2018年7月7日更新

似ている!?『ホワイトハウス・ダウン』と『エンド・オブ・ホワイトハウス』を比較してみた

ホワイトハウスがテロで占拠されるアクション映画が、2013年に2本製作されました。『ホワイトハウス・ダウン』と『エンド・オブ・ホワイトハウス』、内容もタイトルも似ていますが、実はかなりの違いが!今回はこの2本を比較・考察していきます。

アメリカ政府の中枢「ホワイトハウス」が崩壊?!

「ホワイトハウス」といえばアメリカ合衆国大統領が住んでいるところとして有名ですが、大統領官邸としてだけでなく、政権の中枢としての機能があることもご存知でしょうか?ホワイトハウスはアメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.中心部にあり、大統領が執務を行う行政府として直属スタッフが勤務する場所でもあります。 メインハウスと呼ばれる大統領公邸のエグゼクティブ・レジデンス、大統領執務室があるウエストウイング、バンカー・PEOC(大統領危機管理センター)があるイーストウイング、副大統領オフィスがあるアイゼンハワー行政府ビルと、主に4つの建物から成っています。 そんな政府中枢であるホワイトハウスが、もしもテロリストに突然占拠され大統領が拉致されたら!?という内容の映画が、2013年に2本も製作されました。『ホワイトハウス・ダウン』と『エンド・オブ・ホワイトハウス』、タイトルも内容も似ているようですが実際はどうなのでしょうか?詳しく検証していきます。

まずは『ホワイトハウス・ダウン』と『エンド・オブ・ホワイトハウス』のあらすじとキャストを紹介!

ホワイトハウス内部のテロで陥落!『ホワイトハウス・ダウン』

『ホワイトハウス・ダウン』は原題も同じく『White House Down』で、アメリカで2013年6月28日に公開されました。監督は『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ、主演はチャニング・テイタムとジェイミー・フォックスです。日本では同年の8月16日に公開されています。 議会警察官としてラフェルソン下院議長の警護を務めるジョン・ケイルは、元軍人。ソイヤー大統領の大ファンである娘エミリーを喜ばせようと、ケイルはシークレットサービスへの転職を目指し、ホワイトハウス見学ツアーのパスを手に入れたりと奮闘中!しかし見学ツアーに来たその日、潜入していた武装集団がテロを起こし、ケイルとエミリーは巻き込まれてしまいます。 チャニング・テイタムがジョン・ケイルを、ジェイミー・フォックスがソイヤー大統領を演じています。ケイルと同窓で彼をよく知るフィナティ特別警護官役で『クレイジー・ハート』のマギー・ジレンホールが出演。娘のエミリーはジョーイ・キングが演じました。

北朝鮮のテロリストがホワイトハウスを占拠!『エンド・オブ・ホワイトハウス』

『エンド・オブ・ホワイトハウス』の原題は『Olympus Has Fallen』といい、オリンポスとはホワイトハウスのコードネームです。つまり「ホワイトハウス陥落」という意味。監督は『トレーニング デイ』のアントワーン・フークア、主演はジェラルド・バトラー。アメリカで2013年3月22日、日本では同年6月8日に公開されました。 アメリカ独立記念日の翌日、韓国首相がホワイトハウスへ訪問しアッシャー大統領と会談。その最中、正体不明の攻撃機がワシントンD.C.上空に出現。突如として首都はガトリング攻撃に晒されます。そのわずか13分後には武装テロ集団によってホワイトハウスは占拠され、大統領と政府高官が拉致されてしまいます。 ジェラルド・バトラーは元シークレット・サービスで、訳あって退任し財務省に勤務するマイク・バニングを演じました。アッシャー大統領にはアーロン・エッカートがキャスティングされています。また、モーガン・フリーマンが大統領代理を務めるトランブル下院議長を演じています。

比較① 主人公は似ているようで全然違う?

『ホワイトハウス・ダウン』のジョン・ケイルの現職は下院議長の警護官で、娘のためシークレット・サービスを目指していますが、ケイルの素行不良な過去を知るフィナティに相応しくないと面接で却下されてしまいます。 ソイヤー大統領にも敬意は払いつつも対等に話をし、どんな危機的状況でも持前の対応力で突破していきます。

一方、『エンド・オブ・ホワイトハウス』のマイク・バニングの現職は財務省の事務職で、シークレット・サービスを辞めて一年半。 バニングは大統領家族と信頼関係を築いていた敏腕警護官でしたが、ある不慮の事故で大統領夫人を救うことができず、自ら退任を選んだような誠実でストイックな人物です。

比較② 敵は中東がらみの極右と北朝鮮!アメリカの現状を反映している?

