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前作に引き続き広島県警本部・捜査一課管理官の嵯峨大輔(さが だいすけ)を演じるのは、名バイプレイヤーとして数々の作品に出演している滝藤賢一です。 映画「踊る大捜査線」シリーズや朝ドラ『梅ちゃん先生』などの作品で存在感を見せつけてきた彼がブレイクしたのは、なんといってもドラマ『半沢直樹』(2013年)での名演技がきっかけでした。 その後も硬軟幅広い役柄をこなし、2018年の主演ドラマ『探偵が早すぎる』も記憶に新しいところです。2021年には映画『さんかく窓の外側は夜』にも出演し、ますます活躍の幅を広げています。
中神悟(なかがみ さとる)/三宅弘城
本作で初登場となる中神悟は、広島県警本部捜査一課の刑事。管理官である嵯峨と警部補である瀬島の間で、右往左往させられがちな中間管理職です。黒い噂が絶えない日岡に対しては不信感を持っているよう。 中神を演じる三宅弘城は、2015年の朝ドラ『あさが来た』や『俺の家の話』(2021年)をはじめとする数多くのドラマや映画への出演で知られる俳優です。 劇団ナイロン100℃に所属し、バンド・グループ魂では「石鹸」という名義でドラムを担当しています。
友竹啓二(ともたけ けいじ)/矢島健一
ベテラン俳優・矢島健一が演じるのは、呉原東署刑事二課、暴力班捜査係係長の友竹啓二(ともたけ けいじ)です。 「ケイゾク」シリーズなどでも知られる矢島は、これまでに朝ドラ7作品、大河ドラマ8作品に出演するなど、実力派として知られています。 映画では『ソナチネ』(1993年)など北野武作品にも多く出演。近年では、『シン・ゴジラ』(2016年)やジョン・ウー監督の『マンハント』(2017年)などでも活躍しています。
【五十子会】
上林成浩(うえばやし しげひろ)/鈴木亮平
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予定調和で勢いを失った五十子会に激怒し、新たに上林組を立ち上げた組長・上林成浩。狂気に満ちた残忍な報復を行い、日岡の前に立ちはだかる超武闘派ヤクザです。 上林を演じる鈴木亮平は、2021年4月から放送のドラマ『レンアイ漫画家』で、連ドラ単独初主演に抜擢されています。 大河ドラマ初出演で主演を務めた『西郷どん』(2018年)、日曜ドラマ『テセウスの船』(2020年)などの話題作にも出演し、ストイックな役作りでも有名になりました。 白石和彌監督から、「日本映画史に残る悪役にしてほしい」とオファーを受けたという鈴木。「悪魔の男」をどのように演じているのでしょうか。
近田幸太(ちかだ こうた)/村上虹郎
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日岡のスパイとして上林組に潜入する、近田幸太(通称・チンタ)役を演じるのは村上虹郎。父は俳優の村上淳、母は歌手のUAという芸能界のサラブレッドです。 2017年に河瀨直美監督の『2つ目の窓』で映画に初出演し、主演を務めました。同作の演技が評価され、第29回高崎映画祭で最優秀新人男優賞を受賞。 映画『武曲 MUKOKU』(2017年)やドラマ『この世界の片隅に』(2018年)などに出演したほか、2021年後期放送の『カムカムエヴリバディ』にて、朝ドラ初出演を果たす予定です。 村上は本作の撮影を振り返り、「前作に続き広島の呉という町で日々、僕の目にはしっかり“火花”が視えていました」とコメントしました。危険と隣り合わせの緊張感ある役どころを、若手実力派がどう演じたのか注目ですね。
角谷洋二(かくたに ようじ)/寺島進
前作で石橋蓮司が演じた五十子正平亡き後、二代目五十子会会長を襲名した角谷洋二。しかし彼が会長となってから組織は弱体化しており、角谷は前会長に忠義を尽くす上林を持て余しています。 そんな角谷を演じるのは、名バイプレイヤーとして知られる寺島進です。『ソナチネ』(1993年)をはじめとする北野武監督作品に多く出演している彼は、2005年のドラマ『富豪刑事』に出演したことがきっかけでブレイクし、テレビでも活躍するようになりました。 コミカルな役からシリアスな役まで、幅広い役柄をこなす名バイプレイヤーとして知られています。
角谷華英(かくたに はなえ)/安竜うらら
角谷の妻・華英を演じるのは、CM、映画、ドラマ、舞台への出演やラジオパーソナリティなど、幅広く活躍する安竜うららです。 2015年の映画『リアル鬼ごっこ』や、2019年のドラマ『みをつくし料理帖』などに出演しています。
