2019年4月17日更新

『ピアノの森』アニメ2期までの魅力をまるっと紹介【原作ネタバレ注意】

カイという天才ピアノ少年が運命的な出会いを経て、世界へ羽ばたいていく姿を描く一色まことのマンガ『ピアノの森』。2018年からテレビアニメ化され、劇中のクラシック楽曲とともに話題となっています。ネタバレとともに作品の魅力を解説します。

クラシック名作がパワーアップ!アニメ『ピアノの森』

一色まことによるマンガ『ピアノの森』は、第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した名作漫画です。2015年に完結していますが、その後もアニメ映画化やテレビアニメ化されており、その都度話題を集めています。 ピアノをテーマにしているとあって、実際に音の表現が加わるアニメとは相性がよく、NHK総合で2018年からアニメ第1期、2019年から第2期が放送されています。今回はアニメ情報を中心に、作品の見どころをまるっと紹介しましょう。

『ピアノの森』あらすじを紹介

森に捨てられているピアノをおもちゃにして育ったカイこと一ノ瀬海(いちのせかい)は、ある日転校生としてやってきた雨宮修平(あまみやしゅうへい)と出会います。世界的に有名なピアニストを父に持つ修平は、偶然カイが演奏しているピアノの音色を聴き、音楽教師の阿字野壮介(あじのそうすけ)にそのことを伝えるのです。 阿字野はかつて世界的に活躍した天才ピアニストでした。彼はカイに眠っている天賦の才に気が付き、カイを弟子とします。カイは、雨宮や阿字野に出会ったことでピアノに生きがいを見出し、やがて最高峰であるショパン・コンクールを目指すようになるのです。

魅力的なメインキャラクターと声優一覧

一ノ瀬海/cv.斉藤壮馬

一ノ瀬海は本作の主人公です。複雑な家庭環境で育ち、母親と2人暮らしをしています。性格はとても生意気で自由奔放。しかし、ときに大人びた発言をして大人を驚かせることも。楽譜は読めないのに、森にあったピアノに触れているうちに、音楽教師の弾いた曲をそっくり再現してしまうほどの才能を持っています。 阿字野壮介に見出され、ピアノの道に進むことを勧められますが、当初はカイは断っています。しかし、どうしても弾けなかった「子犬のワルツ」を教えてもらう代わりに、コンクールに出場すると約束。そこで人に聴かせるピアノに魅了されていき、やがて世界を目指すようになります。 カイの声優を務めるのは斉藤壮馬。声はもちろんルックスの良さでも知られており、アーティスト活動もしています。『ハイキュー!!』の山口忠役や『アカメが斬る!』の主人公・タツミ役、『刀剣乱舞』の鶴丸国永役、『アイドリッシュセブン』の九条天役などが有名です。

阿字野壮介/cv.諏訪部順一

阿字野壮介は、カイが通う小学校の寡黙で近寄りがたいオーラを放つ音楽教師です。その正体は、かつて天才ピアニストとして称賛されていた人物。カイが弾いていた森にあったピアノは、かつての阿字野のものでした。 交通事故の影響で左手の自由が奪われピアノが弾けなくなり、人生に希望を見いだせずにいた頃、カイに出会います。後にカイの師として、彼を支えていくことになります。 阿字野の声優を担当するのは諏訪部順一。特徴的な声色を操り、かわいい大人から俺様まで演技の幅が広い声優です。『テニスの王子様』の跡部景吾役や『うたの☆プリンスさまっ♪』の神宮寺レン役、『ユーリ!!! on ICE』のヴィクトル・ニキフォロフ役、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のレオーネ・アバッキオ役などを演じています。

雨宮修平/cv.花江夏樹

雨宮修平はカイのクラスにやってくる転校生で、ピアノの英才教育を受けて育った少年です。父親がピアニストなこともあり、高い技術を持っていますが、カイの弾くピアノの音色の自由さに劣等感を抱くシーンが印象的です。 カイとは親友であり、同時にストーリー終盤までライバルとして競い合っていくことになります。 修平の声優を務めたのは花江夏樹です。女性らしさ漂う少年の声やみずみずしい演技に定評がある人物。『4月は君の嘘』の有馬公生役や『東京喰種トーキョーグール』の金木研役で知られています。また「おはスタ」のMCも務めており、トークの上手さも光ります。

