映画「SAW ソウ」シリーズ10作をネタバレ解説!観る順番やジグソウの目的をまるまる紹介
タップできる目次
- 映画「SAW ソウ」シリーズのおすすめの順番は?【ネタバレ注意】
- 映画「SAW ソウ」シリーズ一覧表【公開順】
- 『ソウ』(2004年)の解説
- 『ソウ2』(2005年)の解説
- 『ソウ3』(2006年)の解説
- 『ソウ4』(2007年)の解説
- 『ソウ5』(2008年)の解説
- 『ソウ6』(2009年)の解説
- 『ソウ ザ・ファイナル 3D』(2010年)の解説
- 『ジグソウ:ソウ・レガシー』(2017年)の解説
- 『スパイラル:ソウ オールリセット』(2021年)の解説
- 最新作「ソウX(ソウテン)」の解説
- タイトル「SAW ソウ」の意味とは?気になるトピックを解決
- 「SAW ソウ」シリーズはジグソウの目的を知るとより深い
映画「SAW ソウ」シリーズのおすすめの順番は?【ネタバレ注意】
多くの続編があるシリーズは、時系列が混乱してしまいがちですが、「ソウ」シリーズは公開順に観ていくのがおすすめです。それは、このシリーズが一貫して1つのストーリーを描いているから。 前作とのストーリー上のつながりも濃いため、順番に観ていかないと意味がわからないものになってしまいます。シリーズが進むにしたがって、徐々に明かされていくジグソウの思惑。ただグロテスクなだけでなく、1つの大きな物語を楽しむことができます。 毎回ラストにどんでん返しがあり、それが次作につながっていくので、できれば時間をあけずに観ていくのがベストでしょう。
映画「SAW ソウ」シリーズ一覧表【公開順】
『ソウ』(2004年)の解説
『ソウ』のあらすじ【ネタバレ注意】
地下のバスルームに閉じ込められた2人の男、アダム(リー・ワネル)とゴードン(ケイリー・エルウィス)。彼らは足に鎖をはめられた状態で、ポケットの中にカセットテープが入れられていました。部屋にはもう1人の男がいますが、既に死んでいます。 死んだ男が握っていたのは、テープレコーダーと拳銃。2人に与えられたテープを再生すると、恐ろしいゲームへの誘いが始まります。それは世間を騒がせている連続殺人鬼「ジグソウ」からの、それぞれへの指令でした。
ゴードンの妻子は彼の病院で働くゼップ(マイケル・エマーソン)に監禁されており、アダムを6時までに殺さなければ、妻子がゼップに殺されるという極限状態。アダムと協力して脱出を試みますが、ことごとく失敗してしまいます。 ジグソウ事件を捜査していた元刑事のタップ(ダニー・グローヴァー)がゴードンの妻子を救い出したことを知らず、6時になって半狂乱になるゴードン。ノコギリで自分の足首を切断し、アダムを拳銃で撃ってしまいます。 そこへゼップが乱入し、致命傷を外れたアダムによって撲殺。実はゼップも強要されゲームに参加していた被害者でした。愕然とするアダムの前で、中央の死体が突然起き上がります。 なんとそれは、ジグソウ本人だったのです。彼はゴードンに末期の脳腫瘍を宣告された患者ジョン・クレイマー(トビン・ベル)でした。
『ソウ』での殺人鬼ジグソウの目的
連続殺人鬼ジグソウは、どの事件も独自の信念と目的に基づき行動しています。ジグソウが凶行を重ねる理由は、自分の命も他人の命も粗末にする者に、生きている意味を実感させること。 今作で1番のターゲットになっているゴードンは、日々の業務を淡々とこなすだけで患者と向き合わない医師です。患者の命を軽く見ているとジグソウに判断され、ゲームの参加者となってしまったのでしょう。
登場人物たちの関係性
ジグソウのゲームの参加者には、意外な共通点や驚愕の関係性があります。ジグソウ事件を追い続けていた元刑事のタップはゴードンのことを疑っており、カメラマンのアダムに調査と尾行を依頼していました。 ジョンはゴードンに自らの行いを改めさせるベく、彼の周りの人間をゲームに参加させていたのでした。
後のシリーズで『ソウ』について判明すること
このゲームの参加者となったアダムとゴードンの生死は、その後のシリーズで明らかになります。今作でバスルームに放置されたアダムは、次作の終盤では、バスルームでミイラ化した死体となって発見されました。 ゴードンの生死と行方はもっと後、シリーズの完結作『ソウ ザ・ファイナル 3D』で判明します。ゴードンはジョンに助けられて彼の協力者となり、その意志を継ぐ者となっていました。
