2020年10月7日更新

悪カワなハーレイ・クインを徹底紹介 あまり知られていない彼女のアイデアの源とは?

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『スーサイド・スクワッド』ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)
©WARNER BROS./zetaimge

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ハーレイ・クインについてどのくらい知ってる?

スーサイド・スクワッド
©WARNER BROS

2020年3月20日に公開された映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birs of Prey』で、主人公として活躍したハーレイ・クイン。この記事ではDCコミックスのキャラクター、ハーレイ・クインについて紹介します。 本名はハーリーン・フランシス・クインゼル(Harleen Frances Quinzel)。彼女の父親は犯罪者で、父を理解するために心理学者になります。そしてアーカム・アサイラムに勤めていた際に、ジョーカーと出会いました。 コメディア・デラルテというイタリアの仮面を用いた即興喜劇に登場するキャラクターが名前の由来。ハーレイクインは、イタリアでは「アルレッキーノ」、フランスでは「アルルカン」と呼ばれており、ずる賢く人気の高いトリックスターで、欧米では道化の代名詞となっています。 彼女が映画で初登場したのは、2016年の映画『スーサイド・スクワッド』。その際のビジュアルの可愛さから、世界中で人気に火が点きました。同作でハーレイを演じたマーゴット・ロビーが2020年の「バーズ・オブ・プレイ」でも続投されています。

新作映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」でジョーカーと破局?

2020年3月に公開された映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』では、なんとハーレイとジョーカーは破局。 ハーレイはコミックでも度々ジョーカーと破局しています。例外はありますが、ジョーカーは基本的にハーレイを手駒の1人としか考えておらず、彼女はいつも冷たくあしらわれるのがお約束。そのためハーレイは愛想をつかし、独り立ちをすることがあるのです。 本作ではジョーカーと破局したハーレイが他の女性たちとチームを結成し、ゴッサムの犯罪界に君臨するブラックマスクがさらった少女を救出することが目的となります。 愛しのプリンちゃんと離れたハーレイは、どんな道を進むのでしょうか。

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ハーレイ・クインはいかにして誕生したのか

スーサイドスクワッド、ジョーカー、ジャレッド・レト
©Supplied by LMK

なぜ彼女は、ハーレイ・クインというヴィランになってしまったのでしょうか。 元々精神科医だったハーリーンは、ゴッサムシティの凶悪な犯罪者たちを収容する精神病院「アーカム・アサイラム」で働いていました。そこで彼女はバットマンの永遠の宿敵・ジョーカーと出会います。 ジョーカーの狂気にすっかり魅了されてしまった彼女は、ジョーカーの脱獄を手引き。そして自身もジョーカーと共に、ハーレイ・クインとしてゴッサムで暴れ回るようになるのです。またジョーカーに科学薬品のタンクに突き落とされたために漂白され、彼と同様白い肌となりました。 ジョーカーを「プリンちゃん」と呼び慕っているハーレイですが、当のジョーカーが彼女をどう思っているかについては、作品によって様々な描き方をされています。

ハーレイ・クインにスーパーパワーはある?意外に知られていない能力とは

マーゴット・ロビー『スーサイド・スクワッド』
© WARNER BROS./zetaimage

ハーレイ・クインは凶悪な手口でバットマンを幾度も苦しめますが、なにか特殊な能力を持っているのでしょうか。 まず彼女は植物を操るポイズン・アイビーのようなスーパーパワーを持っていない、ただの人間です。しかし体操選手のような身のこなしや、銃火器の取り扱いといった、常人離れした能力を持っています。 また心理学者だった過去があるため、人心掌握に長けており、その力を発揮してバットマンを苦しめることも。 以上のように超能力などは持っていないものの、優れた能力は有しているため、強力なヴィランとしてジョーカーの隣に立っているのです。

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初登場はコミックではなく、テレビアニメ『バットマン』(1992)だった?