『ホワイトハウス・ダウン』のケイルの敵は、中東から米軍を撤退させようとしているソイヤー大統領に反発する元軍人エミール・ステンツ率いる白人至上主義者や極右たち、そしてそれに協力するシークレット・サービスの隊長マーティン・ウォーカー。まさかのウォーカーの裏切りに、大統領もフィナティも驚きを隠せません。 一方、『エンド・オブ・ホワイトハウス』のバニングの敵は、リーダーのカン・ユンサク率いる北朝鮮のテロリスト集団。自爆テロもいとわず、わずかな時間で制圧できるような徹底的な訓練を受けた戦闘のプロばかりです。カンは北朝鮮出身で、韓国政府の要人警護を務めている人物。韓国首相の警護官としてホワイトハウス内部に潜入し、テロを先導します。

比較③ どちらも鮮やかな手口?ホワイトハウス占拠の過程を考察

『ホワイトハウス・ダウン』では、まず初めに議会議事堂が爆破され副大統領と下院議長が避難。呼応してホワイトハウス内のステンツたちが制圧を開始し、ウォーカーはバンカーへ向かう途中、突然裏切り部下を射殺して大統領を拘束します。 はぐれたエミリーを探していたケイルは、ウォーカーが大統領を拉致しようとしていたところに遭遇し、奪取に成功。大統領の衛星電話を使って副大統領に連絡すると、大統領救出の指示を受けます。 対する『エンド・オブ・ホワイトハウス』では、いきなりホワイトハウス上空に出現した対地攻撃機による無差別射撃が始まり、多くの市民が巻き添えになる中バニングもホワイトハウスへ駆けつけます。しかし自爆テロで門が爆破され、完全武装したテロ集団が一気に内部への奇襲を仕掛けてきます。 その間にバンカーに避難した大統領と韓国首相らを拉致したカンは、完全制圧を宣言。なんとか内部へ侵入したバニングはペンタゴンへ連絡し、大統領とその息子コナー救出を指示されます。

比較④ ホワイトハウス占拠と大統領拉致の目的は?いずれも核が絡む!

『ホワイトハウス・ダウン』でなぜ大統領警護隊の隊長であるウォーカーが突然裏切ったのか?その原因はウォーカーの息子にありました。イランの核情報を探る秘密作戦に参加したウォーカーの息子は作戦の失敗で戦死、その作戦は大統領が指示したものでした。 しかしその恨みは大統領のみに向かわず、息子を死に追いやった国自体を壊滅しようとします。大統領の認証が必要な核ミサイルの発射プロセスを解除することがウォーカーの真の目的であり、ミサイルの目的地をイランの主な都市に設定し始めるのです。

『エンド・オブ・ホワイトハウス』のカンは初めの交渉では日本海周辺のアメリカ海軍第7艦隊と在韓米軍の完全撤退を要求し、朝鮮半島の統一が目的だと語ります。 しかし実際は大統領と国防長官、統合参謀本部議長の3人が持つ「ケルベロス・コード」を入手するために彼らを全員バンカーに拘束したと判明。ケルベロス・コードとは3段階の核ミサイル制御システムで、発射されたICBM内で核弾頭を自滅させることができるもの。 本来誤爆を抑制するためのものですが、カンはこれを利用して発射前のミサイルをアメリカ全土のサイロ内で爆発させようとしたのです。彼の本当の目的は、国と両親をアメリカに奪われた復讐でした。

【ネタバレ】ホワイトハウス陥落後それぞれの結末は!?

『ホワイトハウス・ダウン』では、ウォーカーが核攻撃のボタンに手をかけたことを知ったラフェルソン大統領代理が、ついにホワイトハウス空爆を決意します。しかし実は本当の黒幕はラフェルソン!米軍の中東撤退に反対する軍産複合体から支援を受けており、証拠隠滅のため空爆を発令したのです。 大統領が亡くなると副大統領が即時的に大統領に就任しますが、さらに副大統領が亡くなった場合は下院議長が大統領に任命されます。2作ともこのシステムをしっかりと展開に組み込んでいるところが面白いですね。

『エンド・オブ・ホワイトハウス』では、カンがケルベロス・コードをすべて解読し入力したことで、ついに全米各地の核ミサイルが自爆する危機に直面。アッシャー大統領もカンに撃たれ瀕死の状態の中、ギリギリ残り3秒でバニングが作動停止に成功します。 ケイルはエミリーを救い空爆から逃れられるのか、バニングは大統領を救いホワイトハウスから脱出できるのか?それはぜひ本編をラストまで観て確認してみてください!

『ホワイトハウス・ダウン』が地上波放送!

今回紹介した映画『ホワイトハウス・ダウン』が、フジテレビ系列の『土曜プレミアム』で7月7日夜9時から放送されます。 すでに見ているという方も、まだ見ていない方も、要チェックです!