『ソウ2』(2005年)の解説
『ソウ2』のあらすじ【ネタバレ注意】
ジグソウ逮捕に向けて日々奮闘していた刑事エリック(ドニー・ウォルバーグ)は、ある日、念願かなってジグソウを捕らえることに成功します。 しかし、ジグソウは既にゲームを始めていたのです。ゲームの参加者の中にはエリックの息子ダニエル(エリック・ナドセン)もいました。動揺するエリックでしたが、ジグソウは彼に自分と2時間話をするように命じます。 ダニエルとゲーム参加者たちは毒ガスが徐々に流れ出す部屋に監禁されており、2時間以内にゲームの勝者とならなければ毒ガスで命を落としてしまうのですが……。
出口のない洋館に閉じ込められ、遅効性の毒ガスが充満する極限状態から脱出しようとする8人の男女。その間、彼らの映像を見ながらジョンと話をしていたエリックは、ダニエルが逃げ回るのを見て思わずジョンに暴力を振るいます。 ジョンはエリックをダニエルたちが監禁されている家へ案内しますが、エリックは豚のマスクを被った人物に襲われて、意識を失ってしまいました。目を覚ますと足は鎖で繋がれ、手元にあったカセットテープを再生すると、事の真相を語り始めたのはダニエルと一緒に逃げていたアマンダ(ショウニー・スミス)でした。 エリックがジョンを拘束した時点で洋館でのゲームは終わっていて、彼が見ていた映像は録画されたものだったのです。部屋にある金庫がタイマーとともに開くと、そこには酸素マスクを付けたダニエルがいました。
『ソウ2』でのジグソウの目的
エリックは自分の手柄を立てるために、過去の事件で虚偽の証拠を提出していました。今回のゲームの参加者はダニエルを除き、全員がエリックにでっち上げの証拠で逮捕された被害者たちでした。 エリックの最愛の息子ダニエルをエリックの被害者たちと共にゲームに参加させることで、ジグソウはエリックに何かを気づかせようとします。 また、余命幾ばくもないジョンは、次なる後継者を探していました。エリックに対するゲームと並行して、アマンダを試すゲームも行われていたのです。
登場人物たちの関係性は?
エリックとダニエルの親子関係、そしてダニエルを除く被験者たちが全員エリックの虚偽の証拠による被害者であったことは前述の通り。 さらに、以前のジグソウゲームから生還したアマンダが今作のゲームにも再び参加しています。彼女はジグソウに協力し、裏で暗躍を続けていたのです。
後のシリーズで『ソウ2』について判明すること
今作でジョンの後継者として登場したアマンダですが、実は『ソウ』のアダムとゴードンのゲームから協力していました。しかしジョンの意志とは違う行動をとったため、次作ではジョンに試されることになります。 今作の最後でアマンダに拘束されたエリックはしばらく行方不明になっていますが、『ソウ4』で再登場。アマンダ亡き後にジグソウを継いだホフマンが、エリックを監禁していたことが明かされます。
『ソウ3』(2006年)の解説
『ソウ3』のあらすじ【ネタバレ注意】
何者かに拉致された外科医のリン(バハー・スーメク)は、脳腫瘍の男ジョンの手術を命じられます。別の場所ではジェフ(アンガス・マクファーデン)という男を被験者としたジグソウのゲームが始められていました。 ジョンはすでに命が危うい状態で、ジェフのゲームが終了するまで生かすことができなければリンは殺されてしまうのです。手術に成功すれば生きて帰れると信じたリンは、恐ろしい装置を付けられながら手術を開始しました。
ジェフに仕掛けられたゲームの参加者たちは、彼の息子ディランの轢き逃げ事件に関わった者たちでした。ジェフのゲームはアマンダを試すものでもありましたが、彼女が過去に何度もジグソウゲームの生還者を勝手に殺していたことがわかります。 ジョンの命を助け、解放されることになったリンをアマンダは許せず、銃で撃ってしまいます。そこへゲームをクリアしたジェフが。逆上したジェフはアマンダを撃ち殺し、このゲームを計画したジョンも手にかけました。
『ソウ3』でのジグソウの目的
息子を轢き逃げ事故で亡くしてからというもの、ジェフはその復讐のためだけに生きていました。そんなジェフに、息子の事件に関わっている人物を許すことができるかどうかを、ジグゾウはゲームを使って試します。 また、自分の後継者と見込んだアマンダが果たして「ジグソウ」の名にふさわしい人物なのかどうか判断するために、彼女にもゲームを仕掛けました。
登場人物たちの関係性は?