一ノ瀬怜子/cv.坂本真綾

一ノ瀬怜子はカイの母親。小学校の立入禁止区域に指定されるほど治安の悪い「森の端」で生まれ育った女性で、水商売で生計を立てています。カイのことは15歳のときに産んでおり、父親は不明。カイのことをとても大事に育てており、カイもまた母のことを信頼しています。 怜子を演じるのは坂本真綾です。子役時代から女優や歌手としても活躍する実力派声優。海外吹替の仕事も多く、ナタリー・ポートマンやジェシカ・アルバなどの担当をしています。アニメでは『黒執事』のシエル・ファントムハイヴ役や〈物語〉シリーズの忍野忍役などが有名です。

アニメで味わってほしい劇中クラシック音楽&名シーン

本作の裏の主人公でもあるクラシック音楽。 中でも印象的な楽曲は、モーツァルトの「ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.280」です。コミックスでは5巻、アニメでは4話で登場する、全日本ピアノコンクール地区予選の課題曲です。 順調に聴こえる演奏をしていたカイは、それは自分の音ではないと感じ途中で演奏をやめてしまいます。そして靴を投げ捨て、偶然いたアリ1匹を観客に見立て演奏を再開します。その音色は、自由にのびのびと会場に広がりました。 それまでカイを苦しめていた「モーツァルトのお化け」が一転、その演奏に笑顔を見せて空にのぼっていく描写が特徴的。アニメでは森の中を思わせる鳥のさえずりなども入っており、より世界観に没入できるでしょう。

【ネタバレ注意】アニメ『ピアノの森』1期は小学生編と高校生編を描く

2018年4月から放送されたアニメ1期では、第6話まで、コミックス7巻までにあたる小学生時代が描かれます。

カイが修平や阿字野に出会いピアノの楽しさに目覚めていきますが、カイが本格的にピアノで生きていきたいと決意するきっかけは森のピアノの焼失です。カイは自分の中にあるピアノへの欲求を自覚し、阿字野に弟子入りをします。 アニメ7話からはその5年後、高校生編に突入。カイは全日本学生音楽ピアノコンクールで実績を残し、1年後のショパン・コンクールへの出場を決めます。それを知り修平も出場を決意。 12話でカイが一次予選の演奏を披露し、ついに世界の舞台に立ったところで1期は終わりました。コミックスの15巻までの内容となります。

アニメ『ピアノの森』2期でついにクライマックスへ!

2019年1月から放送されたアニメ2期は、コンクール1次予選の結果発表から始まります。以降はコンクールの様子が描かれ、世界中から集まった天才たちの演奏や、渦巻く陰謀、それぞれの思惑が絡み合っていきます。コンクールの予選を勝ち進むなかで、カイや修平が覚醒していく姿が印象的です。 レフ・シマノフスキ(cv.KENN)やパン・ウェイ(cv.中村悠一)といった強大なライバルたちのエピソードも描かれるなか、カイもまた阿字野に対してある「野望」を抱いていることが明らかになっていきます。 アニメ最終回の24話ではついに最終選考の結果が明らかに。クライマックスにあたるこの話はコミックスでは25巻に該当します。原作では26巻以降、優勝したカイが、ある壮大な計画を実行するところまで描かれています。

クラシックが好きになるアニメ『ピアノの森』は必見!

アニメ『ピアノの森』は、ショパン・コンクールのファイナル用の音源を実際にショパン・コンクールが行われるワルシャワフィルハーモニーホールで、実際に伴奏を務めた指揮者ヤツェク・カスプシクとワルシャワ国立フィルハーモニーを迎えて収録しています。 アニメのなかで贅沢な音源が楽しめるのもこの作品ならでは。ぜひ劇中のクラシックに酔いしれながら、カイの物語を楽しんでみてください。