2018年8月1日更新

オシャレなだけじゃない!ジャズを扱った名作映画8選【定番&隠れた名作も】

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ジャズって難しい音楽?そんなイメージを壊してくれる映画を紹介!

ロックやポップスにクラシックなど、音楽にも数多くのジャンルがありますが、その中でもジャズという音楽に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。ただ静かでオシャレな音楽という印象があるかもしれませんが、ジャズの世界は実は非常に複雑で奥深いものです。 今回は、そんなジャズを題材にした名作映画をご紹介します。天才と呼ばれたミュージシャンの人生を追ったノンフィクションから、とっつきにくいと思われがちなジャズを分かり易く描いた作品まで、幅広く選びました。 ジャズに興味を持たせてくれるような名作ばかりですよ!

天才トランぺッターの再起を賭けた戦い『ブルーに生まれついて』

1950年代に圧倒的な人気を誇りながらも、ドラッグ中毒によって破滅的な生涯を送った、ジャズトランペットの名手チェット・ベイカー。表舞台から姿を消した彼が、再びステージに復帰しようとする姿を描いた伝記映画です。 チェットを演じているのは俳優から監督、さらには脚本家と幅広い活動で知られるイーサン・ホーク。映画のために特訓した、彼のトランペット演奏も見所となっています。 天才ミュージシャンでありながら人間的には非常に脆い人物だったチェット・ベイカーですが、本作はそんな彼の繊細な魅力をありのままに伝えてくれる作品です。

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モダン・ジャズの原点を作り上げた男の生涯を描いた『バード』

「ビバップ」と呼ばれる、モダン・ジャズの原型を作り上げた伝説的なサックス奏者、チャーリー・パーカーの生涯を描いた作品です。「バード」という愛称で親しまれながら、34歳という若さでこの世を去ったチャーリーと彼の妻チャンの生き様は、ジャズファンでなくても必見! チャーリーを演じたフォレスト・ウィテカーは、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しました。また、大のジャズファンであるクリント・イーストウッドが監督を務め、パルム・ドールにもノミネートされるなど、本作は高く評価されました。 劇中の音楽ではチャーリー自身の演奏が使われ、彼の人生だけでなく音楽も楽しめる作品になっています。

人気ジャズミュージシャンも多く出演した、渋い人間ドラマ『ラウンド・ミッドナイト』

年老いたジャズサックス奏者とフランス人青年の友情を描いた本作は、ジャズファンなら正に必見の作品と言えるでしょう。実在のジャズピアニスト、バド・パウエルの実体験が元になっており、パリの下町を舞台に多くの名場面が展開されます。 本作の最大の特徴は、主演のデクスター・ゴードンを始め、ジャズ界のレジェンドが数多く出演しているという点でしょう。ジャズファンなら誰もが知る有名ミュージシャンのライブシーンが存分に堪能できます。 その他にも、『最強のふたり』などで知られるフランソワ・クリュゼや、マーティン・スコセッシなどが出演しているのもポイントです。

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天才ギタリストの恋をオシャレに描いた『ギター弾きの恋』

1930年代のシカゴを舞台にした『ギター弾きの恋』は、巨匠ウディ・アレンが手掛けたラブストーリーの名作。 天才ジャズギタリストでありながら自堕落な生活をしているエメットは、ある日ハッティという口を利くことが出来ない女性をナンパします。ハッティはエメットのギターの腕に惹かれ、彼も次第に彼女を愛するようになりますが……。 ショーン・ペンがエメットを、サマンサ・モートンがハッティを演じ、共にアカデミー賞にノミネートされました。魅力的なキャラクターや軽快なテンポは勿論、全編に渡って流れるジプシー・ジャズも本作のオシャレな雰囲気に大きく貢献しています。

ジャズドラマーの主人公を待ち受ける狂気のレッスンとは?『セッション』

公開後すぐに世界中で絶賛され話題を呼んだ『セッション』は、ジャズドラマーの主人公ニーマンが、スパルタ指導者フレッチャーの過酷なレッスンによって追い詰められていく様子を描いた作品です。音楽に全てを捧げる人々の狂気的な情熱が漂う、緊張感に満ちた音楽ドラマとなっています。 監督のデイミアン・チャゼルは本作で大きな注目を集め、2016年の大ヒット作『ラ・ラ・ランド』でも高く評価されました。彼自身もジャズドラマーだったという過去の経験が、本作に反映されています。 本作でアカデミー助演男優賞を獲得した、フレッチャー役のJ・K・シモンズの迫真の演技に注目です!

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幕末にジャズがやってきた!奇想天外な『ジャズ大名』

『時をかける少女』などで知られる、筒井康隆原作の『ジャズ大名』を実写化。幕末に駿河の藩に流れ着いた黒人奴隷たちが、音楽好きの藩主と意気投合しジャズセッションを繰り広げるという奇抜な作品です。 監督は、数多くの名作を世に送り出した岡本喜八。古谷一行が主演を務め、財津一郎や本田博太郎などの俳優に加えタモリなども出演しています。 時代考証などの細かいことは気にせず、ただ音楽の楽しさを全面に押し出したエンターテインメント性抜群の映画です。シリアスな音楽ドラマに疲れた人にオススメ!

ジャズ入門にオススメ!爽やかな青春ジャズムービー『スウィングガールズ』

物語の舞台は東北地方のとある高校。補修をサボるために仕方なくビッグバンドジャズをやることになった女子高生たちが、次第にジャズや演奏の楽しさに気付いていく青春映画です。 監督は、2001年に映画『ウォーターボーイズ』を大ヒットさせた矢口史靖。本作も非常に高い評価を受け、日本アカデミー賞を総なめにしました。 上野樹里や平岡祐太、小日向文世や竹中直人など、俳優陣も非常に豪華で、音楽ファン以外でも楽しめるようになっています。また、ライブシーンは差し替え無しという点にも注目! 初めてジャズの魅力に触れるには最適な作品と言えるでしょう。

ジャズの最盛期を記録した歴史的なドキュメンタリー『真夏の夜のジャズ』

『真夏の夜のジャズ』は、1958年に開催された「第5回ニューポート・ジャズ・フェスティバル」の様子を収めたドキュメンタリー映画です。多くの伝説的なジャズミュージシャンの全盛期の演奏が堪能できる他、当時のアメリカ人のファッションや自由にジャズを楽しむ様子なども楽しむことが出来ます。 ジャズに関するドキュメンタリーでは最高峰の作品とされ、公開後も幾度もリバイバル上映されるほど人気の高い本作。1950年代という、ジャズが最も盛り上がっていた時代をフィルムに収めた記念碑的な傑作です。

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ジャズって面白い!映画を通じてジャズの世界に触れてみよう

いかがだったでしょうか?ジャズの魅力を感じさせてくれる作品をご紹介しました。 クールな大人の音楽と考えられがちなジャズですが、実際は誰でも楽しむことが出来る非常に熱い音楽です。今回ご紹介した作品を観れば、小難しいイメージも無くなるんじゃないでしょうか。 エンターテインメント性豊かなスウィング・ジャズや、より芸術的な高みを目指したフリー・ジャズまで、ジャズにも幅広いジャンルがあります。映画と同じように、自分のお気に入りのジャズを見つけてみてはいかがでしょうか!