手術を強要された医師リンと、息子を事故で亡くしたジェフは夫婦でした。2人の間にはもう1人娘がいますが、彼女もジグソウのゲームにより監禁されています。 前作のラストでアマンダに捕らえられたエリックの同僚刑事アリソン・ケリー(ディナ・メイヤー)が登場しますが、今作で悲惨な最期を遂げてしまいます。 ジェフはゲームのルール通り、ゲームの参加者たちを許そうとしますが、結局は誰1人として助けることはできませんでした。
後のシリーズで『ソウ3』について判明すること
リン医師をジョンに推薦した人物が、「ザ・ファイナル」でようやく判明します。それは『ソウ』のゲームの被験者ゴードンでした。ジョンはリンを解放しましたが、実は後に渡される妻への遺品から、アマンダがリンを撃つよう仕向けていたことも明かされることになります。 また、今作の最後でアマンダとジョンを殺害したゲームの生存者ジェフが、次作の最後に登場。 しかも、ジェフがビルから出てきたところをFBI捜査官に撃たれることで、『ソウ3』と『ソウ4』は同時期を描いたものだったこともわかるのです。
『ソウ4』(2007年)の解説
『ソウ4』のあらすじ【ネタバレ注意】
ジョンが死に、ジグソウの後継者であったアマンダも命を落とした後、新たな恐怖が起こり始めます。SWATで隊長を勤めているリッグ(リリク・ベント)は、ジグソウのゲームの被害者となったエリックの行方を追うため、部下のホフマン(コスタス・マンディロア)と捜査に当たっていました。 ある日何者かに襲われ、監禁されてしまったリッグ。ジグソウは死んだはずだというのに、またしてもゲームが行われているのです。 ホフマンとエリックが監禁されている映像が映し出され、90分以内に彼らを助けることができなければ、2人とも死んでしまうというゲームの仕組みが明らかになります。
リッグは3つのテストを何とか凌ぎ、最終テストとなるホフマンとエリックのいる部屋へ辿り着きます。しかしリッグが不用意に扉を開けたことで、エリックは巨大な氷に頭部を挟まれて死に至りました。 エリックが死んだことで天秤が傾き、ホフマンも感電してしまいます。2人を監視していた男アートとリッグは撃ち合い、アートは死亡。しかし瀕死と思われたホフマンが立ち上がり、リッグに「ゲームオーバー」と告げました。
『ソウ4』でのジグソウの目的
『ソウ3』のゲームで、後継者にふさわしくないことが露呈してしまったアマンダ。ジョンはそれを最初からわかっていたのか、ホフマンに後を託そうとしていました。 解剖されたジョンの遺体からカセットテープが発見され、テープは担当刑事のホフマンに渡されています。今回のゲームはホフマンがジグソウの後継者として仕掛けたもので、自分が死んだ後もジグソウのゲームが途絶えることがないよう、ジョンは生前から綿密に計画を練っていたのです。
登場人物たちの関係性
今回のゲームの被験者となったリッグは、ホフマンとかつての被験者エリックの上司です。ジグソウの後継者となったホフマンはエリックを監禁し続け、今回のゲームに利用したのでした。ゲームの参加者たちはリッグと関わりのある犯罪者たちです。 また、捜査に当たっているFBI捜査官ストラム(スコット・パターソン)に手がかりを与え、彼がジョンの元妻ジル(ベッツィ・ラッセル)のもとに行くように仕向けています。 ジルは尋問にやってきたストラムに、ジョンがジグソウへと変貌していった経緯を話しました。ジグソウの正体を知ったストラムは、ジョンの遺体と対面し、自身もまたゲームに巻き込まれることになります。
後のシリーズで『ソウ4』について判明すること
今作でジョンの元妻ジルが登場し、ジルが麻薬中毒患者セシルによって流産させられてしまった過去が語られますが、セシルに強盗するよう指示したのがアマンダであったことが『ソウ6』で判明します。 また、今作で瀕死の重傷を負ったぺレーズ捜査官の生存が、ホフマンを疑う上司エリクソンによって隠されていたことも『ソウ6』で明かされます。
『ソウ5』(2008年)の解説
『ソウ5』のあらすじ【ネタバレ注意】
ギデオン・ビルに捜査に入ったストラムは、襲われてゲームの被験者となってしまいます。ホフマンが仕掛けた巧みな罠で、世間から疑いの目を向けられてしまうストラム。ホフマンもギデオン・ビルを訪れ、監禁されていたジェフの娘を連れ出して注目を浴びます。 ホフマンの仕掛けたゲームから命からがら生還したストラムでしたが、ジグソウ事件の担当から外されてしまいます。ホフマンを怪しいと思い始めていたストラムは、1人でジグソウ事件に立ち向かうことを決意しました。