五十子環(いらこ たまき)/かたせ梨乃
前作で亡くなった夫の無念を晴らしたいと思っている五十子の妻・環。彼女は尾谷組との抗争を企む上林の出所を歓迎します。 環を演じるかたせ梨乃は、「極道の妻たち」シリーズや『吉原炎上』(1987年)などへの出演で知られるようになり、その後もドラマ、映画、バラエティと幅広くに活躍してきました。2020年には映画『天外者』にも出演しています。 そんな彼女は、「前作を拝見して、石橋蓮司さんが演じられた五十子正平が重厚な艶がある極道だったので、この人の妻ならぜひやりたいと思いました」と語っています。また「極妻」シリーズ以来の極道の妻役にも注目が集まります。
【広島仁正会】
綿船陽三(わたふね ようぞう)/吉田鋼太郎
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新たに登場する巨大組織「広島仁正会」を治める会長、綿船陽三役を演じるのは吉田鋼太郎です。 近年は「おっさんずラブ」シリーズの黒澤武蔵役で有名になり、可愛らしいイメージが定着。 実際はどちらかといえば強面の役が多い俳優で、「新宿スワン」シリーズや映画『カイジ ファイナルゲーム』(2020年)といったアウトローな作品にも出演しています。 前作以上に激しい抗争が繰り広げられますが、吉田は「貫禄がありつつも、ユーモラスなお芝居もできて、緩急があってとても演じ甲斐がありました」とコメント。本作でも、彼の持ち味が存分に生かされた演技を楽しむことができそうです!
溝口明(みぞぐち あきら)/宇梶剛士
溝口明は、広島仁正会の理事長です。尾谷との抗争をけしかけ、綿船会長にも反抗的な態度を取る上林を排除しようと、日岡に情報を提供します。 溝口を演じる宇梶剛士は、にしきのあきらや菅原文太の付き人を経て、美輪明宏に見出され『青森県のせむし男』で舞台デビュー。その後、長い下積み時代がつづきましたが、1997年の『ひとつ屋根の下2』でブレイクし、以降多数のドラマや映画に出演しています。 本作について彼は、「裏社会を描いた作品は何本も出演させてもらっていますが、ほとばしる怒鳴り合いなど、そういうぶつかり合いは記憶にないですね。」とその迫力を魅力として挙げています。
吉田滋(よしだ しげる)/音尾琢真
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音尾琢真演じる吉田滋は、広島仁正会の下部組織・加古村組の構成員であり、パールエンタープライズの社長です。彼も前作からの続投となります。 TEAM NACSのメンバーである音尾琢真はこれまでに、『龍馬伝』(2010年)や『花燃ゆ』(2015年)などの大河ドラマ、朝ドラ『なつぞら』(2019年)をはじめとする数々の作品にバイプレイヤーとして出演。 映画では『七つの会議』(2019年)や『凪待ち』(2019年)、「るろうに剣心」シリーズなど、幅広いジャンルの作品で活躍しています。
【尾谷組】
一之瀬守孝(いちのせ もりたか):江口洋介
尾谷組の若頭・一之瀬守孝は、前作で五十子会との抗争の末に会長である五十子正平を殺害。日岡によって逮捕され、現在は服役中です。 そんな一之瀬を演じた江口洋介は、1990年代初頭には数々の『東京ラブストーリー』(1991年)や「ひとつ屋根の下」シリーズなど、トレンディドラマで活躍。2000年代以降は『白い巨塔』(2003年)や映画『闇の子供たち』(2008年)などでシリアスな役柄でもその実力を見せるようになりました。 近年では、人気漫画の実写化映画「るろうに剣心」シリーズや、ドラマ『ネメシス』(2021年)にも出演しています。
天木幸男(あまぎ ゆきお)/渋川清彦
服役中の一之瀬に代わって組をまとめ上げる天木幸男。冷静沈着な性格で、日岡とは一定の良好な完成性を保っています。 そんな天木を演じるのは元モデルで俳優の渋川清彦です。1998年に『ポルノスター』で映画デビューした彼は、2013年に東京国際映画祭で上映された『そして泥舟はゆく』で映画初主演。 近年では映画『ばるぼら』やドラマ『恋する母たち』(ともに2020年)などに出演しています。
橘雄馬(たちばな ゆうま)/斎藤工
前作以上に危険度が増し、武闘派揃いとなった尾谷組の若頭・橘雄馬を斎藤工が演じます。 斎藤は2001年に公開された韓国映画の日本リメイク版『時の香り〜リメンバー・ミー』に出演し、俳優デビューを果たしました。 2014年にドラマ「昼顔」で一躍有名になり、その後は映画『高台家の人々』(2016年)や『糸』(2020年)などに出演。また2012年に映画監督デビューしており、2021年に最新作『ゾッキ』(竹中直人・山田孝之との共同監督)を公開予定です。 『孤狼の血』を観てから出演を熱望していたそうで、「尾谷組という組織の中で際立つ橘という役をいただき、最高の登場の仕方をさせてもらいました」と、作品への思い入れを語りました。
