2022年12月6日更新

映画「天使にラブソングを」シリーズのあらすじネタバレと結末感想 登場人物・キャストも振り返り!

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1992年のアメリカ映画『天使にラブ・ソングを…』は、殺人現場を目撃したクラブ歌手が修道院に匿われて大騒動を起こすコメディで、当時ロングランの大ヒットを記録した作品。主人公デロリスを演じたウーピー・ゴールドバーグの代表作となりました。 続編『天使にラブ・ソングを2』も翌年1993年に公開、2011年にはブロードウェイでミュージカル化もされています。今回はシリーズ2作について、ネタバレありで詳しくあらすじを解説。シリーズに出演したキャストも一覧で紹介します。

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「天使にラブソングを」シリーズの作品情報

公開年 1作目:1992年 2作目:1993年
上映時間 1作目:100分 2作目:107分
監督 1作目:エミール・アルドリーノ 2作目:ビル・デューク
キャスト ウーピー・ゴールドバーグ ,マギー・スミス , ハーヴェイ・カイテル , ローリン・ヒル

「天使にラブソングを」簡単なあらすじ

1作目は1992年にアメリカで公開し、その翌年には日本でも公開されました。 クラブ歌手のデロリスは偶然マフィアの殺人現場を目撃してしまい、組織に身を追われることに。警察に駆けこんだ彼女は警部の指示で、サンフランシスコの女子修道院にシスターとして匿われます。そこで聖歌隊の指導者として本領を発揮し、シスターたちと強い絆で結ばれていくことになります。 2作目『天使にラブ・ソングを2』は1993年アメリカ公開、翌年に日本でも公開され、やはり大ヒットを記録しました。こちらは前作とは違い、高校を舞台に素行の悪い生徒たちが歌を通して更生していくストーリーとなっています。

「天使にラブソングを」結末までのネタバレあらすじ

【起】愛人の殺人現場を目撃!修道院に身を隠す羽目に

デロリスはネバダ州のナイトクラブで歌うしがないクラブ歌手で、ギャングのボス・ヴィンスの愛人。しかしある時ヴィンスが殺人を犯す場に居合わせたため、その日以来命を狙われる羽目になってしまいました。 警察に重要参考人として保護されたデロリスは、「シスター・メアリー・クラレンス」という名を付けられ、聖キャサリン修道院で修道女として身を隠すことに。初めは修道院での堅苦しい生活に嫌気がさし、一日も早く抜け出したいと考えていました。

【承】聖歌隊の指揮で本領発揮!人気の聖歌隊に

しかしデロリスはそこで聖歌隊の指揮を任され、歌手としての本領を発揮。退屈で単調な聖歌をアレンジし、下手だった聖歌隊を鍛え上げながら、デロリスは修道女のラザラスやパトリックと友情を育みます。 最初こそ、派手な服や自由な言動でデロリスのことを疎ましく感じていた修道院長。しかし実は彼女のことを認め始めていました。 次第に、その爽快なパフォーマンスで修道院の聖歌隊は注目を集めるようになっていきました。

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【転】ローマ法王の前でパフォーマンス?その前日にデロリスが誘拐!

デロリスたちは町の人々とも聖歌隊を通して親交を深め、ついにローマ法王が聖歌隊のパフォーマンスを見に来るほど有名になっていました。ところがその前日、警察内部にいるヴィンスのスパイによって、デロリスの居場所がバレてしまいます。 ヴィンスは部下をデロリスのもとへ向かわせ、デロリスと側にいたラザラスを一緒に誘拐。ラザラスはデロリスの機転で解放されました。そこへ、サザー警部が駆け付け、誘拐犯の後を追います。

【結末】ヴィンスVSシスターズ!コンサート成功なるか?

修道院長は誘拐に驚くシスターたちに、デロリスの正体を打ち明けます。それでもシスターたちはデロリスをすでに修道女として認めていました。彼女を救いたいと、シスターたちは全員でヴィンスのアジトであるクラブ「ムーンライトラウンジ」へ向かいます。 その頃ヴィンスにデロリス殺害を命じられていた部下たちは、シスターの格好をしているデロリスを殺すことに躊躇していました。その隙を見て逃げ出したデロリスは、無事にシスターたちと合流を果たします。 ヴィンスがデロリスに銃を向けた瞬間、サザー警部が駆け付けてヴィンスを逮捕。シスターたちは救出され、全員無事に修道院へ戻り、無事にローマ法王の前でコンサートを大成功させたのでした。

ここがおすすめ!