あるビルに5人の男女がうなじの後ろにV字型の刃を置かれた状態で拘束され、ジグソウのゲームが開始されていました。全員が協力すれば助かるゲームでしたが、生き残ったのはブリットとマリックの2人。 このゲームが行われている間、ジルは弁護士からジョンの遺言と遺品を受け取ります。遺品である大きな箱の中身を見たジルは、すぐに蓋を閉めてしまいました。 一方ストラムはホフマンへの疑いを強め、ジグソウのアジトへ潜入。密室に入ると「ガラスの破片が入った箱の中へ入れ」というメッセージが流れました。ホフマンを見つけたストラムはその箱に拘束するためホフマンを入れてしまい、部屋の両側の壁が迫り来るトラップで挟まれて絶命します。 ガラスの箱は地下へ沈んでいき、ホフマンは助かりました。メッセージ通りに箱に入って入れば、ストラムは助かったのです。
『ソウ5』でのジグソウの目的
ホフマンには、ジグソウを装って殺人事件を起こしていた過去がありました。それを知ったジョンはホフマンにゲームの協力者となるよう脅し、さらには自身の後継者とするべく彼をゲームに加担させます。 後継者として育ったホフマンはジグソウのゲームを受け継ぎ、自分を疑うストラムをゲームによって抹殺しようと目論んだのです。
登場人物たちの関係性
ギデオン・ビルをジグソウのアジトだと突き止め、事件の核心に迫ろうとするストラムを抹殺するべくゲームを仕掛けたホフマン。それと並行して5人を別のゲームに参加させました。 参加者の5人はあるビル放火事件に関わっていました。放火犯以外の4名は我が身可愛さに、いつの間にか事件の証拠隠滅に加担していたのです。 ホフマンはストラムに疑いの目が向くように、さまざまな罠を仕掛けます。ゲームに参加していない上司を呼び出して、あたかもストラムがジグソウであるかのような証拠を見つけさせました。
後のシリーズで『ソウ5』について判明すること
今作でジルが受け取ったジョンからの遺言と遺品の内容が、次作で明かされます。遺品の中にはアマンダに使用した拷問器具、ホフマンに渡すよう指示された今後のターゲットの資料が入っていました。 さらに大きな茶色の紙袋と自分宛の封筒があり、自分宛のものはアマンダが流産のきっかけを作った事実が記され、紙袋の方は「ザ・ファイナル」でその内容が明かされます。それは、ゴードンに当てたジョンからのビデオメッセージでした。
『ソウ6』(2009年)の解説
『ソウ6』のあらすじ【ネタバレ注意】
ジグソウの後継者となったホフマンによって罪を着せられたストラム。同僚のリンジー・ぺレーズ(アシーナ・カーカニス)はこれに疑いを持ち、もう1度ジグソウ事件を詳しく調べ直します。執念の捜査の甲斐あって、証拠がいくつか見つかり、疑いの矛先はホフマンに向けられました。 アンブレラ保険会社の副社長ウィリアム・イーストン(ピーター・アウターブリッジ)は突然拉致され、ジグソウのゲームの被験者となっていました。両手足に4つの起爆装置が付けられ、60分以内に4つのゲームをクリアしなければなりません。
何とか4つのゲームをクリアしたウィリアムでしたが、最後の部屋にはタラとブレンドの親子と実の妹パメラがそれぞれ牢屋に繋がれていました。 実はタラにとってウィリアムは、夫の医療保険の支払いを拒否して死に追いやった憎い相手。タラはレバーを引き、仕掛けられていたフッ化水素酸をウィリアムに注入して復讐を遂げました。 FBIのエリクソンとぺレーズにジグソウである証拠を見つけられ、追い詰められたホフマンは2人を殺害し、火をつけて証拠隠滅を図ります。 ジョンの遺言からジグソウを継ぐ決心をしたジルはホフマンを拘束し、ジョンの遺品であるアマンダに使った拷問器具を彼にはめたのです。しかし、ホフマンはからくもその器具を解錠することに成功しました。
『ソウ6』でのジグソウの目的
ジョンの遺言を手に入れたホフマンは、被験者として選ばれたウィリアムに新たなゲームを仕掛けます。ウィリアムは勤め先のアンブレラ保険会社で、何人もの顧客の保険金支払いを無慈悲に断っているという過去がありました。 ジョンもまた彼の会社の顧客であり、保険金支払いを断られていました。命を左右する保険金支払いを断られた人たちの無念を晴らすために、自身の復讐のためにもウィリアムをゲームの被験者としたのでした。
登場人物たちの関係性
ウィリアムによって保険金の支払いを拒否されたハロルドには、妻と息子がいました。妻のタラと息子のブレンドはジグソウによって試され、彼を助けるか罰を下すかを委ねられたのです。 一方、ウィリアムのゲームの後、ホフマン自身にもゲームが仕掛けられます。それはジョンの遺言を受けたジルの仕業でした。
後のシリーズで『ソウ6』について判明すること
今作でゲームの参加者となった人々は、次作の「ザ・ファイナル」でボビーの「生還者の会」に参加することになります。その中にはウィリアムを死に追いやったタラの姿も。実はこの会にはゴードンも顔を出していたのです。 今作のエンドロール後には、「ソウ3」で監禁されていたジェフの娘コルベットにアマンダが「あなたを助ける人を信じないで」と語りかけるシーンが流れます。コルベットを助けたのはホフマンで、これまでのすべての黒幕がホフマンであることがここで示唆されていました。