花田優(はなだ まさる)/早乙女太一
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尾谷組の組員である花田優役を演じたのは、大衆演劇の「劇団朱雀」2代目・早乙女太一です。 早乙女は4歳で初舞台を踏み、北野武監督の『座頭市』(2003年)で銀幕デビュー。舞台を中心に活動しつつも、「HiGH&LOW」シリーズの劉龍人/九世龍人役や『BLEACH 死神代行篇』(2018年)の阿散井恋次役などの映像作品にも出演しています。 『孤狼の血 LEVEL2』が久しぶりの映画の現場だったという早乙女。 強面の共演者ばかりで戸惑いもあったそうですが、「自分は血の気の多い役でしたが、その中でも恐怖を感じることはあるだろうし、そういった人間らしさをリアルに表現しようとしました」と、役作りについて明かしました。
【そのほか周辺人物】
近田真緒(ちかだ まお)/西野七瀬
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近田真緒は村上演じるチンタの姉であり、スタンド「華」を経営するママです。演じた西野七瀬は地毛を明るく染め上げて、清純派なイメージから一転した姿を見せました。 西野といえば、女性アイドルグループ「乃木坂46」で歴代最多センター(26th発売時点)を務めた元トップアイドルです。在籍中から女優活動もしており、ドラマ「あなたの番です」シリーズや「アンサング・シンデレラ」(2020年)などに出演しました。 2015年からファッション誌「non-no」の専属モデルに就任するなど、マルチに活躍する西野。彼女にとって本作への出演は挑戦だったそうで、「真緒という役を演じることで、自分自身も何か変われたらいいなと思い挑戦することができた作品です」と語っています。
高坂隆文(こうさか たかふみ)/中村獅童
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歌舞伎役者の中村獅童は、安芸新聞社会部の記者・高坂隆文を演じます。 歌舞伎役者として活躍するかたわら、『新選組!』などNHKの大河ドラマを中心とした時代劇をはじめ、映画『いま、会いにゆきます』などにも出演。コミカルな役から硬派な役、狂気じみた役、穏やかな役など、作品によってさまざまな役柄を演じ分けています。 前作からの続投ということで、さらなる活躍を期待したいですね。
神原千晶(かんばら ちあき)/筧美和子
神原千晶は、徳島刑務所で刑務官を務める憲一の妹。兄が上林から反感を買ったために、彼の出所後に惨殺されていまいました。日岡たちはこの殺人事件をきっかけに、上林を追うことになります。 千晶を演じるのは、リアリティ番組『テラスハウス』をきっかけに芸能界に入った筧美和子。現在はバラエティ番組への出演や女優としてドラマや映画に出演するなど、幅広く活躍しまいます。
神原憲一(かんばら けんいち)/青柳翔
神原健一は、徳島刑務所の刑務官です。凶暴な上林を懲罰房に閉じ込め、暴力で押さえつけたため恨みを買ってしまい、妹を殺されました。 演じるのは劇団EXILEのメンバーである青柳翔。俳優として数多くの作品に出演しており、「HiGH & LOW」シリーズや『呪怨 -終わりの始まり-』(2014年)、『今際の国のアリス』(2020年)などで知られています。
瀬島百合子(せしま ゆりこ)/宮崎美子
日岡とコンビを組む瀬島の妻である百合子は、難病の子どもを失った経験を持つ女性です。夫の相棒である日岡を手料理でもてなすなど、あたたかく迎え入れてくれます。 そんな百合子を演じるのは、女優でタレントの宮崎美子。クイズ番組に出演しているイメージが強い人も多いかもしれません。1980年にカメラのCMで水着姿を披露して話題になった彼女は、その後女優に転向。2016年のドラマ『赤かぶ検事奮闘記』では、本作と同じく夫婦役を演じました。 近年では「のだめカンタービレ」シリーズや大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年、)映画『太陽は動かない』(2021年)などへの出演で知られています。
あわせて前作『孤狼の血』のあらすじをおさらい!