ハーレイ・クインが初めて登場したのは、コミックではなくテレビアニメ。1992年から放送されたアニメ『バットマン』でアニメオリジナルのキャラクターとして生み出されましたが、人気を博しコミックへ逆輸入されたのです。 アニメでは時にジョーカーから邪険に扱われることも。また同じく女性ヴィランのポイズン・アイビーと行動している姿も見られました。 アニメでのビジュアルは、赤と黒の衣装に身を包んだ正にピエロ。後にコミックでビジュアルがアップデートされていき、ノースリーブのトップス、タイトなショートパンツとブーツに。髪は金髪を半分赤、半分黒に染めていました。 そして映画に合わせて、金髪を半分ピンクと青に染めた、赤・青・白のコスチュームが定番となりました。

『スーサイド・スクワッド』でマーゴット・ロビーが演じて人気爆発

2016年に公開された映画『スーサイド・スクワッド』でマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが誕生しました。本作は日本でも興行収入17億円を突破するなどの大ヒット。 本作は、スーパーヒーロー映画ではなくスーパーヴィラン映画。新たな脅威への対抗策として、首に爆弾を付けられた凶悪な犯罪者たちが「スーサイド・スクワッド」、直訳すると「自殺部隊」を結成されます。そしてヴィランたちは危険な任務の中で、奇妙な仲間へとなっていき……。 映画でハーレイ・クインはスーサイド・スクワッドの一員としての活躍はもちろん、ジャレッド・レト演じるジョーカーとの恋愛模様も見せました。ハーレイのジョーカーとの出会いや、狂愛っぷりが描かれており、彼女の魅力を堪能できます。 ハーレイ・クインはその年のハロウィンでコスプレする女子が続出するなど、日本での人気も獲得しました。なんといっても彼女のファッションや、陽気に狂っているキャラクター性がファンの心を掴んだと言えるでしょう。 日本語吹き替え版では、声優の東條加那子がハーレイを演じました。東條は数多くの洋画や海外ドラマで吹き替えを担当しており、アニメでは「NARUTO」シリーズの香燐などを演じていましたが、2020年10月現在は夫の仕事の関係で、活動の拠点を海外へと移しています。

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ジョーカーへの愛が溢れてる!?ハーレイ・クインのタトゥーについて

『スーサイド・スクワッド』ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)
©WARNER BROS./zetaimge

『スーサイド・スクワッド』でのハーレイ・クインは身体中にタトゥーを入れています。 まず彼女の右頬にはハートマークと、「腐っている」を意味する「ROTTEN」という単語が彫られています。お腹から足にかけては、彼氏であるジョーカーの愛称である「プリンちゃん」を意味するタトゥーが満載です。「Harley+Puddin」といったものも見られます。 そして右腕にはジョーカーのイニシャルである大きなJのタトゥー。真面目な精神科医だったはずの彼女を、ここまで変えてしまったジョーカーの魅力を感じさせますね。

ハーレイ・クインその他のトリビアを紹介

アイデアの基はソープオペラ

ブルース・ティムと共に、ハーレイを生み出したクリエイターの1人であるポール・ディニは、彼女のキャラクターはソープオペラにインスパイアを受けて生み出したと語っています。ソープオペラとは、日本で言う昼ドラのようなもの。 ドラマ『デイズ・オブ・アワ・ライブス』のとある夢の中のシーンで、女優のアーリーン・ソーキンがジェスターと呼ばれる宮廷道化師の格好をしていました。赤と青のピエロのようなその姿を見て、インスピレーションを掻き立てられたのです。 ポール・ディニとブルース・ティムは彼女の独特な声を気に入っており、ハーレイを完璧に演じられるのは彼女しかいないと考えました。そこで彼らはアーリーン・ソーキン自身をハーレイ役に起用し、今ではハーレイ・クインは彼女の代表作(アニメ版)となっています。

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ハーレイとポイズン・アイビーの関係は?

ハーレイはジョーカーから離れている際には、ポイズン・アイビーと同じアパートに住んでいることがあります。 元々2人は仲の良い友人同士とされていましたが、次第にハーレイはバイセクシャルとして描かれ、ポイズン・アイビーとの関係も変化していきました。 ジョーカー一筋の彼女のイメージしかない人には意外かもしれませんが、キャラクターの様々な表情が見られるのも、コミックの面白いところですね。

ハーレイ・クインはクレイジーな恋路をまっしぐら

本記事では『スーサイド・スクワッド』で世界中のファンを獲得したハーレイ・クインを紹介しました。特徴的なビジュアルが日本でも人気を博し、コスプレの定番の1つと言えるものに。 またジョーカーに対して狂気的な愛をぶつける彼女に魅了されたファンは多く、ハーレイ・クインは世界中で愛されるキャラクターとなりました。