2018年9月21日更新

『プレデターズ』ネタバレ解説【新作との関連性は?】

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『プレデターズ』の舞台は再びジャングル?

1987年に公開された記念すべきシリーズ第1作目の舞台は中米の架空の国のジャングル。1990年公開のシリーズ第2作目の舞台は米ロサンゼルス。そして第3作目となる本作では再びジャングルに帰ってきたようですが、第1作目とは様子が大きく異なっています。 シリーズ作品として世界観を共有しながら、全く新しい作品として位置づけられた『プレデターズ』。しかし、新たな展開を迎えても、プレデターとの攻防戦が繰り広げられる点は変わりません。 本記事ではそんな『プレデターズ』をネタバレありで紹介します。

『プレデターズ』のあらすじ

ある日、傭兵のロイスは空の上で目を覚ましました。空中に放り出されていた彼がそのまま落下したのは見知らぬジャングル。そこでロイスは自分と同じように落下してきた人々と出会います。彼らは全員なぜ自分たちがここにいるのかわかっていませんでした。 世界各地からやって来た彼らには一見共通点がありません。しかし、実は医者以外の7人は殺人のエキスパートだったのです。8人はなぜそんな自分たちが集められたのかわからないまま、ジャングルを脱出するために行動を共にすることにしました。 しばらくして彼らは自分たちが地球ではないどこかの惑星にいることに気が付きます。そして、惑星を支配しているのはプレデターであり、自分たちがプレデターたちの獲物であることを知るのです。

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今作の主演はエイドリアン・ブロディ!

エイドリアン・ブロディ
©PHOTOPQR/NICE MATIN/MAXPPP

シリーズ第1作の主演は、日本では「シュワちゃん」の愛称でおなじみのアクション俳優アーノルド・シュワルツェネッガーでした。第2作目の主演は「リーサル・ウェポン」シリーズのダニー・グローヴァー、スピンオフ作『エイリアンVSプレデター』ではサナ・レイサンと、「プレデター」シリーズの主演には様々な顔ぶれが揃っています。 本作で主人公のロイスを演じたのは、2002年公開の映画『戦場のピアニスト』やウェス・アンダーソン監督作品でおなじみのエイドリアン・ブロディ。最年少(2018年時点)でアカデミー主演男優賞を受賞した名優は、約11kg増量して体を作り上げ、洞察力に優れたクールな傭兵を好演しました。

バラエティに富んだキャストが集結!

イスラエル国防軍のスナイパーのイザベルを演じたのは、ブラジル人女優のアリシー・プラガ。彼女は『アイ・アム・レジェンド』や『エリジウム』などに出演しました。 観察力の優れたルイスでも素性を見抜けなかった医師のエドウィン役は、ドラマ『ザット'70sショー』でおなじみの米俳優のトファー・グレイス。『スパイダーマン3』でスパイダーマンの宿敵ヴェノムを演じたことでも知られています。 他にも、メキシコ系名脇役のダニー・トレホ、ロシアの元格闘家オレッグ・タクタロフ、日本と台湾のハーフの米俳優ルイ・オザワ、映画『ムーンライト』でアカデミー助演男優賞を受賞したマハーシャラルハズバズ・アリ(現・マハーシャラ・アリ)、「マトリックス」シリーズのローレンス・フィッシュバーンなど個性豊かな顔ぶれが揃いました。

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今回も新しいプレデターが登場!

本作に登場するプレデターは、シリーズ前作に登場したプレデターとは違う種族のプレデターです。バーサーカー・プレデターと呼ばれる彼らは、他の惑星からわざわざ人間やエイリアンを拉致し、自分たちの狩場に獲物として放つという習性を持っています。 バーサーカー・プレデターの中でも、本作のメインとなるのは、群れのリーダーである大柄のミスター・ブラック、鳥型の偵察機を使うファルコナー、猟犬を操るドッグ・ハンドラーの3種類。彼らは全員強力なプレデターであり、それぞれ人間と死闘を繰り広げました。 また、本作にはバーサーカー・プレデターに支配されているクラシック・プレデターも登場。バーサーカーよりも小柄なクラシックは、今までのプレデターとは違う行動を取ります。

元々はダッチが主人公の予定だった?

本作のプロデューサーの1人ロバート・ロドリゲスは、もともと「プレデター」シリーズ作品のファンで、独自に複数の脚本を書いていました。そのうちの1つは17世紀を舞台にしたもので、もうひとつは1作目の主人公ダッチと2作目の主人公マイクがプレデターの惑星で狩りの獲物になるという、本作のストーリーに近いものでした。 また、シリーズ第3弾を製作すること自体は『エイリアンVSプレデター』の製作より前から考えられており、ニューヨークを舞台にした脚本も製作されていました。しかし、予定されていた製作費が膨大だったことや、2003年にアーノルド・シュワルツェネッガーが州知事になったことが理由で計画は頓挫しています。 その後、制作費を当初の予定の3分の1以下に抑え、新たな主役を迎えることで本作の製作が実現しました。

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【ネタバレ】人間が味方とは限らない?

見知らぬ惑星で生き延びるために行動をともにした8人。彼らの中には凶悪な死刑囚もいましたが、地球に帰るために互いに協力し合っているようにも思えました。しかし、実はシリアルキラーだったエドウィンは、平気で他の人間を陥れ、極限の状態でも殺しを楽しんでいたのです。 また、先に惑星で来ていたノーランドも、自分が生き残るためにロイスたちを殺す予定でした。 そんな彼らとは対照的にロイスたちを救おうとしたのは、なんとクラシック・プレデター。ロイスたちと取引をしたとはいえ、自分の宇宙船でロイスたちを地球に送り届けるために奮闘。結果的に計画は失敗したものの、最期までミスター・ブラックと闘いました。

『プレデターズ』と『ザ・プレデター』との関連は?

2018年9月14日に「プレデター」シリーズの4作目となる『ザ・プレデター』が全国の劇場で公開されました。 『プレデターズ』が余韻を残すラストだったことや、ロイス役のエイドリアン・ブロディが続編への意欲を本作のパンフレットで語っていたことから、本作の続編が作られるとも考えられていましたが、『ザ・プレデター』は本作の続編ではありません。第1作目の続編という位置付けです。 スピンオフを除けば、8年ぶりとなった新作『ザ・プレデター』。新作をチェックする前に、『プレデターズ』等旧作を見て、個性豊かなプレデターたちを復習してみませんか?