『孤狼の血』の舞台は暴力団対策法成立前の1988年、昭和63年の広島県呉原市。巨大組織「五十子会」系の加古組で、系列の金融会社社員が失踪する事件が発生しました。 これを発端として、加古組と地場の暴力団である尾谷組の抗争が激化。 所轄署捜査二課の新人刑事・日岡秀一が、ベテラン刑事の大上章吾とともに捜査にあたる様子が描かれます。暴力や欲望、信頼と裏切りが渦巻く“男くさい”世界観に、観客たちは酔いしれました。
あらゆる映画賞を総なめに!受賞歴一覧
第42回 日本アカデミー賞 | 優秀作品賞 優秀監督賞(白石和彌) 優秀脚本賞(池上純哉) 最優秀主演男優賞(役所広司) 最優秀助演男優賞(松坂桃李) 優秀助演女優賞(真木よう子) 優秀音楽賞(安川午朗) 優秀撮影賞(灰原隆裕) 優秀照明賞(川井稔) 最優秀美術賞(今村力) 最優秀録音賞(浦田和治) 優秀編集賞(加藤ひとみ) |
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第61回 ブルーリボン賞 | 監督賞(白石和彌) 助演男優賞(松坂桃李) |
第92回 キネマ旬報 ベストテン | 助演男優賞(松坂桃李) |
第13回 アジアフィルム アワード | 主演男優賞(役所広司) |
本作は2019年の第42回日本アカデミー賞にて、主演男優賞をはじめ4部門で最優秀賞を獲得し、優秀賞では最多12部門に輝いています。 そのほかにも、第43回報知映画賞(邦画作品賞と主演男優賞)、第61回ブルーリボン賞(監督賞と助演男優賞)など、あらゆる映画賞を総なめにしました。
大上章吾(おおがみ しょうご )/役所広司
前作の主人公・大上章吾は、捜査二課・暴力班捜査係の主任(巡査部長)です。日岡の上司となるベテラン刑事で、暴力団逮捕のためには違法行為も厭いません。上手く立ち回っていましたが、因縁のある五十子会の策略により水死体で発見されました。 日岡に大きな影響を与える大上を演じたのは、日本映画界を代表する名優・役所広司です。 映画『Shall we ダンス?』(1996年)など世界的評価の高い作品やハリウッド作品にも多数出演しており、海外でも認知度の高い役所。本作のようなアウトロー映画から『THE 有頂天ホテル』(2006年)のようなコメディ、時代劇まで幅広く出演しています。
前作『孤狼の血』を
続編は描かれるのか?監督曰く「単独で楽しんでほしい」
前作の公開からすぐに本作の製作が決定した「孤狼の血」ですが、さらなる続編はあるのでしょうか。 本作のラストシーンから察するに、日岡が再びマル暴刑事として活躍する可能性は低いと思われます。上林との死闘を乗り越えた彼は、これから退屈を感じながらも平穏な日々を過ごしていくのかもしれません。 監督を務めた白石和彌も、マスコミ向け試写会で「続きのことは一旦考えず、本作単独で楽しんでもらえるよう作った」と語りました。 濃密なアクションとバイオレンス、そして人間ドラマの詰まった本作は、それだけで見応え充分!エンターテインメントとして新たなヤクザ映画の傑作となった「孤狼の血2」をしっかりと堪能しましょう。
原作は柚月裕子による警察小説「孤狼の血」シリーズ
原作「孤狼の血」シリーズは、昭和から平成へと移る広島を舞台に、警察と暴力団をめぐる人間模様を描く警察小説です。自らの正義のために悪に染まる警察官たちの姿を通して、“正義と何か?”を問いかけます。 前作の原作『孤狼の血』は、第154回直木三十五賞などそうそうたる文学賞にノミネートされ、第69回日本推理作家協会賞を受賞しました。映画『孤狼の血 LEVEL2』は、シリーズ2作目『凶犬の眼』が原作です。
『孤狼の血』警察VSヤクザのプライドを賭けた闘い
昭和63年の広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになります。 強引な違法行為を繰り返しながら捜査を進める大上に戸惑いながら、日岡は極道の男たちに挑んでいくことに。やがて暴力団同士の抗争が勃発してしまいます。衝突を避けるため、大上は大胆な秘策を実行することにしますが……。 警察VSヤクザのプライドを賭けた闘いが描かれます。