『ソウ ザ・ファイナル 3D』(2010年)の解説
『ソウ・ザ・ファイナル』のあらすじ【ネタバレ注意】
ジョンの遺言からジグソウの意志を継ぐことを決意したジルにより、ゲーム被験者とされたホフマン。しかし彼は脱出に成功し、ジルへの復讐の機会を伺います。 ジグソウゲームの継続も忘れないホフマンは、次なる被験者を突き止めました。ジグソウゲームから生還したという手記を発表しているボビー(ショーン・パトリック・フラナリー)です。ホフマンはボビーを被験者とする新たなゲームを開始します。 一方、ホフマンの脱出を知ったジルは警察にすべてを話し、身柄の保護を依頼していました。
ジグソウゲームの手記によって名声と人気を得ていたボビーでしたが、それはまったくのデタラメでした。ジグソウの名を利用して莫大な金を稼いだ男を許せず、ジョンはボビーを被験者としたのです。 6つ目の最後のゲームにたどり着いたボビーでしたが、自らが著書で偽った方法でトラップが仕掛けられていました。それに失敗したことで妻ジョイスは焼死してしまいます。 警察署に潜入したホフマンはジルを殺害し、アジトを焼いて証拠隠滅を図ったところで何者かに拉致されます。それはかつての被験者であるゴードン医師でした。自分がゲームを仕掛けられた巨大浴槽でホフマンの手足を拘束し、「ゲームオーバー」と言ってその場を立ち去りました。
『ソウ・ザ・ファイナル』でのジグソウの目的
ジグソウの後継者でありながら遺言で被験者とされていたホフマンでしたが、今作ではジョンの真意が明らかになります。 『ソウ』の被験者ゴードンを、ジョンは密かに協力者・後継者として育てていました。ジョンがジグソウとして覚醒したのは、命を大切にしない人間にその愚かさをわからせるため。 ジグソウの名をただの殺人の道具にしているホフマンの本性をジョンは見抜いており、最後の最後にゴードンを使って制裁を下したのです。
登場人物の関係性
ボビーを被験者とするゲームに参加させられていたのは、彼のビジネスパートナーたちでした。ボビーの手記がデタラメだと知ってか知らずか、彼らはボビーの虚飾にまみれた成功に加担していたのです。ボビーのゲームと並行して、ホフマンは個人的な恨みを晴らそうとします。 かつての同僚ギブソンに内部告発された苦い過去を持つホフマン。彼はギブソンに罠を仕掛け、狙い通り復讐を果たしました。 以前からホフマンの本性を見抜いていたジョンは、密かに手を打っていました。助ける代わりにゴードンに協力を要請し、これまでのゲームに加担させ、ジルを見守るように頼んでいたのです。
後のシリーズで『ソウ ザ・ファイナル 3D』について判明すること
今作でシリーズは完結したとされていましたが、その7年後に新章となる『ジグソウ:ソウ・レガシー』が公開。 「ザ・ファイナル」でこれまでのシリーズの伏線はすべて回収されており、「ソウ・レガシー」はジョンの死後から10年経った設定で、一新されたキャスト・キャラクターたちが登場します。 ただし「ソウ・レガシー」には再びジョンが登場しており、ジョンのファンや過去のジグソウゲームの参加者なども現れ、彼が仕掛けたゲームが終わっていないことが明らかになるのです。
『ジグソウ:ソウ・レガシー』(2017年)の解説
『ジグソウ:ソウ・レガシー』のあらすじ【ネタバレ注意】
ある町で連続殺人事件が発生し、刑事のハロラン(カラム・キース・レニー)とキース(クレ・ベネット)は世間を騒がせたジグソウの犯行を思い出します。しかし、ジグソウことジョン・クレイマーは10年前に死んだはず。 犠牲者の遺体を調べる検視官のローガン(マット・パスモア)とエレノア(ハンナ・エミリー・アンダーソン)も、その凄惨な傷跡を見て同じように感じていました。 一方、ある場所で5人の男女がバケツを被せられた状態で目を覚まします。首には鎖、壁には電動円ノコが回っていました。「ゲームをしよう」というジグソウの声が鳴り響き、ゲームの開始を告げます。 ハロラン刑事たちはその間、検視の結果から捜査を開始。しかしジグソウのファンであることが判明したエレノアを疑うハロラン、逆にハロランを疑うローガンと、内部で疑惑が浮上します。
ジグソウのゲームは過酷を極め、結局誰1人として助かった者はいませんでした。 エレノアを疑うハロランはローガンと彼女を尾行し、ローガンに銃を突きつけます。ローガンはハロランを殴り、エレノアを逃しました。 目を覚ましたハロランは、自分とローガンが拘束されて首にレーザーカッターが巻かれていることに気付きます。罪を告白すれば助かると知り、ローガンは自分の罪を告白しましたが、装置は止まりませんでした。 ハロランが自分の罪を告白すると装置は止まりましたが、死んだはずのローガンが起き上がります。そして自分とハロランの因縁とジグソウとの関係を告げ、装置を解除せずにその場を去って行きました。