不自由を感じながらも持ち前の破天荒さで聖歌隊を指導し、枠にとらわれずに突き進むデロリスの姿に勇気をもらえる作品。原題は『Sister Act』で、「シスター」=「修道女」たちのパフォーマンスがテーマ。また、これは「修道女のふり」というもう1つの意味もあります。挿入歌には世界的にヒットした「I Will Follow Him」が使用されています。

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「天使にラブソングを2」結末までのネタバレあらすじ

【起】シスターたちと再会!デロリスが高校の音楽クラスの担任に

舞台は前作の1年後、ラスベガスで歌手として成功したデロリスのもとに、聖キャサリン修道院の仲間たちが訪れます。彼女たちは社会奉仕のために赴いている聖フランシス高校の悪童たちとの悪戦苦闘をデロリスに語り、援助を要請。 こうして聖フランシス高校の音楽クラスを担当することになったデロリスですが、想像以上に手強い生徒たちに手を焼くことに。そこで聖歌隊を結成し、生徒たちの心を一つにしようと奮闘していきます。

【承】廃校を阻止したい!音楽コンクールでの優勝を目指す

最初は乗り気ではなかった生徒たちも、デロリスの熱意に徐々に心を開いていきます。特に最初は反抗的だったリタも、音楽室で練習に励むように。聖歌隊の校内発表は大成功し、生徒たちは自信を持つようになっていました。 実は廃校の危機にある聖フランシスコ高校。しかしこの高校には、過去に音楽コンクールで何度も賞を取った聖歌隊がありました。デロリスはコンクールに聖歌隊を出場させ、優勝すれば学校の存続につながるかもしれないと考えます。

【転】暴かれたデロリスの過去!リタは出場できるのか……

校長を説得し、経費の確保と父兄の承認を条件に出場許可を得たデロリス。寄付金を募るイベントを町で開き、予定の金額まで集めることに成功します。しかしリタは母親に承諾をもらえずにいました。 母親に夢を追っても意味がないと言われ続け、一度は聖歌隊を離れたリタでしたが、歌うことを諦めきれずにコンクール行のバスに乗り込みます。 一方その頃、理事長がデロリスの過去の経歴が暴露された雑誌を校長室に持ち込み、校長は聖歌隊の出場を中止させようとコンクール会場へ向かいました。

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【結末】コンクールの行方は?学校存続はどうなる?

コンクール会場に着いた生徒たちは、他校の歌を聴いて自信をなくしていました。デロリスはそんな生徒たちに「困難から逃げてばかりいたら、死ぬまで逃げるはめになる」とはっぱをかけます。 駆け付けた校長はやる気になった生徒たちの姿を見て、最後まで見届けようと決心。反対する理事長をクローゼットに閉じ込めてしまいました。 舞台に上がったリタは、会場に母親が来ているのを目にします。力を出し切った聖サンフランシスコ高校の聖歌隊は、最優秀賞を獲得。コンクールに来ていた委員会のメンバーから、学校閉鎖の取り止めの約束も得られました。 その後、デロリスの正体を知った生徒たちの質問攻めにあったデロリスは、「ショーガールじゃないわ。私はスターよ」と不敵に言い放つのでした。

ここがおすすめ!

反抗的な態度だった高校生たちが、ウーピー・ゴールドバーグ演じるデロリスの指導によって音楽の魅力に気づいていく2作目。前作同様、アレンジされた挿入歌は必聴!「Oh Happy Day」などのポップスからゴスペル、R&B、賛美歌などがソウルアレンジされ使用されています。

キャスト・登場人物一覧

デロリス(シスター・メアリー・クラレンス)役/ウーピー・ゴールドバーグ

マフィアに命を狙われ、修道院に身を隠すことになったシスター・メアリー・クラレンスことデロリスを演じるのは、女優・コメディエンヌ・歌手として活躍するウーピー・ゴールドバーグです。 彼女は映画のアカデミー賞、テレビのエミー賞、音楽のグラミー賞、舞台のトニー賞の4つをすべて受賞した人物としても知られています。 本シリーズでも、彼女のパワフルな歌声とコミカルな演技から目が離せません。

