2018年9月26日更新

好感度のインフレと命のデフレが凄い『ザ・プレデター』【人間食べ食べカエル】

©︎ 20TH CENTURY FOX

地球にプレデターが再びやってきた!2018年9月に公開された新作『ザ・プレデター』は一体どうなっているのか!?人間食べ食べカエルが純度100%レビューをお届けします。【ネタバレなし】

8年ぶりのプレデター襲撃!『ザ・プレデター』

シュワルツェネッガーやダニー・グローヴァー等、数々の強者と闘ってきた宇宙の狩人プレデターがまたもや地球にやってきた!『プレデターズ』から8年ぶりに作られた新作は「こういうのを待っていた!」と言いたくなる期待をしっかり上回ってくれる純度100%のバトルムービー! というわけで、今回は『ザ・プレデター』について紹介したい。

本作の鍵を握るのは、天才的な頭脳を持つ主人公の息子?【あらすじ】

ザ・プレデター
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

プレデター船が地球上に墜落! たまたま落下地点の近くにいた元特殊部隊員の傭兵クイン・マッケナ(ボイド・ホルブルック)は、現場からプレデターの装備を奪い、証拠品として彼の自宅へ送る。それを受け取った天才的な頭脳を持つクインの息子は装備を起動させてしまい、そのことによってプレデターに位置を知られてしまう! 装備を取り戻すためクインの息子のもとへと向かうプレデター。クインは息子を守るため、狂人傭兵集団を連れてプレデターを追う。そしてそこに超巨大なアルティメット・プレデターも出現!かくして、狩るか狩られるか、地球を舞台にした強者たちの戦いの幕が切って落とされた!

80年代名作B級映画『ドラキュリアン』の黄金コンビ健在

シェーン・ブラック
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監督シェーン・ブラック、脚本フレッド・デッカーの『ドラキュリアン』コンビという完璧な布陣で作られた本作は期待以上の仕上がりだ。この2人は相変わらずの見事なコンビネーションを魅せてくれる。天然モノの80年代なオープニングで心を掴まれてからラストまであっという間である。

メチャクチャデカくて強い鬼神アルティメット・プレデター!!

ザ・プレデター
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今回登場するプレデターは、とある目的を持ち逃亡していたが、追手の攻撃により船にダメージを食らい地球に不時着、装備を盗まれ、挙句の果てにはプレデター研究施設に捕らえられてしまう、超ハードモードからスタートする。 施設で大暴れしながら調達した装備を身にまとい、天才少年の居所を目指してひた走る。それを追ってくるのが本作最大の目玉、プレデター界(劇中で本当にそういう言葉が出てくる)最強のアルティメット・プレデターだ。 その特徴は何といっても身長3m越えという驚きのデカさ。武器も使いつつ、その肉体を駆使した圧倒的パワーとスピードで人間を狩りまくる姿は、見る者に強烈なインパクトを残す。本作のマスコット的役割を果たす人面犬ならぬプレデター面犬もとても可愛くて、普通に飼いたい。

愛すべき狂人野郎たち「ルーニーズ」がアツい

ザ・プレデター
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対する人間側もかなりキャラが立っている。特に、それぞれ理由があってPTSDを患っているが、戦闘スキルは抜群の傭兵集団「ルーニーズ」が最高だ。 みんな特濃の個性的キャラで、普段はふざけまくってるのに、やるときはやる超絶的格好良さを見せつけてくれる。全員魅力たっぷりな奴らで、観ているうちに全力で応援したくなる。 皆それぞれ大した理由もなく主人公についていき、ヘラヘラ笑いながらも、過去に負った傷を清算するかのように命を張っていく姿は正に漢(おとこ)だ。

好感度のインフレと命のデフレが凄い

ザ・プレデター
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そんなわけで凶悪なプレデターと、強烈な個性と死んでほしくないと思わされる魅力を放つ漢気キャラ達がぶつかり合うわけだが、本作は命が死ぬほど安いので、皆すごい勢いでポンポン死にまくる。 どれくらい安いかというと、プレデターの装備で仮装したクインの息子に「トリック・オア・トリート!」と言われるもお菓子をあげずに追い返した人が、その直後に起動したプレデターの武器で家ごとあっさり爆殺されたりする。 人が文字通り千切って投げ千切って投げられる命のバーゲンセールと化した戦場で、愛すべき狂人どもが全力で命を散らせていく後半のバトル展開は、観ているうちに次第に胸に熱いものが込み上げてくる。

新作『ザ・プレデター』はパッションの塊だった!

ザ・プレデター
©︎2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

本作は決して丁寧な作りをしているわけではない。しかし、とにかく胸を熱くさせるパッションに満ちている。血しぶき噴射に人体破壊などのゴアサービスも満載で思わず笑顔になる。目が飛び出そうになるイカしたラストまで一瞬も目が離せない。 荒々しい面白さに満ちた、最高に漢気溢れる作品だ!!