2019年1月8日更新

日本版『50回目のファーストキス』をハリウッド版のファンが正直評価【比較】

『50回目のファーストキス』
(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会

山田孝之と長澤まさみが主演した映画『50回目のファーストキス』。同名ハリウッド映画をリメイクした同作は、オリジナル版とどっちが面白いのか?ハリウッド版のファンが素直にレビューします。

目次

映画『50回目のファーストキス』は日本版とオリジナル版、どっちが面白い?

2018年に公開された映画『50回目のファーストキス』。「銀魂」シリーズなどで知られる福田雄一がメガホンを取り、山田孝之、長澤まさみらが出演した作品です。

本作はアメリカで2004年、日本では2005年に公開された同名ハリウッド映画のリメイク版。オリジナル版には、「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのドリュー・バリモア、『パンチドランク・ラブ』などで知られるアダム・サンドラーらが出演しました。 この記事では、オリジナル版のファンから見た日本版『50回目のファーストキス』の感想を紹介していきます。また、それぞれの比較をするためにネタバレ要素も含みますので、ネタバレを避けたい方はここでUターンしてくださいね。

何度でもファーストキス!『50回目のファーストキス』のあらすじを復習

『50回目のファーストキス』
(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会

物語の舞台となるのはハワイ。プレイボーイの主人公は、事故により記憶が一晩でリセットされてしまう女性と出会い、恋に落ちます。しかし、どれだけ親しくなっても、ヒロインの記憶は1日経ったらリセットされてしまうのです。 主人公はそれでもめげずに、彼女に毎日様々なアプローチをかけ、「ファーストキス」を繰り返していきます。果たして、二人の恋は無事に成就するのでしょうか?

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ハリウッド版との最大の違いは主人公の職業

『50回目のファーストキス』長澤まさみ、山田孝之
(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会

上記のあらすじは、日本版・ハリウッド版の両方に共通するものです。 それでは、日本版とハリウッド版で何が大きく違うのかというと、主人公の男性の職業です。 山田孝之演じる日本版の主人公・弓削大輔は、ツアーガイドをしながら天文学の研究をしている青年。そして、ハリウッド版でアダム・サンドラー演じるヘンリー・ロスは、水族館で働く獣医師です。 また、この設定の改編に伴う描写の変更や時代設定の違いなど、細かい部分での差異はありますが、基本的なストーリーの流れはあまり変わりませんでした。

ドリュー・バリモアと長澤まさみ、どっちが好きか?

長澤まさみ『50回目のファーストキス』
(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会

日本版は、ハリウッド版を忠実にリメイクしているといえます。 ストーリーに大きな変更は見られず、作品の中でいつも無数のギャグを連発させる福田雄一監督の「笑い」に関する演出も今回は控え目。 もちろん随所に笑いの要素はありますが、それよりも原作のロマンチックな雰囲気を再現することに努めている印象がありました。 両作品を視聴した結果、ストーリー的にはハリウッド版の方が若干ロマンチックな要素がやや強めで、日本版の方が笑いの要素がやや強め、という印象はありましたが、基本的に大きな差異はないでしょう。

ドリュー・バリモア
©︎AEDT/WENN.com

そのため、内容的に両作品のどちらが優れているのか、という判断は難しいです。強いていうと、欧米人なら違和感のないような大きめの演技やリアクションでも、日本人がやると少しオーバーすぎるような印象を受けるかもしれません。 内容的な差異が少ない分、ドリュー・バリモアと長澤まさみ、アダム・サンドラーと山田孝之、どちらが自分の好みか?という、俳優への好みが大きく評価を左右することになりそうです。

ムロツヨシ、佐藤二朗、太賀ら、脇役の好演も目立つ

太賀『50回目のファーストキス』
(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会

ムロツヨシ、佐藤二朗ら福田監督作品の常連俳優たちは、本作でもいつも通りテンション高めの怪演を見せています。この二人に関してはいつも通りで、彼らのファンなら安定して楽しむことが出来るでしょう。 また、長澤まさみの弟役を演じる太賀の突き抜けた演技も印象的。同じく福田雄一が演出を担当したドラマ『今日から俺は!!』で太賀が演じている今井勝俊役に通じる「バカだけど根はいい奴」というキャラクターを体現しています。 山崎紘菜らその他の出演者も魅力的。彼らのファンなら、見て損はない作品です。

『One more time, One more chance』をはじめとする日本版のアレンジ

これまでも映画『秒速5センチメートル』や『月とキャベツ』などに使用されてきた山崎まさよしの名曲『One more time,One more chance』が、本作でも使用されています。この他にもピコ太郎のネタが劇中に登場したりと、いくつか日本独自のアレンジがされています。 これらの要素は作中に自然に溶け込んでいるので、違和感なく楽しむことが出来るでしょう。

日本版『50回目のファーストキス』も悪くはない!

『50回目のファーストキス』長澤まさみ、山田孝之
(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会

日本版『50回目のファーストキス』を見て真っ先に感じたのは、「オリジナル版との違いが少ない」ということでした。 実際には日本版独自のギャグ要素が加えられていたり、ハリウッド版にはないようなデートシーンが加えられていたりするのですが、差異が少なく感じたというのは、オリジナル版に敬意を払ってなるべく作品の雰囲気を壊さないよう丁寧にリメイクしたということだと思います。 元が名作の『50回目のファーストキス』だけに、この時点でどう転んでも悪い映画にはならないのです。

『50回目のファーストキス』長澤まさみ、山田孝之
(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会

ただ、一方でネット上では「(ハリウッド版)そのまんま過ぎ」という意見も見受けられたので、ハリウッド版視聴者にはもっと福田監督らしく笑いの要素を足したり、オリジナル版とは違うシーンをたくさん入れてほしかったという印象もあったのでしょう。 改変が多ければ多いほどそれについての否定的な意見も増えそうなので、この辺りのバランスは難しいですね。

山田孝之『50回目のファーストキス』
(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会

さて、最後になりましたが、ハリウッド版と日本版どちらが面白いかということについては、私としてはハリウッド版に軍配をあげたいと思います。 これは、最初に見たのがハリウッド版、ということもありますが、全体的にオーバー気味の演技はやはりハリウッド版の方が馴染んでいたことや、ハリウッド版だけに登場する水族館の要素などが日本版の星の話より興味を惹かれた、ということが大きいです。 ただし、これはあくまで個人の意見で、日本版の方には日本版なりの魅力もあります。日本人俳優が演じている日本版の方が親近感がもてる、という意見もあるでしょう。 日本版とハリウッド版、どっちが面白いのか? 気になった人は、ぜひ映画を観て確かめてみてください!