2021年7月16日更新

おすすめ鬱映画22選!落ち込んでいる時に観るのは危険?

ジョーカー
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エグかったり、胸くそ悪かったり、後味が悪い……。そんな映画に興味がある方も多いはず。落ち込んでいる時に観てはいけない映画をまとめてあります。もちろん観たら気分が沈んでしまいますが、良作やどんでん返しもあるのが事実。体調・気分を整えて観ることをおすすめします!

絶望に突き落とされる鬱映画の魅力

コメディ、青春、日常、成長、冒険ーー。さまざまなジャンルの映画がありますが、なかには鬱な気分になってしまう、気分を害するような映画もあります。例えばラストシーンがあまりにも救いようが無い絶望的な結末であったり、全編を通して胸が締め付けられるような展開のものです。 観終わったあとにしばらく放心してしまうような感覚になる鬱映画は、「もう観たくない」と思ってもしばらくするとまた観返したくなるような不思議な魅力を持っています。 今回は、そんな後味最悪な鬱映画のなかでも、落ち込んでいる時には絶対に観てはいけない「最鬱」の22作品を厳選しました。

1.『ジョーカー』(2019年)

新世代の悪役!?衝撃の鬱展開!

ホアキン・フェニックス『ジョーカー』
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バットマンの宿敵で、ゴッサム・シティの裏社会を牛耳るヴィランであるジョーカーのオリジン・ストーリーを描いた映画。ということですが、スーパーヒーローを相手にした派手なアクションを期待して観てはいけません。善良な人間が反社会的行動に走るまでの心理を描き出した作品です。 ゴッサム・シティでスタンドアップ・コメディアンとして有名になる日を夢見ながら病気の母と暮らすアーサー。彼は不意に笑い出すと止まらなくなる病気を抱えながらも、人びとを笑顔で幸せにしようと懸命に生きていました。 しかし、信頼する人たちに次々と裏切られたアーサーは、ある日偶然から道化師・ジョーカーの姿で金持ちの男を殺してしまいます。この事件が格差に苦しむゴッサム・シティの人々の怒りに火をつけ、特権階級を恐怖に陥れるジョーカーのイメージが独り歩きを始めるのでした。 コメディ映画『ハングオーバー』シリーズで知られるトッド・フィリップスが監督を務めた『ジョーカー』。アーサー/ジョーカー役を演じたホアキン・フェニックスの圧倒的な怪演ぶりが高く評価され、アカデミー主演男優賞を受賞しています。

2.『ミッド・サマー』(2019年)

明るいのに怖い!?新感覚フェスティバルスリラー

『ミッドサマー』
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ヒロインであるダニー(フロレンス・ピュー)は、家族が無理心中で死んだため精神的にどん底の状態の女子大生。パニック障害などを抱える彼女は、長いこと付き合っているボーイフレンド・クリスチャンとの仲もギクシャクしています。 ある日、クリスチャンが友人たちとスウェーデン旅行を計画していることを知ったダニー。彼と別れたくないダニーはその友人たちに頼んで一緒に旅行に連れて行ってもらうことにしました。 スウェーデンの奥地の村に着いたダニーたちは村人たちから歓迎されます。しかし、90年に1度その村で行われるという夏至のお祭りが始まると、眩しい太陽の下で村は不気味な雰囲気に包まれていくことに……。 映画『ミッド・サマー』は、『へレディタリー/継承』(2018年)で衝撃的な長編映画監督デビューを果たしたアリ・アスターの長編監督2作目。アスター監督自身の恋愛関係の破局にインスパイアされたこの映画の重要なテーマは「共依存」だそうです。

3.『Boy A』(2007年)

重く辛い過去を持つ青年は新しい生活を歩もうとするのだが……

Boy A (2007)
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2007年公開のイギリス映画『BOY A』は、殺人罪に問われた後に出所し、名前を変えて暮らすようになった青年ジャックの人生を描いた社会派映画です。 出所後に雇われた職場で愛する彼女もでき、順風満帆に進んでいくと思われた元「少年A」ジャックの第2の人生。しかしそれは長くは続きませんでした。 ジャックが隠していた事実、ジャックへの第三者の嫉妬など様々な要因が絡み合い、悲しいラストシーンに繋がっていきます。