『ジグソウ:ソウ・レガシー』でのジグソウの目的
10年前に死んだはずのジグソウことジョン・クレイマーが登場し、生きていたのかと思わせますが、実はゲームは10年前のこと。ハロラン刑事たちが捜査する連続殺人事件は現在のことで、犯人はジグソウの模倣犯です。 この模倣犯の正体は、検視官のローガンでした。10年前のゲームで1人だけバケツを被ったまま目覚めなかったのが、このローガンです。ローガンは過去に因縁のあるハロランに復讐するため、ジグソウのゲームを利用したのでした。
登場人物たちの関係性
現在の連続殺人事件の被害者たちは、ハロラン刑事の無茶な捜査で起訴できず、無罪放免になった犯罪者たちでした。冒頭で警察に撃たれて意識不明になった男エドガーも、その1人。しかもエドガーはローガンの妻を殺した男だったのです。 10年前のゲームで目覚めずに第1ステージをクリアできなかったローガンは解放され、彼の協力者となっていました。ローガンがなぜこのゲームの参加者となっていたかというと、研修医の時にジョンのレントゲン写真を取り違えたために彼の死を招いたことがあったからです。
『スパイラル:ソウ オールリセット』(2021年)の解説
ゲームの参加者は全員刑事!新たな「ソウ」が幕を開ける
『スパイラル:ソウ オールリセット』で脅威となるのは、“ジグソウを凌駕する猟奇犯”。そして、ターゲットは全て警察官です。幕を開ける新たなゲームとは……?「ソウ」シリーズとは直接の繋がりはない新たなチャプターを描いています。 主人公である2人の警察官を『アベンジャーズ』ニック・フューリー役で知られるサミュエル・L・ジャクソンと、コメディアンや俳優などとして幅広く活躍するクリス・ロックが演じます。 そのほかに、『スイッチ・オフ』(2017年)のマックス・ミンゲラ、ドラマ『リバーデイル』のマリソル・ニコルズもそれぞれ警察官役で出演しています。
『スパイラル:ソウ オールリセット』のあらすじ【ネタバレ注意】
アメリカ独立記念日。ひったくりを追いかけていた非番の警官が、その途中で何者かに襲われ、地下鉄に轢かれて死亡してしまいます。 翌日、上司のアンジー・ガーサ警部(マリソル・ニコルズ)に呼ばれたエゼキエル・ジーク・バンクス刑事(クリス・ロック)は、新人のウィリアム・シェンク刑事(マックス・ミンゲラ)と組んで、事件を捜査することに。現場を確認したジークは、それがかつて世間を騒がせたジグソウの死のゲームに酷似していることに気が付きます。 つづいて、かつてジークを命の危険にさらしたフィンチという刑事も殺害され、ジークに疑いの目が向けられてしまいます。また、彼の父で元警察署長のマーカスも独自に調査を進めていましたが、姿を消してしまいました。 そして今後はガーサ警部も拉致され、顔に煮えたぎったロウをかけられて死亡した状態で発見されます。
ジークは1人で捜査を進めますが、彼もまた犯人に捕らえられてしまいました。片手を手錠でパイプにつながれた状態で目を覚ました彼の手の届くところには、ノコギリが置かれていましたが、ジークはヘヤピンを発見し脱出に成功。 閉じ込められていた倉庫を進んでいくと、そこにはジークのかつてのパートナー、ピーターがガラス粉砕機の前に拘束されていました。ジークは彼を助けようとしますが間に合わず、ピーターは命を落とします。 ジークが別の部屋にたどり着くと、そこにいたのはなんと死んだと思われていたシェンク。彼は自分はかつてピーターに殺害された刑事の息子であることを明かします。彼の父は汚職警官の不正を暴こうとして口封じに殺されたのです。そしてそれを見て見ぬふりをした当時の署長マーカスも狙っていたのでした。 シェンクはジークにともに不正を正そうと誘い、最後のゲームを仕掛けます。宙吊りにされ失血死寸前の父を救うか、シェンクを撃ち殺すかの選択を迫られたジークは父を救う道を選びました。しかしシェンクはこっそりSWATに通報しており、銃を構えているように見える姿で再び釣り上げられたマーカスは到着したSWATから銃弾を浴びてしまいます。 ジークはシェンクの追跡をあきらめ父を救おうとしますが、間に合いませんでした。
犯人の目的
今回の犯人の目的は、「悪徳警官の一掃」でした。ゲーム被害者となった警察官たちは、過去に罪のない一般市民を殺害するなど、全員がなんらかの悪事をはたらいていたのです。犯人は警官に殺害された被害者の息子で、その復讐のために今回のゲームを用意したのでした。 主人公のジークは過去に同僚の不祥事を暴いて表彰されていたため、犯人から良い印象を持たれていたのです。彼に事件の捜査をさせ、正義感や悪徳警官への憎しみを煽ろうとしたのでしょう。
新たな「ソウ」シリーズの変化
◤⚙️スタッフ紹介⚙️◢
— 映画『スパイラル:ソウ オールリセット』公式 (@Spiral_movie_JP) July 27, 2021
監督はダーレン・リン・バウズマン????