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ヴィンス・ラ・ロッカ役/ハーヴェイ・カイテル

マフィアのボスであるヴィンスは、愛人のデロリスが殺人現場を目撃したため、彼女の命を狙うようになります。 演じるのは、『ミーン・ストリート』(1973年)や『タクシードライバー』(1976年)、『アイリッシュマン』(2019年)など、数多くのマーティン・スコセッシ作品に出演しているハーヴェイ・カイテル。 渋い存在感と演技で、『レザボア・ドッグス』(1992年)をはじめとするクエンティン・タランティーノ作品や、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)などのウェス・アンダーソン作品に多く出演しています。

修道院長役/マギー・スミス

聖キャサリン修道院の院長は、筋金入りのお堅く真面目な性格で、デロリスのことも彼女を称賛するシスターたちのこともよく思っていません。しかもかなりの毒舌家で、丁寧な物言いに嫌味を混ぜることもしばしば。 そんな修道院長を演じるのは、イギリスの大女優マギー・スミス。「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴナガル先生や、海外ドラマ『ダウントン・アビー』のヴァイオレット役で知っている人も多いのではないでしょうか。 映画はもちろんテレビ、舞台と幅広く活躍し、アカデミー賞では主演/助演女優賞を1回ずつ受賞しています。

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メアリー・パトリック役/キャシー・ナジミー

ふくよかで陽気な修道女のメアリー・パトリック。歌やダンスなど楽しいことが大好きな彼女は、デロリスがやってくる前から聖歌隊ではりきって歌っていましたが、声が大きいだけで周りとの調和がとれていませんでした。 そんなメアリー・パトリックを演じたキャシー・ナジミーは、本シリーズのほかに『ホーカス・ポーカス』(1993年)や『ディセンダント』(2015年)などに出演しています。

メアリー・ロバート役/ウェンディ・マッケナ(歌唱:アンドレア・ロビンソン)

メアリー・ロバートは、聖キャサリン修道院で最年少のシスターです。内気でおとなしい性格ですが、修道院になじめずにいたデロリスに真っ先に声をかけるなど、優しさと思いやりを持っています。当初は自信が持てず、聖歌隊でもか細い声でしか歌えませんでしたが、デロリスと出会って変わっていきました。 メアリー・ロバートを演じたのは、1982年から舞台女優として活躍していたウェンディ・マッケナ。舞台、テレビ、映画と幅広く活躍し、1999年には、主演した舞台『Side Man(原題)』がトニー賞最優秀新作プレイ部門に輝いています。

メアリー・ラザラス役/メアリー・ウィックス

聖キャサリン修道院でも年長のシスター、メアリー・ラザラスはデロリスがやってくる前は聖歌隊の指揮者を務めていました。当初は指揮者の座を奪われたことでデロリスを疎んじていましたが、やがて和解し、デロリスと最も親しい友人の1人になります。 彼女を演じたメアリー・ウィックスは1934年にブロードウェイデビューを果たし、1930年代後半からは映画にも出演するようになりました。『アイ・ラブ・ルーシー』(1952年)や『名探偵ダウリング神父』(1989年〜1991年)などのテレビドラマへの出演でも知られています。 1995年に逝去した彼女の遺作となったのはディズニーアニメ『ノートルダムの鐘』(1996年)で、ピンク色のおばあさんの石像・ラヴァーン役を務めました。

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メアリー・アルマ役/ローズ・パーレンティ

聖歌隊でピアノの伴奏を担当するメアリー・アルマは、年長で耳が遠く補聴器が必要ですが、ときどきスイッチを入れ忘れてしまいます。デロリスの聖歌のアレンジを非常に気に入っており、活き活きと楽しそうに演奏する姿が印象的です。 アルマを演じたローズ・パーレンティは舞台女優としてキャリアを開始し、1920年代から50年代にかけて映画でも活躍しました。彼女は1996年にこの世を去っています。

リタ・ルイス・ワトソン役/ローリン・ヒル

『天使にラブソングを2』の舞台となる聖フランシス高校の生徒リタは、クラスの中心的な存在です。歌手になる夢を母親に否定され、デロリスの授業にも反発してクラスを出ていってしまいました。しかし、最終的にはソロパートを任せられるなど、歌唱力はかなりのものです。 リタを演じたのは、当時人気を博していた3人組ヒップホップグループ「フージーズ」のメンバーであるローリン・ヒル。本作公開の翌年、フージーズはアルバムデビューを果たしました。その後、ローリン・ヒルはソロでも活躍しています。