4.『隣の家の少女』(2007年)

12歳の少年の住む家の隣に両親を無くしたという2人の美少女が越してくる

1965年に起きた事件を題材にした小説『隣の家の少女』を映画化した作品です。2007年にアメリカで制作され、日本では2010年に公開されました。 主人公デイヴィッドの隣の家に、美しい少女メグとその妹スーザンが引っ越してきます。彼女たちは両親を亡くし、大叔母ルースに引き取られたのです。しかしデイヴィッドは、隣の家で姉妹がルースにより折檻されている現場を目撃してしまい……。 実際にインディアナ州で起きた事件は、「インディアナで起きた最も恐ろしい犯罪」と称される惨い事件です。辛いシーンの連続に、思わず顔を背けてしまうような作品です。

5.『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年)

先天性の視力が徐々に失われる病気をもつセルマは息子が失明しないために日々手術費用を貯めていたのだが……

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2009)
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多くの人が「鬱映画と言えばコレ」と挙げる鬱映画の代表『ダンサー・イン・ザ・ダーク』。本作は2000年に製作され、監督をラース・フォン・トリアーが担当、主演をアイスランドのシンガー・ビョークが務めたデンマーク映画です。 目に障害を持った主人公セルマは、息子を失明から救うために必死に働きますが、次々に彼女に不幸が降りかかります。 悲惨な現実を描いたシーンに突然挟み込まれる主人公の妄想シーンが、明るく夢の溢れるミュージカルに仕立てられており、より現実の悲惨さが浮き彫りになります。 救いのないラストは、観る人にトラウマを植え付けてしまうレベルなので、ご注意ください。

6.『ファニーゲームU.S.A.』(2007年)

幸せそうなショーバーー家は休暇のため別荘へ向かう。しかしある2人組の来訪により……

ファニーゲーム U.S.A.(2007)
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『ファニーゲーム U.S.A』はオーストリア映画『ファニーゲーム』をハリウッドリメイクしたサスペンス・ホラー映画で、2008年に公開されました。どちらもミヒャエル・ハネケが監督と脚本を担当しました。 休暇に別荘を訪れた一家が、2人の狂った青年の暴力にじわじわと追い詰められていきます。買っていた犬を殺されたあと、一家殺害を予告する青年2人。 この映画の鬱ポイントは、善良な一家が突然たいした理由もなく2人の青年に殺されていく理不尽さです。 血なまぐさいシーンは一切無いのに、抵抗もできず追い詰められていく主人公たちの状況がリアルに感じられ、吐き気を催すほどです。

7.『ミスト』(2007年)

嵐が巻き起こり白い霧が周りを立ちこめる。霧の中には一体何が?

ミスト、
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2007年公開のアメリカ映画『ミスト』は、スティーヴン・キングの小説を原作としたSFホラー映画。 突然深い霧に包まれ、クリーチャー(怪物)が現れた街でスーパーマーケットに残された人々はパニックになり、争いが始まります。未曽有の事態を前に群衆は何かにすがろうとし、1人の女性が教祖のように崇められます。 怪物の気持ち悪さもさることながら、狂っていく群集心理が怖くてたまりません。鬱になるポイントはラストシーンにもあります。悲惨すぎる結末に、観る者すべてが鬱になること必至です。

8.『明日、君がいない』(2006年)

誰かがPM2:37に自殺を図る。それは高校生6人のうちの誰なのか?