『ソウ2~4』を手掛け
伝説的作品『ソウ』の世界観を
見事に拡張し、再構築した男
ホラーオタク味のあるメイキング写真でご紹介
シリーズを知り尽くした気鋭監督の巧みな手腕を
余すところなくご堪能あれ‼ pic.twitter.com/vBWzBaZsU1
最新作『スパイラル:ソウ オールリセット』でメガホンをとったのは、『ソウ2』『ソウ3』『ソウ4』でも監督を務めたダーレン・リン・バウズマン。ソウの世界観を作り上げてきた彼が、本作でその全てをリセットし再構築しています。 イギリスの映画雑誌「Empire」のインタビューで監督は、「デヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』(1995年)のような雰囲気にしたかった」という旨の発言をしました。 また、これまでの「ソウ」シリーズに比べて、ゴア描写よりもキャラクターや緊張感、恐怖がより重要になってくるとも語っています! 「スパイラル」では、これまでシリーズのシンボルとなってきたジグソウのマスクや人形は登場せず、ブタのマスクや人形に置き換わっています。「私利私欲を肥やす人」の比喩であるブタは、今回の犯人のメッセージであるとともに、今後、新たなシリーズのシンボルとなるかもしれませんね!
最新作「ソウX(ソウテン)」の解説
『ソウX』の時系列は、1作目と2作目の間となっています。大人気の初代ジグソウことジョン・クレイマー役のトビン・ベルが復帰を果たし、シリーズでも珍しいジグソウ視点で物語が展開。 命がけの選択をくり返し、ゲームをクリアした者には「生きる権利」を与える、というシリーズの大原則でありながら、あまり描かれてこなかった部分がしっかりと描かれる、原点回帰ともいえる作品です。
『ソウX』のあらすじ【ネタバレ注意】
末期がんで余命数ヶ月を宣告されたジョン・クレイマー(トビン・ベル)。あるとき彼は、支援グループでヘンリー・ケスラー(マイケル・ビーチ)と出会います。かつてステージ4の膵臓がんだったという彼は、メキシコでの未認可の手術のおかげで完治したと語りました。 早速メキシコへ飛んだジョンはタクシーが乗っていたところ、突然現れたバンから降りてきた男たちに連れ去られてしまいます。彼が連れて行かれたのは、医師セシリア(シンノベ・マコディ・ルンド)の屋敷兼巨大なクリニックでした。 手術は成功し、ジョンは無事に退院します。しかしその後クリニックの人々にお礼の品を届けようと戻ったところ、そこはもぬけの殻。騙されたことに気が付き、激怒したジョンは復讐を決意します。
手始めにタクシー運転手のディエゴ(ジョシュア・オカモト)に自らの腕を抉り、爆弾を取り出す罠を仕掛けますが、彼は爆弾の摘出に成功。 その後、ジョンの助手アマンダ・ヤング(ショーニー・スミス)は、詐欺グループの4人を誘拐してきます。ゲームを開始すると、元患者役のパーカー(スティーヴン・ブランド)が武装して乗り込んできました。ゲームを中断させたくないジョンたちは、おとなしくルールを守っていれば彼の金も取り返せると説得。 ゲームが進むなか、突然パーカーはジョンとアマンダに銃を突きつけ、セシリアの手錠を外しました。彼はセシリアの恋人だったのです。セシリアはジョンとアマンダを鎖でつなぐと、外で遊んでいた少年カルロス(ホルヘ・ブリセーニョ)を連れてきて、彼とジョンを装置につなぎました。ジョンはカルロスを助けるため、装置を操作します。 セシリアとパーカーは、オフィスに戻って金の入ったバッグを持ち出します。しかし彼らがバッグを持ち上げると装置が作動。2人はオフィスに閉じ込められ、10分のカウントダウンが始まりました。同時にジョンとカルロスの装置は解除されます。ジョンとアマンダは、パーカーも詐欺グループの一員だと知っていたのです。 オフィスに毒ガスが充満するなか、1人分の空気穴をめぐってセシリアとパーカーは醜い争いを続けます。ジョンは金の入ったバッグをカルロスに渡し、3人は屋敷を出ていきました。 その後、ジョンはマーク・ホフマン刑事(コスタス・マンディロー)の協力で、手術を紹介したヘンリーの居場所を突き止めます。彼のおなかの手術痕がなくなっていたことから、ヘンリーも共犯者だと確信したジョンは、彼の体に装置を取り付けて去っていきました。
犯人の目的
本作の犯人は初代ジグソウこと、ジョン・クレイマーです。 医療詐欺にあった彼は、その犯人たちに復讐し、命の尊さを痛感させるため、今回のゲームを仕掛けました。 1作目から数ヶ月後を舞台とした原点回帰ともいえる本作では、命を軽んじる者たちにその尊さを教えるという「ソウ」シリーズ初期のテーマが掲げられています。 これまでのシリーズでも活躍してきた「ジグソウ」の後継者の1人、アマンダも登場し、ジョンとの師弟関係が詳しく描かれています。
登場人物たちの関係性
今回のゲームの参加者たちは、ジョンに医療詐欺を働いた詐欺グループのメンバーです。 首謀者である医師のセシリアと、タクシー運転者のディエゴ、元患者役のガブリエラ(レナータ・ヴァカ)とパーカー、セシリアの助手役のヴァレンティーナ(ポーレット・エルナンデス)とマテオ(オクタビオ・ヒノホサ)、そしてジョンにメキシコでの治療を進めたヘンリーがターゲットとなりました。 シリーズの他作品よりもターゲットたちの関係性が明確で、その部分の謎解き要素はありませんが、そのぶんジョンの信念やゲームの目的がはっきりしています。 また、ジョンとアマンダの関係の構築が描かれているところも、シリーズのファンには嬉しい要素です。
タイトル「SAW ソウ」の意味とは?気になるトピックを解決
タイトルの「SAW ソウ」ってどういう意味?
