2018年10月19日更新

川村元気、日本の映画界はこの男に託された!ヒット作を連発する稀代の映画プロデューサー

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君の名は。
(C)2016「君の名は。」製作委員会

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川村元気のプロフィールは?

川村元気は1979年横浜生まれ。上智大学文学部を卒業後、2001年東宝に入社しました。以降映画プロデューサーとして『電車男』『モテキ』『告白』『悪人』などのヒット映画を次々に手がけています。 その実力が国内外から評価され、2010年米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出。2011年には国内において優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞しています。 2012年には自身初となる小説『世界から猫が消えたなら』を発表し、累計発行部数140万部を超える大ベストセラーとなりました。また記憶に新しいところでは、2016年公開の映画『君の名は。』大ヒットの立役者として有名です。

映画の神に愛された男・川村元気。東宝入社はある人の助言だった!

元々大の映画好きだったという川村元気。彼は就職活動で大いに悩みました。好きなことを仕事にして、その結果映画を愛せなくなるのが怖かったそうです。そこで映画会社を受けつつ、出版業界への採用を目指して就職活動をしていました。 第一志望の出版社の社長面接で、彼は「既に内定の出た会社について」や「出版社を志望する理由」を質問されました。そして川村の答えを聞いた社長が「君は映画を作ったほうがいい」と助言したのだそうです。こうして彼は映画会社への就職を決めました。 この一言がなければ彼は東宝に入社せず、これまで手掛けてきたヒット作は誕生しなかったかもしれません。

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映画プロデューサーは漁師!?

東宝に入社した川村元気が、いかにして稀代の映画プロデューサーになっていったのでしょうか?彼は入社当時、劇場のチケットもぎりなども経験しますが、社内企画への応募をきっかけにプロデューサー職を得ました。実績も能力もまだない川村元気は、先輩の仕事を見ていて「映画プロデュサーは漁師だ」と思ったそうです。 高性能エンジン付きの立派な船で漁に出るのが先輩プロデューサー。自らは手漕ぎのボートに乗っているイメージです。先輩漁師が散々釣った漁場に、後から着いても魚(=ヒットする映画のアイディア)はもういません。そこで彼は、次に魚が来そうな場所を自分で探して釣り糸を垂らしていたそうです。 この姿勢こそ、川村元気が唯一無二の映画プロデューサーになった所以ではないでしょうか。

2ちゃんねるを漁場に選んだ結果、『電車男』が生まれた

川村元気がプロデューサーとして初めて手がけた作品が2005年公開の『電車男』でした。 プロデューサーは漁師という考えのもと、先輩漁師が見ないであろうインターネットの中に釣り糸を垂らして魚を待っていたそうです。 彼がそのような意識で2ちゃんねるを見ていて出会ったのが『電車男』。ネット上では書籍化を切望する声もあったというこの実話を、川村元気は映画として世に送り出し大ヒットさせました。

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『君の名は。』を企画・プロデュース!メガヒットさせた手腕

2016年公開映画『君の名は。』を大ヒットへ導いた立役者が川村元気です。興行収入250.3億円、これは歴代4位の驚異的数字です。この映画を、真っ白な状態から作り上げていったのが監督の新海誠と川村元気でした。 国内外から高い評価を受けている気鋭のアニメーション映画監督の新海誠。彼にメジャーエンタメを作ってもらいたいというのが、そもそも企画のきっかけだったそうです。また、川村元気が幼少期に影響を受けた不朽の名作『E.T』が映画と音楽の究極の組み合わせで感動を生んだように、『君の名は。』にも音楽という要素が不可欠だったと語っています。 そこで、RADWIMPSの音楽を映画と掛け合わせ、その世界観を独特でユニークに見せることにこだわりました。

小説家・川村元気として、ベストセラーを連発!

川村元気は小説家としてもその才能を遺憾無く発揮しています。2012年、1作目となる『世界から猫が消えたなら』、2014年に2作目の『億男』、そして3作目は2016年に『四月になれば彼女は』を発表しました。 特に1作目『世界から猫が消えたなら』は川村初の小説ながら本屋大賞にノミネートされ、累計140万部突破の大ベストセラーになりました。また2016年には映画化もされ、ヒットしています。

彼がこれまでの3作品で描いたテーマは、「死」「金」「恋愛」でした。これには理由があり、川村曰くこれら3つはすべて「自分の意思ではどうにもならないこと」であり、「自分自身が最も知りたいこと」なのだそうです。 彼は小説を書くなかで、その答えを見つけていくという創作スタイルであると語っています。

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2020年東京オリンピック・パラリンピックの式典演出チームに選出

東京オリンピック、フリー画像

日本を代表するクリエイターとして、2020年東京オリンピック・パラリンピックの式典演出を手がける有識者チームの1人に川村元気が選出されました。 世界の注目が集まる開会式・閉会式に起承転結のストーリーを編み出す役割を担うのがこの8人のチームです。大会組織委員会は東京五輪以降も活躍できるフレッシュな人材を選出した、と期待を込めてコメントしています。 各分野で活躍しているトップクリエイターが融合した時、どんな化学変化を起こしてくれるのか、大いに注目したいですね。

ショートフィルム『ティファニー・ブルー』脚本を担当して話題に

ティファニーとゼクシィがタッグを組み、2017年11月に公開したショートフィルム『ティファニー・ブルー』。この作品の脚本、クリエイティブ・ディレクターを川村元気が務めました。1組のカップルのプロポーズ直前までを、6分ほどの短い映像の中で丁寧に紡ぎ出しています。 主演は成田凌と杉咲花。現代の若者らしい無機質なやり取り、SNSでかろうじて繋がる2人の温度のない日常風景が印象的です。そんな彼が一生分の一歩を踏み出すべくティファニーの店を訪れます。 ここにも川村元気のクリエイターとしてのこだわりが垣間見え、映像プラス音楽で人の心に訴えかけます。『ティファニー・ブルー』の楽曲は、LANYというL.Aのバンドの「Good Girls」です。 Youtube内で広告として流れることもあったショートフィルムですが、コメント欄には「いつもは飛ばす広告なのにフルで観てしまった」「映画の予告かと思った」など、彼の作品のクオリティの高さに圧倒される人が多かったようです。

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川村元気が映画「SUNNY」で鬼才・大根仁監督と3度目のタッグ!

主演・篠原涼子で韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』をリメイク

2018年8月に公開を予定している『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は、2011年に韓国で大ヒットした『サニー 永遠の仲間たち』の日本版リメイク作品です。 高校時代をともに過ごした仲良し6人組「サニー」の約20年後と輝かしい青春時代を描いていく本作で、主演を務めるのは女優・篠原涼子です。

映像プラス音楽が生み出す、川村元気の映画に期待大

プロデューサーとして作品に携わる川村元気。彼は今作品で、主人公たちの青春時代を象徴する90年代のJ-POPをふんだんに使用し物語に彩りを与える仕掛けを考えているそうです。川村とともに『モテキ』『バクマン。』を世に送り出した大根仁監督と3度目のタッグである点にも注目です。 類い稀なるセンスと才能でこれまでにないものを次々と作り上げていく川村元気。彼の今後の動きから目が離せません。

著書『億男』が実写映画化

雑誌『BRUTUS』で河村が連載していた『億男』が佐藤健主演、大友啓史 監督で2018年10月映画化することが決定しました。 本作は累計56万部を遂げ、『世界から猫が消えたなら』に引き続き本屋大賞にノミネートされています。