『明日、君がいない』(2006)
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『明日、君がいない』は2006年公開のオーストラリア映画。6人の高校生が悩みを周囲に言えない状況で葛藤し、ある事件を起こすまでの1日を描いた作品です。カンヌ国際映画祭で高い評価を得た本作は、監督を担当したムラーリ・K・タルリが19歳ということで、話題となりました。 それぞれに深い悩みを抱えている7人の高校生たち。原題は『2:37』で、それは、誰かが自殺する時間。 物語はトイレで誰かが自殺する場面から始まり、ストーリーが進むにつれ6人の悩みのわけが明らかになっていきます。不遇な登場人物たちの物語に、気持ちが落ち込んでいってしまう映画です。

9.『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000年)

ドラッグによって絶望的な一路を辿る4人の男女

2000年に公開された『レクイエム・フォー・ドリーム』は、ごく普通の生活を送っていた人たちが、薬によって人生を失っていく姿を描いたアメリカ映画です。 ダイエットピルの用量を守らず、薬漬けになり、幻覚や幻聴が見えるようになってしまった老女。そして、一攫千金を狙いヘロインの転売に手を出してしまった若者とその恋人……。 すぐに辞められると思っていたのに、いつしか薬物に取りつかれてしまい、周囲が見えなくなった彼らが失ったものは大きな代償でした。 ラストまで一切救いがないまま転落していく人生をまざまざと見せつけられ、心がすり減ってしまう映画です。

10.『パンズ・ラビリンス』(2006年)

父親を亡くした少女オフェリアは母親の再婚相手のもとへ。しかし彼女は冷遇され、空想へとのめり込んでいく

パンズ・ラビリンス
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『パンズ・ラビリンス』は2006年公開のメキシコ・スペイン・アメリカ合作映画。アカデミー賞で3部門を受賞するほか、数々の賞を獲得したダークファンタジーです。 スペイン内戦で父親を亡くし、再婚した母親と共にヴィダル大尉のもとで暮らすことになったオフェリアですが、誰にも顧みられることなく寂しい暮らしを送ります。現実から逃れたい願望からか、おとぎ話の世界に引き込まれていくオフェリア。 本作のトラウマポイントは、ファンタジー世界に出てくるクリーチャーの造形です。妖精とは名ばかりのグロテスクなクリーチャーが怖すぎて、目を逸らしてしまうほどです。

11.『ドッグヴィル』(2003年)

廃れた鉱山町ドッグヴィル。そこで暮らすトムはギャングから逃げるグレースをかくまうことに

ドッグヴィル (2003)
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2003年に製作されたデンマーク映画『ドッグヴィル』は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』と同じラース・フォン・トリアー監督による作品です。次第に不当な扱いを受けるようになる美しき逃亡者役をニコール・キッドマンが演じ、話題になりました。 変化を好まない寂れた町ドッグヴィルに、ギャングから逃げてきた1人の美しい女性グレースが現れます。最初に彼女を匿ったトムは、住民たちに彼女を受け入れるよう説き、グレースは低賃金で住民たちの雑用を引き受けるようになります。 しかし次第にグレースは、匿っている見返りを求められ、迫害を受けるようになります。全編を通して厭な雰囲気が漂っていること、凌辱シーンが多いことなどから、観ていて気分が悪くなる鬱映画と言えるでしょう。

12.『スプライス』(2010年)

天才科学者の2人は動物と人間の遺伝子を融合させ、禁断のハイブリッドを生み出す!?

スプライス(2009)
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カナダ・フランスの合作映画『スプライス』は、2009年に公開されました。 クライヴとエルサは、遺伝子を合成させたハイブリッド・アニマルを生み出してしまいます。生まれてはいけなかった生命体は「ドレイン」と名付けられ、急激なスピードで成長し、人間の女性に似た姿になります。 自分たちが生み出した娘が手に負えない存在となったことでクライヴとエルサは、ドレインを葬ろうとしますが……。 含みのあるラストシーンは、複雑で苦い後味を残して終わります。倫理観についても考えさせられる、様々な感情が後をひく感覚が残る映画です。

13.『カティンの森』(2007年)

「カティンの森事件」を題材にしたポーランドを襲った辛く悲しい悲劇

カティンの森(2007)
©Akson Studio/Photofest/Zeta Image

第2次世界大戦中のソ連で実際に起こった事件を題材にした映画『カティンの森』は、2007年に公開されたポーランド映画です。 監督は、実の父親が「カティンの森事件」の犠牲者であるアンジェイ・ワンダ。歴史の闇に葬られた事件の真相を克明に描き、多くの映画祭で高く評価されました。 1939年、ポーランドはソ連軍に侵攻され、ポーランド軍将校はソ連の捕虜となりました。兵士の帰還を待ちわびる家族でしたが、2万人以上の兵士たちは虐殺されてしまいます。題材そのものが暗く、終始どんよりとした映像となっています。