本シリーズのタイトルは「ソウ」となっていますが、どのような意味を持つのでしょうか? 実は「ソウ」というタイトルには複数の意味が込められているのです。 原題では『SAW』となっており、これは英語で「のこぎり」や「see (見る)」の過去形である「見た」という意味を持っています。 また、ゲームを仕掛ける犯人の名前「ジグソウ (Jigsaw)」や、主人公の職業である外科医を意味する「sawbones (ソウボーンズ)」、一進一退や立場逆転を意味する「seesaw (シーソー)」、ジグソーパズルを意味する「Jigsaw Puzzle」など多くの意味が含まれているといわれています。
殺人ゲームを始めたジグソウは何者?
「ジグソウ」は本シリーズの中心人物であり、恐ろしく残酷なゲームを仕掛ける猟奇殺人鬼。 1作目はジョン・クレイマーが「ジグソウ」ですが、2作目以降はジョン1人ではなく、弟子や協力者も含めて「ジグソウ」と呼ばれています。また、ジョンの死後は後継者が「ジグソウ」としてゲームを仕掛けます。 ジグソウはシリーズの中で数々のゲームを仕掛け、多くの人が命を落とします。しかし、実は彼の目的はジグソウがゲームを仕掛けて楽しむためでも、残虐な殺人をするためでもありませんでした。 被験者に生きる意味を見い出させ、更生させるために生きるか死ぬかの恐怖心を煽るゲームを仕掛けているのです。
ジグソウの後継者は誰だったのか?
『ソウX』には、アマンダ・ヤングがジョンの助手として登場しています。1作目から登場している彼女はジグソウに心酔し、彼の弟子になりました。後に明らかになることですが、彼女は2作目『ソウ2』でゲームの参加者を誘拐してきたり、被験者の1人としてゲームに参加しながら彼のほかの被験者を監視するなどしてきました。 1作目と2作目の間の物語である本作では、ジョンに師事し始めたばかりのアマンダと彼の関係が丁寧に描かれています。 のちに正式にジグソウの後継者となったアマンダでしたが、ジョンの信念に反したゲームを行ったため、3作目で後継者としての適正を試すゲームに失敗し、死亡します。このときすでに、マーク・ホフマン刑事がジグソウの新たな後継者として行動していました。 しかし、ホフマンもまたジョンの遺志を無視して自分本位なゲームを行ったため、ジョンの元妻ジルによってゲームに参加させられます。ところがホフマンはジルを殺して生還。その後、1作目の主人公であり、ジョンの主治医だった外科医ローレンス・ゴードンがホフマンを捕らえ、かつて自身が監禁されたバスルームに置き去りにしました。 このようにジグソウの後継者は4人いましたが、そのうち2人はゲームの目的を履き違えて、ジョンやその遺志を継ぐ者から制裁を受けています。
被験者を選ぶ基準はある?
ジョンがゲームを仕掛ける目的は、殺人ではなく「更生」です。そのため、基本的に更生の必要がある犯罪者をはじめ、依存症患者や自殺未遂を行った者など、自分の命を粗末に扱う者たちが被験者に選ばれます。 しかしジョンの死後、アマンダやホフマンら後継者たちは自分に都合の悪い人物などを被験者として参加させるようになります。ゲームに成功しても脱出できないケースも発生し、「ジグソウ」のゲームは当初の「命の尊さを学ばせる」という名目から遠ざかってしまいました。 ところがジョンはアマンダやホフマンの暴走を見越しており、彼らに制裁を加える用意もしていました。
「SAW ソウ」シリーズはジグソウの目的を知るとより深い
独自の倫理観を持つジグソウの目的は、なによりも“命の大切さ”をゲームの参加者に理解させることです。そのために必要な自己犠牲や、他人と協力する姿勢、赦しの心を試すために、数々の残忍なゲームを仕掛けているのです。 ただ人を殺すことだけが目的の殺人鬼とは違うジグソウは、「ソウ」シリーズをより深く楽しむためのメッセージを伝えています。