『凶犬の眼』抗争から2年、組長暗殺の指名手配犯が帰ってくる
前作での暴力団抗争から2年が経ち、日岡は田舎町の駐在所に勤めていました。彼は捜査二課時代に上司に反発し、左遷させられたのです。穏やかな生活に虚しさを感じていた日岡は、ある日偶然ある人物と出会います。 それは敵対する暴力団の組長を暗殺して全国に指名手配されている国光寛郎でした。日岡は、彼を逮捕して手柄を立てれば所轄に戻れると考えます。しかし国光はそんな日岡の思惑を見抜き、やり残したことがあるから時間をくれ、と言って去っていきました。 その2ヶ月後、国光は約束通り日岡が勤務する地区に戻ってきます。しかし彼は表向きはゴルフ場開発の責任者となっていたのです。 ここから日岡は、戦後最大の暴力団抗争に巻き込まれていきます。
『暴虎の牙』“暴虎”こと沖虎彦が20年の時をまたいで暴れ回る
「孤狼の血」シリーズ完結編となる『暴虎の牙』は、昭和編と平成編の前後編となっています。 戦後の闇が残る昭和57年の広島県呉原。沖虎彦率いる愚連隊「呉寅会」は、ヤクザも恐れぬ圧倒的な暴力と沖のカリスマ性で、急激に勢力を拡大していました。 広島北署二課・暴力団係の刑事・大上章吾は、そんな呉寅会と呉原最大の暴力団・五十子会との間に抗争の匂いを感じ取り、沖を止めようと奔走します。 時は流れて平成16年。懲役刑を受けていた沖が出所し、再び広島で動きはじめました。しかしすでに暴対法が施行され、シノギもままなりません。焦った沖が暴走をはじめた矢先、かつて大上の部下だった日岡が彼に接近します。
著者:柚月裕子
原作者の柚月裕子は、2008年に『臨床真理』で「第7回このミステリーがすごい!」の大賞を受賞し、作家デビューを果たしました。 2018年に「本屋大賞」2位を獲得した『盤上の向日葵』、30万部突破の『慈雨』とヒットが続く人気作家で、本シリーズも累計43万部を突破!一部では“警察小説×『仁義なき戦い』”とも称され、実際に柚月は同作の大ファンだそうです。 柚月は全幅の信頼をおく白石監督が描くオリジナルストーリーの誕生を歓迎し、「前作のいちファンとして純粋に嬉しかったです」とコメントしました。
監督を務めたのは、前作から引き続き白石和彌
続編でメガホンをとったのは、前作から引き続き白石和彌。 公式コメントではコロナ渦における苦境、ロケ地・広島への感謝にも言及し、「撮影が苦しい時もありましたが、エンタメを目指すということは妥協しないでやりきった自信があります」と意気込みを語っています。 白石は2010年に長編監督デビューを果たし、2013年に映画『凶悪』で一躍注目を浴びました。『日本で一番悪い奴ら』(2016年)をはじめ、アウトローの世界を題材にした作風が特徴。容赦ないゴア表現も際どい下ネタも、作品に必要であれば描き切る潔さがあります。 本作もそんな過激な映画だからこそ、撮影は万全の体制で挑んだと明かしました。 撮影前に東映に提案し、差別やハラスメントの定義や、その対処法を学ぶ講習「リスペクト・トレーニング」を取り入れたとのこと。日本の映画会社としては初めての試みであり、映画界を変えていきたいという監督なりの思いもあったようです。 新型コロナウイルスへの対策も徹底され、1人の感染者も出さずに撮影が終了しました。
あらすじも演出もすべてレベルアップ!続編「孤狼の血 2」を見逃すな
ストーリーはもちろん、アクション、緊張感、衝撃度とすべてがレベルアップした続編『孤狼の血 LEVEL2』は、2021年8月20日より全国公開中! タイトルの「LEVEL2」には、“前作を超えるほど刺激的で熱狂的な興奮を生み出す映画を作りだす”という、作品に携わる全員の熱量が込められました。 主演を務めた松坂は、激しいアクションシーンにもノースタントで挑み、その気迫を見せつけています。昭和から平成に移り変わる時代のなか、現在にも通じる人間ドラマと衝撃的な描写が満載の本作を、ぜひ楽しんでください!
前作『孤狼の血』を