14.『少年は残酷な弓を射る』(2011年)

愛する息子が凶悪犯になってしまう

少年は残酷な弓を射る
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2011年に公開されたイギリス映画『少年は残酷な弓を射る』は、母と息子の確執と愛の物語。 主人公のエバは、小さな頃から自分に反抗的な息子ケヴィンに悩まされていました。ケヴィンの異常性・凶暴性に気付きながらもやり過ごしてきたある日、ケヴィンはある重大な事件を起こしてしまいます。 凶悪な息子の母親であることを、世間から中傷されるエバ。ではどうすれば息子に接すれば良かったのか?エバの葛藤はいつまでも終わりません。 育児に疲れているママ、もしくはこれから母親になる女性は、心に余裕があるときにしか観てはいけない映画です。

15.『アレックス』(2002年)

9分に及ぶ凌辱シーンがトラウマになる

『アレックス』(2002)
©Alliance Atlantis Communications/Zeta Image

2002年公開の『アレックス』は、フランス映画界の鬼才と呼ばれるギャスパー・ノエ監督作品です。9分間にわたる凌辱シーンの描写は、カンヌ国際映画祭でも物議を醸しました。 邦題の『アレックス』はレイプされてしまう女性の名前ですが、原題『Irréversible』は“ひっくり返せない”という意味のフランス語であり、災いに見舞われた事実を取り戻すことがないということを意味しています。 物語は、アレックスの復讐をするため婚約者が犯人の元に乗り込むシーンから始まり、時系列が逆に展開していきます。 観ている側は、レイプされた事実を知ったうえで、レイプ犯がいる暗い地下道に向かうアレックスを見守らないといけないという居心地の悪さを感じます。

16.『アンチクライスト』(2009年)

カンヌの評価が真っ二つに割れた問題作?

『アンチクライスト』ウィレム・デフォー、シャーロット・ゲンズブール
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『アンチクライスト』は、鬱映画の巨匠ラース・フォン・トリアー監督作品で、2009年に公開されました。性行為に没頭している最中に、不注意で息子を事故で失った夫婦が主人公です。 妻は精神を病み、セラピストである夫は森の中で治療を試みます。しかし、妻が隠していた事実が明らかになり、事態は急激に悪化していきます。 劇中には激しい性描写や暴力描写があり、カンヌ国際映画祭で初上映された際には、少なくとも4人の観客が鑑賞中に気絶したと言われています。 カンヌでの評価も真っ二つに割れており、主演を演じたシャルロット・ゲンズブールが女優賞を受賞する一方、審査員団から「最低賞」を贈られるなど非難も相次ぎました。

17.『父の秘密』(2012年)

不幸から始まり不幸なまま終わる物語

『父の秘密』は2012年に公開されたメキシコの映画で、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞した作品です。 最愛の妻ルシアを事故で亡くした料理人のロベルトは、失意の中、高校生の娘アレハンドラとともに新天地のメキシコシティでやり直す決心をしました。 しかし喪失感が埋まることはなく、自暴自棄になる日々を送ります。アレハンドラはそんな父親に心配をかけたくないと、転校先で悪質なイジメを受けていることをロベルトに秘密にしていました。 イジメのきっかけになったクラスの人気者ホセとの性行為の映像、そしてそれに漬け込むクラスメイト達。イジメの事実を知ってしまった父親の怒りとやるせなさ。 最初から最後まで辛いシーンの連続で、観終わるころには疲れ切ってしまう映画です。

18.『デッド・オア・リベンジ』(2015年)

