2019年12月12日更新

【原作ネタバレ】岩井俊二監督『ラストレター』豪華キャストが贈る世代を超えたラブストーリーを紹介

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Love Letter
ⓒ2019「Last Letter」製作委員会

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岩井俊二監督最新作『ラストレター』で豪華キャスト陣が集結

岩井俊二
ⓒ2019「Last Letter」製作委員会

これまで、色彩と情景の圧倒的な美しさが魅力の名作を多く手がけてきた岩井俊二。そして、最新作『ラストレター』が2020年1月に公開されることが決定しました。 本作は岩井監督の故郷・宮城を舞台とした、世代を超えたラブストーリーとなっているそう!この記事ではあらすじやキャスト情報などを紹介します。

【あらすじ】世代を超えた恋愛物語

ラストレター
(C)2020「ラストレター」製作委員会

岸辺野裕里は姉・遠野未咲を亡くし、葬儀で未咲の娘、鮎美と再会。鮎美は母の死を受け入れることができず、遺された一通の手紙を開くことができずにいました。 また、裕里は未咲の死を同級生に伝えるために未咲の同窓会に出席。しかし、同級生に未咲と間違えられ、壇上でスピーチを促されます。未咲の死を伝えることもできず、また、ここで初恋の相手・乙坂鏡史郎と再会します。 鏡史郎は裕里を未咲だと勘違いしたまま、連絡先を交換。そして鏡史郎から裕里の元に「君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?」というメッセージが。裕里は複雑な思いを抱きながらも、夫に知られないように返信先のない手紙を初恋の相手に送ります。 一方、鏡史郎は返信先がないため未咲の実家に手紙を送ることに。しかし、そこに未咲はおらず、手紙を受け取ったのは娘の鮎美。母を亡くし心が沈んでいた鮎美は、自分の知らない母と鏡史郎の学生時代の思い出話が綴られている手紙に返事をし、鏡史郎との文通を始めます。

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原作小説『ラストレター』の結末は……?【ネタバレ注意】

原作小説『ラストレター』は、プロローグの後に小説と書かれており、鏡史郎から未咲に宛てた小説(手紙)であると示唆されています。鏡史郎はデビュー作の『未咲』以降、次の作品が書けない状態が続き、一連の出来事を本にしようとしたのでした。

鏡史郎は裕里の元を訪ね、なりすましに気付いていたことを告げます。彼女は「未咲は駆け落ちの末に結婚した阿藤陽市のDVでうつ病を患い、自殺した」のだと鏡史郎に告げました。 現在の阿藤と対峙した鏡史郎は、自分が何者かわからない苛立ちを大学で一番綺麗な未咲を奪うことで昇華しようとした、と言う彼の本心に憤りを覚えるのです。そして、鏡史郎が未咲との思い出の中学校に足を運ぶと偶然、鮎美と颯香が通りかかり……。 裕里ではない、もう一方の文通相手が鮎美だと知った鏡史郎。彼は未咲の実家を訪れ、24年の歳月を経て想い人と再会を果たしました。鏡史郎、鮎美、颯香や家族たちそれぞれが未咲の死を乗り越え、鮎美は未咲が遺した一通の手紙に書かれた内容を明かします。 それは、鏡史郎と2人で考え、未咲が中学校の卒業式で読んだ答辞でした。未咲の未来への希望に満ちた言葉が綴られ、小説『ラストレター』は幕を閉じました。

大注目間違いなしのキャスト陣【松たか子主演】

Love Letter
ⓒ2019「Last Letter」製作委員会

岸辺野裕里/松たか子

ラストレター
(C)2020「ラストレター」製作委員会

主人公・岸辺野裕里を演じるのは松たか子。裕里は夫と2人の子供の4人暮らしですが、初恋の相手と姉の同窓会で再会し文通を開始します。 松は1998年公開の岩井作品『四月物語』でも主演を務めており、「また声をかけていただいて嬉しかったです」とコメントしています。