ウェスリー・グレン・“アマール”・ジェームズ役/ライアン・トビー

アマールは、アフリカの英雄シャカ・ズールーの誇りを抱く青年です。常に白人の優位性を黒人に取り戻すことを主張しますが、その情熱は空回りぎみ。当初は合唱団でも大きな声を出せませんでしたが、デロリスの特訓で、ハイトーンボイスを操れるようになります。 アマールを演じたライアン・トビーは、ソウルシンガー、シンガーソングライター、プロデューサーとして活躍しています。本作出演後、ウィル・スミスのアルバム制作に参加。1999年にはR&Bトリオ、シティ・ハイのメンバーとしてアルバムをリリースし、グラミー賞にノミネートされました。

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フランケイ(フランキー)役/デヴィン・カミン

教室にカセットプレーヤーを持ち込み、ラップを披露していたフランケイ(フランキー)は軽率な性格でしたが、後半ではデロリスの思いに賛同し、クラスメイトを引っ張っていく存在になります。 フランキーを演じたのは、俳優のデヴィン・カミン。本作出演後はいくつかのテレビシリーズに出演し、2003年には日本のアニメ『ストラトス・フォー』の英語版で声優を務めています。2008年には、映画『インパクト・ポイント 狙われたビーチの妖精』に出演しました。

「天使にラブソングを」シリーズの感想・評価

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初めて観たときは小学生だったけど、それ以来お気に入りの映画になって定期的に見返してる。ウーピー・ゴールドバーグ演じるデロリスがいいキャラすぎる!私もデロリスに音楽の授業をやってほしかった。

(30代女性)

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名作コメディと言えば『天使にラブ・ソングを』!感動と笑いの温度感がちょうどいい。初めて見たときは気づかなかったけど、修道院長は「ハリーポッター」のマクゴナガル先生だったんですね。

(20代男性)

「天使にラブソングを」シリーズの挿入歌一覧

1作目『天使にラブ・ソングを…』

挿入歌
  • 「Hail Holy Queen」/ヘイル・ホーリー・クイーン
  • 「My Guy」/マリー・ウェルズ
  • 「I Will Follow Him」/リトル・ペギー・マーチ
  • 「Rescue Me」/フォンテラ・バス
  • 「Roll With Me Henry」/エタ・ジェイムズ
  • 「Just A Touch Of Love」/C+Cミュージック・ファクトリー
  • 「Gravy」/ディーディー・シャープ
  • 「Heat Wave」/マーサ&ザ・ヴァンデラス
  • 「If My Sisters In Trouble」レディ・ソウル

2作目『天使にラブ・ソングを2』

挿入歌
  • 「Ain't No Mountain High Enough」/マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル
  • 「Get Up Offa That Thing」/ジェームス・ブラウン
  • 「Stop! In the Name of Love」/スプリームス
  • 「Joyful, joyful」
  • 「Oh Happy Day」/エドウィン・ホーキンズ
  • 「His Eye Is on the Sparrow」

「天使にラブソングを3」の最新情報は?

2018年に各メディアが報じた「天使にラブソングを」シリーズ3作目制作の正式発表。ディズニーの動画配信サービス「ディズニープラス」向けに製作される旨も伝えられていました。しかしその後しばらくの間、活発な動きは見られていません。 「天使にラブソングを」3作目について詳しい内容はいまだ発表されていませんが、リメイクではなく正式な続編になるということ。しかし、まったく新しいバージョンになるともいわれています。さらに、ウーピー・ゴールドバーグはデロリス役で続投するそう! 製作・監督・脚本を務めるタイラー・ペリーは、脚本は2022年10月の段階で完成間近であると言及。近いうちにウーピーも脚本を読むことになるだろうという話も出ていました。少しずつではありますが、進捗はしているようです。

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「天使にラブソングを」のネタバレあらすじを振り返ろう

日本でもゴスペルブームを巻き起こした『天使にラブ・ソングを…』。1作目と2作目が続けて大ヒットを記録し、今も愛されるシリーズとなっています。しかも30年越しに3作目の制作が実現しそうでワクワクしますね! 「天使にラブソングを」シリーズは、2022年12月2日に1作目、12月9日に2作目が「金曜ロードショー」でオリジナル日本語吹き替え版として放送される予定。こちらも要チェックです!