2022年11月25日更新

『グレムリン』はもっと怖い映画になるはずだった?ネタバレあらすじ解説【ギズモとの違は?】

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『グレムリン』ギズモ
©︎ WARNER BROS. / RALPH NELSON/zetaimage

映画『グレムリン』(1984)は大人向けのオリジナルから手直しが加えられて、現在の脚本になったことを知っていますか? 本記事では、『グレムリン』のネタバレあらすじから公開前の裏話まで徹底的に紹介します! ※ネタバレを含みますので、注意してください。

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映画『グレムリン』のあらすじ

発明家ランダルはチャイナタウンでモグワイという謎の生物と出会います。息子ビリーのプレゼントとして飼い始め「ギズモ」と名付けられました。店の少年が伝えた掟は3つ。①光を当てないこと②水から遠ざけること③真夜中過ぎて食べ物を与えないこと。 しかしある日、ギズモに水をかけてしまいます。するとギズモは毛玉を5つ放出し、5匹のモグワイが誕生したのです。 さらに別の日、止まっている時計に気づかず真夜中を過ぎてからギズモを除く5匹にチキンを与えてしまいーー。

映画『グレムリン』の結末までのネタバレ

5匹のモグワイは翌朝、繭になっていました。そして誕生したのが邪悪な「グレムリン」。家の中で悪さを働きますが、ビリーの母リンはナイフや電子レンジで応戦し残り1匹まで追い詰めます。 しかし、最後の1匹モヒカン頭のストライプだけは街へ逃げ出しました。さらにプールへ飛び込んだストライプは大量増殖し、グレムリン軍団として街を破壊。 夜明けが近くなると軍団は映画館へ避難します。ビリーは映画館のボイラー室に着火し、映画館を爆破したことで軍団は全滅したかに思われました。 しかしストライプだけは逃げ延びます。ストライプは百貨店の噴水に入り、増殖を開始。万事休すかと思われたその時、ギズモがおもちゃの車で登場しサンシェードの紐を引っ張ります。太陽を浴びせストライプは溶けていきました。

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モグワイとは?グレムリンとギズモの違いを解説

モグワイとは、30cmほどの大きさで正体不明の生命体です。人間の言葉を理解し、簡単な言葉を話せるなど高い知能を持っています。 そのモグワイの1匹をチャイナタウンで見つけ、ランダルがギズモと名付けました。小さな機械を意味する「gizmo」から取っています。性格は人懐っこく歌うことが大好き。 映画のタイトルにもなっているグレムリンは、モグワイが変身したあとの姿を指します。変身方法は真夜中に食事を与えることです。変身後は、街を破壊をしたり人を殺したり凶暴な性格になってしまいます。

『グレムリン』もっと怖い映画になるはずだった

ファミリー向けホラーとして定着している『グレムリン』ですが、最初期の脚本はダークホラーでした。オリジナル脚本を執筆した人物は、のちに『ホーム・アローン』(1990)の監督を務めるクリス・コロンバスです。 原案は映画業界へのアプローチとして作成した簡易的なものでした。その脚本がスティーブン・スピルバーグの目に留まります。しかし原案はマクドナルドを襲撃してハンバーガーではなく客を食べるなど、子供には見せられないほどグロテスクな内容だったのです。 結局、監督のジョー・ダンテも加わり表現を柔らかくし、ファミリー向けへと変貌し名作になりました。

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と同じセットで撮影されていた

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
© Universal Pictures Photographer: Ralph Nelson, Jr. / Photofest / Zeta Image

『グレムリン』(1984)と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)の2作品で実は同じセットが使われていました。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で有名な時計塔も本作のオープニングクレジットで見られます。 2作品ともスティーブン・スピルバーグが関わっており、セット以外にも女優のフランシス・リー・マケインはビリーの母親として登場し、翌年にはマーティ・マクフライの祖母として登場しています。

映画『グレムリン』は怖かわいい名作ブラックコメディ

2013年にはリブート版の話が出ており原案のクリス・コロンバスも認めていましたが、2022年現在は進捗がありません。しかし2021年マウンテンデューのCMでビリーとギズモのコンビが復活する嬉しいサプライズがあり、再びリブート版を待望する声が上がっています。 不朽の名作『グレムリン』を今一度鑑賞してみてはいかがでしょうか。