誰にも共感できないイライラMAXの鬱映画

2015年公開の『デッド・オア・リベンジ』は、好きな女性を目の前でレイプされた男が、犯人に復讐するまでを描いたバイオレンス・スリラー。救いが無さすぎる無茶苦茶なストーリーは、ファンタ系映画祭で観客を熱狂の渦に巻き込みました。 ダニエルとアリシアのカップルと男友達クリスは、かつて紛争が行われていたエリアに足を踏み入れました。アリシアがクリスと浮気していたことを知ったダニエルは、クリスにわざと地雷を踏ませ、動いたら爆発する状況を作り上げたのです。 クリスは動けなくなってしまい、ダニエルの婚約者アリシアを残し、ダニエルはその場を去ります。そこに現れた地元民に金品を奪われ、目の前でアリシアがレイプされます。 復讐を果たしても、空しさが残るだけ……。全編を通してB級感漂うストーリーなので、観る人を選ぶ作品かも知れません。

19.『弓』(2005年)

少女に向けられる老人の異常な愛を描いた問題作

2005年に公開された韓国映画『弓』は、漁船で暮らす老人と少女の、屈折した愛の物語です。 どこからか連れてきた少女を育て、少女が17歳になったら結婚しようと夢見ていた老人。しかしある日現れた大学生の青年に、少女の心が奪われ、ずっと続くと思われた平穏の日々が壊れていきます。 孤独な老人の捻じ曲がった愛情が、鮮やかな映像美により美しくすら見えてくる不思議な雰囲気を纏った映画です。 屈折しながらも深い愛情を尽き通した老人の感情が意外な形で実る結末は、忘れられないラストシーンになることでしょう。

20.『ガール・ライク・ハー』(2015年)

イジメの被害者と加害者。そして第三者を描写した

2015年にアメリカ限定公開された『ガール・ライク・ハー』は、イジメをドキュメンタリー風に描いた映画です。クラウドファンディングで予算を集めて撮影されました。 人気者の生徒エイブリーから突然イジメられるようになった女子高生ジェシカ。エイブリーは学校でもSNSでもメールでも執拗にジェシカをイジメます。一方、ジェシカを心配する男友達のブライアンは、ブローチに見立てた隠しカメラをジェシカに付けさせ、イジメの一部始終を撮影します。 イジメの被害者と加害者、そして第三者からの視点をそれぞれ綴った本作は、リアルなイジメの姿を描いています。 傍観者である第三者の非についても描き出し、イジメ問題の難しさを伝えようとしている映画です。

21.『縞模様のパジャマの少年』(2008年)

ホロコーストを舞台に少年2人の友情が悲劇に変わる

『縞模様のパジャマの少年』は、2008年に公開されたイギリス・アメリカ合作の映画です。物語は、第2次世界大戦中のアウシュヴィッツ強制収容所を下敷きにしたフィクションで、小説が原作となっています。 ドイツの軍人の息子ブルーノが縞模様の服を着たユダヤ人の少年に出会い、「なぜ友達と一緒に居られないのか?」「軍人の父親は悪いことをしているのではないか?」と葛藤していく様子を描いています。金網越しに育っていく友情……。 そして2人の少年は、悲惨な結末を迎えてしまいます。見終わった後には、やりきれなさだけが残ります。

22.『Mr.タスク』(2014年)

セイウチ人間がとにかく気持ち悪い鬱ホラー映画

『Mr.タスク』
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2014年にアメリカで製作された『Mr.タスク』は、ケヴィン・スミス監督によるホラーコメディ映画です。 ポッドキャストを運営しているウォレスは、取材対象になりそうな老人の元を訪ねます。しかしその老人はとんでもない野望を持った狂人でした。ウォレスに眠剤を飲ませて足を切り落とした老人は、彼をセイウチにしようとします!? 頭のネジがぶっとんでいるとしか思えない老人の奇行を受難することしかできないウォレス。人体改造されるシーンはグロテスクな描写が多く、異様な恐怖を味わえる映画です。

鬱映画の圧倒的中毒性と胸糞展開に注目!

この記事では、後味の悪い鬱映画のなかから、特に「最鬱」なストーリー展開の22作品を厳選して紹介しました。 鬱映画は、観ているときは鬱屈としてしまいますが、しばらくするとまた観たくなる、中毒になるような魅力があります。 疲れたときや落ち込んでいるときにこそ、あえて鬱映画を観るのも良いかもしれません。登場人物たちが八方塞がりを突き抜けた姿に、かえって爽快感を感じることもあるものです。