遠野鮎美/広瀬すず

ラストレター
(C)2020「ラストレター」製作委員会

亡くなった遠野未咲の娘、鮎美を広瀬すずが演じます。鮎美は母の死が受け入れられず、母が残した一通の手紙の封を開けることができませんでしたが、鏡史郎からの手紙を徐々に心待ちするようになります。 広瀬が岩井作品に出演するのはこれが初めてで、本作で新たな面を見せてくれるのではないかと期待が膨らみます。また、広瀬は鮎美役だけでなく、未咲の学生時代にも挑戦します。

乙坂鏡史郎(現代)/福山雅治

ラストレター
(C)2020「ラストレター」製作委員会

裕里の初恋相手で、未咲に思いを寄せていた小説家の乙坂鏡史郎を福山雅治が演じます。 福山は意外にもこれが岩井作品への初参加となるそう。また、主演の松とは約20年ぶりの共演となります。

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乙坂鏡史郎(回想)/神木隆之介

ラストレター
(C)2020「ラストレター」製作委員会

回想シーンの鏡史郎を演じるのは神木隆之介。鏡史郎は未咲と裕里のいる学校に転校生としてやってきます。 神木は、大先輩である福山と同じ役というプレッシャーを背負いながらも、今までの出演作のように見事な演技を見せてくれることでしょう。

岸辺野宗二郎/庵野秀明

ラストレター
(C)2020「ラストレター」製作委員会

裕里の夫で漫画家の岸辺野宗二郎役を庵野秀明が演じます。庵野秀明といえば、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズや「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズを手がけていることでも有名です。 庵野は監督やアニメーターとしてだけでなく、様々な作品に出演しており、ジブリ映画『風立ちぬ』では主人公の堀越二郎役の声を担当しています。

岸辺野颯香/森七菜

岸辺野裕里の娘、颯香を演じるのは森七菜。颯香は夏休みの間、従姉妹の鮎美と共に祖父母の家で過ごし、心に傷を負った彼女と交流していく役どころです。 森はアニメ映画『天気の子』のヒロインを射止め、快進撃が続く注目の若手女優で、本作の主題歌「カエルノウタ」にて歌手デビューも決定!颯香だけでなく母・裕里の学生時代も演じ、広瀬と同じく一人二役に挑戦します。

阿藤陽市/豊川悦司

未咲の元恋人で、彼女の過去に絡む重要キャラクター・阿藤陽市を豊川悦司が演じます。 岩井直々のオファーにより、1995年公開の映画『Love Letter』以来、24年ぶりに岩井作品への出演が決定した豊川。岩井によると、ロケ地は夏の仙台なのに「冬の小樽で外は雪が降ってるような気分になった」そうで、両作品の世界を繋ぐ役割を担ったのでしょう。

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サカエ/中山美穂

阿藤陽市の同居人、サカエを『Love Letter』のヒロインを務めた中山美穂が演じます。 中山も岩井からのオファーを快諾し、映画作品では『Love Letter』以来、24年ぶりの豊川との共演が実現しました。共演シーンは少ないようですが、同じ「手紙」をモチーフにした作品で、2人がどんな演技を披露するのか注目です!

岩井作品『Love Letter』との関係は?

『Last Letter』という題名から『Love Letter』を思い出した方も多いのではないでしょうか。『Love Letter』は中山美穂と豊川悦司主演で1995年に公開された作品。 『Love Letter』でも文通が行われており、となると『Last Letter』とどんな関係性があるのか気になります。 岩井監督によると、「手紙のやりとりが普通に行われていた前者の時代から時が経ち、文通を元にした物語が不可能だと思っていた。しかし、それを可能にするアイデアを思いついてしまったから」本作が誕生したとのこと。時を経て現代にどんな手紙の物語が復活したのでしょうか?

川村元気がプロデューサーを務める

企画・プロデュースを手掛けるのは川村元気。川村は数々のヒット作に関わっており、過去には『告白』や『君の名は。』などを手がけました。 また、2018年8月現在、本作の他にも『SUNNY 強い気持ち・強い愛』と『億男』の公開を控えています。

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『ラストレター』は2020年1月公開!

豪華キャスト、スタッフで送る映画『ラストレター』は2020年1月17日公開です。これを機に岩井作品を見直して世界観に浸りながら公開を待つのも良いかもしれませんね!